[EU]RASFF 09/05/2021~15/05/2021
警報通知(Alert Notifications)
インド及びオランダ産最終製品タヒニのエチレンオキシド、インド産グアーガムのエチレンオキシド、スペイン産メカジキの水銀、タイ産中国のハーブパウダー(五香粉)のエチレンオキシド、オランダ産植物油のベンゾ(a)ピレンML超過、インド産有機アマランスのエチレンオキシド、トルコ産調理済塩漬けブドウの葉のトリアジメノール、セルビア産冷凍ラズベリーの過剰な量のチオファネートメチル、ベルギー産Cyclo-di-BADGEで汚染されたココア飲料、
注意喚起情報(information for attention)
Amazon.fr上でスペインの販売業者が販売した100%竹繊維製の疑わしい水差し、Amazon.fr上で英国の販売業者が販売した竹繊維製の疑わしいテイクアウト用カップ、 米国産食品サプリメントの亜鉛鉱含有、メキシコ産ドイツ経由ピーナッツマジパンのアフラトキシン、トルコ産ズッキーニの未承認物質4-CPA及び最大許容量を超えたホスチアゼート、ペルー産チョコレートの鉛、米国産cbdフルーツガムのデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)、中国産シリコーン製焼き型の揮発性有機化合物高含有(0,92%)、スペイン産冷凍エビ(ARISTEUS VARIDENS)の亜硫酸塩高含有、Amazon.fr上でフランスのFBOが販売した竹繊維入りメラミン製品、電子プラットフォームAmazonで販売した竹繊維入りメラミン製品、エクアドル産バナメイエビの亜硫酸塩高含有、英国産エビの亜硫酸塩非表示、トルコ産有機クミンのピロリジンアルカロイド、
通関拒否通知(Border Rejections)
トルコ産生鮮ペッパーのピリダベン、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド及びピリダベン、インドネシア産ナツメグのオクラトキシンA、インド産スパイスのエチレンオキシド、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド、トルコ産生鮮ペッパーのピリダベン及びスピロテトラマト、オーストラリア産アーモンドのアフラトキシン、ブラジル産トウモロコシ油の3-MCPD、ウズベキスタン産レーズンのオクラトキシンA、米国産食品サプリメントの高濃度のビタミンB12及び葉酸、インド産新規食品グロリオサ及びキバナキョウチクトウの種子、トルコ産生鮮ペッパーのフロニカミド、米国産アーモンドのアフラトキシン、
[TGA]糞便微生物叢移植(FMT)製品規制
Faecal microbiota transplant (FMT) products regulation
17 May 2021
https://www.tga.gov.au/faecal-microbiota-transplant-fmt-products-regulation
定義
a: ヒトの便からなる、を含む、に由来する;そして
b: 治療目的でヒトに導入される
FMTは冷凍または生鮮糞便から製造され、浣腸、S状結腸鏡、直腸鏡、経鼻胃あるいは経鼻十二指腸管を含む一連の方法で使われる。経口用に加工されることもある
2020年1月1日に新たな規制を提案し2021年7月1日から始まる
(このてのものがヒトの腸内細菌を含むサプリですとか言って売られたらどうするんだろう)
[TGA]あなたのペットの薬を使うことの危険性
The dangers of taking your pets' medication
17 May 2021
https://www.tga.gov.au/blogs/tga-topics/dangers-taking-your-pets-medication
「分け合うことはおもいやりsharing is caring」ということわざがあるが、ペットに関してはそうではない。イヌにチョコレートを与えると病気になることはよく知られているがブドウやタマネギ、ニンニク、アボカドもそうであることはあまりよく知られていない。同様にイヌのおやつやキャットフード、馬用サプリメントはヒトが食べると不快だろう。薬についてもそうである。イヌや魚や猫用の薬は人間に与えると害がある。一部の動物用医薬品はヒト用と同じ成分を含むものの、ヒトが使った場合には安全ではない。
