2021-07-05

[EFSA]意見等

-アフロンとポジティブな気分の増加:EC規則No 1924/2006に従う健康強調表示の評価

Affron and increase in positive mood: evaluation of a health claim pursuant to Article 13(5) of Regulation (EC) No 1924/2006

EFSA Journal 2021;19(7):6669 2 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6669

(科学的意見)

因果関係を立証するには証拠が不十分である。

注:affron®はクロシンとサフラナールを3.5から3.9%含むサフロン水抽出物

 

-新規食品として化学合成で生産したカルシジオール一水和物の安全性

Safety of calcidiol monohydrate produced by chemical synthesis as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2021;19(7):6660  1 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6660

(科学的意見)

欧州委員会からの要請を受けて、栄養・新規食品及び食品アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)は、EU規則2015/2283に従って、新規食品(NF)としてカルシジオール一水和物の、食品サプリメントに栄養目的で添加される際のビタミンD3の代謝物質としてのその生物学的利用能を含む、安全性に関する意見を出すよう求められた。このNFは化学的に生産される。食品サプリメントに、妊婦と授乳中の女性を含む11歳以上の人に最大10 μg/日、3~10歳の子供に最大5 μg/日が提案されている。このNFの生産工程、組成、規格、安定性は安全上の懸念を生じない。動物とヒトのデータは効率的な吸収を示している。このNFには、脂溶性で全身分布する可能性の低いナノ粒子の一部が含まれている。遺伝毒性に関する懸念はない。成人の研究は安全上の懸念を生じない。このNF由来カルシジオールと食事由来のカルシジオールとビタミンDを組み合わせた摂取推定量は、11歳以上の被験者ではビタミンDの耐用上限摂取量(UL)以下だった。10 μg NF/日でサプリメントで与えた成人で達した平均血清25(OH)D濃度は200 nmol/L以下のままだった。パネルは、このNFは妊婦と授乳中の女性を含む11歳以上のヒトに提案された使用条件と使用量で安全だと結論した。申請者は子供におけるこのNFの生物学的利用能と安全性に関するデータを提出しなかった。子供(3–10 歳)の複合摂取推定量はビタミンDのULに近い。そのためパネルは、提案した一日摂取量で子供(3–10 歳)におけるこのNFの摂取の安全性について結論できなかった。このNFはビタミンDの生物学的に活性な代謝産物、すなわち1,25‐ジヒドロキシビタミン Dの生物学的に利用できる供給源である。

 

-食品酵素に関する文書提出のためのガイダンスの更新についての関係者イベント―セッション1

Stakeholder event on the update of the guidance for submission of dossiers on food enzymes -Session1

2021/07/02

https://www.youtube.com/watch?v=kKKyCRFbKZ4

食品酵素に関する文書提出のためのガイダンスの更新についての関係者イベント―セッション2

Stakeholder event on the update of the guidance for submission of dossiers on food enzymes -Session2

2021/07/02

https://www.youtube.com/watch?v=PXr31kp3pVk

YouTube動画

 

[BfR]乳児栄養:エルカ酸による健康リスクは予期されない

Infant nutrition: Health risks due to erucic acid are not to be expected

29.06.2021

BfR Opinion No 017/2021 issued 4 June 2021

https://www.bfr.bund.de/cm/349/infant-nutrition-health-risks-due-to-erucic-acid-are-not-to-be-expected.pdf

エルカ酸はナタネなどアブラナ科の油分が豊富な種子に含まれるが、他の植物科にも含まれている。その結果、エルカ酸はナタネ油や他の植物油に存在する。エルカ酸の慢性的な多量摂取は心筋を害する。これは心筋脂質代謝異常と呼ばれる。そのため欧州食品安全機関(EFSA)は、既知の健康リスクなく生涯に渡って毎日経口摂取できるエルカ酸の摂取量(耐用一日摂取量;TDI)を導出した。さらに欧州委員会は、乳児用及びフォローアップミルクを含む特定の食品にエルカ酸の最大許容量を設定した。

