2021-12-06

[EU] 食品偽装:欧州委員会はハーブとスパイスの真正性に関する初の欧州連合域内調査の結果を発表

Food fraud: Commission publishes results of first EU-wide survey about herbs and spices authenticity

23/11/2021

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/items/727969/en

本日、欧州委員会は、DG SANTE (健康・食品安全総局)が立ち上げ、欧州連合加盟国21カ国、スイス及びノルウェーが実施した、ハーブとスパイスの真正性に関する初の協調管理計画の結果を公表した。

6種類のハーブとスパイスの真正性を評価するために、JRC (共同研究センター)は1885のサンプルに対して、さまざまな最新の分析技術を用いて約1万回の分析を行った。混入のリスクがあると判断されたサンプルの割合は、コショウ17%、クミン14%、クルクマ11%、サフラン11%、パプリカ/チリ6%であった。オレガノは、48%のサンプルに汚染リスクがあり、そのほとんどがオリーブの葉であったことから、最も脆弱であると特定された。ハーブとスパイスの真正性と純度は、関連するISO(国際標準化機構)規格に照らして評価された。外来物質と総灰分について、この条項に準拠しないサンプルがあった場合、不純物の混入が疑われると判断した。さらに、ハーブやスパイスの特定のバイオマーカーを対象とする追加検査の結果も、裏付けとなるエビデンスとして使用された。誤解を招き、安全性の低い可能性のある製品から消費者を保護することを目的として、各国の食品規制当局と欧州委員会が経験とリソースを結集してハーブとスパイスの部門に焦点を当てたのは、今回が初めてであった。

これらの結果に基づき、欧州委員会はすでに事業者に対して、消費者の利益と健康に有害であるだけでなく、ハーブ及びスパイス部門自体とその公正な事業者にも有害である状況を改善するための早急な行動計画を求めた。また、欧州委員会は、各国規制当局に対し、不正行為の継続的な抑止と不正行為の加害者に対する制裁を目的として、この部門における公的な管理を強化するよう要請した。

背景:

情報から、不純なハーブやスパイスが欧州連合市場に存在しているが、依然として発見されないことが多いことが示されていた。そこで、欧州委員会は2019年に協調管理計画を策定し、欧州連合加盟国、ノルウェー及びスイスに特定のハーブやスパイスのサンプルを採取し、共同研究センターで分析するために送付するよう求めた。この協調管理計画は、料理用のハーブやスパイスの真正性に関する調査としては、参加国数及び分析数ともに現在まで最大のものである。

詳細については、以下、Q&Aを含む専用ページに掲載。https://ec.europa.eu/food/safety/agri-food-fraud/eu-coordinated-actions/coordinated-control-plans/herbs-and-spices-2019-2021_en

 

[ANSES]殺鼠剤:フランスで認可されているもののみ使う

Rat poison: only use products authorised in France

29/11/2021

https://www.anses.fr/en/content/rat-poison-only-use-products-authorised-france

フランスで禁止されている殺鼠剤を誤って飲み込んだ後、2人の幼児が亡くなった。ANSESはこれらの製品の危険性を消費者に警告し、事故を避けるための助言を繰り返し述べたい。

問題となっているのは:フランスで禁止されている物質の存在

2021年初めに中毒管理センターは、殺鼠剤がしみこんだ食品を飲み込んだ2人の幼児の死亡を報告した。この製品は中国で製造され、フランス領ギアナに密輸されフランスに逆輸入された。これには急性毒性のためフランスで禁止されている物質、モノフルオロ酢酸ナトリウムが含まれており、ごく少量でも飲み込むと、子供はもちろん大人の命を奪いかねない。フランス領ギアナでは、2017-2021年の間に同じパッケージの製品が原因となった32の中毒事例が中毒管理センターに報告された。ほとんどが幼児に関連するものだった。

事故はすでに起こっている

禁止製品による死亡は初めてではない。数年前には、2人の幼児と1人の女性が、トコジラミを管理するための禁止されている製品CELPHOS®を寝室で使用した後、煙を吸った。その結果、子供の1人が死亡した。問題となっている製品は違法に輸入されたもので、フランスの市場で購入された。

