2021-10-11

[FSANZ] FSANZは遺伝子組換え食品の定義を変更することへのパブリックコメント募集

FSANZ calls for comment on changing the definitions for genetically modified food

7/10/2021

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/FSANZ-calls-for-comment-on-changing-the-definitions-for-genetically-modified-food.aspx

​​オーストラリア・ニュージーランド食品基準局(FSANZ)は、「遺伝子技術を用いて生産された食品」および「遺伝子技術」の定義を変更するための提案されたアプローチについてパブリックコメントを求めている。

これらの定義は、オーストラリア・ニュージーランド食品基準(the Code)において、どのような食品が遺伝子組換え(GM)食品として分類されるかを決定する。現在、オーストラリアとニュージーランドで販売が許可されているすべてのGM食品は、FSANZによる市販前安全性評価を受け、Codeにより指定されなければならない。

FSANZの暫定CEOであるSandra Cuthbert博士は、2019年のレビューで、現行の定義は明確さを欠き、時代遅れであり、ゲノム編集のような新育種技術(NBT)など、最新で新興の遺伝子技術を用いて生産された食品を捉えていないことが判明したと述べた。

​「FSANZは定義をより明確にし、既存、新興及び将来の遺伝子技術によって生産された食品に適応できるようにするために、定義の更新を提案している。提案されたアプローチでは、いくつかのNBT食品は安全に使用されてきた長い歴史を持つ従来の食品と同じ特性を持っており、したがって、リスクが低く、それに見合った方法で規制することができると認識する。」

定義を更新し、リスクに基づいた規制アプローチを採用することで、公衆衛生と安全性が継続的に保護され、適切な表示によって消費者に有意義な情報が提供され、製品が明確で予測可能な経路で市場に流通するようになる。

2回にわたる意見募集の第1回目として、FSANZは以下の提案されたアプローチに対する意見を関係者にお願いする。

従来の育種以外のすべての遺伝子組換え方法を対象とするために、「遺伝子技術」の定義を製造工程に基づいたものに改訂及び拡大する;また、

GM食品としての市場前安全性評価及び認可の対象からある種の食品を除外するために、「遺伝子技術を用いて生産された食品」の定義を改訂し製品に基づく特定基準を含める。関連する除外基準をすべて満たしていない食品は、引き続きFSANZへの申請が必要となる。

「我々の提案するアプローチは、従来の食品と同等の特性とリスクを持つNBT食品は、CodeではGM食品とはみなされないことを意味する。GM食品は、改訂された定義のもとでも、引き続き市販前安全性評価と承認を必要とし、承認されたGM食品はラベル表示が義務となる。定義を改訂する上で、安全な食品供給の確保により継続的に公衆衛生を保護することが我々の最優先事項である。」とCuthbert博士は述べた。

Codeのもと、GM食品規則は、遺伝子組換え生物(GMO)には適用されない。GMOは、ニュージーランドでは1996年の有害物質及び新生物法(HSNO法)、オーストラリアでは2000年の遺伝子技術法(GT法)によって別途規制されている。GMOである生物は、オーストラリアでは遺伝子技術規制機関、ニュージーランドでは環境保護庁による個別の規制評価及び認可が必要となる。

FSANZは、提案されているアプローチに関する関係者からの意見を2021年12月3日午後6時(キャンベラ時間)まで募集する。FSANZは、寄せられたすべての意見を検討した後、改訂案を最終的な意見募集のために公開する。

基準の策定や更新の提案に関するFSANZの決定事項はすべて、オーストラリアとニュージーランドの食品規則を担当する大臣に通知される。大臣は見直しを求め、基準が法律になることに同意することができる。

私のフィードバックはどうなるか?

