2022-07-11

[EFSA] ニュース

-OpenFoodTox:化学物質ハザードデータベース

OpenFoodTox: chemical hazards database

6 July 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/discover/infographics/openfoodtox-chemical-hazards-database

インフォグラフィクス

オープンソースの毒性情報データベース

リスク評価者、リスク管理者、利害関係者のための「ワンクリック」ツール

OpenFoodToxは化学物質のハザードデータを提供している:

物質 食品/飼料チェーン中の化学物 5,600

評価 2002年以降発表された科学的な成果 2,250

 

食品成分 2,700について評価670+

農薬 1,300について評価580+

飼料 900について評価550

汚染物質 400について評価120

食品と接触する物質 350について評価180

 

OpenFoodToxは次のものに使う

化学物質のキャラクタリゼーション、規制、EFSAの成果、毒性、参照値(NOAEL、BMD、LD50など)に関する情報、不確実係数、EFSAの科学的成果。

動物実験に代わる今後の手法やツールの開発。

毒性影響や安全量を調べる

11,400件以上の毒性試験から

基準点

参照値

 

動物

非対象 3,050+

対象 450+

 

環境

土壌 2,550+

水 3,200+

 

ヒト 2,150

 

*参照点:無毒性量(NOAEL)、ベンチマーク用量(BMDL)限度、致死量/濃度(LD50)など。

参照値:許容/耐容一日摂取量(ADI/TDI)のような健康に基づく指標値や、予測無影響濃度(PNEC)などの環境基準

 

EFSAの科学的データウエアハウスにアクセスするには:

https://www.efsa.europa.eu/en/data/chemical-hazards-data

 

-EFSAの専門家会議からの最新ニュース:科学委員会

Breaking news from EFSA’s expert meetings: Scientific Committee

2022/07/06

https://www.youtube.com/watch?v=Ssm1cJY4eDk

YouTube動画

 

[EU]RASFF 2022(0703-0709)

警報通知(Alert Notifications)

スペイン産オレンジのクロルピリホスメチル、オランダ産豚肉のオキシテトラサイクリン、オーストリア産イヌ用補完飼料の鉛、、スペイン産冷凍サメの水銀高含有、ポーランド産(米国産)食品サプリメントのメチルヘキサンアミン、韓国産すぐに喫食可能な食品のイプロジオン、ブラジル産粉末有機トンカ豆のアフラトキシン、フランス及びマダガスカル産バニラアイスクリームのエチレンオキシド、

注意喚起情報(information for attention)

エジプト産オレンジのクロルピリホス、中国産豚のケーシングのセミカルバジド (SEM) 、英国産カリカリオートケーキのアクリルアミド高含有、オランダ産生鮮イガイのピナトキシン類、オランダ産サバのヒスタミン、英国産食品サプリメントの未承認新規食品成分ヒューペルジンA、オランダ産サバのヒスタミン、スペイン産有機サツマイモのラムダ-シハロトリン及びマラチオン、英国産食品サプリメントのハッショウマメ種子抽出物、オンライン販売されているポーランド産食品サプリメントの未承認新規食品成分ヒューペルジンA、動物用医薬品(オキシテトラサイクリン)の十分な休薬期間を経ていないイタリア産チルドバッファロー肉、ベトナム産米のトリシクラゾール及びヘキサコナゾール、フィリピン産ヒマワリ油漬けイワシのカドミウム、中国産ライチのカルベンダジム・イミダクロプリド・ジメトモルフ・ラムダ-シハロトリン及びチオファネート-メチル、ベトナム産パンガシウスフィレのマラカイトグリーン及びロイコマラカイトグリーン、

通関拒否通知(Border Rejections)

インド産米のオクラトキシンA(複数あり)、イラン産乾燥イチゴのジメトエート・ブロモプロピレート・ファモキサドン及びハロキシホップ、ウクライナ産香料の添加物E625の未承認使用及びE120の最大量を超える重金属、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン(複数あり)、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン(複数あり)、米国産ピーナッツのアフラトキシン、インド産調味料ソースのエチレンオキシド、インド産ピーナッツのアフラトキシン、トルコ産ブドウの葉のジチオカルバメート、中国産ピーナッツのアフラトキシン、ウガンダ産ペッパーの未承認物質ラムダ-シハロトリン・クロチアニジン及びチアメトキサム(複数あり)、インド産モリンガのメタミドホス・アセフェート及びペルメトリン、タイ産ペッパーの未承認物質ピリダベン、タイ産ペッパーの未承認物質クロルフェナピル及びメプロニル(複数あり)、ペルー産カドミウムに汚染されたエンドウ豆、インド産スパイスミックスの2-クロロエタノール、トルコ産有機乾燥イチジクのオクラトキシンA、米国産冷凍クランベリーのキンクロラック、トルコ産ピスタチオのアフラトキシン、中国産イヌ用飼料の未承認添加物E100 E150a、キルギスタン産殻なしピスタチオ穀粒のアフラトキシン、中国産茶のフロニカミド、中国産アイルランド経由メラミンベースのプラスチックカップからのメラミンの溶出、ナイジェリア産ハイビスカスのクロルピリホス、パキスタン産米のイミダクロプリド、タイ産未承認新規食品(バナナの花)、パキスタン産未承認新規食品(コミカンソウ)