事故を避けるための助言

  • 従来の経路(スーパーマーケット、専門店など)からのみ製品を購入すること
  • これらの製品を子供達の手の届かないところに置いておくこと
  • フランス語で書かれた使用説明書付き製品を購入すること
  • 害虫駆除が効かなければ、専門の会社に依頼すること(齧歯類管理会社など)
  • パッケージの使用条件に従うこと

 

[ANSES]アスベストを飲み込むことによるハザードの可能性についての最初の文献レビュー

Initial literature review on the possible hazards of asbestos ingestion

10/11/2021

https://www.anses.fr/en/content/initial-literature-review-possible-hazards-asbestos-ingestion

一部の水道管はアスベストセメントで作られている。そのため、状況によってはアスベストの繊維が飲料水に存在する可能性がある。ANSESは、アスベストの飲み込むことに関連するハザードの特性を明らかにするために最初の科学的文献レビューを実施した。

吸入暴露がヒトに危険であることがわかり1997年にフランスで禁止される以前は、アスベストは様々な分野、特に建造物で使用されていた。実際、フランスの公共飲料水供給ネットワークの4%は今でもアスベストセメントでできている。「パイプが安定した穏やかな土壌に設置されている場合や、これらのパイプで運ばれる水にカルシウムが含まれている場合、スケールの蓄積がパイプを保護するため、水供給に放出されているアスベストセメントのリスクは低く保たれている。だが、飲料水中にアスベストが存在するリスクは、パイプの劣化がひどい場合以外は排除できない。」とANSESの水リスク評価ユニットの科学者は述べた。人々は主に空気からアスベストに暴露しているため、アスベストの健康リスクに関する研究は今まで、主にこの暴露源に焦点を当てていた。アスベストとがん発生の関連性について2012年に国際がん研究機関(IARC)が実施した最新のベースライン分析では、飲み込むことに関連するハザードに明確に対処していなかった。

2つの警告的な研究で専門家評価が促されたが、とはいえ、限界があった

2016年と2017年に発表されたイタリアの研究チームによる2つの研究では、主に飲料水の日常摂取によるアスベストの摂取に関連する健康リスクは過小評価されている可能性があると結論した。2017年に発表された科学的及び技術的分析文書で、ANSESはこれらの2つの研究が十分堅固ではないことを観察し。つまり、それらは結論を出すのに使った論文の質を評価しておらず、この問題に関する入手可能な全ての科学的出版物を考慮していなかった。そのためANSESは科学的文献の系統的レビューを実施することで、飲み込みによるアスベストのハザードの特性を明らかにするよう求められた。

因果関係を判断するには証拠不十分

アスベスト経口摂取に関する、特に消化器がん(食道、胃、小腸、肝臓など)の発症についての健康ハザードを研究するために、ANSESはこの問題の最新の知見の包括的なレビューを実施した。アスベストの影響に関するヒトの4409と動物の1107の研究のうち、専門家は、一般人のアスベスト経口摂取を調べた17の研究、動物のアスベスト経口摂取を調べた19の研究、アスベストへの職業暴露を調べた41の研究を特定した。作業グループは、アスベスト暴露と消化器がんの発生との関連性の妥当性を明確に示すために用いることができる根拠のレベルを定めるために、これらの研究の標準化評価を実施した。この評価から、専門家は根拠のレベルが「不十分」だと結論づけるに至った。すなわち今日までに発表されたデータは、アスベスト経口摂取と消化器がんの関連性の可能性があるかないかを判断するのに使用できない。「既存の研究の多くは、古いあるいは方法論の限界があるため、アスベスト摂取とこれらのがんの発生との因果関係を論証できない」と作業グループの専門家は説明した。

がんによっては兆候があるが、確かではない

しかしながら、アスベスト摂取と3つの具体的な消化器がんとの関連性の可能性を示す兆候の存在が強調された。それは食道がん、胃がん、結腸がんである。この可能性は、一般人よりもアスベストに暴露する労働者にこれらのがんの事例がより多く報告されている、職業環境で実施された疫学研究によって支持されている。これは、労働者に吸入されたアスベストの一部が飲み込まれて直接消化管に送られる可能性があるからである。だが、このデータでは、肺や血流を通して呼吸経路からこれらの器官に到達するものと比べて、この部分の量の信頼できる推定ができないため、これらの結果を経口摂取による暴露に外挿できない。

