2022-07-08

[FDA]FDAは水産物のPFAS検査結果を共有

FDA Shares Results on PFAS Testing in Seafood

July 6, 2022

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-shares-results-pfas-testing-seafood

本日、米国食品医薬品局(FDA)は小売店で集めた水産物サンプル中のパー及びポリフルオロアルキル物質(PFAS)の検査結果を利用できるようにした。FDAはより対象を絞った、より規模の大きい水産物調査を実施すべきかどうか判断するための準備段階としてこの限定調査を実施した。アサリ、タラ、カニ、スケトウダラ、サケ、エビ、マグロ、ティラピアの81サンプルを調べ、そのうちの多くは米国に輸入されたものだった。利用可能な最高の科学を用いて、FDAは毒性学的参照値を持つ検出されたPFASを個別に評価した。FDAは中国産の缶入りアサリのサンプルから、PFASの一種であるパーフルオロオクタン酸(PFOA)への推定暴露量は健康上の懸念となる可能性があると判断した。最大量のPFOA2つの缶詰アサリのサンプルでは、1か月あたりの摂取量が2オンス(oz)に制限される幼児以外は、1ヶ月あたりおよそ10 oz以上食べる消費者に健康上の懸念となる可能性がある。 

PFOAへの暴露は、発達影響、肝機能の変化、免疫反応の低下、特定の種類のがんの増加など、いくつか重大な健康結果と関連があることが調査から示されている。アサリで評価された他のPFAS種の量や他の全ての水産物サンプルに評価されたPFASに健康上の懸念はありそうもない。FDAは輸入された缶詰アサリのPFOAや全体的なアサリのPFASの程度を判断する作業を行い、引き続き米国の食品供給の安全性を確保するための対策をとっている。

それらの製品でのFDAの検査結果を知った後、PFOAが最も高濃度だった2つのサンプルの販売業者2社が自主的に消費者を保護する対策を行っている。本日、この企業の1社は、包装裏面のバーコードの下にある商品識別コード(UPC)を確認した全製品の自主回収を発表した。さらに、2社目もFDAの検査に含まれた缶詰アサリ製品の自主回収を表明している。

FDAは、潜在的な汚染源をよりよく理解するために、サンプルされた製品の缶詰アサリ販売業者全てと積極的に従事し、製品の調達先を明らかにすることを通して缶詰アサリ中のPFOAの量を下げるなど、彼らの製品からPFOAへの消費者暴露を削減するための対策に役立っている。また、FDAは必要に応じて輸入アサリを検査し、対処する予定である。さらにFDAは、輸入品と国内で収穫された缶詰及び生鮮アサリの、より広い検査を実施し、公衆衛生を保護する最良のアプローチを決めるためにPFAS量をよりよく理解する計画を立てている。

FDAのトータルダイエットスタディ(TDS)から得た一般的な食品供給からの事前の食品検査で、いくつかのシーフード検体から比較的低濃度のPFASが検出されたことに基づいてこの水産物調査を開始した。検出可能なPFASのある水産物サンプルの割合、検出されたPFASの種類、複数のサンプルで検出された量は、全体的なTDSサンプルに見つかっているものより、この調査ではより高い。これは、水産物は環境からのPFAS汚染のリスクが高い可能性があるため、予期されないことではない。従って、私達は特定の種類の水産物のサンプルをより多く検査し、この調査で私達の調査員は、水産物中により多くみられることが文献に確認されている、特定の種類のPFASを検査した。さらに、中国や欧州産アサリに関する他の科学的文献の研究は、高濃度のものも含め一連のPFOAの量を報告している。科学が進化し、FDAの調査員や食品安全専門家が食品中のPFASの理解を深めるにつれて、FDAは食品中のPFASへの規制アプローチに情報提供するのに役立つデータを追い、入手可能になればfda.govで一般向けに新しい情報を共有し続ける。追加される断固たる行動に関する情報はこのConstituent Updateに掲載される。