この意見で、ドイツ連邦リスク評価研究所は、乳児用ミルク、フォローアップミルク、ベビーフードからのエルカ酸の摂取による乳児の潜在的な健康リスクを評価した。この目的のために、乳児の暴露がEFSAの導出したエルカ酸のTDIを超える可能性がある条件を調査するために多くのモデルが使用された。暴露評価には、EU法に設定されている乳児用ミルクとフォローアップミルク中のエルカ酸の最大許容量に加えて、ドイツ連邦州の食品監視プログラムによるエルカ酸の量に関するデータが含まれていた。

ドイツ連邦州の食品監視プログラムが提供しているような実際のエルカ酸量に関するデータを考慮すると、ドイツの乳児用ミルク及びフォローアップ中のエルカ酸の量は、EU委任規則2019/828により法で定義された最大許容量である総脂肪含有量0.4%を大幅に下回る。現実のエルカ酸量に基づくモデル計算は、乳児用ミルク及びフォローアップミルクや工業的に加工されたベビーフードからのエルカ酸の摂取量が0~12ヶ月の乳児の健康リスクの増加と関係ないことを示している。

逆に、乳児用ミルクとフォローアップミルクのエルカ酸の法的最大許容量と等しいエルカ酸量を想定した場合は、乳児用ミルクだけを与えられている(すなわち母乳を与えられていない)乳児の暴露は耐用一日摂取量(TDI) 7 mg/kg体重/日の値を超えることになる。そのため、BfRが想定する最悪の場合のモデルによって乳児のTDI超過を防ぐために、これらの食品を介したエルカ酸の総摂取量を制限するための選択肢を検討するよう助言する。

生後6ヶ月以降の乳児では、エルカ酸の摂取は、乳児用ミルクやフォローアップミルクやベビーフードの摂取から生じる可能性がある。ベビーフード(業務用あるいは自家製)へのナタネ油の添加もエルカ酸の総摂取量を高めることになりかねない。だが、ベビーフードの平均摂取量や、ドイツ市場で主に入手できる油の0.2%またはそれ未満のエルカ酸含有量で、例えばティースプーン1杯のナタネ油をベビーフードに加えても、生後6~12ヶ月の乳児の健康リスクは高くない。平均以上のベビーフードの摂取や、ベビーフードの調理にエルカ酸を含む他の食品を利用した上に加えた油のエルカ酸含有量が0.2%以上であることを考慮した最悪の場合のシナリオだけが、実際にエルカ酸の耐用一日摂取量(TDI)が超過する可能性のある暴露である。

これに関連してBfRは、乳児及びフォローアップミルクの総脂肪含量中のエルカ酸の割合は、ナタネ油や天然にエルカ酸を含まない油類の適切な組成に影響を受ける可能性があると注意した。

 

[EU]RASFF 2021 (0627-0703)

警報通知(Alert Notifications)

インド産クルクミンのエチレンオキシド、ドイツ産ハーブティーのテトラヒドロカンナビノール、ブラジル産ライムのクロルピリホス-エチル、スペイン産イカのカドミウム、産出国不明馬肉のカドミウム、

注意喚起情報(information for attention)

スリランカ産チルドキハダマグロのヒスタミン、インド産タマネギ粉末の鉛高含有、インド産有機亜麻仁のエチレンオキシド、ペルー産マンゴーのプロクロラズ、中国産スペイン経由梨のクロルピリホス-エチル、アラブ首長国連邦産エジプトから発送したブドウの葉のシペルメトリン・プロピコナゾール・チオファネートメチル・ラムダ-シハロトリン・シフルトリン及び未承認物質クロルピリホス・カルベンダジム・フィプロニル、ハンガリー産飼料用ふすまのクロルピリホス、インド産小麦穀粒のクロルピリホス、スペイン産チルドマツイカのカドミウム、産出国不明シリコーン製ロリポップ成型トレーの揮発性有機化合物高含有、

通関拒否通知(Border Rejections)

中国産キッチントングからの一級芳香族アミン(4,4'- メチレンジアニリン及びアニリン)の溶出、インド産ピーナッツのアフラトキシン、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン、中国産醤油の3-モノクロール-1,2-プロパンジオール (3-MCPD)、米国産茹でピーナッツのアフラトキシン、インド産ゴマ種子の未承認物質クロルピリホス-メチル、米国産殻をとったピスタチオのアフラトキシン、