提出された意見はパブリックコメント期間終了後、可能な限り早くFSANZのウェブサイトで公開される。

我々は、Proposal P1055の継続的な評価の一環として、受け取ったすべてのフィードバックを検討する。

関係者は2022年に予定されている2回目の意見募集で、再度意見を述べる機会がある。

詳細

Proposal P1055の意見募集要項について

https://www.foodstandards.gov.au/code/proposals/Pages/p1055-definitions-for-gene-technology-and-new-breeding-techniques.aspx

意見提出の方法

http://www.foodstandards.gov.au/code/changes/submission/Pages/default.aspx

GM食品とNBTに関する教育資料

https://www.foodstandards.gov.au/consumer/gmfood/Pages/Education-materials-on-GM-foods-and-NBTs.aspx

 

[ProMED]食中毒-コートジボワール:致死、農薬疑い、情報求む

Foodborne illness - Cote d'Ivoire: fatal, pesticide susp, RFI

2021-10-07

https://promedmail.org/promed-post/?id=8698913

Date: Wed 6 Oct 2021 Source: Lefaso.net [machine transl., edited]

2021年9月23-24日にMignore 村で2家族8人が農薬汚染食品関連中毒で死亡

9人目の犠牲者が昏睡状態。全員が腹痛、医学的検査で有機リン食中毒とわかった。

(編集者から多数の疑問)

 

[ANSES]3-(アリルオキシ)-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸をカテゴリー1B生殖毒性物質に分類

Classification of sodium 3-(allyloxy)-2-hydroxypropanesulphonate as a Category 1B reprotoxic substance

04/10/2021

https://www.anses.fr/en/content/classification-sodium-3-allyloxy-2-hydroxypropanesulphonate-category-1b-reprotoxic-substance

 

[HK] FEHDが警察と協力してトゥエンムンの無許可の冷蔵倉庫を捜索(写真付)

FEHD joins hands with Police to raid unlicensed cold store in Tuen Mun (with photo)

5 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20211005_8916.html

食品・環境衛生局(FEHD)は、トゥエンムンにある無許可の冷蔵倉庫を捜索し、約1,700トンの冷凍肉および内臓を発見した。

 

[HK] 違反

-包装冷凍ロブスターのサンプルから基準値超過の保存料が検出され、食品表示規則に違反

Prepackaged frozen lobster sample detected with excessive preservative and in breach of food labelling regulation

5 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20211005_8914.html

食品安全センター(CFS)は、包装済み冷凍ロブスターのサンプルが保存料の二酸化硫黄が基準値100 ppmを超えて390 ppm検出され、食品ラベルに添加物の機能分類と名称が表示されていなかったと発表した。

 

-新鮮な豚肉のサンプルに二酸化硫黄が検出された

Fresh pork sample found to contain sulphur dioxide

5 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20211005_8910.html

食品安全センター(CFS)は、新鮮な肉のサンプルから、生鮮食肉への使用が認められていない保存料である二酸化硫黄が170 ppm検出されたと発表した。

 

-包装ライスクラッカーのサンプルが栄養表示規則に違反

Prepackaged rice cracker sample not in compliance with nutrition label rules

6 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211006_8922.html

米国産ライスクラッカーのサンプルが飽和脂肪酸0 g/100 gという表示のところ、検査で1.4 g /100 g検出された。

 

-包装ウエハースのサンプルが栄養表示規則に違反

Prepackaged wafer sample not in compliance with nutrition label rules

6 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211006_8921.html

日本産ウエハースのサンプルがトランス脂肪酸0 g/100 gという表示のところ、検査で0.96 g /100 g検出された。

 

-包装クラッカーのサンプルが栄養表示規則に違反

Prepackaged cracker sample not in compliance with nutrition label rules

6 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211006_8920.html

イタリア産クラッカーのサンプルが飽和脂肪酸2.6 g/100 gという表示のところ、検査で4.8 g/100 g検出された。

 

-ロブスターサンプルが基準値超過の重金属汚染

Metal contamination exceeds legal limit in lobster sample

6 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211006_8919.html

タイ産ロブスターのサンプルから、カドミウムが最大基準値2 ppmを超える2.9 ppm検出された。

 

-チーズサンドビスケットのサンプルが栄養表示規則違反

Cheese Sandwich Biscuit sample not in compliance with nutrition label rules

5 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211005_8913.html

日本産チーズサンドビスケットのサンプルから、飽和脂肪酸9.8 g/100 gという表示のところ、検査で20.3 g/100 g検出された。

 

-クリームクラッカーのサンプルが栄養表示規則違反

Cream Cracker sample not in compliance with nutrition label rules

5 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211005_8912.html

マレーシア産クリームクラッカーのサンプルから、糖分0.3 g/100 gという表示のところ検査で1.8 g/100 g検出された。

 