水産物に関する食事習慣を変える必要があるかどうか疑問に思う消費者には、あなたやお子さんたちが、水産物を含む年齢にあった多様な健康的な食事をとることを繰り返し勧める。子供には脳の発達や免疫機能向上、大人には心臓や骨の健康利益、特定のがんのリスク低下に役立つなど、健康的な食事の一環として水産物は多くの栄養的利益を提供する。中国産の缶詰アサリを定期的に食べたり、子供に与えたりする人は更なる情報を得るまで全体的な摂取量を減らしたほうがよい。

 

追加情報:

パー及びポリフルオロアルキル物質(PFAS)

https://www.fda.gov/food/chemical-contaminants-food/and-polyfluoroalkyl-substances-pfas

 

PFASの食品検査と食事暴露の評価

https://www.fda.gov/food/chemical-contaminants-food/testing-food-pfas-and-assessing-dietary-exposure

 

環境汚染物質によるPFASの食品検査の分析結果

https://www.fda.gov/food/chemical-contaminants-food/analytical-results-testing-food-pfas-environmental-contamination

 

食品中のPFASに関するQ&A

https://www.fda.gov/food/chemical-contaminants-food/questions-and-answers-pfas-food

 

関連リコール

Bumble Bee Foods, LLC Issues Voluntary Recall on 3.75 Oz Smoked Clams Due to the Presence of Detectable Levels of PFAS Chemicals

July 06, 2022

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/bumble-bee-foods-llc-issues-voluntary-recall-375-oz-smoked-clams-due-presence-detectable-levels-pfas

(燻製あさり)

 

[FDA]リコール

Loud Muscle Science, LLCは米国及びカナダにおける表示されない成分タダラフィルの混入のためLaunch Sequence Capsulesの自主的リコールを発表する

Loud Muscle Science, LLC Issues Voluntary Recall of Launch Sequence Capsules Due to the Presence of Undeclared Tadalafil in United States and Canada

June 30, 2022

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/loud-muscle-science-llc-issues-voluntary-recall-launch-sequence-capsules-due-presence-undeclared

 Loud Muscle Science, LLCは米国及びカナダにおける表示されない成分タダラフィルの混入のため、Launch Sequence Capsulesを自主的にリコールする。

 

[ANSES]ターメリックを含む食品サプリメント摂取に関連する有害影響

Adverse effects associated with the consumption of food supplements containing turmeric

29/06/2022

https://www.anses.fr/en/content/adverse-effects-associated-consumption-food-supplements-containing-turmeric

ターメリックはスパイスとして使用される植物で、消化促進、酸化防止、抗炎症の特性のため広く様々な食品サプリメントにも入っている。イタリアとフランスで肝炎がいくつか報告されたことを受けて、ANSESはターメリックを含む食品サプリメントの摂取に関連して生じる有害影響のリスクに注目している。

消費者に多数の肝炎事例が記録された

ターメリックは世界の様々な地域で料理のスパイスとして使用されている:その消化促進、酸化防止、抗炎症の特性のため、インドや中国の伝統的な医薬品にも使用されている。また、ターメリックやその有効成分クルクミンを含む非常に多くの食品サプリメントがフランス市場で入手できる。

最近、イタリアではターメリックを含む食品サプリメントに関係したおよそ20の事例が記録されている。フランスではANSESのニュートリビジランス計画で、ターメリックやクルクミンを含む食品サプリメントの摂取に関連する可能性がある15件の肝炎報告を含む、100件以上の有害事象報告を受け取っている。

そのためANSESはターメリックを含む食品サプリメントの摂取に関連する可能性のあるリスクを確認するための内部要請を発表した。

クルクミンの生物学的利用能を高める製剤

EFSAは安全な摂取量として体重60 kgの成人の許容一日摂取量(ADI) 180 mgクルクミン/日を設定した。 この摂取量と比べると、ターメリックを含む食品を大量摂取する人は27 mgで、フランス人の食品由来の暴露は少ない。食品サプリメントによるものを含むすべての食事摂取量がADIを超えないよう抑えるために、ANSESは食品サプリメント形状の一日摂取量を体重60kgの成人に153 mg以下にとどめる必要があると判断した。