 

[ヘルスカナダ] ナチュラルヘルス製品のラベル表示改訂によりカナダ市民を支援する

Supporting Canadians with improved labelling for natural health products

June 25, 2021

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2021/06/supporting-canadians-with-improved-labelling-for-natural-health-products.html

多くのカナダ市民が、毎日ビタミン、ミネラル、プロバイオティクス、ホメオパシー及び伝統的製品といった様々なナチュラルヘルス製品(NHPs)を使用する。パンデミック中にますます多くのカナダ市民が自分や家族の健康を支援するためにこれらの製品に頼るようになったため、製品の需要が増加した。消費者が情報を与えられた上で購入決定し、これらの製品を安全に使用するためにNHPのラベルが重要であるので、ヘルスカナダはNHPラベルをより明確で、読みやすく理解しやすいようナチュラルヘルス製品規則の変更の提案を発表した。

この提案には重要な以下4点を含む:

1.製品情報一覧:警告文や使用方法といった重要な製品情報を統一された一覧で表示する;

2.明確で目立つような表示文:わかりやすく読みやすいNHP表示に改善する(例、配色や最小の文字の大きさに改訂する要件);

3.優先度の高い食物アレルゲン、グルテン及びアスパルテームの表示:食品のアレルゲン、グルテン及びアスパルテームがラベルの警告部分に表示される;

4.時代に即した連絡先情報:製造業者は現在求められている郵便送付先ではなく、email、電話番号あるいはウェブサイトを表示することができる。

このNHPのラベル表示改善の規則の提案は、2016年に開始されたセルフケア枠組みの重要な要素であり、ヘルスカナダのナチュラルヘルス製品プログラムの最近の監査における助言を含む。この助言を踏まえ、消費者が健康を保護するための製品情報が理解しやすいラベルに改善する。明確なラベル表示によりカナダ市民は安全で効率的及び高品質のNHPを入手できる。また、表示変更を施行する業界が柔軟に対応できるようガイダンス案についても協議しており、ウェブページからカナダ市民もアクセスできる。

 

[HK]違反

-ハマグリのサンプルに動物用医薬品クロラムフェニコールが検出される

Veterinary drug chloramphenicol found in common oriental clam sample

29 Jun 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20210629_8763.html

香港食品安全センター(CFS)及び食物環境衛生署は、本日(6月29日)、定期検査でハマグリのサンプルに動物用医薬品クロラムフェニコールが1,400 µg/kg検出された。香港で販売されるヒト用食品の魚介にクロラムフェニコールは認められていない。

 

-包装乾燥きのこ及びナツメヤシのサンプルが食品表示規則に違反する

CFS finds antibiotic in honey sample

Tuesday, June 29, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20210629_8765.html

香港食品安全センター(CFS)及び食物環境衛生署は、本日(6月29日)瓶詰蜂蜜のサンプルに抗生物質であるメトロニダゾール3.3 µg/kgを検出したと発表した。

 

[NSW] 一般回覧-遠隔食品安全監査ガイダンス

General Circular – Remote food safety auditor guidance

1 Jul 2021

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/general-circulars/general-circular-remote-food-safety-auditor-guidance

COVID-19により、ライセンスのある特定の食品事業において遠隔監査が利用できるようになる。

 

[FSA] FSA、FSS及びDefraの猫の汎血球減少症例増加に関する情報更新

Update from the Food Standards Agency, Food Standards Scotland and Defra following the rise in cases of feline pancytopenia

1 July 2021

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/update-from-the-food-standards-agency-food-standards-scotland-and-defra-following-the-rise-in-cases-of-feline-pancytopenia

FSA、FSS及び英国王立獣医大学(RVC)、英国 DEFRA(環境・食料・農村地域省)、動植物衛生庁(APHA)、地方自治体及びペットフード業界はこの問題を非常に深刻にとらえている。汎血球減少症の診断は2021年7月1日時点で443例である。汎血球減少症になる原因の可能性はすべて調査されている。安全でない可能性のある猫用食品は回収されている。

 