[FSAI] Nong Shim Seafood Ramyunに未承認の農薬であるエチレンオキシドの混入のためリコール

Recall of Batches of Nong Shim Seafood Ramyun due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide

Thursday, 7 October 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/_Seafood_Ramyun_Recall.html

韓国産Nong Shim Seafood Ramyun(海鮮インスタントラーメン)に未承認の農薬のエチレンオキシドが含まれているため、リコール。製品写真有り。

 

[ヘルスカナダ] 修正通知:様々な食品へのBacillus licheniformis SJ13263由来のグルタミナーゼの使用を可能にするための、許可された食品酵素リストの変更

Notice of Modification to the List of Permitted Food Enzymes to enable the use of Glutaminase from Bacillus licheniformis SJ13263 in various foods

2021-10-05

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/notice-modification-list-permitted-food-enzymes-glutaminase-bacillus-licheniformis-various-foods.html

ヘルスカナダの食品局はBacillus licheniformis SJ13263由来のグルタミナーゼをパン、乳製品ベースの香料、小麦粉、特定のタンパク質、パスタ、一部のパン類製品、全粒粉及び酵母への使用の承認を求める食品添加物の申請について、市販前安全性評価を完了した。2021年10月4日に発効で、食品酵素許可リストが変更された。

 

[ODS] NIH ODSの2021–2022セミナー

NIH Office of Dietary Supplements 2021–2022 Seminar Series

October 4, 2021

https://events-support.com/Documents/Seminar_Series_2021-2022_Schedule.pdf

Office of Dietary Supplements (ODS)のダイエタリーサプリメントに関連する研究に関するウェビナーのセミナースケジュール。

 

[FDA] 消費者情報。不正なコロナウイルスの検査、ワクチン及び治療薬に注意すること

Beware of Fraudulent Coronavirus Tests, Vaccines and Treatments

10/06/2021

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/beware-fraudulent-coronavirus-tests-vaccines-and-treatments

 FDAはCOVID-19を治癒する、治療するあるいは予防すると謳った詐欺的な製品に注意するよう再度呼びかける。

 

[FDA] レギュラトリーサイエンス研究に関するグローバルサミットでのWoodcockコミッショナー代理の発言

Remarks by Acting Commissioner Woodcock at the Global Summit on Regulatory Science Research

October 5, 2021

https://www.fda.gov/news-events/speeches-fda-officials/remarks-acting-commissioner-woodcock-global-summit-regulatory-science-research-10052021

第11回レギュラトリーサイエンスに関するグローバルサミット(GSRS)でのWoodcockコミッショナー代理の挨拶。会議は人工知能(AI)とリアルワールドデータ(RWD)の両方における最近の進歩を評価するためのより幅広い視点と方向性の開発を目的とする。

 

[FDA] FDAはカリフォルニア州、フロリダ州、ユタ州、ウィスコンシン州との国内相互信頼協定の締結を発表する

FDA Announces Signing of Domestic Mutual Reliance Agreements with California, Florida, Utah and Wisconsin

October 07, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-announces-signing-domestic-mutual-reliance-agreements-california-florida-utah-and-wisconsin

米国食品医薬品局(FDA)は本日、カリフォルニア州、フロリダ州、ユタ州、ウィスコンシン州がFDAと国内相互信頼協定を締結した。人の食中毒発生を減少させ、規制監督の重複を減らし、リスクの高い地域に焦点を当て、公衆衛生の保護を高めることを目的として、FDAと各州との間で協調した取り組みを促進する。

 

[FDA] FDA In Brief: FDAは当局が不許可の電子タバコ製品の販売を続ける企業に警告する

FDA In Brief: FDA Warns Firms for Continuing to Market E-cigarette Products After Agency Denied Authorizations

October 07, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-brief-fda-warns-firms-continuing-market-e-cigarette-products-after-agency-denied-authorizations

米国食品医薬品局(FDA)は、販売禁止命令(MDO: Marketing Denial Orders)の対象である電子ニコチン送達システム(ENDS)製品を違法に販売し続ける企業20社に警告文書を発した。

 

[FDA]よりスマートな食品安全新時代 E-コマースについてのFDA食品安全サミットの議題やその他の資料入手可能

New Era of Smarter Food Safety

Agenda, Other Materials Available for FDA Food Safety Summit on E-Commerce

October 8, 2021

https://www.fda.gov/food/workshops-meetings-webinars-food-and-dietary-supplements/new-era-smarter-food-safety-summit-e-commerce-ensuring-safety-foods-ordered-online-and-delivered