 

[BfR]「スーパーフード」は実際どのくらいスーパー?

How super are "superfoods" really?

30.06.2022

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2022/25/how_super_are__superfoods__really_-301335.html

「スーパー(?)フードとサプリメント―リスキーそれともヘルシー?」2022年6月30日~7月1日にベルリンでBfR とBVLの合同イベント

多くの人々にとって、健康的な食事はとても重要である。キヌア、チアシード、ゴジベリーいずれをとっても:国民の48%は、よく「スーパーフード」と宣伝されているこれらの食品を、健康を意識した食事の一部と考えている。それらは健康を促進する特性を持ち、病気を予防するものもあるといわれている。「スーパーフードと呼ばれるものは様々だが、その言葉に科学的あるいは法的定義はない。私たちのイベントでは、これらの食品の科学的評価を精査し、国民のリスク認知について話し合う。」とBfR長官Andreas Hensel医学博士は述べた。「多くのスーパーフードと呼ばれるものは、時には受け入れられない約束付きで、しばしばインターネットを通して提供・宣伝される。そのような場合、特に製品が健康リスクをもたらす可能性のある時は、管轄機関に対応が要請される。2日間のイベントで専門家がどのように進め、どのような課題があるのかを強調する」とBVL長官Friedel Cramer氏は述べた。

「スーパーフード」として宣伝されている食品は多様である。国民の大部分はそれらをリスクよりも健康利益と結びつけている。いわゆるスーパーフードは主に、ビタミン、ミネラル、あるいは二次的な植物化合物などの成分を多く含むことが想定される植物性食品である。さらに、健康によいと認識されている植物や他の物質を含む食品サプリメントも、スーパーフードとして宣伝されている。一般に信じられているのとは反して、これらの食品、特に濃縮形状のものは、健康リスクをもたらす可能性もある。

ドイツ連邦リスク評価研究所とドイツ連邦消費者保護及び食品安全局は、20周年を記念して合同イベントを開催する。スーパーフードとして宣伝されている食品の科学的評価に加えて、リスク認知や規制の側面が主な話題となるだろう。全体的な焦点は消費者の健康保護に関するものとなる。

プログラムはこちらで閲覧可能:

https://www.bfr-akademie.de/media/wysiwyg/2022/superfoods/Draft_Agenda.pdf

 

[BfR]おもちゃのスライムと高弾性パテのホウ素化合物の健康リスクは低い

Low health risk from boron compounds in toy slime and bouncy putty

16.06.2022

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2022/23/low_health_risk_from_boron_compounds_in_toy_slime_and_bouncy_putty-301300.html

ホウ酸やホウ砂などのホウ素化合物は、粘性のある「揺らぐ」玩具に添加することで、玩具のスライムがねばつき、高弾性パテがきちんと弾むようにすることができる。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)はこのたび、「揺らぐ」玩具に含まれるホウ素化合物が子どもに有害影響を及ぼす可能性があるかどうかを調査した。その結果、ホウ素化合物を含むこの玩具を1回飲み込んだだけでは、健康に悪い影響を及ぼす可能性は極めて低いことが判明した。「それでも、ホウ酸だけでなく、他の化学物質との接触を極力減らすために、親は子どもがこの玩具を口に入れるのを防ぐべきであり、また、通常3歳以下の小さな子供には適しておらず、BfRは製品に表示されている最低年齢を遵守するよう推奨する。」と、化学製品安全部門長のDr. Dr. Andreas Luch教授は述べる。

 

-おもちゃのスライムと高弾性パテなどの粘性玩具のホウ素化合物ー子どもへの健康障害はありそうにない

Boron in Viscous Masses Such As Toy Slime and Bouncing Putty - Health Impairments for Children Are Not Considered Likely

16 June 2022

https://www.bfr.bund.de/cm/349/boron-in-viscous-masses-such-as-toy-slime-and-bouncing-putty-health-impairments-for-children-are-not-considered-likely.pdf

