2021-06-22

[BfR] ビタミンD、免疫系、COVID-19   

Vitamin D, the immune system and COVID-19

14 May 2021

https://www.bfr.bund.de/cm/349/vitamin-d-the-immune-system-and-covid-19.pdf

ドイツの健康な人は一般にバランスのとれた様々な食事からビタミンやミネラルを十分量摂取する。あまりない例外の1つであるが、特定の状況下では、骨、筋力強化及び免疫系にとって重要なビタミンDが懸念となるかもしれない。

ビタミンD血中濃度が十分でないと急性呼吸器感染症のリスク上昇に関連があるといういくつかのエビデンスがある。この呼吸器感染症にはCOVID-19疾患が含まれるが、現在のところ情報は未だ不確実である。最近COVID-19疾患に関連し、食品サプリメントが免疫防御や重症化緩和に効果があるかについての議論があるが、すべての研究が十分なビタミンやミネラルの摂取がヒトの免疫機能に重要であると結論づけている。通常の食事でビタミン、ミネラルは十分摂取でき、適切なビタミンD摂取をする人がビタミンDの追加の摂取で恩恵があることはまだ証明されていない。観察研究ではCOVID-19の重症患者はビタミンD血中濃度が低いが、DGE(ドイツ栄養協会)によるとこの因果関係を導くデータは十分でないという。SARS-CoV-2感染症あるいはCOVID-19の重症化を予防するためにビタミンDサプリメントを一般に勧めることは、今のところ正当でない。

ビタミンDに関しては、少なくともリットルあたり50ナノモルのあるいは少なくともミリリットルあたり20ナノグラム25-ヒドロキシビタミンD血中濃度が理想である。日光により皮膚で合成されるのが最良の方法で、ビタミンDは日光に晒されることにより皮膚で形成され、80-90%のビタミンDが供給できる。戸外活動は筋力や骨も強化する。ニシンやサーモンのような脂がのった海洋魚も週に1、2回の消費を推奨する。

EFSA(欧州食品安全機関)は成人及び11歳以上の子供のビタミンDの耐容摂取上限量を1日あたり100μg(4000国際単位)、1~10歳の子供は1日あたり50μg(2000国際単位)と導出した。これはビタミンDを含むサプリメント、ビタミンD強化食品を含めたすべての食品からの摂取の上限量である。耐容摂取上限量は推奨ではなく、これを超える量の摂取を続けると有害事象として腎臓結石や腎臓石灰化のリスクがある。

しかし、戸外に出ない、皮膚を衣服で覆う集団、皮膚が黒い人(皮膚のメラニン色素の濃度が高くビタミンDの生成が少ない)といった特定の集団はと特に冬場、追加のビタミンD摂取が適切である。BfRの見解では、介護施設居住者にも1日あたり最大20μgの一般的なビタミンDの摂取を考慮すべきである。ビタミンD形成は年齢とともに大きく減少するためである。

高濃度のビタミンDサプリメントを摂取する独自の判断は健康リスクを引き起こす可能性がある。高濃度の服用は医師の監視の下、個人的なビタミンDの状態を原因とする場合のみ、摂取すべきである。ビタミンD補給をしたい人は1日あたり最大20μg(800国際単位)まで摂取することができるが、この量は健康被害につながらないと予期される。

食品サプリメントは疾患や疾病の症状を治療、治癒あるいは緩和する目的ではない。食品サプリメントは医薬品でなく、通常の食事に補給することができる食品である。食品サプリメントは安全であり、有害事象をひきおこしてはならない。

 

BfRウェブサイトで閲覧できる食品サプリメント、ビタミンD及びCOVID-19のテーマに関する情報

食品サプリメントに関するA-Z インデックス:

https://www.bfr.bund.de/en/a-z_index/food_supplements-129789.html

ビタミンDに関するQ&A:

https://www.bfr.bund.de/cm/349/selected-questions-and-answers-on-vitamin-d.40414212.pdf

COVID-19に関するQ&A:

https://www.bfr.bund.de/en/can_the_new_type_of_coronavirus_be_transmitted_via_food_and_objects_-244090.html

