[EFSA]意見等
-グリーンキウイフルーツ(lat. Actinidia deliciosa var. Hayward)と正常な排便の維持:EC規則No 1924/2006条項13(5)に従う健康強調表示
Green kiwifruit (lat. Actinidia deliciosa var. Hayward) and maintenance of normal defecation: evaluation of a health claim pursuant to Article 13(5) of Regulation (EC) No 1924/2006
EFSA Journal 2021;19(6):6641 11 June 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6641
ベルギーの管轄機関を経由してEC規則No 1924/2006条項13(5)に従って健康強調表示の認可のために提出されたZespri International Limited社からの申請を受けて、栄養・新規食品及び食品アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)は、グリーンキウイフルーツ(lat. Actinidia deliciosa var. Hayward)と通常の排便の維持に関連する健康強調表示の科学的実証に関する意見を提出するよう求められた。この申請の範囲は新しく開発された科学的根拠に基づく健康強調表示に該当すると提案された。この健康強調表示の題材として申請者が提案した食品はグリーンキウイフルーツである。パネルは、グリーンキウイフルーツ(Actinidia deliciosa var. Hayward)は十分特徴を記されていると考えた。申請者が提案した主張の効果は「通常の排便の維持」である。通常の排便の維持は下痢にならないという条件で有益な生理学的効果である。提出された全てのヒト介入研究には様々な制約があり、主張の科学的実証のために単独で使用できなかった。だが、6つの適切なヒト介入研究の結果、便の頻度の増加について2~4個のグリーンキウイフルーツを毎日摂取する効果に関して一貫している。便の堅さを評価するのに検証済みの手段を用いた4つの研究のうち2つは便の堅さにも効果を示した。キウイフルーツの通常の排便に影響を与える可能性のもっともらしいメカニズムの証拠がある。この研究でキウイフルーツの摂取は下痢にはならなかった。グリーンキウイフルーツ(Actinidia deliciosa var. Hayward)の摂取と通常の排便の維持に因果関係が立証された。次の文言は科学的根拠を反映している「キウイフルーツの摂取は通常の排便の維持に貢献する」。主張された効果を得るには、2つの大きいグリーンキウイフルーツ(すなわち、およそ200 gのキウイの果肉)を摂取する必要がある。
-新規食品としてのミラクルフルーツの乾燥果実の安全性
Safety of dried fruits of Synsepalum dulcificum as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283
EFSA Journal 2021;19(6):6600 11 June 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6600
(科学的意見)
欧州委員会からの要請を受けて、栄養・新規食品及び食品アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)は、EU規則2015/2283に従って新規食品(NF)としてミラクルフルーツの乾燥果実に関する意見を出すよう求められた。このNFはミラクルフルーツの種を取って乾燥した(凍結乾燥による)果実である。このNFには酸っぱい酸性の食べ物を甘くする糖タンパク質ミラクリン(≤ 2.5%)が含まれている。この果実はアフリカでの摂取歴が文書化されており、そのため製品は世界中の様々な市場で見られる。このNFの生産プロセスや成分に関する情報は十分で安全上の懸念を生じない。申請者はこのNFを最大一日量0.9 gで、妊婦と授乳中の女性を除く成人に食品サプリメントとしてあるいは食品サプリメント中に使用することを提案している。これらの使用条件を考慮して、パネルはこのNFの摂取は栄養的に不利ではないと見なした。提出された遺伝毒性試験はこのNFの遺伝毒性の懸念を生じない。パネルは、90日間経口毒性試験で検査された単一用量2,000 mg/kg体重 (bw) /日は有害影響に関連しなかったと結論した。不確実係数200を適用することで、このNFは、申請者が提案した0.9 g/日ではなく対象集団に対して最大一日摂取量0.7 gに相当する摂取量10 mg/kg bw /日で安全だとパネルは結論した。
-哺乳子羊及び山羊の第4胃由来キモシン及びペプシンからなる食品酵素の安全性評価
Safety evaluation of the food enzyme containing chymosin and pepsin from the abomasum of suckling lambs and goats
EFSA Journal 2021;19(6):6633 10 June 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6633
(科学的意見)
キモシン(EC 3.4.23.4)とペプシン(EC 3.4.23.1)を含むこの食品酵素は、Caporal Enzymes, S.L社が哺乳子羊と山羊の第4胃から導出した。この食品酵素はチーズ生産のミルク加工での使用を意図している。この食品酵素の動物の供給源やその製造から懸念は生じないため、安全な使用と摂取歴に基づき、パネルは毒性学的データや暴露評価は必要ないと考えた。文献データに基づき、パネルは、意図した使用条件で食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、これが起こる可能性は少ないと考えた。提出されたデータに基づき、パネルはこの食品酵素は意図した使用条件で安全上の懸念は生じないと結論した。