[FSA] 「COVID-19、EU離脱及び将来の食品戦略」-Chartered Institute of Environmental Healthへのスピーチ

'COVID-19, EU Exit, and Future Food Strategies' - address to the Chartered Institute of Environmental Health

29 June 2021

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/covid-19-eu-exit-and-future-food-strategies-address-to-the-chartered-institute-of-environmental-health

FSA Emily Miles長官のChartered Institute of Environmental Healthの食品安全会議でのスピーチ。欧州連合離脱の移行期間終了に関して、また、パンデミック後及び欧州連合離脱後の将来的な規則について。

 

[FDA]消費者情報。グレープフルーツジュースといくつかの医薬品は混ぜないこと

Grapefruit Juice and Some Drugs Don't Mix

07/01/2021

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/grapefruit-juice-and-some-drugs-dont-mix

グレープフルーツと医薬品をのむと、酵素の作用や輸送体を妨害し、体内の血液に入る医薬品の量が多すぎたり、少なすぎたりすることが起こるため、FDAは注意を促している。

動画とイラストでわかりやすく説明

 

[FDA] FDAは食品供給のPFASの発生へのより良い理解への継続的な取り組みについて情報更新する

FDA Provides Update on Ongoing Efforts to Better Understand the Occurrence of PFAS in the Food Supply

June 30, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-provides-update-ongoing-efforts-better-understand-occurrence-pfas-food-supply

FDAは本日、食品供給のPFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)の発生へのより良い理解のための継続的なサンプリング及び検査の取り組みについて情報更新している。TDS(トータルダイエットスタディ)による2020会計年度に収集された様々な食品の94サンプルに関する最新の分析結果は、タラの1サンプルのみにおいて、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びパーフルオロノナン酸(PFNA)の2種類のPFASが検出できる濃度であった。FDAはタラのサンプルのPFAS濃度がヒトの健康懸念を示さないと決定した。

 

[FDA]警告文書

-JLM Nutritionals, Inc. dba JLM Nutrition—Super Naturals Health

MAY 26, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/jlm-nutritionals-inc-dba-jlm-nutrition-super-naturals-health-612754-05262021

未承認の医薬品、不正表示の問題。ダイエタリーサプリメント、ハーブ製品を含む。

 

-Flora Inc

JUNE 07, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/flora-inc-613310-06072021

未承認の医薬品、不正表示の問題。ハーブ製品、マヌカハニー製品を含む。

 

-Great Healthworks, Inc.

JUNE 23, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/great-healthworks-inc-611686-06232021

未承認の医薬品、不正表示の問題。プロバイオティクス、オメガ成分製品を含む。

 

-El Molino Bakery Supplies Inc

JUNE 21, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/idc-usa-inc-613966-06212021

「外国供給業者検証プログラム(FSVP)」違反の問題。

 

- STB Quarters, LLC

JUNE 08, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/stb-quarters-llc-614419-06082021

FSVP違反の問題。

 

- International General Trading Corp.

JUNE 17, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/international-general-trading-corp-614717-06172021

FSVP違反の問題。

 

[DHSC]日曜日のMailに掲載された保健大臣の意見

Health Secretary opinion piece in the Mail on Sunday

Published 4 July 2021  The Rt Hon Sajid Javid MP

https://www.gov.uk/government/news/health-secretary-opinion-piece-in-the-mail-on-sunday

COVID-19パンデミックの現状について

(代わったばかり)

大量の任務の中でも特に急を要するのはどうやって自由を取り戻しコロナウイルスとともに生きるやりかたを学ぶか、と膨大なNHSの待ちリストに取り組むことの二つである。

我々は(制限解除予定の)7月19日に向かっているが、COVID-19は根絶できないという事実を正直に言わなければならない。

患者数が相当増えていることも認める必要がある。私は多くの人が制限緩和を警戒していることを知っている、それは完全に理解できる。しかしどんな日を選んでもリスクはあるので、広い目でバランスのとれた見方をしなければならない。我々はCOVID-19の存在を受け入れそれと付き合っていく方法を見つけなければならない-既にインフルエンザでそうしているように。