スライム、バウンシング、インテリジェントパテなどの粘性をもつ塊の玩具は、その高粘度性のため子どもに人気がある。ぬるぬるした形状を作るために、玩具製造業者は製造工程でホウ酸やホウ酸ナトリウムの形でホウ素化合物を使用する場合がある。ホウ酸は経口摂取や皮膚接触により体内に入る可能性がある。そこで、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は粘性塊の玩具によりホウ素化合物に接触する子どもの健康リスク評価を実施した。

評価結果:

粘性玩具を誤って大量に飲み込んでも、急性健康障害が発生する可能性は非常に低い。健康への有害影響の確率は、ホウ素化合物の移行量(即ち原料から放出されるホウ素化合物の量)が、欧州玩具安全指令(TSD)で示された液体/粘着性玩具原料の基準値300 mg/kgのほぼ40倍まで上昇した場合に限り、高くなる。しかし、BfRはこれほど高いホウ素移行性を示す大量の粘性玩具の塊を子どもが飲み込むことは考えにくいとの見解を示す。表示によると、これら玩具のほとんどは3歳未満の子どもには適さない。BfRは3歳から6歳の子ども(体重15.7 kg)が58 mgまでのホウ素化合物を飲み込んでも、急性健康有害影響(中毒)を起こす可能性は低いと計算する。それ以上の量を摂取した場合、急性中毒の初期症状として、嘔吐を伴う吐気、下痢又は腹痛などの消化器系の症状が出る可能性がある。

400 mgの粘性玩具の飲み込みと集中的な皮膚接触による推定1日摂取量から生じるホウ素化合物の連続摂取量を考慮する場合、BfRは欧州食品安全機関(EFSA)が導き出した許容1日摂取量(ADI)に基づく。ADI値は健康に有害影響を及ぼす可能性がなく、生涯にわたって摂取できる1日の許容摂取量を示す。したがって、原料から放出される可能性のあるホウ素化合物の量は、粘性質量 1 kg (mg/kg) あたり2,950 mg以下となる。遊びながら手のひらでの接触などによる皮膚からのホウ素化合物の吸収は、粘性玩具からの総摂取量のごく一部に過ぎない。BfRによるモデル計算では、この割合は約6%と推定される。2017年の連邦モニタリング計画(BÜp)の研究データによると、試験した粘性玩具の約80%が、液体/粘着性のある玩具原料のホウ素移行に関する法的基準値300 mg/kgに適合していた。

製造者は、ホウ素化合物の移行に関する法的基準値を遵守する義務がある。保護者は、子どもが粘性玩具で遊ぶ最低年齢について製造者の推奨に従うよう助言する。粘性玩具は主に36ヶ月未満の子どもには適さないという表示で販売されている。又、ホウ酸との接触を最小限にするため、子どもが粘性玩具を口に入れないよう保護者は注意すべきである。

 

BfR リスクプロファイル

(Opinion no.  013/2022)

  1. 影響を受ける集団:子ども
  2. 粘性玩具から放出されるホウ酸の飲み込みや皮膚接触による健康障害の可能性:可能性は非常に低い(Very low)(5 段階の上から5 番目)
  3. 粘性玩具から放出されるホウ酸の飲み込みまたは皮膚接触による健康障害のの重篤度:低程度・可逆的(4 段階の上から3 番目)
  4. 利用可能なデータの信頼性:高い(最も重要なデータが利用可能であり、内部的に 一貫性がある)
  5. 消費者が自分でコントロール可能か:予防的措置や避けることでコントロール可能

 

[BfR]BfRコロナモニター

BfR-Corona-Monitor | 5–6 July 2022

https://www.bfr.bund.de/cm/349/220705-bfr-corona-monitor-en.pdf

 

[ANSES]大気汚染物質への暴露を測定するのにマイクロセンサーはどのくらい有用?

How useful are microsensors for measuring exposure to air pollution?