米国から一つの悲劇的事例が報告されている。ペットの魚用のクロロキンをCOVID-19ウイルス感染予防用にと考えて使用した夫婦が病気になり、一人が死亡した。
一部の保護者は子どものアタマジラミをペット用の薬でなおそうとしたがるがそれは危険である。動物用医薬品はヒト用とは違う強さ、用量、非有効成分を含み、思わぬ帰結になる可能性がある。
リスクがあるにも関わらず、ペット用の薬を使うヒトがいなくならない。2016年の調査では米国成人の約4%がペット用の抗生物質を使うことを報告している
[FAO]世界は持続可能な農業食料システムの必要性に集まる
The world is converging on the need for sustainable agri-food systems
14 May 2021
http://www.fao.org/news/story/en/item/1400202/icode/
国連フードシステムサミットを前に国連人口開発委員会が決議を採択した
[RIVM]屋内空気中のマイクロプラスチック
Microplastics in indoor air
14-05-2021
https://www.rivm.nl/publicaties/microplastics-in-indoor-air
この分野についての文献検索の結果。一般的に濃度は低そうで1立方メートルあたり1.6から9.3個。測定された粒子は比較的大きく、直径11マイクロメートル以上で(通常空気の質の測定にはPM2.5やPM10を測定するので)、より小さい粒子が存在する可能性はあるが測定は困難。家庭での主な発生源は布
(それは「ほこり」と呼ばれているものなのでは)
[IARC]がん予防ヨーロッパ2021シンポジウム-記録公開
Cancer Prevention Europe 2021 Symposium – recordings now available
14 May 2021
シンポジウムの動画が掲載された
[IARC]コーヒーとお茶の摂取とDNAメチル化のエピゲノムワイド関連メタ解析
Epigenome-wide association meta-analysis of DNA methylation with coffee and tea consumption
欧州人とアフリカ系アメリカ人が祖先の人々のコーヒーとお茶の摂取に関連するエピゲノムワイド関連研究で、コーヒー摂取と有意に関連する11の特異的DNAメチル化とお茶の摂取に関連する2つの変化を同定した。Nature Communications
コーヒー摂取と関連する領域のうちいくつかは肝脂質代謝関連遺伝子にあった。興味深いことに、コーヒー摂取と関連するメチル化マーカーの一つは喫煙特異的マーカーと重なる。これらはコーヒーを焙煎するときにできる物質に関連するかもしれない
[WHO]長い労働時間は心疾患と脳卒中による死亡を増やす:WHO, ILO
Long working hours increasing deaths from heart disease and stroke: WHO, ILO
17 May 2021
Environment Internationalに発表
論文
-非公式居住区の消化器疾患と闘う新しい武器
New weapon in the fight against gastrointestinal disease in informal settlements
14-MAY-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/mu-nwi051321.php
The Lancet Planetary Healthに発表された、TaqMan Array Card (TAC)を使ったメルボルンの廃水やヒトや動物の糞、土壌、水かなどからの病原性微生物の検出について
-パスタの生地に新しいひねりを入れることが食品製造を改革する
Scienceニュース
A new twist on pasta dough could reshape food manufacturing
By Joel GoldbergMay. 14, 2021