-PETを食品と接触する物質にリサイクルするために使用されるStarlinger deCONテクノロジーに基づくDrava Internationalプロセスの安全性評価
Safety assessment of the process Drava International, based on Starlinger deCON technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2021;19(6):6642 11 June 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6642
(科学的意見)
このプロセスから得たリサイクルPETを室温で長期保存される全ての種類の食品と接触する物質の製造に100%使用しても、安全上の懸念とはならない。このリサイクルされたPETで作られた最終製品は電子レンジやオーブンでの使用を意図しておらず、そのような使用はこの評価の対象外である。
-使用後のPETを食品と接触する物質へリサイクルするために使用されるStarlinger deCONテクノロジーに基づくISAP Packagingプロセスの安全性評価
Safety assessment of the process ISAP Packaging, based on Starlinger deCON technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2021;19(6):6643 10 June 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6643
(科学的意見)
このプロセスから得たリサイクルPETを室温で長期保存される全ての種類の食品と接触する物質の製造に100%使用しても、安全上の懸念とはならない。このリサイクルされたPETで作られた最終製品は電子レンジやオーブンでの使用を意図しておらず、そのような使用はこの評価の対象外である。
-使用後のPETを食品と接触する物質へリサイクルするために使用されるStarlinger deCONテクノロジーに基づくROLプロセスの安全性評価
Safety assessment of the process ROL, based on Starlinger deCON technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2021;19(6):6644 10 June 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6644
(科学的意見)
このプロセスから得たリサイクルPETを室温で長期保存される全ての種類の食品と接触する物質の製造に100%使用しても、安全上の懸念とはならない。このリサイクルされたPETで作られた最終製品は電子レンジやオーブンでの使用を意図しておらず、そのような使用はこの評価の対象外である。
-トマトとスイカのタウ-フルバリネートの既存MRLsの改訂
Modification of the existing maximum residue levels for tau‐fluvalinate in tomatoes and watermelons
EFSA Journal 2021;19(6):6646 9 June 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6646
(理由付き意見)
検討中の作物のタウ-フルバリネートの残留物を管理するのに適した執行のための分析方法が得られた。リスク評価結果に基づき、EFSAは報告された農業規範によるタウ-フルバリネートの用途から生じる残留物の短期及び長期摂取は消費者の健康リスクになりそうもないと結論した。
[EFSA]飼料添加物についての科学的意見
-すべての動物種に使用するためのアオモジ由来エッセンシャルオイル(アオモジベリーオイル)からなる飼料添加物の安全性と有効性(FEFANA asbl)
Safety and efficacy of a feed additive consisting of an essential oil from the fruits of Litsea cubeba (Lour.) Pers. (litsea berry oil) for use in all animal species (FEFANA asbl)
EFSA Journal 2021;19(6):6623 11 June 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6623
-反芻動物(家畜及び野生)、反芻開始前の子牛、反芻開始前の子羊、反芻開始前の子供及び豚(家畜及び野生)用の、ヘキサシアノ鉄 (II)酸鉄(III)アンモニウムからなる飼料添加物の安全性と有効性(Honeywell Specialty Chemicals Seelze GmbH)
Safety and efficacy of a feed additive consisting of ferric (III) ammonium hexacyanoferrate (II) for ruminants (domestic and wild), calves prior the start of rumination, lambs prior the start of rumination, kids prior the start of rumination and pigs (domestic and wild) (Honeywell Specialty Chemicals Seelze GmbH)
EFSA Journal 2021;19(6):6628 11 June 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6628
-全ての動物種に使用するための柑橘類の葉 × ダイダイ (プチグレインビガラードオイル)由来エッセンシャルオイルからなる飼料添加物の安全性と有効性(FEFANA asbl)