01/07/2022

https://www.anses.fr/en/content/how-useful-are-microsensors-measuring-exposure-air-pollution

近年、屋内外の空気の質をモニタリングするためのマイクロセンサーの使用への注目が高まっており、フランス食品・環境・労働衛生安全庁(ANSES)は人々の健康を守るためにマイクロセンサー使用の利点を研究した。

力強く成長する技術

一般的にマイクロセンサーと呼ばれるセンサーシステムは、近年急速に発展し、個人だけでなく、大気汚染問題への意識を高めようとする自治体や団体でも利用されている。

屋内外への設置や個人の直接装着により、主に粒子状物質(PM10やPM2.5)、一酸化炭素及び揮発性有機化合物の測定に使用される。又、パンデミック以降、公共施設の二酸化炭素濃度を測定し、空気入れ替え(通気、空調換気など)時期の判断のために使用される。

付加的な対策と組み合わせることで、有益な啓発装置となる

マイクロセンサーは、汚染源の可能性を特定し、個人が家庭や職場、旅先などでさらされる汚染物質の濃度を測定することができる。

しかし、多くの市販のマイクロセンサーが表示する情報は、例えば色表示は、異なる基準に基づき、十分に文書化されていない。さらに、これらのマイクロセンサーは、実際には単一の汚染物質しか測定できないため、空気の質を部分的にしか反映していない。

「センサーシステムは汚染に関する知識を深め、成功事例を取り入れるという意味で有用であるが、持続的な行動変容のためには追加的な措置と組み合わせる必要がある;旅行習慣の改善、特定の室内汚染源(加熱調理、煙突火災など)からの排出の削減、換気などである。又、これらのツールで得られたデータは、個人の健康リスクの可能性を反映するのではなく、特定の大気汚染物質への暴露レベルを示す」と、ANSESの専門家評価のEmmanuelle Durandは述べる。

大気質モニタリングシステムを補完するツール

これらのツールは、大気質モニタリング協会(AASQA)が実施する規制モニタリングシステムよりも時間的、空間的に多くの測定が可能である。

しかし、生成されるデータの計測品質は、承認された測定品質に及ばないままである。

したがって、ANSESによれば、科学的研究や専門家による健康リスク評価の一環として使用するには、マイクロセンサーからのデータが、例えば、目下の目的との関連で取得した測定の時空間的代表性又は調査した環境の詳細に関する多くの要件を満たす必要がある。

多重暴露アプローチを強化するためのデータ

センサーシステムは、公共の建物など、大気汚染物質への暴露が現在あまり記録されていない場所での情報取得に特に有用である。

又、ANSESはこれらのツールから得られるデータは、環境衛生に関する研究や個人の生涯暴露量に相当するエクスポゾームに関する研究の情報を提供できることも強調する。

 

[FSAI]リコール

-未承認農薬であるエチレンオキシド検出のためLucky Me Instant Pancit Canton Original Noodlesの一部をリコール

Recall of a Batch of Lucky Me Instant Pancit Canton Original Noodles due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide

Wednesday, 6 July 2022

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/lucky_me_noodles.html

タイ産Lucky Me Instant Pancit Canton Original Noodles に、未承認の農薬であるエチレンオキシドが含まれていたため、リコール。製品写真あり。

 

[FDA]プレスリリース

-FDAは米国の両親と介護者のための乳児用調製乳の選択肢を継続的かつ拡大的に提供するための新たな枠組みを開発する

FDA Developing New Framework for Continued, Expanded Access to Infant Formula Options for U.S. Parents and Caregivers

July 6, 2022

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-developing-new-framework-continued-expanded-access-infant-formula-options-us-parents-and

 FDAは、米国の乳児用調製乳市場への参入の手続きを容易にし、一時的な執行裁量政策の下で調製乳を輸入、販売、流通する企業が、11 月以降も米国に乳児用粉ミルクを供給できるよう取り組む。

 

-FDAは動物用食品のハザード分析及び予防管理に関するFSMAガイダンスを最終化する

FDA Finalizes FSMA Guidance on Hazard Analysis and Preventive Controls for Animal Food

July 6, 2022

https://www.fda.gov/animal-veterinary/cvm-updates/fda-finalizes-fsma-guidance-hazard-analysis-and-preventive-controls-animal-food

 FDAは業界向けガイダンス(GFI)#245:「動物用食品のハザード分析及びリスクに基づく予防管理」を最終化した。

 

[FDA]警告文書

-MONQ, LLC

JUNE 30, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/monq-llc-613570-06302022

未承認の医薬品の問題。オピオイド中毒及び離脱症状の治療又は治癒を目的としたエッセンシャルオイル製品を含む。

 

-Omni Consumer Products LLC d/b/a YoKratom

JUNE 30, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/omni-consumer-products-llc-dba-yokratom-634184-06302022

未承認の医薬品の問題。オピオイド中毒及び離脱症状の治療又は治癒を目的としたクラトム製品を含む。

 

(以下、同様のクラトム製品の警告)

-Kratom Exchange

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/kratom-exchange-633972-06302022

-Klarity Kratom

JUNE 30, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/klarity-kratom-634501-06302022

-Herbsens Botanicals

JUNE 30, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/herbsens-botanicals-634373-06302022