 

 

[FDA]警告文書

 ICA Health, LLC/Future Formulations, LLC

SEPTEMBER 20, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/ica-health-llcfuture-formulations-llc-614383-09202021

未承認の医薬品、不正表示の問題。サプリメント製品を含む。

 

[USDA]Crider Foodsは外部由来の安全でない量の鉛の可能性からグレービー入り缶詰ビーフをリコール

Crider Foods Recalls Canned Beef With Gravy Products Due to Possible Unsafe Levels of Lead From Outside Source

10/08/2021

https://www.fsis.usda.gov/recalls-alerts/crider-foods-recalls-canned-beef-gravy-products-due-possible-unsafe-levels-lead

鉛はスパイスミックス由来

(製品の写真あり、そのスパイスがどこの何なのかを知りたい)

 

[NTP]ニュースレター

NTP Update October 2021

https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html

環境とマイクロバイオームと神経系に関するワークショップ、環境健康科学分野の用語の統一

 

[MFDS]食薬処、危害の懸念がある海外食品の搬入遮断強化

輸入食品政策課 2021-09-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45776

□ 食品医薬品安全処は、国民の健康に危害の懸念ある、海外から直接購入時に搬入遮断が必要な成分などを指定する根拠を含む「輸入食品安全管理特別法」の一部改正法案を9月17日に立法予告する。

○ 今回の改正は、危害の懸念がある海外直輸入食品などを効果的に遮断できるように法的基盤を用意して、輸入食品関連営業者が自主的に安全管理ができるように一部制度を整備するために用意した。

□ 主な内容は、▲海外直輸入食品などの搬入遮断成分指定‧解除の根拠用意、▲優秀輸入業者登録範囲の拡大、▲危害輸入食品差押え・回収などを拒否した場合に伴う制裁の根拠となっている。

○ 消費者が直接購入する海外食品など*に含まれて、国民の健康に危害の懸念がある成分・原料の指定・解除などの法的根拠を新設する。

* 消費者が直接購入する海外直輸入食品と、輸入食品などインターネット購入代行業者を通じて購入代行される海外食品

- これまで法的根拠がない危害の懸念がある海外直輸入食品のリスト・成分などを公開*したが、法的根拠を用意して食品衛生審議委員会**の審議を経て、危害成分の成分・原料を指定するなど指定・解除の手続きが補完されることにより、科学的・合理的に選定された危害成分・原料リストを国民に提供できるようになる。

* 公開基準:海外危害情報、製品検査結果など(食品安全国ホームページ「危害食品遮断リスト」で危害食品の製品名など確認可能)

** 食品衛生審議委員会:食中毒防止に関する事項、食品の基準と規格に関する条件、その他に食品衛生の重要事項などを調査・審議するための食薬処諮問委員会で、食品衛生に関する学識と経験が豊富な専門家で構成

○ これまで優秀輸入業者の登録対象は、加工食品、食品添加物、器具・容器・包装、健康機能食品輸入者のみ可能だったが、海外現地安全管理強化次元で畜産物加工品*輸入者まで拡大される。

* 畜産物輸入:(’17)6兆5,300億ウォン→(’18)7兆5,600億ウォン→(’19)8兆900億ウォン(年平均11.3%増加)

 

<優秀輸入業者制度の概要>

√(手続き)海外製造業所の衛生管理状況を確認し、輸入者が優秀輸入業者登録を申請すると食薬処の現地調査後に優秀輸入業者として登録

√(インセンティブ)優秀輸入業者として登録されると、優秀輸入者情報をホームページに掲載し、ランダム標本検査対象から除外され計画輸入迅速通関申請*が可能になる

* 最近3年間の対象品目のうち、①不適合履歴無、②年5回以上の輸入実績→申告自動受理

○ 危害輸入食品の差押え・回収などを拒否した場合、行政処分を課す根拠を新設して危害懸念製品に対する迅速な措置が行われるようにすることで、輸入食品などの国内流通遮断に対する実効性を確保する。

* 行政処分の詳細基準は下位法令で定める予定

 