監視キャンペーンの勧め

過去の特定のパイプのアスベストの使用を考慮して、ANSESは、含まれる可能性のある飲料水中に存在しうるアスベスト繊維を検出するために、対象を絞ったキャンペーンを実施するよう助言している。これらのデータはその後、今後の研究や疫学的調査作業に使用される可能性がある。ANSESはまた、損傷した場合に確実に修理・交換されるよう、アスベストセメントのパイプの状態を監視するよう助言した。

追加情報

・アスベスト摂取に関連するハザードのキャラクタリゼーションについての意見と報告書を読む

Read the opinion and report on characterisation of the hazard associated with asbestos ingestion

https://www.anses.fr/fr/system/files/EAUX2018SA0001Ra.pdf

(フランス語)

 

[ANSES]亜酸化窒素中毒の増加

Nitrous oxide poisoning on the increase

16/11/2021

https://www.anses.fr/en/content/nitrous-oxide-poisoning-increase

一般的に「笑気ガス」として知られる亜酸化窒素は、娯楽目的で誤って使用される事例が増えている。2019年に作成された報告書に続いて、フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)とフランス保健製品安全庁(ANSM)は、フランス中毒管理センター(PCC)および薬物依存及び中毒モニタリングの評価情報センター(CEIP-As)に報告された誤った使用事例に関する新たな数字を発表した。この数字から、2020年には若年層における中毒事例が明らかに増加していることが確認された。この種の中毒は、特に常用者においては、重篤で長期にわたる神経学的影響を及ぼす可能性がある。

亜酸化窒素は、痛み止めや麻酔などの医療現場で使用されるガスである。医薬品規則の対象である。産業界では酸化剤として使用されるが、圧縮された状態でキッチン用サイフォンのカートリッジといった日用品にも含まれる。そのため、食品添加物や加工助剤に関する欧州規則の対象となる。つまり、様々な形態(カートリッジ、カプセル、シリンダーなど)でスーパーやインターネットで自由に入手することができる。

近年では、キッチン用サイフォンのカートリッジのガスを吸入することで陶酔感を得ようと誤って使用されることが主に懸念されている。使用者は主に若年層、特に学生である。最近では、10代の若者(中学生)の誤った使用事例も報告されている。亜酸化窒素の誤った使用にはリスクがないわけではない。

消費者が知らないことが多い既知の毒性影響

  • 急性リスク:

酸素欠乏による窒息、意識喪失、カートリッジから排出されるガスによる低温火傷、咳反射の障害(窒息のリスク)、方向感覚の喪失、めまい及び平衡感覚の喪失。

  • 定期的に使用する場合や高用量で使用する場合のリスク

ガスは中枢神経系に作用するため、反復して頻繁に吸入すると、頭痛やめまいなどの副次的影響だけでなく心拍障害、窒息リスク、精神障害及び神経障害などのより深刻な影響も引き起こす可能性がある。

主に若年層に関わる誤った使用

2つの機関が発表した新しい数字は、亜酸化窒素の誤った使用が増加していることを指摘する:中毒管理センターに報告された件数は、2019年の46件に対して2020年は134件、中毒モニタリングセンターに報告された件数は、2019年の47件に対して2020年は254件であった。

フランス薬物毒物中毒治療センター(CAPTV)とCEIP-Aネットワークが作成した警戒データにより、影響の種類、使用習慣及び使用者のプロファイルをより正確に特徴づけることができる。これらのデータは、2017年以降に観察された傾向である:

  • 若年層(平均年齢21~22歳)が主に陶酔に関連する集団であることは変わらないが、未成年者の割合が増加する(2020年にPCCに報告された事例の20%に対し、2019年は6%、2020年にCEIP-Asに報告された事例の13.4%に対し、2018/2019年は8.5%);
  • 使用がより定期的になりつつあり、すなわち、社交上の集まりだけではない;
  • 使用量に大きなばらつきがある:1日数本のカートリッジから数百本のカートリッジまで。また、2020年の調査では、約100 本分相当のカートリッジが入るシリンダーの使用が増加していることが明らかになった(2019年にPCCに報告された事例の3%に対し、2020年には20%;2020年にCEIP-Asに報告された事例のほぼ3分の1);
  • 日常的な使用及び/または大量使用(1回または1日あたりカートリッジ20個以上)に関連して、乱用または薬物依存の症例の割合が高い(CEIP-Asに報告された届出の3%);
  • 神経障害及び神経筋障害の症例の増加(2020年にCEIP-Asに報告された届出の2%に対し、2018/2019年は59.6%、2020年にPCCに結果報告の76.2%に対し、2017年から2019年は71.2%)。一部の症例では、脊髄の亜急性連合変性症、麻痺につながる脊髄症、歩行及び平衡障害、痙攣、振戦、時には再教育施設への入院を必要とする後遺症など、重篤な影響が認められた;
  • パニック発作、せん妄、錯乱、記憶喪失、焦燥感、過敏性、不眠症などの精神障害など(CEIP-Asに報告された届出の9%);
  • 頻脈、高血圧、徐脈及び胸痛などの心臓への影響(CEIP-Asへの報告の4%)。

深刻な事例を含む交通事故も数件報告された。

陶酔作用のリスク啓発と必要な措置

このような憂慮すべき結果や消費者のリスクに対する過小評価を踏まえ、保健機関は、10代の若者と成人の両方において、亜酸化窒素の誤った使用に伴うリスクを改めて指摘している。助言は以下。

  • 緊急時には、15(フランス)または112に電話すること;
  • 亜酸化窒素の誤った使用に関連して心配な症状や異常な症状が発生した場合は、最寄りの中毒管理センターまたは中毒モニタリングセンターに連絡すること;
  • 亜酸化窒素の乱用、依存、誤った使用に関する深刻な事例は、ウェブサイト signalement-sante.gouv.fr に報告すること;
  • 誤った使用や吸入管理や停止が困難な場合は、医師や「若年層相談室」などの中毒管理の専門家に相談すること。この無料で秘密厳守のサービスは、利用者の話を聞き、助言し、必要に応じて他の団体を紹介する。すべての関連情報は、drogues-info-service.fr で閲覧できる。

亜酸化窒素の販売に対する監督の厳格化

2021年6月1日、フランスでは亜酸化窒素の誤った使用を防ぐための法律が成立した。この法律により、未成年者への亜酸化窒素の販売あるいは提供が違法となる。店頭では、亜酸化窒素を購入しようとする顧客に年齢証明を求めることができる。また、ウェブサイトでは、亜酸化窒素の購入を許可する前に、未成年者への販売禁止を利用者に伝えなければならない。また、本法律は,バー、ディスコ、学生パーティーなどでの亜酸化窒素の販売あるいは提供やタバコ屋での亜酸化窒素の販売あるいは提供を禁止する。すべての包装に、吸入の危険性を示す警告文を表示しなければならない。詳細は、現在準備中の法令に規定される予定である。

詳細はこちら

  • プレスリリース

https://www.anses.fr/en/system/files/PRES2021CPA14EN.pdf

  • ANSM 報告書「中毒モニタリングレビュー -亜酸化窒素 – 2020データ」

https://ansm.sante.fr/uploads/2021/11/16/20211116-rapport-anonymise-protoxyde-dazote-sans-annexe-donnees-2020.pdf

  • ANSES報告書全文「亜酸化窒素:2020年に中毒管理センターに報告された症例のレビュー」

https://www.anses.fr/fr/system/files/Toxicovigilance2021AST0027Ra.pdf

  • The Vigil'Ansesの記事:「亜酸化窒素:深刻な神経学的影響を伴う誤った使用の増加」

https://vigilanses.anses.fr/sites/default/files/VigilAnsesN15_Novembre2021_Proto_2.pdf

  • 2020年7月9日のDGS(保健総局)/ANSM/ANSESの共同プレスリリース

https://solidarites-sante.gouv.fr/IMG/pdf/cp_protoxyde_azote_0907.pdf

 

[ANSES]労働環境での累積暴露:予防方針に情報提供するための12のプロファイル

Cumulative exposure in the workplace: 12 profiles to inform prevention policies

23/11/2021

https://www.anses.fr/en/content/cumulative-exposure-workplace-12-profiles-inform-prevention-policies