制限を解除するのは経済のためだという主張はよく知られているが、私にとっては同じくらい健康のためでもある。パンデミックは一部の人たちに不平等に打撃を与えた。我々の決めなければならなかった規則は家庭内暴力のショッキングな増加と多くの人のメンタルヘルスへの恐るべき影響を与えた。全ての進捗状況と驚異的なワクチン計画は英国の人々の犠牲の上になりたっている。ワクチンは効果を発揮している。

(一部のみ。英国の「許容可能なリスクレベル」はインフルエンザを参照、なのかな?このテーマでもサッカーの話題が入る)

 

[FAO]国連フードシステムサミット2021のサイエンス・デー

Science Days for the UN Food Systems Summit 2021

http://www.fao.org/innovation/science-days/en/

2021年7月8-9日バーチャルイベント

セッション1:フードシステムサミットのための科学:フードシステム転換のために科学、技術、革新の可能性を開放する

セッション2:行動としての科学:より健康的な食事とよりインクルーシブで持続可能で回復力のあるフードシステムを達成するための科学に基づいた選択肢

セッション3:科学を機能させる:科学、人々、政策

セッション4:なせ戦う:フードシステムのための科学と革新における異論と失われたチャンスに直面する

セッション5:2030目標を達成する:機会、トレードオフ、障害、相乗作用

セッション6:フードシステム革新のための重要なプレイヤーに力を与え活性化する

セッション7:素晴らしい新世界:フードシステムのために科学のフロンティアを開拓する

セッション8:先を見越す:2030以降の戦略的フードシステム科学

 

(BRAVE NEW WORLDというフレーズを使うセンスがわからない。ディストピアを連想するほうがおかしいのだろうか?)

 

[WHO]世界化学物質と健康ネットワークの最初のニュースレター

The first Newsletter of the Global Chemicals and Health Network

30 June 2021

https://www.who.int/news/item/30-06-2021-the-first-newsletter-of-the-global-chemicals-and-health-network

第70回世界保健総会は、2020年目標およびそれ以降に向けた国際的化学物質管理の戦略的アプローチに関与する健康部門の強化のためにWHO化学物質ロードマップを承認した。ロードマップが定めた任務の一つが世界化学物質と健康ネットワークの設定である。ロードマップの履行を援助するネットワークには他にWHO化学物質リスク評価ネットワークとWHO中毒センターネットワークがある。

ニュースレター

https://cdn.who.int/media/docs/default-source/chemical-safety/global-chemicals-and-health-network/gchn-newsletter_issue-1_summer2021.pdf?sfvrsn=1f2511f_7

 

[ProMED]食中毒 ナイジェリア:(ザムファラ)ソルガム、致死、情報求む

Foodborne illness - Nigeria: (ZA) sorghum, fatal, RFI

2021-07-04

https://promedmail.org/promed-post/?id=8495404

Date: Fri 2 Jul 2021 Source: Today [edited]

ザムファラ州Gusau地方政府区域のJangeme村で同一家族の10人が有毒な食品を食べて死んだ。近所の人が取材者に、彼らは家族の一人が作った"tuwon dawa"と呼ばれているソルガム料理を食べてすぐ、胃けいれんをおこしてGusauの病院に駆け込み死亡した。家族全員が食べてすぐ、深刻なお腹の不快を感じ始めた。GusauのYariman Bakura専門病院の広報はこの事件を確認して犠牲者は食中毒で死んだと言う。

(お腹が痛い以外の症状がわからず情報が不足しているので求めている)

 

[NASEM]ワクチン躊躇と闘う:我々が社会科学から学べることは何?

Fighting Vaccine Hesitancy: What Can We Learn From Social Science?