Safety and efficacy of a feed additive consisting of an essential oil from the leaves of Citrus × aurantium L. (petitgrain bigarade oil) for use in all animal species (FEFANA asbl)
EFSA Journal 2021;19(6):6624 11 June 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6624
-全ての動物種に使用するためのマンダリンの果実由来圧縮マンダリンオイルからなる飼料添加物の安全性と有効性(FEFANA asbl)
Safety and efficacy of a feed additive consisting of expressed mandarin oil from the fruit peels of Citrus reticulata Blanco for use in all animal species (FEFANA asbl)
EFSA Journal 2021;19(6):6625 10 June 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6625
-全ての動物種用Corynebacterium stationis KCCM 10530株とEscherichia coli K‐12 KFCC 11067株で生産した5'‐グアニル酸二ナトリウムからなる飼料添加物の安全性と有効性(CJ Europe GmbH)
Safety and efficacy of a feed additive consisting of disodium 5’‐guanylate produced with Corynebacterium stationis KCCM 10530 and Escherichia coli K‐12 KFCC 11067 for all animal species (CJ Europe GmbH)
EFSA Journal 2021;19(6):6619 10 June 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6619
-全ての動物種用飼料添加物としての変成鉱物の天然混合物由来、千枚岩からなる添加物の安全性と有効性(Marmorkalkwerk Troesch GmbH & Co. KG)
Safety and efficacy of an additive consisting of phyllite, natural mixture of minerals of metamorphic origin, as a feed additive for all animal species (Marmorkalkwerk Troesch GmbH & Co. KG)
EFSA Journal 2021;19(6):6616 9 June 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6616
-認可更新のための全ての動物種用ビタミンB(ピリドキシン塩酸塩)からなる飼料添加物の評価(Kaesler Nutrition GmbH)
Assessment of a feed additive consisting of vitamin B (pyridoxine hydrochloride) for all animal species for the renewal of its authorisation (Kaesler Nutrition GmbH)
EFSA Journal 2021;19(6):6612 9 June 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6612
[EU]RASFF 13/06/2021~19/06/2021
警報通知(Alert Notifications)
トルコ産有機ポップコーン用トウモロコシのアフラトキシン、ペルー産キヌアのクロルピリホス、中国産オランダ経由乾燥ユリ根の二酸化硫黄(E220)高含有、インド産有機グアーガムの未承認物質エチレンオキシド、フランスで製造した食品サプリメントの成分として使用したインド産ブラックペッパー抽出物のエチレンオキシド、ブラジル産スターフルーツのメソミル、英国産タンドリーマサラバーベキュースパイスブレンドのエチレンオキシド、ベルギー産アルミニウムトレーからのアルミニウムの溶出、オランダ産乾燥シイタケの二酸化硫黄(E220)非表示、レバノン産赤いスイカ種子のアフラトキシン、サウジアラビア産デンマーク及びオランダ経由ストロベリークリームクッキーのグリシジル脂肪酸エステル類及び3-モノクロール-1,2-プロパンジオール (3-MCPD)、リトアニア産有機オート麦のオクラトキシンA、サウジアラビア産オランダ経由バナナクリームビスケットのグリシジルエステル類及び3-モノクロール-1,2-プロパンジオール (3-MCPD)、
注意喚起情報(information for attention)
英国産米の未承認物質トリシクラゾール、ヨルダン産生鮮オクラのオキサミル、ブラジル産スターフルーツのメソミル・チアメトキサム及びラムダ-シハロトリン、トルコ産レッドグレープフルーツのクロルピリホス、イタリア産生鮮キュウリのオキサミル、中国産パプリカの照射非表示、産出国不明カレー粉のアフラトキシン及びオクラトキシンA、
通関拒否通知(Border Rejections)
ガイアナ産エビの着色料カルミン(E120)の未承認使用、トルコ産生鮮ペッパーのピリダベン、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド・ピリダベン及びブプロフェジン、エジプト産スライスしたブラックオリーブの未承認物質クロルピリホス、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン、エジプト産オレンジのクロルプロファム、米国産ピスタチオのアフラトキシン、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン、中国産メラミン製スプーンからのメラミン及びホルムアルデヒドの溶出、インドネシア産ナツメグのアフラトキシン、ウガンダ産チリペッパーのシペルメトリン、トルコ産ピスタチオのアフラトキシン、