 

[ヘルスカナダ]助言。未承認の製品は深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある

Unauthorized products may pose serious health risks

2022-07-05

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/unauthorized-products-may-pose-serious-health-risks

ヘルスカナダは精力剤、減量用、活力剤あるいは「ポッパーズ」として販売されている未承認の健康製品に関して、情報を更新する。掲載の製品は成分にアセトアミノフェン、シプロフロキサシン、ジクロフェナク、グリブリド、ヒドロキノン、亜硝酸エステル、シルデナフィル、タダラフィル、トレチノイン、ヨヒンビンを含む。

 

[NSW]リコール

Häagen-Dazs ice cream

ハーゲンダッツアイスクリーム

7 Jul 2022

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/haagen-dazs-ice-cream

General Mills Australia Pty Ltdは、エチレンオキシド汚染のため、フランス産ハーゲンダッツ バニラ 457 mlとハーゲンダッツ クラシックコレクション ミニカップ 95 mL×4をリコール。製品写真有り。

 

[HK]違反

-包装された黒タラのサンプルから基準値超過のメチル水銀が検出される

Prepackaged black cod sample detected with methylmercury exceeding legal limit

Thursday, July 7, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20220707_9607.html

食品安全センター(CFS)は、7月7日、包装された黒タラのサンプルから、基準値0.5 ppmを超える1.2 ppmのメチル水銀が検出されたと発表した。

 

-台湾当局は日本から台湾に輸入された「ACECOOK小豬碗麵鹽味(塩ラーメン)」に、残留農薬のエチレンオキシドが検出され、台湾の基準に違反すると報告した 。

The authority of Taiwan reported that a batch of 「ACECOOK 小豬碗麵-鹽味(Salt ramen)」 imported from Japan to Taiwan was found to contain a pesticide residue, ethylene oxide, at a level which is not complying with the Taiwan standard.

5 July 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20220705_4.pdf

 

-台湾当局はフィリピンから台湾に輸入された「LUCKY ME 速食麵 (PAL1418-1 LUCKY ME CURLY SPAGHETTI) 」に、残留農薬のエチレンオキシドが検出され、台湾の基準に違反すると報告した 。

The authority of Taiwan reported that a batch of 「LUCKY ME 速食麵 (PAL1418-1 LUCKY ME CURLY SPAGHETTI) 」 imported from Philippines to Taiwan was found to contain a pesticide residue, ethylene oxide, at a level which is not complying with the Taiwan standard.

5 July 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20220705_3.pdf

 

-台湾当局はインドネシアから台湾に輸入されたMIE SEDAAP麺製品に、残留農薬のエチレンオキシドが検出され、台湾の基準に違反すると報告した 。

The authority of Taiwan reported that several batches of MIE SEDAAP product imported from Indonesia to Taiwan were found to contain a pesticide residue, ethylene oxide, at levels which are not complying with the Taiwan standard.

5 July 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20220705_2.pdf

 

-台湾からの輸入マンゴーのサンプルにおいてCOVID-19ウイルスが陽性であった

Sample of imported mango from Taiwan tested positive for COVID-19 virus

Wednesday, July 6, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20220706_9606.html

食品安全センターは、7月6日、マカオで台湾からの輸入マンゴーのサンプルがCOVID-19ウイルスに陽性であったため、直ちに類似品の監視を強化し、追跡調査を行っている。

 

[WHO]イベント

-非砂糖甘味料の使用に関するWHOガイドライン案にパブリックコメント募集を開始するイベント

Launch event for the public consultation on the draft WHO guideline on use of non-sugar sweeteners

15 July 2022

https://www.who.int/news-room/events/detail/2022/07/15/default-calendar/launch-event-for-the-public-consultation-on-the-draft-who-guideline-on-use-of-non-sugar-sweeteners

遊離の糖の摂取が肥満や過体重と関連することからWHOは砂糖の摂取量を制限するよう助言している。砂糖でない甘味料、低カロリーあるいはノーカロリー甘味料が一般的に減量援助と宣伝されて販売されている。個別の甘味料は毒性評価を行って安全な摂取量が決められているが、長期減量に有効かどうか、ADIの範囲内での摂取に他の健康影響はないのかについては明確なコンセンサスがない。遊離の砂糖の摂取に関するWHOのガイドライン発表後、非砂糖甘味料の有用性についての関心が増したため、WHOは助言を開発した。

パブリックコメントを2022年8月14日まで受け付ける」

 