だが、ANSESは、この値はクルクミンの従来の形状を含む食品サプリメントにのみ有効であることを強調している。その専門家評価で、ANSESは、ピペリンなどの他の成分と組み合わせせたものなど、生物学的利用能を高め、そのため食品サプリメントのクルクミンの効果を高める形状の使用増加を指摘した。

「クルクミンの生物学的利用能はとても低く、すなわち血流に吸収されにくく、体からとても急速に排出される。製造業者はこの生物学的利用能を高め、それによりクルクミンの効果を高めるために様々な製剤を開発してきた」とANSESの専門家評価コーディネーターであるFanny Huret氏は説明する。

それらはADIを超えるようには見えないが、これらの新しい製剤は体内のクルクミンの生物学的利用能を高めることで有害影響のリスクを引き起こす可能性がある。今日まで、食品サプリメントの表示には、それが従来的なものか新しい製剤かはほとんど明記されていない。消費者はそのため、有毒な製品を知らず知らずのうちに摂取する可能性がある。

中毒事例を防ぐために、ANSESは食品サプリメントを販売する企業に、最大一日摂取量を規定するために、製品の生物学的利用能に関する詳細データを提出するよう助言している。

 

ターメリックを含む食品サプリメントの従来型と新しい製剤の成分の違いは?

従来形式:

・ターメリック根茎粉末

・クルクミンが濃縮または濃縮されていないターメリック抽出物

クルクミンの生物学的利用能を高める新しい形状:

・クルクミンとピペリンあるいはターメリックエッセンシャルオイルとの組み合わせ

・より手の込んだ形状:フィトソーム複合体、ミセル、コロイドナノ粒子、シクロデキストリン封入など。

ANSESは一部の個人にこれらの製品を摂取しないよう助言している

ターメリックには胆汁の分泌を促進する特性、つまり胆汁の分泌を刺激して消化を改善する特性がある。これらの胆汁の分泌を促進する特性を含む他のすべての物質や製剤と同様に、ANSESは、胆道疾患の患者はターメリックを含む食品サプリメントを摂取しないよう助言している。

さらに、クルクミンには抗凝血剤、抗がん剤、免疫抑制剤などの特定の医薬品との相互作用するリスクがある。これにより安全性や効果が低下する可能性がある。

そのため、ANSESはこれらの医薬品を服用している人に、医師の診察を受けずにクルクマを含む食品サプリメントを摂取しないよう助言している。

食品サプリメントの摂取についての重要な注意点:

消費者:食品サプリメントは害のない製品ではない。その摂取に関するすべての助言は、推奨事項をご覧ください。

医療従事者:診察中に、食品サプリメントを服用しているかどうかを患者さんに尋ねることや、摂取に関連する可能性のあるどんな有害影響もをニュートリビジランス計画に通知することを忘れずに。

詳しくは

ターメリックを含む食品サプリメントの摂取に関連するリスク評価に関する意見、フランス語のみ。

 

[CFIA] What we heard報告書:カナダ政府の魚介類製品の船から皿までのトレーサビリティに関する協議

What we heard report: Government of Canada consultation on boat-to-plate traceability for fish and seafood products

2022-07-04

https://inspection.canada.ca/about-cfia/transparency/consultations-and-engagement/boat-to-plate-traceability/what-we-heard-report/eng/1655820016447/1655820017291

カナダ食品検査庁(CFIA)は、カナダにおける魚介類の船から皿までのトレーサビリティを強化するための提案について、パブリックコメント募集で寄せられた意見をまとめた。

 

[SFA] マレーシア産「Goods」バナナケーキのソルビン酸含有によるリコール

Recall of ‘Goods’ banana cake from Malaysia due to presence of sorbic acid

1 Jul 2022 https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/sfa-media-release---recall-of-goods-banana-cake-from-malaysia-due-to-presence-of-sorbic-acid3300307e40a34d5f962eaafbcbe6e16f.pdf