[DHSC]主導的ソーシャルメディアプラットホームがCOVID-19ワクチン推進を支援するために団結
Leading social media platforms unite to support COVID-19 vaccine drive
21 June 2021
Snapchat, Reddit, TikTokおよび YouTubeが政府に協力してユーザーに予防摂取するようよびかける
[ProMED]有毒藻類 米国:(フロリダ)イヌ、致死
Toxic algae - USA: (FL) dog, fatal
2021-06-18
https://promedmail.org/promed-post/?id=8456722
Date: Wed 16 Jun 2021 Source: The Palm Beach Post [edited]
C-51用水路の有機堆積物を食べて先月イヌが死んだ。Green Waterラボの検査によるとイヌの嘔吐物からミクロシスチンが死亡に十分量検出された
[ヘルスカナダ]ヘルスカナダは若者の電子タバコを予防するために新しい制限を発表
Health Canada announces new restrictions to prevent youth vaping
June 18, 2021
ニコチン濃度を20 mg/mL以下にする
(ニコチンからヒトへの有害影響を減らしたネオニコチノイドは敵視するのにニコチンは野放し)
[CCDC]バーチャルサーベイランス:第6回中国トータルダイエットスタディでのフモニシンの食事暴露と健康リスク評価
Vital Surveillances: Dietary Exposure to Fumonisins and Health Risk Assessment in the Sixth China Total Diet Study — China, 2015–2020
June 11 2021
http://weekly.chinacdc.cn/en/article/doi/10.46234/ccdcw2021.136
2015–2020の第6回中国TDSで、フモニシンBの食事暴露は上限(upper bound)で104.9 ng/kg 体重/day、JECFAのPTDIの5.25%
論文
-研究はマスクを着けると社会不安との苦闘が増す可能性があることを示唆
Research suggests mask-wearing can increase struggles with social anxiety
21-JUN-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/uow-rsm061821.php
Anxiety, Stress, & Copingに発表されたWATERLOO大学心理学部臨床心理学教授らによるレビュー
(何故そんなに西洋人はマスクに抵抗があるのか、ということのほうが社会心理学的に面白いのでは)
-研究者らが神経変性の原因と考えられてきた有名な毒素のデータをレビューする
Researchers review data on reputed toxins thought to cause neurodegeneration
18-JUN-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/uog-rrd061821.php
グアム大学の植物生理学研究所の生物学者とブリティッシュコロンビア大学の実験医学プログラムの神経科学者がヒトの神経変性疾患との関連を疑われてきた毒素についての最新情報を書籍Spectrums of Amyotrophic Lateral Sclerosisの中でまとめた。
1950年代のグアム島でおこったamyotrophic lateral sclerosis-parkinsonism dementia (ALS-PDC)とグアム島のソテツの物語
ソテツの種子の毒素については混乱があり、しばしばシアン化物が原因とされたがそれは正確ではない。
第四章
The Lessons of ALS-PDC – Environmental Factors in ALS Etiology
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/9781119745532.ch4
-2050年までに有機農業で欧州を食べさせることができる
Organic farming could feed Europe by 2050
18-JUN-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/c-ofc061621.php
One Earthに発表されたCNRS(フランス国立科学研究センター)の研究者らの報告。まず食生活を変える(動物由来食品摂取を減らす)、次に窒素固定作用のある豆を入れて農作物栽培をローテーションする、最後に畜産と農作物の栽培(と人糞の堆肥化)を統合する。
(是非やって下さい。まずはフランスがワインとチーズを諦めてみせるべきでしょう)
-タバココントロール:研究ばかりで行動しない
Tobacco control: all research, no action
Alan Blum, Ransome Eke
THE LANCET COMMENT| VOLUME 397, ISSUE 10292, P2310-2311, JUNE 19, 2021
Lancetに掲載されたGBD 2019タバコ協力論文は、タバコによる病気や死亡の負担増加を推定している。もう70年以上にわたって、無数の疫学研究が行われ喫煙の悲劇的負担を描き続けている。しかしこうしたデータを元に我々が正確に何をすべきなのかを著者等は問うていない。タバコの規制や禁止の前にもっと研究が必要だというタバコ業界の永遠に終わることのない申し立てがあまりにも長く聞き入れられてきた
(決断するのは政治だけれど、研究費たくさんもらえて論文書ける研究者はある意味共犯関係。)
その他
-ペットフードはウェットかドライか?:あなたのペットにとってどちらが良いか?
Wet Versus Dry Pet Food: Is One Better for Your Pet?