[MFDS]海外直輸入食品、危害成分を必ず確認してください

輸入流通安全課など 2021-09-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45772

□ 食品医薬品安全処は、直接購入する海外食品など(以下、海外直輸入食品)の安全管理強化次元で、国内・外オンラインショッピングモールなどで販売されている海外直輸入食品計874個を購入して、1月から8月まで検査を実施した結果、101製品で不正物質*などが検出されて該当製品の国内搬入を遮断するように措置した。

*「食品の基準及び規格」によって勃起不全治療剤、糖尿病治療薬など医薬品成分とその類似物質

* 危害食品の製品名、写真などの詳細については、食品安全国ホームページ(foodsafetykorea.go.kr)「危害食品遮断リスト」で確認可能

○ 今回の検査では最近、海外直輸入食品の購入急増*で危害食品の国内搬入懸念が高まるにつれ、危害の懸念がある海外直輸入食品の搬入を事前に遮断して消費者被害を予防するために実施した。

* 海外直輸入食品購入件数:(’16)580万件→(’20)1,770万件/約3倍増加

* 海外直輸入食品購入金額:(’16)4千400億ウォン→(’20)1兆1,000億ウォン/約2.5倍に増加

 

□ 検査対象は、これまでの海外安全情報、通関遮断履歴、輸入食品検査で不正物質が検出された履歴などを参照して、危害成分が含まれていると疑われる製品群を選別して選定した。

○ 選定された製品は、▲性機能改善効果標榜製品(86件)、▲ダイエット効果標榜製品(512件)、▲毛髪、爪、皮膚改善効果標榜製品(101件)、▲筋肉強化効果標榜製品(31件)、▲米国産離乳食(144件)です。

- 検査項目は、▲シルデナフィル、タダラフィル、センノシドなどの不正物質、▲重金属、▲牛皮由来成分を確認するために牛遺伝子検査(上記検査対象計874件中、カプセル製品に限る)など。

○ 検査の結果、危害成分検出率は、▲性機能改善標榜製品25.6%、▲ダイエット効果標榜製品13.5%、▲毛髪、爪、皮膚改善標榜製品8.9%、▲事前に危害情報が入手された米国産離乳食0.7%である。

- 不正物質のうち最も多く検出された成分は、ダイエット標榜製品のセンノシド(22件)であった。

 

<性機能改善標榜製品>

○「男性ホルモンバランス」、「メンズパワー」、「パワーアップ」などと広告した86製品を検査した結果、21製品で不正物質成分が検出された。

○ 主な検出成分は、シルデナフィル、タダラフィルなど勃起不全治療剤の医薬品成分で、特にシルデナフィルは陰茎持続勃起症と不整脈、脱毛、聴覚関連副作用の懸念があり注意が必要である。

- 医師の処方ではなく個人の判断で医薬品成分を摂取することは非常に危険であり、特にこれらの成分は心血管系疾患者が摂取する場合、心筋梗塞、心不全などの非常に深刻な健康上の問題を引き起こすことがある。

○ 参考に、性機能改善標榜製品は最近3年間(’18年〜’20年)の検査結果でも、危害成分検出率が最も高い製品群である。

 

<ダイエット効果標榜製品>

○「スリム」、「減量」、「脂肪燃焼」などと広告した512製品を検査した結果、31製品で不正物質成分が検出された。

○ 主な検出成分*は、センノシド、シブトラミンなどの医薬品成分で、

- センノシドは、体脂肪分解・減少などの効果はないが過剰摂取すると下痢などの症状を引き起こす。

- シブトラミンは高血圧と頻脈(脈拍の回数が通常より多い状態)など、心血管系の副作用があり国内販売が禁止された成分であるため注意が必要である。

* センノシド、シブトラミン、カスカラサグラダ、シネフリン、ラズベリーケトンなど

○ 参考に、ダイエット効果標榜製品はオンライン販売サイトで最も多く検索される製品群で、最近3年間(’18年〜’20年)の検査量も最も多い製品群である。

 

<毛髪、爪、皮膚改善標榜製品>

○「豊かな毛髪」、「健康な爪」、「美しい肌」などの効果を標榜した101製品を検査した結果、7製品で食品に許可されていない原料を使用したことが確認された。

○ 該当原料は、PABA、Pygeum(アフリカプルーン)、MUIRA PUAMAなどで安全性が確認されておらず、韓国では食品用に使用できない。

- PABA(PABA、パラアミノ安息香酸)は、脱毛治療薬に使われる医薬品原料であり、嘔吐、胃腸不快感・痛み、頻脈、じんましん・かゆみなどを起こすことがあり注意が必要である。