シンガポール食品庁(SFA)は、マレーシア産「Goods」バナナケーキから基準値を超えるソルビン酸を検出した。

 

[HK]マカオでCOVID-19ウイルス陽性と判定された輸入冷凍牛胃のサンプルを追跡調査する

CFS follows up on imported frozen beef abomasum sample tested positive for COVID-19 virus in Macao

Monday, July 4, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20220704_9598.html

食品環境衛生署食品安全センター(CFS)は74日、マカオでCOVID-19ウイルスが検出されたアルゼンチンからの輸入冷凍牛胃のサンプルについて、積極的に追跡調査を行っていると発表した。

 

[HK]法令違反

ラディッシュのサンプルに基準値超過の残留農薬

Pesticide residue exceeds legal limit in radish sample

Monday, July 4, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220704_9597.html

ラディッシュのサンプルに基準値0.3 ppmを超える0.79 ppmのチアメトキサムが検出された。

 

[RIVM]報告書

-食品の亜鉛一般強化への助言

Advice general dispensation fortification of food with zinc

2022-07-07

https://www.rivm.nl/publicaties/advies-algemene-ontheffing-verrijking-van-levensmiddelen-met-zink

オランダでは食品に亜鉛を添加することは認められていない。人々の亜鉛要求量と耐容上限が近いためである。EFSAが食品から摂取する亜鉛の最大量を計算している。

RIVM2018年に一般人の食べる食品に亜鉛添加を認めることは可能かどうかを検討した。オランダの一部集団はEFSAの最大量を超える亜鉛を摂っており、そのため添加禁止を維持することが正当化できる

 

-太陽光パネルの関係する火事の有害物質

Harmful substances in fires involving solar panels

2022-07-07

https://www.rivm.nl/publicaties/schadelijke-stoffen-bij-branden-met-zonnepanelen

dispensation

オランダでは太陽光パネルが増加していてしばしば建物の屋根に取り付けられる。建物が火事になると太陽光パネルも燃え、すすや微細粒子が環境中に放出される

太陽光パネルが燃えると電子機器やプラスチックの火事と概ね同じ有害物質が放出される。従って現実的には太陽光パネルのあるビルの火事が普通の火事より有害だということはないだろう。太陽電池の断片は非常に薄く軽いので、壊れた場合は長距離を運ばれる可能性はある。もし断片が牧場に落ちたら、動物が飲み込んで病気になる可能性がある

 

-Bunschoten Dronten地方自治体での集団検査時の自主隔離支援

Support for self-isolation and quarantine during the mass community testing pilot in the municipalities of Bunschoten and Dronten

2022-07-07

https://www.rivm.nl/publicaties/ondersteuning-bij-thuisisolatie-en-quarantaine-onderzoek-tijdens-pilot-grootschalig

オランダ健康福祉スポーツ省はCOVID-19の拡大防止のために各種対策をとってきた。その一つが検査陽性の人や症状のある人は自宅で自主隔離することである。もし感染した人と接触があったら隔離すべきである。

RIVMのコロナ行動ユニットの行った先の研究では3人中1人が隔離規則を守らなかった。2021年初期にRIVMは自主隔離の支援介入を研究した。

地域の支援団体に連絡をする人は、直接団体から連絡をもらった場合の方が多く、連絡方法についての情報提供のみでははとんどサービスを使わない

二つ目の実験ではプランナーあるいは物資の二つの方法で自宅待機支援を提供したが、支援のおかげで自主隔離をより良く守れた人はあまりにも少なかった

 

-2020年に例外登録された農場での農業活動と水質

Agricultural practices and water quality at farms registered for derogation in 2020

07-07-2022

https://www.rivm.nl/publicaties/landbouwpraktijk-en-waterkwaliteit-op-landbouwbedrijven-aangemeld-voor-derogatie-in-6

オランダの一定の条件を満たした装置農場は欧州硝酸指令の一般的基準を超えて動物由来堆肥を使うことができる。RIVMはこの例外の影響を監視している。2006年以降、例外措置による水質への負の影響はない

