2021-08-05

[TGA]MDMAとシロシビンについての独立専門委員会

Independent Expert Panel on MDMA and psilocybin

5 August 2021

https://www.tga.gov.au/independent-expert-panel-mdma-and-psilocybin

精神的健康問題治療のためのMDMAとシロシビンの治療価値、ベネフィットとリスクについて系統的文献レビューを行う

報告は2021年9月30日にTGAのウェブサイトで公表される予定

 

[DHSC]英国の放射線診断技術を用いた検査・治療の放射線量問題

Radiological dose issues with interventional radiology in the UK

4 August 2021

https://www.gov.uk/government/publications/radiological-dose-issues-with-interventional-radiology-in-the-uk

COMAREの報告書

https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/1008047/Committee_on_Medical_Aspects_of_Radiation_in_the_Environment__COMARE__19th_report.pdf

11の助言をしている

(この中に

胸部X線撮影が0.015 mSvで自然のバックグラウンドの2.5日分でそのリスクを説明する用語は無視できるnegligible

腹部X線は0.4 mSvで2ヶ月、リスクは最小minimal

胸部CTは6.6 mSvで3年、リスクは極めて低い Very low

全身PET-CTは18 mSvで8.1年分、リスクは低いlow

という説明がある)

 

[ヘルスカナダ]カナダ政府は農薬のレビュープロセスの能力と透明性を強化するのでグリホサートについての決定を一時中止する

Government of Canada pauses decision on Glyphosate as it strengthens the capacity and transparency of review process for pesticides

August 4, 2021

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2021/08/government-of-canada-pauses-decision-on-glyphosate-as-it-strengthens-the-capacity-and-transparency-of-review-process-for-pesticides.html

グリホサートを含むいくつかの農薬のMRLを上げる提案を一時中止する。その結果として少なくとも2022年の春までMRLが引き上げられることはない。同時に病害虫コントロール製品法(2002)の特定条項についての意見募集を始める。検討内容の一つは農薬レビュープロセスの透明性向上のためのバランスをどうとるか、である。またPMRAと農業食料省の病害虫管理研究に5000万ドル投資する

 

論文

-低血糖食は糖尿病の人に意味のある改善をもたらす

Low glycaemic diet shows meaningful improvements for people with diabetes

4-AUG-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/924266

BMJに発表された低GI食のRCTの系統的レビュー

 

-covid-19予防接種は医療と介護職員に義務とすべきか?

Should covid-19 vaccination be mandatory for health and care staff?

4-AUG-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/924275

BMJで専門家が議論

賛成理由は患者と職員の安全性のため。反対するHelen Bedfordの理由は義務化すると反対運動が強化される可能性があるから。介護の現場からは義務にすると職員が減る可能性がある

 

-1955年から2018年のウクライナの食品由来ボツリヌス症

Foodborne Botulism in Ukraine from 1955 to 2018

Nataliia Semenko et al., Foodborne Pathogens and Disease Vol. 18, No. 4

https://www.liebertpub.com/doi/full/10.1089/fpd.2020.2826

この間に8614症例659人死亡

自家製肉や魚の缶詰が主要因、市販の食品は希であったが近年(2017-2018)割合が増加した。ウクライナでは家で料理をすることがボツリヌス中毒の主要因で、自家製缶詰(瓶詰め)完全禁止と市販の缶詰の監視強化がボツリヌス症根絶に必要

 

SMC UK

二週間に一回の最新公表された、英国の抗体と予防接種データを調べたコロナウイルス感染調査への専門家の反応

expert reaction to the latest fortnightly release on the Coronavirus Infection Survey looking at antibody and vaccination data for the UK, 4 August 2021

AUGUST 4, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-the-latest-fortnightly-release-on-the-coronavirus-infection-survey-looking-at-antibody-and-vaccination-data-for-the-uk-4-august-2021/

ONSの最新調査

East Anglia大学Norwich医学部医学教授Paul Hunter博士

本日のONSによる抗体保有率報告は、イングランドの成人の94%がSARS-CoV-2への抗体をもつと推定していて極めて心強い。この数字は7月18日のもので、7月半ばの感染者の大きなピークと抗体ができるまでに約8-10日かかることを考えると過小推定だろう。

特に興味深いのは16-17才の抗体保有率で、二週間前は38%と44.0%であったのが50.3と58.6%に急増した。ワクチンはハイリスクの一部にしか接種されていないのに。

Nottingham大学分子ウイルス学教授Jonathan Ball教授

90%以上の人が抗体検査陽性なら、患者が減ったのは不思議ではない。しかし自己満足してはいけない。このウイルスはいなくならず、将来も出回る。将来の害の大きさを小さくするために高い集団免疫を維持する必要がある

(ワクチンしてないのに50%以上に抗体があるってすごい。「厳しい行動制限がしかれている」たてまえの中でどれだけ感染してるんだ。)