オンラインパブリックコメント募集:非砂糖甘味料の使用に関するガイドライン案

Online public consultation: draft guideline on use of non-sugar sweeteners

7 July 2022

https://www.who.int/news-room/articles-detail/online-public-consultation-draft-guideline-on-use-of-non-sugar-sweeteners

 

Health effects of the use of non-sugar sweeteners: a systematic review and meta-analysis

12 April 2022

https://www.who.int/publications/i/item/9789240046429

 

-第10回国際鉛中毒予防週間の準備

Preparing for the 10th International Lead Poisoning Prevention Week

13 July 2022

https://www.who.int/news-room/events/detail/2022/07/13/default-calendar/who-webinar-on-human-health-risk-assessment-updated-who-toolkit

 

[RIVM]報告書

-スーパーマーケットと屋外部門で5つの輪(Wheel of Five、食事ガイドライン)の販売にスポットライト。モニター設定の助言

Spotlight on the sale of Wheel of Five products in supermarkets and the out-of-home sector. Advice on setting up a monitor

08-07-2022

https://www.rivm.nl/publicaties/verkoop-schijf-van-vijf-producten-in-supermarkten-en-out-of-home-sector-in-beeld-advies

オランダ政府は主にWheel of Fiveの製品を食べるように勧めているがオランダ人は推奨量を食べず、スナックやソフトドリンクなどのWheel of Five以外のものを多く食べている。全国予防合意により政府とスーパーマーケットとホスピタリティ及びケータリング産業は毎年Wheel of Fiveから多くの製品を売ることに合意した。保健福祉スポーツ大臣は実際にその通りになっているかどうかを知りたい。そこでRIVMに販売監視が可能かどうか尋ねた。新たな仕組みや既存のオランダブランド食品データベースやオランダ食品摂取量調査や製品改善モニターなどとの結合などを提案している

 

-皮膚がん予防には標的集団向けの情報がより有効

Target group-oriented information more effective in the prevention of skin cancer

07/08/2022

https://www.rivm.nl/en/news/target-group-oriented-information-more-effective-in-prevention-of-skin-cancer

日焼けしないように。皮膚がん予防の主要アドバイスはこれである。適切な行動のためには、標的を絞った情報が必要である、例えば日光に暴露される場所では、あるいはある種の人向けに、など。こうした情報を何年も繰り返すことで人々は日光から身を守るより安全なやりかたをするようになるだろう。

報告書本文はオランダ語

 

[DWI]情報文書03/2022 PFASガイダンス

Information Letter 03/2022 PFAS guidance

8 July 2022

https://www.dwi.gov.uk/publication-of-information-letter-03-2022/

2021年10月にDWIはPFASについての検査結果とリスク評価情報を提供するよう求める文書を発行した。全ての企業から情報が提供されDWIはそれをレビューした。それをもとにこの文書で追加のガイダンスを発行する。また定期的にPFASの検査結果を報告するようもとめる。

PFAS対応 以下の三段階

Tier 1:0.01  µg/L未満 

Tier 2:0.1  µg/L未満 

Tier 3:0.1  µg/L以上

考慮すべきPFAS汚染源等

 

[NTP]ニュースレター

NTP Update July 2022

https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html

・6月15-17日の第三回全国PFAS会議 EPAの新しい飲料水の健康勧告値などが議題

・公開フォーラムで動物を使わない方法の進歩を示す

 

論文

-ヨウ素の状態はカナダ中で異なり、一部の地域では欠乏リスク

Iodine status varies across Canada, raising deficiency risk in some regions

7-JUL-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/958289

ヨウ素欠乏は数十年前に解決した公衆衛生上の懸念であるが、食習慣の変化により復活しつつある。Nutrients

 

-ASNは栄養科学を進歩させるために研究方法の多様性を推進

ASN promotes diversity of research methods to advance nutrition science

8-JUL-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/958245

栄養研究分野で使用されている各種方法論のレビューがAdvances in Nutritionに発表された

この論文は栄養科学で使われている多くの方法の強み、限界、解釈についてとそれがどう相乗的に機能するかについて記す

Valuing the Diversity of Research Methods to Advance Nutrition Science

https://nutrition.org/nutrition-research-task-force/

https://academic.oup.com/advances/advance-article/doi/10.1093/advances/nmac043/6633547?login=true

 

-社会はリスクについてどう考えているか

How society thinks about risk

8-JUL-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/958312

パンデミックから原子力発電まで、世界はリスクに溢れている。バーゼル大学の心理学者が社会の中でリスクがどう認識されているのかを決める新しい方法を開発した。

リスクの現象には学術的関心が高いが、心理学、社会学、経済学ではそれぞれ異なる定義を使う。リスクの意味は目標や人生経験によって人によって違うという事実にこれまであまり注目されてこなかった。