 

論文

-カンナビノイドベーピング製品は呼吸器健康影響評価の新しい課題

Cannabinoid Vaping Products Present Novel Challenges for Assessment of Respiratory Health Effects

Charlotte A Love, et al.,

Toxicological Sciences, Volume 188, Issue 1, July 2022, Pages 1–3

https://academic.oup.com/toxsci/article/188/1/1/6618987

THCCBDを含むベーピング製品は、規制上の障害と急速に進化する市場のため研究が限られている。EVALIのような公衆衛生危機を予防するためにはさらなる研究が必要である。

(正規の実験や安全性評価をする前に人間での被害が報告される製品群。動物はヘンなもの好んで吸わないし口から煙を吸って鼻から出すとかできないし。)

 

-マスク装着は喫煙の害を増幅する

Mask wearing amplifies harms of smoking

08 Jul 2022

https://www.escardio.org/The-ESC/Press-Office/Press-releases/Mask-wearing-amplifies-harms-of-smoking

European Journal of Preventive Cardiologyに発表された研究によると、サージカルマスクをして伝統的あるいは非燃焼性タバコを吸うと、マスクをしていない場合より吸う一酸化炭素の量が二倍になり血管機能を損なう

(医療従事者のようだけれどマスクをしながらタバコを吸う状況がよくわからない)

 

-集約的畜産は実際にはパンデミックリスクを減らす

Intensive livestock farming may actually reduce the risk of pandemics

Harriet Bartlett June 2022

University of Cambridge

https://www.scienceforsustainableagriculture.com/copy-of-graham-brookes

しばしば集約的畜産が人獣共通感染症リスクを増やすとされ、もっと収量の低い、広大な土地を使った農業に変更する理由として主張される。例えば202011月にSoil Associationがパンデミックはより伝統的農業で母なる自然への回帰の呼びかけだと主張した。しかし生態学者と動物学者らによる研究ではそのような主張の科学的根拠はみつからず、逆に集約的畜産は将来のパンデミックリスクを減らす可能性がある

Royal Society Open Scienceに発表された新しい論文

 

-あまりにも多くの子どもが特別調整乳を飲んでいる?

Are too many young children drinking specialized formula?

7-JUL-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/957934

Clinical and Experimental Allergyに発表された研究が、近年イングランド、ノルウェー、オーストラリアで特別な乳児用調整乳の処方が増加していて、ミルクアレルギーの子どもの数から予想される10倍になっている。これらデータはミルクアレルギーが過剰診断されていることを示唆する

 

-「あなたは食べるものでできている」、そして今や研究者はあなたが何を食べているのか正確に知る

You are what you eat,’ and now researchers know exactly what you’re eating

7-JUL-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/958074

血液あるいは便検体を食品の参照データベースにあわせることで人体中の化合物の量から何を食べたのかを追跡可能にする

Nature Biotechnologyに発表された方法

7年前に開始された世界中の人々が参加したグローバルフードオミクスGlobal FoodOmicsイニシアチブで数千の食品を調査した

 

-COVID-19パンデミックの前と最中での収入と寿命の関係の変化、カリフォルニア、2015-2021

Changes in the Relationship Between Income and Life Expectancy Before and During the COVID-19 Pandemic, California, 2015-2021

Hannes Schwandt et al.,

JAMA. Published online July 7, 2022

https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2794146

カリフォルニアの2015-2021年の死者の解析。寿命は2019年の81.40才から202079.20才、202178.37才に減ったが、最も収入の多い層と少ない層の差は2019年の11.52年から2020年は14.67年、2021年は15.51年に拡大した

 

-子どもの肥満はより高頻度に、より重度に、より若い年齢でおこっていることを研究が発見

Study finds childhood obesity occurring at greater frequency, with more severity and at younger ages

7-JUL-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/958231

Pediatricsに発表された新しい研究は、健康的行動を促し生活環境を改善する無数の公衆衛生努力にも関わらず、小学生の新たな肥満率はより高く、より若年になっていることを発見した。米国の肥満の流行はまだ増加・悪化し続けている