ビタミンDとCOVID-19のテーマに関するドイツ栄養協会(DGE)の情報(ドイツ語)

https://www.dge.de/wissenschaft/weitere-publikationen/fachinformationen/vitamin-d-und-covid-19/

https://www.dge.de/presse/pm/vitamin-d-und-covid-19

 

[HK]警告等

-貝のサンプルに動物用医薬品クロラムフェニコールが検出される

Veterinary drug chloramphenicol found in clam sample

Monday, June 21, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20210621_8747.html

定期検査で、貝のサンプルに動物用医薬品クロラムフェニコールが0.6㎍/㎏検出された。

 

-CFSは食べられないキノコの種類が混入している疑いのあるヤマドリタケを消費しないよう市民に注意を呼び掛ける

CFS urges public to stop consuming boletes suspected to contain mixture of species including inedible mushrooms

Monday, June 21, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20210621_8750.html

香港食品安全センター(CFS)及び食物環境衛生署は、本日(6月21日)食べられないキノコの種類が混入している疑いがあるため、ある種の包装済みヤマドリタケを消費しないよう市民に注意を呼び掛けた。センターは去年の11月17日以後、販売しないよう業者に要請している。

 

[TGA]ニコチン吸引製品及び吸引器具

Nicotine vaping products and vaping devices

21 May 2021

https://www.tga.gov.au/resource/nicotine-vaping-products-and-vaping-devices

医薬品(ニコチン吸引製品基準)(TGO110)法令2021に関連するガイダンス。

 

[FDA] レストランや食品販売店の監視に責任を持つ州や準州政府の機関が採択したFDA食品規約

Adoption of the FDA Food Code by State and Territorial Agencies Responsible for the Oversight of Restaurants and Retail Food Stores

06/17/2021

https://www.fda.gov/food/fda-food-code/adoption-fda-food-code-state-and-territorial-agencies-responsible-oversight-restaurants-and-retail

各州や準州内の食品規約採択を監視するFDAの地域食品販売専門家により集められた情報に基づくデータの報告書。2020年12月31日までの期間をカバーする。

https://www.fda.gov/media/107543/download

 

[FDA] 熱帯低気圧Claudetteによる洪水被害の地域の食品生産者へのリソース

Resources for Food Producers in Areas Flooded from Tropical Storm Claudette  

June 21, 2021

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/resources-food-producers-areas-flooded-tropical-storm-claudette

FDAの企業向けガイド:洪水に影響された食用作物のヒト摂取用の安全性評価で情報を提供している。

 

[Defra]気候変動適応:政策情報

Climate change adaptation: policy information

Published 21 June 2021

https://www.gov.uk/government/publications/climate-change-adaptation-policy-information/climate-change-adaptation-policy-information

世界の温室効果ガス排出の結果として我々の気候は変わりつつあり、変わり続けるだろう。排出を減らす努力をしても、その影響は今後数年続くだろう。

変わる気候への準備、あるいは気候適応が英国の気候変動の負の影響を減らし新たな機会を活用することに役立つだろう。英国の気候変動の影響への準備とレジリエンスを構築することは、国民と経済と環境を守るための、費用対効果の高い、必須の方法である。

1.背景と法制

2.対応

2.1 リスクを理解する:英国気候変動リスク評価

2.2 気候変動に備える:国の適応計画

2.3 必須のサービスとインフラの適応:Adaptation Reporting Power

2.4 国際レベルでの適応

3.協力者

3.1 気候変動委員会

3.2 適応小委員会

3.2 地域適応助言委員会

4.気候に関する根拠、ツール、研究

4.1 英国気候計画2018

4.2 気候変動の影響を説明する:グリーンブック補遺ガイダンス

4.3 英国紀行レジリエンス計画

(resilient food)

 

[FAO]調理技術とより持続可能にするためにあなたができること

The art of cooking and what you can do to make it more sustainable

18/06/2021

http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1412071/

FAOの親善大使シェフがあなたに地球を大事にする食品の購入、調理、食べ方を伝える

持続可能料理法sustainable gastronomy

・食べ残しは「アップサイクル(より付加価値の高いものに作り替える)」する-あるいはアップサイクル製品を買う

食品分野ではアップサイクルは通常捨てられているものを使うことを意味する。例えば日本のKatsuhiro Nakamuraシェフのバナナを皮の砂糖漬け

・地球をサポートする生産者を支持する

・自然との健康な関係

エクアドルのRodrigo Pachecoシェフのレストランでは書かれたメニューが無い、その日に採れたものを使うため

・できるなら、自分で育てる

・6月18日は持続可能な料理の日

(毒があるから捨てていたものは食べない方がいいよ~家庭菜園も毒草と混ざったり虫だらけになったりいろいろ注意点はある)