https://www.sciencemag.org/news/2021/05/new-twist-pasta-dough-could-reshape-food-manufacturing
Science Advancesに発表された新しい研究。セモリナ粉でできた平らな生地を、茹でると形が変わるようにデザインする。それによってかさばるパスタの包装が簡単になる
動画あり
(何故か和菓子が出てくる)
-THE LANCET
健康と気候変動MJA–Lancetカウントダウン報告:オーストラリアは2020年はまた落第点、しかし改善の兆し
Health and climate change MJA–Lancet Countdown report: Australia gets another failing grade in 2020 but shows signs of progress
Nicholas J Talley et al.,
THE LANCET VOLUME 397, ISSUE 10287, E12-E14, MAY 15, 2021
2019年から2020年に欠けて、オーストラリアで壊滅的山火事が家や命や野生生物や土地を焼いた。健康と気候変動に関するLancetカウントダウン報告に続いてMedical Journal of Australia (MJA)-Lancetオーストラリアカウントダウンが2020年12月に発表された。このオーストラリアの健康と気候変動に関する年次報告書は三年目で、LancetとMJAの協力による。全ての報告書が厳しい。2019年はオーストラリアにとって最も暑く乾燥した年で2019-20年の山火事は1000万ヘクタールを焼き直接的に33人を殺し3000以上の家屋を破壊した。煙は主要都市を覆い、煙の暴露により3000人以上の入院と417の過剰死がおこったと推定されている。この数字は極端な暑さが深刻な健康リスクであることを明らかにする。火事に続いて激しい嵐と洪水がおこりさらにダメージを与えた。しかしオーストラリアのエネルギーインフラは気候変動の根本原因に対応していない。
気候危機への対応の不適切さとは違ってオーストラリアはCOVID-19には迅速に対応した。国民の健康ためにと厳しい政治決定が行われた。それは気候変動管理にもモデルとなるだろう
セルビアはCOVID-19ワクチン接種者にお金を払い始める
Serbia begins paying citizens to receive a COVID-19 vaccine
Ed Holt
WORLD REPORT| VOLUME 397, ISSUE 10287, P1793, MAY 15, 2021
一人あたり25ユーロを払う決定は倫理的疑問としっぺ返しの懸念を提示する
おそらくワクチン躊躇のため予防接種の接種率増加が遅くなってきたために5月中に接種したヒトに3000ディナール(約25ユーロ)、平均月給の5%を払うという。
トルコのCOVID-19:緊張状態にある国
COVID-19 in Turkey: a nation on edge
Kaya Genç
WORLD REPORT| VOLUME 397, ISSUE 10287, P1794-1796, MAY 15, 2021
トルコは世界で5番目に患者の多い国で現在全国ロックダウン中である。どうしてこうなった?
宗教行事と保健大臣のヒドロキシクロロキン推しとワクチンの混乱と
その他
-農業用化合物禁止:国の大災難に向かう?
Agrochemical ban: Heading for national disaster?
2021/05/3 By Dr PARAKRAMA WAIDYANATHA
https://island.lk/agrochemical-ban-heading-for-national-disaster/
完全に慣行農法からオーガニックに変えるという大統領の決定は、1990年代にキューバでおこったように飢餓の拡大につながるだろう。有機農業は世界の農業の中では農地のわずか1.5%、そのうち66%が放牧場という小さな現象で、世界は19世紀の半ばから有機農業でなく化学物質を使った農業に向かっている-有機農業では増加する人口を支えられないからだ。ではなぜ今更そうするのか?