 

-SCIENCE VOLUME 377|ISSUE 6602|8 JUL 2022

キノコ特集

・デングとジカウイルスは人々を蚊に刺されやすくする

Paxlovidに悪いニュース?耐性ができるかも

・有毒藻類の大発生には微生物の集落が必要

・日本の研究者の大量解雇

 

その他

- SMC UK Colinについて

On Colin

JUNE 29, 2022 By Fiona Fox

https://www.sciencemediacentre.org/on-colin/

Sir Colin Blakemore教授が亡くなったことを受けて彼の勇気を讃える

最もよく知られているのは動物研究に関する勇敢さである。私がSMCを立ち上げた2002年に、コリンはアニマルライツ過激派の彼や家族への脅迫にも関わらずメディアで動物を使った研究について話すごく僅かな科学者の一人であった。当時コリンは孤立していて多くの大学や研究機関は動物研究について公開しないよう求めていて、一部は動物モデルの引用文献すらも削除していた。彼がテロリストに屈せず動物研究の必要性を訴え続けたことで英国の医学研究が毀損されずに済んだ。最近ではME/CFS研究に声の大きい少数の活動家集団が質の高いMRCの出資した研究の信用を落とす活動をしているがそれに対抗もしていた。

(一部のみ)

 

-何故科学ニュースはこんなにもむかつくのか

Why does science news suck so much?

Saturday, June 18, 2022

http://backreaction.blogspot.com/2022/06/why-does-science-news-suck-so-much.html

(理論物理学者Sabine Hossenfelder博士の動画と書き起こし)

私は科学と科学政策についてたくさんのニュースを読む。それはあなたにとっては驚きではないだろう。でも科学ニュースを見るとほとんどの場合私はイライラする、のはあなたを驚かせるかもしれない。この動画ではどうしてそうなのか説明する。

1不確実性の推定を示して

2情報源を引用して

3日付をつけて

4歴史を説明して

5過剰な単純化をしないで

6それは条件次第、どんな?

7全体を示して

8人物への興味は勘弁して

9科学はよく間違うことを忘れないで

10科学は合意で動くものではない

 

-大衆がエリートに反対して蜂起することが世界的に

A Popular Uprising Against the Elites Has Gone Global

7/7/22  RALPH SCHOELLHAMMER

https://www.newsweek.com/popular-uprising-against-elites-has-gone-global-opinion-1722653

労働者階級の人々がエリートとその価値観に反対する動きが世界に広がっている。Rob Hendersonがエリートの"luxury beliefs贅沢な信念"と呼ぶものが中流から下流の人々にとっては彼らのコミュニティと日常に害をなすものであると認識されて抵抗が増している。

2月にはカナダの厳しいCOVID-19政策に反対するTrucker Convoy、アメリカの反ウォーク、そして最近はオランダの環境規則に反対する農家の抗議。オランダ政府の新たな窒素規制に抗議して3万人以上の農家が立ち上がった。その結果卵や乳製品の深刻な不足になった。その影響は世界に及ぶだろう。オランダ政府は食料安全保障と気候変動対策のどちらを選ぶかの選択肢で気候変動を選んだのだ。オランダ政府は多くの農家が存在できなくなることを完全に知っていてこの政策を行っていることが特に苛立たしい。オランダの世論は政府ではなく農家に同情している。それでもエリートは変わらない。どうして?

欧州の信頼できる世論調査では全て、平均的市民は気候変動を余り気にしていないがジャーナリストにとっては重要だということを示している。現在西洋ではイデオロギー的目標が労働者階級を犠牲にして推進されている。エリートが労働者を困らせているアジェンダを作っているのは科学やしっかりした根拠ではない、イデオロギーである。

最終的には欧州での気候政策はラテンアメリカにマルクス主義がもたらしたものと同様になるリスクがある

(ところどころ。luxury beliefsって「金持ちの道楽」よりさらにたちが悪そう)