 

[SFA]シンガポールの食品の物語

The Singapore Food Story

https://www.youtube.com/watch?v=oBi5Q8OGFOs

動画

SFAチャンネル よくできてる

 

[EPA]EPAのRegan長官は全国受粉媒介者週間を機に宣言に署名

EPA Administrator Regan Signs Proclamation to Mark National Pollinator Week

06/21/2021

https://www.epa.gov/newsreleases/epa-administrator-regan-signs-proclamation-mark-national-pollinator-week

アメリカのフードシステムと生態系における受粉媒介者の重要性を確認してその健康を送信するための啓発を行う

あなたができることは以下

・殺虫剤を使うときはラベルの指示に従う

・総合的病害虫管理を

・自宅や学校や地域の庭に固有の花を植える

・受粉媒介者が常に食料を手に入れられるように花が咲き続ける植物を選ぶ

・出窓の鉢植え、地域の公園、農場、道ばたなど、どこにでも受粉媒介者の住処を作ることができる

(鉢植えに足長蜂の巣は嫌)

 

論文

-結婚に失敗したと思っている男性は早期死亡リスクが高い

Men who perceive their marriage as unsuccessful are at high risk for premature death

21-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/tu-mwp062121.php

Journal of Clinical Medicine に発表された10000人のイスラエル人男性の、1960年代から始めて32年追跡した研究

 

-「バックグラウンド」有害事象研究が世界のCOVIDワクチン安全性モニタリングに情報提供するだろう

'Background' adverse event study will inform global COVID vaccine safety monitoring

21-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/cuim-ae062121.php

BMJ。4大陸13データベースにわたる1億2600万人以上のデータから、特に注目すべき有害事象(AESI)の観測率に年齢や性別で相当な差があることを発見した。例えば心臓発作は24才の女性では滅多におこらないが(<1/10,000)、88才の男性ではよくある(<1/10 to ?1/100)。もし予防接種を受けた人たちが受けていない人たちより高齢で、そのことを調整しなかったら、偽りのリスク増加を観察する可能性がある。

 

-新しい解析はパンデミックの最高潮に誕生日とCOVID-19拡散が関連することを明らかに

New analysis reveals link between birthdays and COVID-19 spread during the height of the pandemic

JUNE 21, 2021

https://medicalxpress.com/news/2021-06-analysis-reveals-link-birthdays-covid-.html

COVID-19感染率が高い地域では、誕生日のお祝いが感染拡大を加速した。AMA Internal Medicineに発表されたハーバード大学医学部とRANDの新しい解析。

誕生日パーティが実際行われたかどうかはわからないが最近誕生日を迎えた家庭は誕生日のない家庭より30% COVIDと診断される可能性が高い。レセプトデータに基づく。

 

その他

-BBC 特集 BEYOND NATURAL

加工食品の環境影響の真実

The truth about processed foods' environmental impact

By Jessica Brown 18th June 2021

https://www.bbc.com/future/article/20210617-the-truth-about-processed-foods-environmental-impact

加工食品は、地球に悪い、巨大な、資源を大量消費する工場のイメージで語られる。しかし加工は本当は食品の二酸化炭素排出量を減らせる?

私たちの食習慣が地球を傷つけていることはますます無視できなくなってきた。フードシステムが世界の温室効果ガスの1/3を排出し、土地を使い、生態系と生物多様性を失わせる。それに対応して科学者は私たちに肉と廃棄を減らして地元の食品を買えという。でも加工しない食品を食べることは地球に良いのか?

