[EU]食品中のパーフルオロアルキル化合物の管理について
-食品中のパーフルオロアルキル化合物のモニタリングに関する委員会勧告
Commission Recommendation (EU) 2022/1431 of 24 August 2022 on the monitoring of perfluoroalkyl substances in food
https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX%3A32022H1431
2022年から2025年にかけて、加盟国当局と食品事業者が協力して食品及び飼料中のPFAS のモニタリングを行うことを勧告。対象のPFASは下記4種とし、可能であれば他のPFASも含めること。さらに、汚染源に関する追跡調査の実施をすすめる指標値も提示している。
(a) パーフルオロオクタンスルホン酸 (PFOS)
(b) パーフルオロオクタン酸 (PFOA)
(c) パーフルオロノナン酸 (PFNA)
(d) パーフルオロヘキサンスルホン酸 (PFHxS)
-食品中のパーフルオロアルキル化合物の管理のためのサンプリング及び分析法に関する委員会実施規則
Commission Implementing Regulation (EU) 2022/1428 of 24 August 2022 laying down methods of sampling and analysis for the control of perfluoroalkyl substances in certain foodstuffs
https://eur-lex.europa.eu/eli/reg_impl/2022/1428/oj
2022年9月15日に発効予定。
[EU]RASFF 2022(0904-0910)
警報通知(Alert Notifications)
ベトナム産オランダ経由生のカエルの足の未承認物質オフロキサシン、中国産インスタントスープのエチレンオキシド、トルコ産刻んだ乾燥イチジクのオクラトキシンA、アイルランド産牡蠣の規制値を超えたアザスピロ酸、ベトナム産冷凍グルクマのヒスタミン、トルコ産乾燥甘草の未承認物質マトリン及びオキシマトリン、デンマーク産リンゴジュースのパツリン、スペイン産ドイツ経由アーモンドミールのアフラトキシン、
注意喚起情報(information for attention)
米国産殻をとったカリフォルニアアーモンドのアフラトキシン、オランダ産茶の未承認食品成分(リッピア・アルバ)及び表示欠陥の疑い、中国産ショートブレッド用 AISI 202ステンレス型の未承認物質スズの存在及び鉄とスズのかなりの量の移行、
通関拒否通知(Border Rejections)
セルビア産食品サプリメントの酸化チタン(E171)の未承認使用、マレーシア産パーム油の3-MCPD許容最大量超過、ボスニアヘルツェゴビナ産生鮮ペッパーのホルメタネート、チリ産レーズンの未承認物質クロルピリホス、、エジプト産オレンジのクロルピリホス、北マケドニア共和国産ブドウのチアクロプリド、インド産米のチアメトキサム及びトリシクラゾール、イスラエル産バジルのブロモプロピレート・クロルピリホス及びピラクロストロビン、トルコ産有機乾燥イチジクのオクラトキシンA、、バングラデシュ産米のクロルピリホス・トリシクラゾール及びカルベンダジム、
[EU]水枠組み指令優先物質の環境質基準案と地下水質基準に関する作業委員会の議事録
SCHEER - Minutes of the Working Group meeting on Draft Environmental Quality Standards for the WFD Priority Substances & groundwater quality standards of 2 September 2022
12 September 2022
・PFASについての意見採択
Scientific Opinion on "Draft Environmental Quality Standards for Priority Substances under the Water Framework Directive" -
Adopted on 18 August 2022
・ジウロンとヘキサクロロベンゼンについての予備的意見を採択しパブリックコメント募集
SCHEER - Scientific Opinion on "Draft Environmental Quality Standards for Priority Substances under the Water Framework Directive" - Diuron
SCHEER - Scientific Opinion on "Draft Environmental Quality Standards for Priority Substances under the Water Framework Directive" - Hexachlorobenzene
いずれも2022年10月4日まで意見募集
・今後イブプロフェン、グリホサート、渡鹿露産、水銀、ニッケル、フルオランテン、ノニルフェノール、BPA、ヘキサクロロブタジエン、ジコホル、PAHs、PBDEs、ヘプタクロル、HBCDD、ダイオキシン、トリブチルスズ等が扱われる予定
[EU]最終報告書-EU AMRワンヘルスネットワークのもと設立されたAMRのための行動を提案するサブグループ
Final report - Subgroup established under the EU AMR One Health Network to formulate suggestions for AMR Actions
5 September 2022
-AMRワンヘルスネットワーク:AMR対策のための優先提案
AMR One Health Network: Top suggestions for AMR actions
5 September 2022
[NTP]ニュースレター
-NTP Update
September 2022
https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html
・NIEHSはPFAS問題の理解と解決のための国の努力に影響を与えている
・化学物質安全性試験に使う動物を減らすために関係を作る
-ビスフェノールAFをSDラットに混餌投与し、F1子孫の出生前、生殖パフォーマンス、亜慢性を評価した改変型一世代試験
Modified One-Generation Study of Bisphenol AF Administered in Feed to Sprague Dawley (Hsd:Sprague Dawley SD) Rats with Prenatal, Reproductive Performance, and Subchronic Assessments in F1 Offspring
September 2022
https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/dart/dart08/index.html
テクニカルレポート
[BfR]世界的に連携:消費者の健康保護を強化するための研修
Globally connected: training for greater consumer health protection
05.09.2022
-世界の食品安全は第10回BfRサマーアカデミーの焦点-