農家は数日前の大統領の記者会見での化学肥料の補助金の代わりに現金をもらうだろうという発表に興奮した。しかも面倒な書類なしに!「ぼろもうけ」である。
しかし真実は政府は債務超過で肥料と農薬を節約するために有機農業に移行するというのだ。つまり受け取ったお金で農家は自分で有機肥料を作らなければならない。やることは象の糞を集めて木の枝や藁を加えて有機肥料を作って、家族が食べる分の作物を作ることである。国民の食料需要など知らない。この決定の前に適切な専門家の助言は求められなかった。
(スリランカの話。長い記事。FAOの報告でも途上国の有機農業は単純に農薬も肥料も買えないからで、それが高く売れることを期待したのに実際にはそんなことはなくて。インフラが整備されていて基本的食料がいつでも手に入る状態での道楽としてのオーガニックに金持ちがお金を出すのであって、虫食いや病気があって肥料が足りない「オーガニック」は高値では売れない。植物検疫にひっかかりそうだし。)
-オーストラリアで獣医師の自殺危機
Veterinarian suicide crisis emerges in Australia as more vets call for solutions to save lives
MAY 16, 202 By SUE DUNLEVY
社会調査:獣医師の自殺率が一般人の4倍高い
虐め、モンスター顧客、支払いの悪さ、週7日1日24時間終わりのない要請による燃え尽きなどが原因。
COVID後に新しいペットを飼う人が増え、獣医サービスの需要が30-40%増加したがフルタイムの獣医求人1200が埋まっていない。
(口だけ動物愛護精神のおかげでオンコール義務があるらしい。飼い主がひどいと獣医は心が痛い)
-SMC NZ
Wellingtonの廃水の弱陽性-専門家の反応
Weak positive results in Wellington wastewater – Expert Reaction
Published: 17 May 2021
ESRの定期廃水COVID-19サーベイランス検査で今週末に弱陽性が2件報告された。保健省は回復したけれどウイルスを排出し続けているヒト由来である可能性が高いとしながらも、特にWellington地域の住人や最近訪問した人は症状があったら速やかに検査するよう勧めている。SMCは専門家にこのニュースのコメントを求めた
オタゴ大学公衆衛生教授Michael Baker教授
廃水検査が広く行われているのは良いことだ。保健省の言うとおり、検疫後にまだウイルスを排出し続けているヒトである可能性が高く、システムが機能していることを示すとみることができる。こうした「偽陽性」を理解しかつて陽性だったヒトを追跡する必要がある。さらに重要なのは真の陽性者を検出するために廃水検査をどう使うか、である。アウトブレイクが起こる可能性のある地域にシステムを作る投資を増やす必要があるかもしれない
(あらゆる感染症が排除すべきものになりそう)
-Dr. Joe Schwarcz on 'forever chemicals'
2021/05/15
https://www.youtube.com/watch?v=M8bk5fqj9GY
PFASについての動画
-コロナウイルスが我々のDNAに干渉するという根拠は納得できるものとはほど遠い
Evidence That the Coronavirus Can Mess With Our DNA Is Far From Convincing
Jonathan Jarry M.Sc. | 14 May 2021
SARS-CoV-2 RNAが我々のゲノムに組み込まれると主張する新しく発表された研究の根拠は疑わしくその可能性は極めて低い
PNASに発表された研究が反ワクチン活動に悪用されることを恐れる
-インド
Covid-19 |シッダ専門ケアセンターが州政府によって認可された
Covid-19 | Exclusive Siddha care centre sanctioned by State govt.
MAY 13, 2021
カジャヤマライ州のBharathidasan大学のキャンパスにCovid-19患者を治療するシッダ専門病院ができる。シッダとアーユルベーダ医が治療にあたる
グジャラート中央は軽症治療を牛の尿とハーブとホメオパシーに頼る
Gujarat centre relies on cow urine, herbs, homeopathy to treat mild cases
May 10, 2021,
グジャラート北部の村の牛の保護施設はCovidケアセンターとしてハーブと牛の尿とホメオパシーの混合物を作るのに忙しい
ホメオパシー薬がCovid-19に有効
Homoeopath drug found effective against Covid-19
May 8, 2021,
http://timesofindia.indiatimes.com/articleshow/82486018.cms
インドと米国の計算機生物学者チームがArsenicum Album 30がCovid-19治療に有効であることを確認したという。米国ジョンズホプキンス大学のJayanta K Das博士(現在NIH)がデータサイエンスと機械学習を使ってArsenicum Album 30が新型コロナウイルスに感染したヒトの信号伝達修復に役立つ可能性があるとJournal of Biomedical Informaticsに発表
チャッティスガル:アルコールベースのホメオパシーシロップを飲んで9人死亡
Chhattisgarh: Nine die after drinking alcohol-based homeopathy syrup
May 7, 2021
Drosera-30という91%アルコールのシロップを酒代わりに飲んだようだ
(インド、感染増加の中でこれだから。酸素代わりのレメディとかも宣伝されてた)