研究では最小限に加工された食品-乾燥フルーツ、冷凍野菜、調理済みコメなど-のほうが実際には二酸化炭素排出量は少ない可能性がある。未加工の野菜や果物は自宅でこうした加工が必要になる。家庭の台所で使うエネルギーの方が工場より効率が悪い。

また加工食品の廃棄率は生鮮果物野菜の廃棄より少ない。ただし野菜や果物を無駄にして捨ててしまうより肉を廃棄するほうが環境負荷が高い。超加工食品で食べられないものが食べられるようになるなら環境影響は小さくなるだろう。生鮮野菜を加工することで冷蔵にエネルギーを使わないで済むなら環境負荷は小さい。

どんな食品であっても、加工や包装、健康への影響までの総二酸化炭素排出量を測定するのは簡単ではない。

(一連のシリーズ、一部)

 

-承認されていない幹細胞介入に関連する害はFDAのより大規模な執行の必要性を強調する

Harms Linked to Unapproved Stem Cell Interventions Highlight Need for Greater FDA Enforcement

June 1, 2021

https://www.pewtrusts.org/en/research-and-analysis/issue-briefs/2021/06/harms-linked-to-unapproved-stem-cell-interventions-highlight-need-for-greater-fda-enforcement

証明されていない再生医療製品が感染や障害や死亡につながっている

米国では700以上のクリニックがアルツハイマー病y、筋ジストロフィー、自閉症、脊椎損傷、そして最近はCOVID-19のような病気の治療法として未承認幹細胞や再生医療介入(SCRIs)を提供している。彼らは典型的には患者自身の組織や寄付された羊水、胎盤、臍帯血などの細胞を使う。FDAは有害事象報告を危険な可能性のある製品の同定に役立てるが、一般的に医療用品の有害事象は過小報告である。そして未承認の治療を行っている人たちは特にそのような患者の害を報告する可能性は低い。

Pew Charitable Trustは臨床試験以外での未承認SCRIsに関連する有害事象報告を集めた。2004年から2020年9月の間におこった360人の報告を同定した。

・334件は学術論文、政府やメディア報道などから

・FDAの有害事象報告システムからは5件

・21件は消費者がGoogle, Yelp, Facebookに投稿したもの

この知見はFDAの対応強化の必要性を再確認する

Pewの研究は主に身体への危害を焦点にしたが、SCRIsは患者の感情や経済にも害を与える

 

-SMC UK

下院科学技術委員会の消費者に直接販売されるゲノム検査についての報告書への専門家の反応

expert reaction to report by the House of Commons Science and Technology Committee on direct-to-consumer genomic testing

JUNE 22, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-report-by-the-house-of-commons-science-and-technology-committee-on-direct-to-consumer-genomic-testing/

下院の報告書は消費者のゲノム検査によるリスクに対応することを政府に強く求める

Bristol大学小児腎臓病教授Moin Saleem教授

これはタイムリーで革新的試みである。規制されていない遺伝子検査の倫理的問題を広範にカバーし集団ベースの遺伝研究強化のチャンスにしようとする。もし認められて実施されたら、英国は世界をリードする立場になれるだろう

Warwick大学医学部医学と遺伝学における社会科学教授Felicity Boardman教授

この報告書は意義深い

Progress Educational Trust所長Sarah Norcross

Exeter大学ヒト遺伝学教授Timothy Frayling教授

King’s College London幹細胞科学教授Dusko Ilic教授

Cambridge大学科学技術社会学講師Stuart Hogarth博士

(皆さん歓迎)

 

-医師が子どもたちの摂食障害に赤信号を警告

Doctors warn of red flags for eating disorders in children, teens

June 21, 2021

https://www.9news.com/article/news/health/eating-disorder-red-flag-children-teen/73-6534e15a-3ee4-471c-b1d8-4ed7558b0d90

コロラドの摂食障害専門医が、パンデミックにより援助を求める声が多くなったという。

親が子どもと一緒に過ごす時間が増えて気がついたことも増加の理由。援助の手が足りない。

 

-学校での身体測定が復活することで政府は子どもを肥満であると辱めることになると非難される

Government accused of fat shaming children as school weigh-ins to return

Monday 21 Jun 2021 Faye Brown

https://metro.co.uk/2021/06/21/government-accused-of-fat-shaming-children-as-school-weigh-ins-to-return-14804352/

政府は新学年のスタート時に小学生の身体測定を再び導入する計画であるが非難されている。

パンデミックによる運動不足と食べ過ぎで体重が増えている可能性があるがそのデータがない。そこで昨年ロックダウンで停止されていた身体測定を再開しようとしている。しかし保護者や摂食障害活動家がそれは害が大きいと非難する。体重やBMIは健康の指標にならない、とHope Virgoはいう。摂食障害活動家は最近導入されたレストランのメニューへのカロリー表示にも摂食障害の引き金になると反対している