食品リスクの特定と評価―国境を越えて:「専門家から専門家へ」のスローガンの下でBfRサマーアカデミーは10周年を祝う。2022年9月5~16日に400人の国際的な科学者達が食品分野の健康リスクの評価とコミュニケーションについて議論する。メロンやビーフステーキだって、スーパーマーケットの棚に陳列される前にたいていいくつかの国々を渡ってくるのである。サマーアカデミーでは、参加者はどのリスクが関与する可能性があり、どのように規制し、伝えるかについて学ぶ。「私達は世界中の消費者の健康保護に目を向ける必要がある。ネットワークをつなぎアイデアを交換することがさらに重要になる。サマーアカデミーでは、参加者は食品の安全性についての資質を高めることができ、将来さらに協力できるよう互いに学びあうことができる。」とBfR長官Andreas Hensel医学博士は述べた。
*BfRサマーアカデミーの詳細
https://www.bfr-akademie.de/media/wysiwyg/2022/BSA_2022/Flyer_Summer_Academy_2022.pdf
アゼルバイジャン、ホンジュラス、クウェート、スリランカ、タイなど―BfRサマーアカデミーの参加者は世界中の65カ国から来る。今年のイベントは、デジタルで開催される予定だが、科学者達が自ら健康リスク評価を行うだけでなく、自国でこの知識を伝えられるようデザインされている。
第1週目は、リスク評価とリスクコミュニケーションの基本や、ドイツや欧州の法の枠組みについての知見を教わる。健康リスクの程度と重要性を評価し、消費者に配慮した方法で伝えることを目的としている。第2週目は、暴露評価、微生物的・化学的リスク評価、リスクコミュニケーションのワークショップが開催される。
講演者にはBfR、ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)、チリ食品安全品質庁(ACHIPIA)の専門家が含まれている。
BfRサマーアカデミーは、欧州の健康関連リスク評価システムの世界的な普及や国際基準の統一に寄与している。これは、世界で多くの国が食品や動物の飼料を輸出入していることを背景にしている。食品の多様性が国際的な商品チェーンと共に絶えず増加しているのと同時に、それによる科学的評価や潜在的な健康リスクのコミュニケーションの必要性も増加している。そのため、質の高い欧州基準、規制並びに食品の品質、安全性及び衛生の知見は特に重要である。
BfRサマーアカデミーは2012年から開催されている。それ以降、70カ国以上から800人以上の科学者がこの研修に参加している。
[Codex]CCAFRICA24:規格はアフリカ全土の食品安全と競争力を向上させることができる
CCAFRICA24 / standards can improve food safety and competitiveness across Africa
06/09/2022
https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1603899/
2022年9月5日、第24回コーデックスアフリカ地域調製部会がカンパラ・ウガンダからバーチャル形式で開始し、アフリカ全土での食品安全規格への調和が呼び掛けられた。
*CCAFRICA24
https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/meetings/detail/en/?meeting=CCAFRICA&session=24
[FSAI]未承認農薬であるエチレンオキシド検出のためHaagen-Dazs Vanilla Duo Vanilla Crunch Collection Ice Creamの一部をリコール
Recall of a Batch of Haagen-Dazs Duo Vanilla Crunch Collection Ice Cream due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide
Friday, 9 September 2022
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/haagen_dazs_vanilla_collection_ice_cream_recall.html
フランス産ハーゲンダッツ Vanilla Duo Vanilla Crunch Collection Ice Creamに、未承認の農薬であるエチレンオキシドが含まれていたため、一部リコール。製品写真あり。
[MPI]北島西岸の貝類に関する公衆衛生警告の緩和
Public health warning for shellfish reduced for West Coast, North Island
13 September 2022
MPI(ニュージーランド一次産業省)は北島西岸の貝の公衆衛生警告をAlbatross Point南からOakura Beachまでの範囲に縮小した。
その他
-オデッセウスのスノードロップの冒険
Odysseus’ Snowdrop Odyssey
Joe Schwarcz Phd | 14 Sep 2022
https://www.mcgill.ca/oss/article/medical-history/odysseus-snowdrop-odyssey
オデッセウスの乗組員からアルツハイマー病患者まで、スノードロップの花はその治癒効果を長い間利用されてきた
ギリシア神話の魔女キルケはオデッセウスの乗組員に薬を持って祖国を忘れさせそれから豚に変えた。オデッセウスが助けに来たとき、自分はスノードロップの花から作った解毒剤で身を守った。神話には時に幾分かの事実が含まれ、この解毒剤は今はアルツハイマー治療薬候補として研究されている。
古代ギリシア人はチョウセンアサガオの抽出物が記憶を無くし幻覚を見せることを知っていた。その有効成分はアトロピンで、神経伝達物質アセチルコリンの作用を阻害する。アセチルコリンを分解する酵素、アセチルコリンエステラーゼの作用を阻害することでこの作用を抑制できるがそれがスノードロップGalanthus nivalisに含まれるガランタミンの作用である。神の使いヘルメスがキルケの魔法から守る方法としてオデッセウスに伝えた。そしてそれはバルカン諸国の農民が何世紀にもわたって各種の「神経」症状を治療するのに使ってきた。1950年代にブルガリアの化学者Dimitar Paskovがこの民間伝承に関心をもち、ガランタミンが分離されて研究されるようになった。
-THE LANCET
パキスタンの洪水:食料安全保障と医療制度への影響
Pakistan floods: impact on food security and health systems
Sharmila Devi
WORLD REPORT| VOLUME 400, ISSUE 10355, P799-800, SEPTEMBER 10, 2022
(気候変動の影響だと連呼しているがインフラ整備はどうなっているんだろう)
カナダの安楽死に懸念増加
Worries grow about medically assisted dying in Canada
Paul Webster
WORLD REPORT| VOLUME 400, ISSUE 10355, P801-802, SEPTEMBER 10, 2022
最近改訂された安楽死法による死者数の増加は、例外として始まったものが速やかに普通のことになっていることを示す