国民を代表する1025人に対して、雪玉単語連想法(リスクという用語から連想する5つの名前を挙げるよう尋ね、さらにそれらに関連する5つを挙げるよう尋ねる)を用いて調査し、36100の関連からリスクの意味論的ネットワークを作り、脅威、幸運、投資、活動、解析の構成要素を同定した。リスクと最も強く関連したのは脅威で次が幸運だった。

(以下略)

 

-食卓で食品に塩を加えることは早期死亡リスクと関連

Adding salt to your food at the table is linked to higher risk of premature death

9-JUL-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/958162

European Heart Journalに発表された50万人以上の英国バイオバンクのデータを使った研究。いつも塩を加える人は全くあるいは滅多に加えない人に比べて早期死亡リスクが28%高い。

 

-米国の乳児用調整乳不足は避けられた危機か?

Is the US infant formula shortage an avoidable crisis?

Tanya Doherty et al.,

THE LANCET COMMENT| VOLUME 400, ISSUE 10346, P83-84, JULY 09, 2022

2022年2月以降、米国では市販の乳児用調整乳の急な不足がおこっている。この不足は米国最大のメーカーAbbott Nutrition社のいくつかの製品が細菌汚染のためリコールされミシガンの工場が閉鎖された結果である。市販の乳児用調整乳の2022年5月8日の週の品切れ率は43%に達し、6州では半分以上の乳児用調整乳が売り切れた。途方に暮れた両親はお腹をすかせて泣く赤ちゃんと不確実性に直面した。Abbott Nutrition社はWICなどのような米国の支援制度を介して低所得家庭の市販の乳児用調整乳の主な供給業者だったので社会経済的に脆弱な家庭に最も大きな打撃があった。米国全体の乳児用調整乳の購入の半分はWIC援助を使っているので、この不足は最も栄養的に脆弱な乳児の健康と生存を直接的に脅かした。

(以下主にミルク会社批判。母乳で育てるべきと。如何にもLANCET。)

 

その他

-グアテマラのCOVIDワクチン展開失敗:研究者が知っていること

Natureニュース

Guatemala’s COVID vaccine roll-out failed: here’s what researchers know

07 July 2022

https://www.nature.com/articles/d41586-022-01804-x

先住コミュニティとつながる際のつまづきが国の低い予防接種率の要因になる

グアテマラのCOVIDワクチン接種率は約35%と低く、研究者らは人々にインタビューしてワクチンへの抵抗を理解し解決法を探ろうとしている。そのような現象はグアテマラだけではなく世界中でみられるが、研究者らは将来の公衆衛生危機に備えた教訓を得ようとしている。

グアテマラのワクチン躊躇の理由は複雑で、一部の地方では保健当局が地域の先住民コミュニティリーダーと協力していない。過去の医療当局による倫理違反や兵士による人権侵害の歴史がある。25の言語が話されているという言葉の壁もある。ロジスティックも失敗した。

 

-お茶を飲むとき、あなたは口いっぱいの昆虫のDNAを摂っている

When Drinking Tea, You Get a Mouthful of Bug DNA

Jonathan Jarry M.Sc. | 5 Jul 2022

https://www.mcgill.ca/oss/article/environment/when-drinking-tea-you-get-mouthful-bug-dna

・昆虫を含む動物は環境中にDNAを落としていて、それを環境DNAあるいはeDNAと呼ぶ。今やそれが科学者によって水や空気、そして植物中からも検出できるようになった。

・最近ドイツの科学者が店で買った緑茶ティーバッグを含む各種植物を調べて、1279種のeDNAを検出した。一つのティーバッグから最大400もの昆虫種がみつかった。

・この種の解析はまだ始まったばかりだが、病害虫が問題になる前に検出できる、カメラに写らない動物の野生生活を監視できる、古い植物を検査することで過去の生物多様性を描くことができる、可能性がある。

 

-ロブスターは不死ではないがそのようにみえる神話がある

Lobsters Are Not Immortal but the Myth That They Are Seems to Be

Haleh Cohn | 6 Jul 2022

https://www.mcgill.ca/oss/article/student-contributors-did-you-know/lobsters-are-not-immortal-myth-they-are-seems-be