従業員は仕事中に、短期的または長期的に健康に影響を与える可能性のある多くのストレス源に同時に暴露する可能性がある。夜勤、生物剤あるいは化学物質への暴露、リソース不足、職場の緊張などである。この累積暴露や複数暴露を考慮することは、フランスの効果的な予防策の作成や労働衛生改善の主な課題である。ANSES、Santé Publique France、DARESが共同で実施した研究から、仕事や活動分野にかかわらず全ての従業員が懸念していることが示された。累積暴露の多くの典型的なプロファイルも記載されている。

ほとんど全ての従業員は職場で累積暴露の影響を受けている

フランスの従業員が経験した複数の暴露条件をよりよく説明するために、また懸念される主な職業分野を特定するために、2016-2017年夏の調査の結果に基づいて、ANSES、Santé Publique France、DARESは共同研究を実施した。この研究は、2008年に発表されたフランスと他の国々との複数暴露に関連して取られた主な行動のレビューに続き、2016-2020年の期間(PST 3)に第3回職業健康計画の一環として実施された。

この分析から、2500万人の公務員や民間企業の従業員のほぼ全員(97%)が複数暴露の状態を経験したことが示された、すなわち、彼らは職歴の過程で1種類以上のカテゴリーの少なくとも2つの原因に暴露している。これらの職業上のストレス源は5種類に分類される:

  • 化学物質-潜在的な危険物質;
  • 生物-細菌、ウイルス、カビ;
  • 物理-騒音、姿勢または熱ストレス、放射線への暴露;
  • 組織的―労働時間、材料および/または人材不足、仕事の強度とペース、限定された自主性など;
  • 関係性-強力なプレッシャー、仕事が認められない、同僚や経営陣からの敵意、緊張など

累積暴露に特定された12のプロファイル

統計的分析に基づき、この研究では従業員を、最も一般的な累積暴露の状況を説明する12のプロファイルに基づいてグループ分けした。

プロファイルによっては、医療、農業、船員、漁業活動など、1つ以上の特定の職業分野に関係する可能性がある。

いくつかの活動分野に共通する複数暴露の状況を説明するプロファイルもある。特に、行政、教育、銀行、保険など様々な分野の事務員に当てはまる。

全ての活動分野に影響を与える組織上の制約

化学的、物理的、生物的ストレスへの暴露は実施される仕事に固有のものだと考えているが、複数暴露プロファイルは全て組織的および関係性ストレスへの暴露を強調している。たいていは十分に文書化されていないのだが、仕事の組織、他の労働者との協力、顧客やユーザーとの意思の疎通に特有なものであるため、この種のストレスはサラリーマンの活動につきものである。

多くの医療従事者は全種類のストレスを同時に受けている

看護師、助産師、看護助手、救急救命士、医師などの医療従事者は、特に複数の暴露に関連する活動グループを構成している。彼らには5種類のストレス全てへの暴露が蓄積されている。このように、特に医薬品から化学物質への暴露と結びつき、ヒト由来生物剤に暴露する可能性がある。緊張状態、夜勤などの時間の制約、長引く仕事のペース、材料や人材の不足、また電離放射線や難しい体勢など物理的制約にも関連する。

複数暴露の予防や研究を指導する独自の分析アプローチ

複数暴露プロファイルに基づいたこの全体的アプローチは、より効果的に対処するために複数暴露に光を当てる能力の現実的前進となる。これは、おそらく単独ではなく全体として関連する職業上のリスクを強調する、従業員が経験する様々な種類のストレスにアプローチするための基礎となる。それは、複数暴露の形で関係する部門の予備的な同定を行う。

これらの研究の後、複数暴露が最も多い職業、例えば医療従事者のより詳細なキャラクタリゼーションを実施するのに役立つ。清掃及び衛生労働者の労働条件や、家庭ゴミの収集、分別、処理に従事する作業者の健康リスクに関して研究はすでに進んでいる。

また、ある種のストレスの相互作用が、労働者のより深刻な健康被害につながる可能性があることをよりよく理解するために、さらに研究を向上させることにも役立つ。これは、経時的、また暴露要因間の累積暴露を考慮することを目的としたエクスポゾームの概念の推進にも寄与する(この報告書の寄与であり)。これらの側面だけでなく、職場や日常生活の暴露の累積影響にも対処する。