Feature Story | July 1, 2021 By Megan Lowry and Dara Shefska

https://www.nationalacademies.org/news/2021/07/fighting-vaccine-hesitancy-what-can-we-learn-from-social-science

この国のCOVID-19ワクチン計画が緊急需要を満たすことからあまり積極的でない人たちへのリーチに移行してきたため、主導者たちは新たな予防接種コミュニケーション戦略を探っている。NASEMはワクチン躊躇を乗り越えることとワクチンの有効性のコミュニケーションに関することの2つの迅速助言を発表した。

・Strategies for Building Confidence in the COVID-19 Vaccines(2021)

https://www.nap.edu/catalog/26068/strategies-for-building-confidence-in-the-covid-19-vaccines

・Understanding and Communicating about COVID-19 Vaccine Efficacy, Effectiveness, and Equity(2021)

https://www.nap.edu/catalog/26154/understanding-and-communicating-about-covid-19-vaccine-efficacy-effectiveness-and-equity

カーネギーメロン大学のHoward Heinz大学教授Baruch Fischhoff とテキサス州立大学准教授Emily K. Brunsonが最近この二つの諮問についてウェビナーで話をし、1000以上の質問に答えた。そのいくつかをここにQ & Aで示す。

Q:  COVID-19ワクチンへの躊躇はどこから来る?

Q: 躊躇している人に予防接種をするよう勧める明確で効果的なメッセージの例を紹介して

Q: 過去6ヶ月で「やり方を間違っている」と思うような事例は?

Q: ブレイクスルー感染についての質問の扱い方は?

Q: 副作用に耐えられないと感じている人については?

 

論文

-くじベースのインセンティブはCOVID-19ワクチン接種率を上げない

Lottery-based incentives do not increase COVID-19 vaccination rates

2-JUL-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-07/buso-lid070221.php

オハイオ州のくじの導入でワクチン接種率が増加したとメディアが示唆しているが、それは背景の接種対象年齢の拡大などを考慮していない。そこでCDCのデータを使って他の要因を考慮して評価したところ、くじはあまり有効ではないようだ。著者はくじの拡大ではなく他の介入にリソースを割り当てる方が良いという。JAMA

 

-「冷たい飲料による不整脈」の認識不足を改善する:患者が医師に冷たい飲食物がきっかけとなる心房細動について教える

Redressing Underrecognition of "Cold Drink Heart": Patients Teaching Physicians about Atrial Fibrillation Triggered by Cold Drink and Food.

Vinson DR.

Perm J. 2020;24:19.238.

冷たい飲食物がきっかけとなる心房細動についてオープンアクセス雑誌に症例報告をし、さらなる症例があったら教えて欲しいと医師に呼びかけていたら患者16人から報告を受け取った

 

-シガテラ中毒とニュージーランドに輸入された魚のシガトキシン確認

Ciguatera poisoning and confirmation of ciguatoxins in fish imported into New Zealand.

Murray JS et al.,

N Z Med J. 2021 Jun 4;134(1536):100-104.

2020年5月の5人の食中毒事例

 

-EU規制値以下の汚染のイガイを食べた後の軽症麻痺性貝毒中毒

Mild paralytic shellfish poisoning (PSP) after ingestion of mussels contaminated below the European regulatory limit.

Delcourt N, et al.,

Clin Toxicol (Phila). 2021 Jan;59(1):76-77.

 

-Natureコメント

全ての人が自分たちのデジタルデータの使われ方を決めなければならない-テック企業だけでなく

Everyone should decide how their digital data are used — not just tech companies

01 July 2021 Jathan Sadowski et al.,

https://www.nature.com/articles/d41586-021-01812-3

スマートホン、センサー、消費者習慣は社会について多くのことを明らかにする。こうしたデータの作られ方や使われ方について意見を言う人が少なすぎる

 

-THE LANCET

インスリン100年

100 years of insulin

https://www.thelancet.com/insulin-100

100年前インスリンが発見された。しかし今になってもまだ何百万人もの人が入手できない。インスリンが発見され糖尿病の第一選択肢として命を救うものになった経緯、世界のアクセスの不平等、将来についての特集

(アクセスが問題と言いながら遺伝子組換えの恩恵をあまり語らないのは何故だろう)

 

国境閉鎖による北朝鮮の健康がリスクに

North Korean health at risk due to border closures

Sharmila Devi

THE LANCET WORLD REPORT| VOLUME 398, ISSUE 10294, P13, JULY 03, 2021

北朝鮮が国境を閉鎖し、医薬品や食品の輸入を厳しく制限して18ヶ月経った。

情報は少なく、制限がいつ終わるのかも不明