○ 特に国内には毛髪や爪の状態改善に対する機能性が認められた健康機能食品はないので、海外で販売している製品の広告に惑わされて購入・摂取してはならず、製品の原材料・成分などを入念に確認した後に購入する必要がある。

 

<米国産離乳食>

○ 食薬処は米国産離乳食から重金属が検出されたという米国の危害情報*に応じて、乳幼児が摂取する離乳食144件を検査した結果、1製品で「鉛(Pb)」成分が基準超過**して国内搬入を遮断した。

* 21年2月、米国下院小委員会が米国産乳幼児用離乳食で重金属が検出されたという報告書を発表

** 鉛(乳・幼児用離乳食):(基準)0.01 mg/kg(検出量)0.02 mg/kg

 

<カプセル製品の牛皮由来成分を確認>

○ 一方、カプセルの主原料は動物由来のゼラチンで、国内搬入禁止国の牛皮由来成分が含まれていたかどうかを確認するために、検査対象の海外直輸入食品全874件中のカプセル製品73件に対する牛遺伝子検査を実施した結果、41製品で牛皮由来成分が確認された。

- 参考に、国内搬入禁止国は過去牛海綿状脳症(BSE)発生国を対象に選定して、その国で生産された製品のうち牛を原料とした全ての製品は国内搬入が禁止されている。

- 現在BSE発生国は36ヶ国であり、カプセル製品の場合36ヶ国の牛ゼラチンを使用したか確認するために検査を継続実施している。

 

□ 正規輸入する海外食品は食薬処の検査を受けて安全性を証明した後、国内に搬入される反面、海外直輸入食品は消費者が自家消費を目的に購入して海外販売者から直接製品を受け取るため、危害懸念製品摂取による消費者被害が発生するなど安全性を保証できない。

○ 特に、シルデナフィル、タダラフィル、センノシドなどが検出された不正物質は、治療薬などに使用される成分であるが、不純物精製、品質管理の有無などが確認されおらず安全性が確保されていないため危害の懸念が高い。

○ 食薬処は2008年から危害の懸念がある海外直輸入食品を直接購入して、安全性検査を実施しており、検出された危害成分と製品は「危害食品遮断リスト」*に指定して管理している。

* モニタリング、検査などを通じて、海外直輸入食品に含まれていることが確認された危害成分・原料306種と、これを含む危害食品リスト(約2,800個)

- 該当危害食品は関税庁に通関保留要請、放送通信委員会にオンライン販売サイト接続遮断を要請するなど、関係機関と協業して国内に搬入されないように措置する。

<添付> 危害成分検出製品の現況

 

[MFDS]食品に使用できない医薬品成分検出健康機能食品などを輸入・製造・販売した12業者を摘発・措置

食品安全現場調査TF 2021-09-16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45765

□ 食品医薬品安全処は、食品に使用できない勃起不全治療成分が検出された米国産固形茶粉末で健康機能食品などを製造して消費者に販売した12業者を、「食品衛生法」、「健康機能食品に関する法律」、「輸入食品安全管理特別法」などの違反で行政処分と捜査を依頼した。

○ 食薬処は一部業者が勃起不全治療剤成分が含まれた健康機能食品を販売しているという情報を入手して、インターネットショッピングモールで「男性スタミナ」、「発現時間2時間後」などの性機能強化を示唆する内容で広告した「フレキソ(健康機能食品)」製品を回収・検査して、シルデナフィル93.6 mg/gとタダラフィル30.0 mg/gが検出されたことを確認した。これにより、該当不適合製品に関する原料輸入業者、製造販売業者など20業者の取締りを8月31日から9月3日まで実施した。

○ 参考に、シルデナフィルとタダラピルは食品に使用できない医薬品成分であり、医薬品でも同一系列成分の併用摂取を厳しく禁止している。

* 国内流通許可医薬品用量:シルデナフィル20〜100 mg /錠、タダラピル5〜20 mg /錠

- また、単一成分服用時でも、頭痛、消化不良、心筋梗塞、心室不整脈、心血管系出血などが発生することがあり、患者の疾患有無、異常反応発現、併用薬剤等に応じて医師の処方のもと服用する必要がある。