Ada McVean B.Sc. | 18 Jun 2021
https://www.mcgill.ca/oss/article/nutrition/wet-versus-dry-pet-food-one-better-your-pet
(結構長い本文略)
基本
あなたのペットにとってベストなフードはあなたのペットによる。ウェットだろうがドライだろうが、あるいは両方の組み合わせだろうが、あなたの犬猫の栄養ニーズを満たすことはできる。しかし飼い主同様それぞれの動物は独特なので、好みや病歴、行動、身体などに応じて決めるのはあなたの仕事である。正しい選択をしたいなら、獣医師に相談する。
ちょっとした豆知識を教えよう、各種ペットフードの味見をするのに人間を使うことはよくある。ただし参加者はお金をもらっている。
-化粧品の「永遠の」化学物質は危険?
Are “forever” chemicals in cosmetics dangerous?
Joe Schwarcz PhD | 18 Jun 2021
https://www.mcgill.ca/oss/article/health-you-asked/are-forever-chemicals-cosmetics-dangerous
美は永遠ではないだろうが、化粧品のポリフッ素化アルキル化合物は?
最近“Environmental Science and Technology Letters”に発表された研究で、多くの化粧品に、表示されていないPFASが含まれることを発見した。この研究はちゃんとしたものでデータは信頼できると考えられる。その意味は難しい。化学物質が存在することとはイコールリスクがある、ではない。リスクはハザードとは違う。
化粧品にフッ素化化合物が使われた理由は製品を「耐水性」「長持ち」にするためであろう。こうした性質は口紅やマスカラ、ファンデーションには特に有用である。この研究が示すように、検査した製品の概ね半分に何らかのPFASが含まれる。それらが血中に入るかはわからない。化粧品を多く使う人は血中PFAS濃度が高いのだろうか?そして濃度が高いと病気になる可能性が高いのだろうか?こうした重要なデータが無いと化粧品中の低濃度PFASが問題なのかどうかわからない。そして濃度がとても低い。中央値は製品1gあたり100万分の1g程度である。それが血中で意味のある濃度になることを想像するのは困難である。そしてさらに混乱するのはPFASの分子構造が極めて多様であるということである。全てが有害では無いだろう。
環境中PFAS暴露による公衆衛生への影響は明確ではないが、暴露量を減らすことに害はないだろうと考えることはできる。少なくとも化粧品に意図的に使われているなら表示すべきだろう。
-リンゴ-核心(芯)をつく
Apples- Getting to the Core
Joe Schwarcz PhD | 16 Jun 2021
https://www.mcgill.ca/oss/article/nutrition/apples-getting-core
これらのどれが本当?リンゴには善玉細菌がたくさん含まれる、リンゴの種にはシアン化物が含まれる、リンゴは飢餓感阻止に役立つ、Joe博士の好きなリンゴはレッドデリシャス。答えは以下。
私はリンゴが好きである。それはお腹が痛いときにすりおろしリンゴにレモンジュースを加えたもので落ち着いた小さいころの記憶と関係するかもしれない。あるいはリンゴを囓ると子どもたちとリンゴ狩りに行ったときの素晴らしい時間を思いだすからかもしれない。そして一日一個リンゴを食べると医者いらずといわれる。毒素が含まれるのにもかかわらず!微量の残留農薬のことでは無い、天然毒の話。リンゴには天然の毒素がたくさん含まれる!リンゴに含まれる数百の天然化合物の中には、アセトン、ホルムアルデヒド、フルフラール、メタノールなどがあり、どれも毒性はある。でもパラケルススの古典的教義を思い出そう、「毒か薬かは量が決める」。リンゴに含まれるこれら毒素の量は少ない。食物繊維、ビタミン、アントシアニン、フラボノイド、細菌のベネフィットのほうがリスクを上回る。
細菌?そう!リンゴには大体1億個の細菌がいてそれが私たちのお腹に入ってマイクロバイオームを構成する一員になる。リンゴの細菌は主に「善玉」で、多くはリンゴの芯と種にいる。でもほとんどの人は捨てる。だからリンゴは丸ごと食べるのが最良である。皮には抗酸化物質のほとんどが含まれる。
でもリンゴの種に含まれるシアン化物は?リンゴの種にはアミグダリンが含まれるが、リンゴ一個には10個くらいしか種が無く、アミグダリン中毒になるにはカップ一杯ほど食べる必要がある。もちろん、善玉細菌の摂取源としてはリンゴよりいいものがある。ヨーグルト、ケフィア、キムチ、ザワークラウト。
リンゴは通常おやつである。しかしもし体重コントロールしたいなら、夕食を食べる15分前に食べると食事の量を減らせるだろう。丸ごとリンゴに比べるとリンゴジュースやアップルソースの効果は同じカロリーでも小さい。しかしリンゴは魔法では無い。どんな食品でも、水分と繊維が多ければ同様である。「負のカロリー」というのは神話である。でもセロリを噛むより美味しいリンゴを噛む方が魅力的である。リンゴには7500もの品種がある。私はハニークリスプにする。
最後に、リンゴが好きな人は率直でカリスマ性があって熱心だそうだ。すごいだろう?