 

-Fraser Healthは、この週末に32時間夜通しワクチン接種マラソンを行いワクチン目標を達成した

Fraser Health held 32-hour 'vax-a-thon' overnight this weekend, reached vaccination goal

Jun 20, 2021

https://www.citynews1130.com/2021/06/20/fraser-health-held-32-hour-vax-a-thon-overnight-this-weekend/

カナダ。日中は働いている人のために、父の日に。

 

-NSWが地域で10人の新たな患者、東部郊外の学校で原因不明のCOVID-19感染

Mystery COVID-19 infection in eastern suburbs school as NSW records 10 new local cases

June 22, 2021

https://www.smh.com.au/national/nsw/mystery-covid-19-infection-in-eastern-suburbs-school-as-nsw-records-10-new-local-cases-20210622-p58342.html

St Charles小学校の3年生一人が感染源不明の陽性だったので学校は子どもたちの親に引き取りを要請、州はマスク義務延長等

(オーストラリアではデルタ株はほぼ空気感染(一瞬で長距離ジャンプ)することになっている)

 

-年齢集団での心配な「有害事象」がアストラゼネカワクチンのカットオフ年齢の変更のきっかけに

Worrying ‘adverse case’ spike in age group sparked change to AstraZeneca vaccine cut off

JUNE 22, 2021

https://www.news.com.au/lifestyle/health/health-problems/worrying-adverse-case-spike-in-age-group-sparked-change-to-astrazeneca-vaccine-cut-off/news-story/d00982f1ff4c45a1ced331b3c13b05a3

アストラゼネカのワクチンを50才以上に勧めていたのが6月10日に52才の女性が希な血栓症で死亡した後60才以上のみに変更になった。しかし既に一回接種している50代は二回目を別のワクチンに変更しないよう求められているので二回目接種が心配で接種率が低下するかもしれない

 

-精子数文化戦争:男性の生殖能力低下に関する重要な科学議論がポストモダンイデオロギーと政治的正しさのもう一つの犠牲になった

Sperm count culture war: An important science discussion about declining male fertility has become yet another victim of post-modernist ideology and political correctness

Geoffrey Kabat | June 22, 202

https://geneticliteracyproject.org/2021/06/22/sperm-count-culture-war-an-important-science-discussion-about-declining-male-fertility-has-become-yet-another-victim-of-post-modernist-ideology-and-political-correctness/

科学をイデオロギーの僕にする試みには長い歴史がある。17世紀にはローマカトリック教会が天文学者のガリレオを異端審問で有罪とした。1930年代には「科学的社会主義」を謳ったソビエトがルイセンコの疑似科学理論を押しつけた。特定の見解のために科学を無視することは壊滅的な結果をもたらす可能性がある。しかし近年はもう少し些細な自由への影響に対抗する必要がある。

5月に、ハーバードとMITのフェミニスト学者のグループが、長い間議論されている精子数の減少に関する議論に入ってきた。精子の減少は1970年代から、特に工業化が進んだ欧米で顕著で、原因や帰結について議論になってきた。その原因を同定するには冷静な科学的判断が必要で-それはイデオロギーが忍び込んでいる一部の社会科学の分野で失われているものである。哲学教授Marion Boulicaultと Sarah Richardsonが率いるハーバードとMITのチームは雑誌Human Fertilityに「世界の精子数の傾向を理解するための精子の変動制の将来」と題する論文を発表し、同時にSlateで要約を紹介した。学術論文は解読が難しいがslateの記事は単刀直入で「精子の終末理論は極右が支持している、男性の生殖能力が低下しているという考えは科学を装った古い神話である」

二人は科学者ではなく哲学者で、公式にフェミニスト学に忠誠を誓っていて、科学におけるジェンダーや生殖に関するバイアスを分析することに特化している。精子の減少は白人至上主義者が誇大宣伝していると主張する

(以下略。微量であればあるほど内分泌撹乱物質が危険だという環境保護主義者とあらゆる問題が差別だというフェミニストが真逆の立場になっている。対消滅してくれないかな)