<添付>

1.詳細違反内訳

2.違反製品写真

 

[MFDS]ナトリウム・糖類低減製品活性化のための表示基準改編

食生活栄養安全政策課 2021-09-16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45766

□ 食品医薬品安全処は最近、消費者が「あまり甘くない」、「あまり塩辛くない」食品を求める消費者のニーズ(needs)*に合わせて、低減表示対象と基準を定めた「ナトリウム・糖類低減表示基準」制定案を9月16日に行政予告する。

* ‘20年消費者(2040人)認識調査結果、回答者88%はナトリウム・糖類の多い食品摂取や購入回数を減らす意向があり、回答者90.1%はナトリウム・糖類が低減された製品を購入する意向がある

○ 今回の告示は、食品製造業者がナトリウム‧糖類の含有量が低い食品を製造できるように誘導して、ラーメン・家庭簡便食など国民多消費食品の低減化を促進するために制定を推進することになった。

□ 主な内容は、ナトリウム・糖類低減表示をするための対象と基準である。

○(適用対象)まず国民多消費食品であるラーメンなど湯沸麺類*から適用して、今後、家庭簡便食(スープ、汁、チゲ)などに徐々に拡大する計画である。

* ▲スープ型(容器型、袋型):スープを一緒に摂取するラーメン、▲非スープ型(容器型、袋型):ビビン素麺、焼きそばなど

○(表示基準)ナトリウム・糖類低減表示対象製品群が、①市販流通中の製品のナトリウム・糖類平均値*より10%以上削減、②自社類似製品に比べ25%以上減らすと、「あまり甘くない」、「あまり塩辛くない」、「ナトリウム減らした」などの表示が可能となる。

- 参考に、既存では「あまり塩辛くない」と呼ばれる類型の表示をするためには、市場占有率上位3製品のナトリウム平均含有量よりも25%以上減らす必要があった。

□ これまでナトリウム・糖類含有量を相当水準減らしたが、栄養強調表示基準を満たすことができず、ナトリウム・糖類低減の表示ができなかった。

○ 一部の製造業者は、甘味料など砂糖代替材を使用したり、ナトリウム含有量を減らして味の変化が少ない製品(味噌、コチュジャン、キムチなど)を対象に低減化の努力をしたが、栄養強調表示基準が厳しく規定を満たすのが困難だった。

○ これに対して、米国、カナダ、中国などの外国の事例*とナトリウム低減研究実績**などを総合して、「上位3社製品」から「自社類似製品」に改善し、同じ食品のナトリウム含有量の平均値に比べ10%以上減らしても低減表示ができるようにした。

* 比較対象製品:▲(米国)売上高上位3社製品または類似製品、▲(カナダ)類似参照食品(100 gあたり)、▲(中国)類似参照食品

**(研究実績)▲既存の食品と比べ10%低減(湯沸麺など76種類の食品類型別)、一日ナトリウム摂取量3,093 mg達成可能、▲代替材を使用せずに、味に大きな影響のないナトリウム低減基準は10%水準適正

 

その他

-コンシューマーラボ

ビタミンやサプリメントを購入するとき見るべき6つの警告信号

6 Red Flags to Watch Out For When Buying Vitamins & Supplements

10/09/2021

https://www.consumerlab.com/answers/what-to-watch-out-for-when-buying-vitamins-and-supplements/vitamin-and-supplement-red-flags/

何がどのくらい入っているのかわからない表示 

複合体、特許配合、特別ブレンドのような

意味のない宣伝文句 

臨床試験された成分、FDAの認証実験室で検査した、医薬品グレード

3.病気の治療宣伝

4.成分が多すぎる

5.あやしい認証

6.高値

 

-Trottier公開科学シンポジウム

Trottier Public Science Symposium

https://www.mcgill.ca/oss/trottier-symposium/symposium-photo-gallery/science-life-and-death

10月25-26日 生と死の科学

Kari Northey 「死と付き合う」

Dr. Paul Offit 「COVID-19とともに生きる」

Dr. Lesley Fellows 「脳の健康を最適化する」

Dr. Joe Schwarcz 「死者との対話」