ロブスターには不死に関する議論の歴史がある

ロブスターのラリーはアニメのスポンジボブシリーズの象徴的キャラクターである。科学的に正しくはないが海の底に住んでいることは正しい。ラリーはずっとマッチョなライフスタイルを維持しているが、ロブスターも典型的な加齢の兆候は示さない。ロブスターはずっと成長し続けることから不死だと言われてきた。ロブスターは無限のテロメラーゼを供給し成長が止まることがない。残念ながらそれが裏目に出て極めて多くのエネルギーを使う脱皮を繰り返さなければならない。そのため疲れ果て、動けなくなって、殻の病気で死ぬ。ロブスターが不死でなくて残念なら、生物学的に不死なクラゲがいる。それは自身のライフサイクルを再開できる、ただし殺すことはできる。

 

-何故100年以上前に流行していた病気がNSW北部に戻ってきたのか

Why a disease that was prominent more than a century ago has returned to northern NSW

Melissa Iaria July 11, 2022

https://www.news.com.au/lifestyle/health/health-problems/why-a-disease-that-was-prominent-more-than-a-century-ago-has-returned-to-northern-nsw/news-story/4cf0fceb0569448d2be7c2fb0c1901b1

オーストラリアの反ワクチン首都とうたわれた地域で、ジフテリアが復活

 

-コストをカバーするための値段がつかないためUS有機乳業は圧迫されている:「乳業がオーガニックに移行する経済的理由はない」

US organic dairy squeezed as prices fail to cover costs: ‘There is no economic reason for dairies to transition to organic’

23-Jun-2022 By Katy Askew

https://www.foodnavigator-usa.com/Article/2022/06/23/US-organic-dairy-squeezed-as-prices-fail-to-cover-costs-There-is-no-economic-reason-for-dairies-to-transition-to-organic#

世界的に有機乳製品の販売は増加が見込まれているが米国の酪農はそうでもない。

2017年のミズーリ州の農家Randy Constantによる大規模詐欺で評判を落とし、アメリカの消費者のオーガニックへの信用は低い。輸出も振るわない

ミルクの価格はオーガニックの高いコストを反映していないため乳業がオーガニックに移行する経済的理由はない

 

-遺伝子組換えサケは世界を救えるか?

Can genetically engineered salmon save the world?

By Khala Hurd JUNE 8, 2022

https://dirt-to-dinner.com/can-genetically-modified-salmon-save-the-world/

我々がAquaBountyの社長でCEOのSylvia WulfとCCO のDavid Melbourneに会ったのは2020年12月、ちょうどCovidが世界に広がる直前だった。それからいろいろなことがあり、オハイオに新しい施設ができGEサケが市販された。再び彼らとこの2年の間にあったことを話す

(小売りはしていないので消費者が目にしないけれど外食等で食べている可能性があるとのこと)

 

-スリランカ:抗議者が総理大臣の家に火をつける-動画

Sri Lanka: protesters set fire to prime minister's home – video

Sun 10 Jul 2022

https://www.theguardian.com/world/video/2022/jul/10/sri-lanka-protesters-set-fire-to-prime-minister-home-video

 

-緑の狂気によって暴動が悪化…西洋は警戒せよ:スリランカの無政府状態は、全ての政府に経済的に間違ったアジェンダを推進することの教訓である、MARK ALMONDオックスフォード危機研究所長がいう

An uprising fuelled by green madness... let the West beware: The anarchic scenes in Sri Lanka are a lesson for all governments in pursuing an economically illiterate agenda, says MARK ALMOND

10 July 2022

https://www.dailymail.co.uk/debate/article-11000461/The-anarchic-scenes-Sri-Lanka-lesson-governments-says-MARK-ALMOND.html

今回のカオスの始まりはRajapaksaの農業への無理解である。彼は2019年のマニフェストでスリランカの農業を10年以内に有機農業に転換する、化学肥料、除草剤、殺虫剤を禁止すると言った。それはここ英国でも選挙に勝つかもしれない。よりグリーンな未来を望まない人がいるだろうか?しかしその代償は、スリランカが厳しいやり方で学んだように、食料生産の急減である。彼らにとって、グリーンになるということは飢えることを意味する

(中略)

これは遙か遠いところでおこった危機ではない。同様の混乱が西洋にも忍び寄っている。多くの国で「グリーンアジェンダ」が経済的現実と衝突している。イタリア、ドイツ、ポーランドの農家は、政府が推進する破壊的グリーンの圧力にますます大きな怒りをもって反対している。最大の危険地帯はオランダである。Mark Rutte首相はオランダを彼の緑の野望の成功例とみているが農家は激怒している。

あなたはまだグリーン政策の推進による無政府状態を途上国に限ったものだと考えている?もしも人々を飢餓にまで追い込んだら、彼らは抵抗する。輝かしい緑の未来の夢に魅了されている世界中の政治家たちはこの警告を聞くべきだ。