(how do you like them applesという慣用句)
-「有害事象報告で怖がらせる」戦術にはまらない
Don’t Fall for the ‘VAERS Scare’ Tactic
Jonathan Jarry M.Sc. | 18 Jun 2021
https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-critical-thinking-health/dont-fall-vaers-scare-tactic
反ワクチン活動家は貴重なワクチン有害事象報告システムを人々を怖がらせるために使う
長い記事、結論部分のみ
-VAERSは予防接種の後に、熱や発赤など、ワクチンが原因かもしれないあるいは原因でないかもしれない好ましくないあるいは意図しない事象がおこったことを記録するアメリカの報告システムである。
-反ワクチン活動家はVAERSからの数値をあたかもワクチンが明確な害をおこしたかのようにルーチンで広報する
-それ単独ではVAERSは何も結論できないが、専門家に、実在する可能性があってさらに研究する価値がある特定の安全性シグナルを送ることができる
-Covidが打撃を与えたとき、どの国も準備できていなかった;ヨガが役に立った:Modi大統領
When Covid Hit, No Country Was Prepared; Yoga Helped: PM Modi
June 21, 2021
6月21日は国際ヨガデー
(国連が国際ヨガデーを定めたのでヨガを認めたと宣伝されている)
Odisha州のAyushドクターは雇用の確保と賃金増額を求める
Ayush doctors in Odisha seek job security, better pay
21st June 2021
COVID-19対策のために短期的に雇用されたAyushドクターが、普通の医者並みの待遇を求めている
Odisha州には4095人のAyushドクターが4つのカテゴリーで雇われている。最も待遇が悪いのがアーユルベーダとホメオパシードクターである。彼らはCOVID-19の管理に既に1年以上従事している
AYUSHドクターがCovid治療を支配する
AYUSH docs call the shots in Covid treatment
17th June 2021
州政府がCovid病院に配備した2550人の医師のうち1800人がアーユルベーダとホメオパシーのAYUSHドクター
(ホメオパシードクターなんかにステロイドのような強力な薬を使わせてきたせいでムコール症頻発などがおこっていると考えるのが自然なのでは。そして勘違いがさらに悪化している)
-何故オーストラリアのCovid-19回復は時間がかかるのか
Why Australia's Covid-19 recovery could take a long time
JUNE 19, 2021
パンデミックから速やかに抜けだしたいと望むオーストラリア人は、たくさんの要因が制限を長引かせるだろうことにがっかりするかもしれない
変異株が集団免疫達成を困難にする
ワクチンは有効だが二回必要
世界中の人が予防接種する必要がある
我々はどのくらい待たなければならないのか
我々は「トレランス」を調整する必要がある
「ウイルスと共に生きる」というのはどんなもの?
一部抜粋
Deakin大学Catherine Bennett教授は、有効なワクチンが極めて速やかに開発されたため、世界は予想よりずっと良いが、オーストラリアはゼロトレランスの考えに囚われてしまっている。ゼロトレランスから予防接種をした世界にどうやって移行するのかについての対話をずっと先送りしてきた。当局は人々が制限から抜け出す道のりについて、そして目的とするレベルのリスクとベネフィットについて理解できるように段階的プロセスを開発する必要がある。我々はウイルスに対するトレランスを調整する必要がある
(ゼロトレランスから一定のリスクを受け入れる、に変えるのは難しい。ゼロを達成するためにこのウイルスがどれほど恐ろしいかを宣伝してきたのに、今更他の原因でも人は死ぬとか言って聞いてもらえるのだろうか)
-中国官民、「食の安保」推進 2社のトウモロコシに安全認証
遺伝子組み換えを後押し 2021年5月25日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72216550U1A520C2FFJ000/
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China learns to stop worrying and embrace GMO crops
YUSUKE HINATA, Nikkei staff writer May 25, 2021
https://asia.nikkei.com/Business/Agriculture/China-learns-to-stop-worrying-and-embrace-GMO-crops
英語版は読める