 

[EU]RASFF 2021(1128-1204)

警報通知(Alert Notifications

オランダ産食品サプリメントの未承認物質デスメチルタダラフィル、産出国不明有機クローブのクロルピリホス、中国産ドイツ経由シイタケの亜硫酸塩非表示、エジプト産殻をとったピーナッツのアフラトキシン、インド産有機グアーガムの未承認物質エチレンオキシド、米国産食品サプリメントの未承認成分ホウライアオカズラ、フランス産センナの葉抽出物の未承認物質エチレンオキシド、インド産酸化マグネシウムの未承認物質エチレンオキシド、ドイツ産スパイスミックスに加工されたローカストビーンガムのエチレンオキシド、オランダ産食品サプリメントの新規食品高麗人参及び亜鉛鉱含有、フランス産寒天の寒天関連製品安定剤ミックス(ライゴム)及びアイシングのエチレンオキシド、インド産オランダ経由バスマティ米のチアメトキサム及び未承認物質トリシクラゾール、デンマーク産リンゴジュースのパツリン、スロバキア産蜂蜜のタイロシン未承認、ポーランド産ソーセージのベンゾ(a)ピレン及びPAH、イタリア産米のテトラメトリン、イタリア産食品サプリメントに使用された炭酸カルシウムの未承認物質エチレンオキシド、フランス産飼料用モロコシのブタクサの種子高含有、

注意喚起情報(information for attention

トルコ産生きたザリガニのセミカルバジド、マレーシア産ローカストビーンガムを含む食品添加物ミックスの未承認物質エチレンオキシド、パラグアイ産ピーナッツのアフラトキシン、イタリア産解凍キハダマグロのアスコルビン酸(E300)高含有、中国産竹製マグからのメラミンの溶出、トルコ産生食用ブドウのアセタミプリド、スペイン産生鮮ホウレン草の未承認物質ジチオカルバメート、トルコ産イチジクブレッドのオクラトキシンA、インド産小麦粉のクロルピリホス、モロッコ産キュウリのオキサミル、インド産コレウスフォルスコリ抽出物の2-クロロエタノール、

通関拒否通知(Border Rejections

イラン産デーツのフェンピロキシメート、中国産蜂蜜の未承認物質オキシマトリン、トルコ産フードペーストのシルデナフィル、アルバニア産生鮮赤唐辛子のホルメタネート、トルコ産生鮮ペッパーのフェナミホス、台湾産茶の未承認残留農薬クロルピリホス、ウガンダ産ナスの未承認残留農薬クロルピリホス、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(複数あり)、アルバニア産動物のケーシングの禁止物質ニトロフラン(代謝物質)ニトロフラゾン (SEM)、ガーナ産パーム油の未承認着色料スーダン3及びスーダン4、トルコ産レモンのクロルピリホス-メチル、インド産有機モリンガの葉粉末のグリホサートの使用から生じたトリメチルスルホニウムカチオン及び過塩素酸塩、エジプト産殻付きピーナッツのアフラトキシン、トルコ産煎った塩味殻付きピスタチオのアフラトキシン、トルコ産ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン、イラン産殻付きピスタチオのアフラトキシン、ジョージア産殻付きヘーゼルナッツのアフラトキシン、米国産殻付きピーナッツのアフラトキシン、トルコ産マンダリンのクロルピリホス、トーゴ産有機カシューナッツ穀粒のアフラトキシン、ウガンダ産生鮮チリのラムダ-シハロトリン、インド産ピーナッツのアフラトキシン、チリ産プルーンのイプロジオン、

 

[HK] CFSはlap-meiの季節食品サーベイランスプロジェクトの検査結果を発表する

CFS announces test results of seasonal food surveillance project on lap-mei

Monday, November 22, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20211122_9014.html

食物環境衛生署食品安全センター(CFS)は本日(11月22日)、最近完了したlap-mei (臘味、中国式保存肉)に関する季節食品サーベイランスプロジェクトの検査結果を発表した。採集した約140のサンプルの検査結果は基準を満たすものであった。

CFSの広報担当は、「Lap-meiは冬に人気があるため、CFSはオンライン販売業者を含むさまざまな小売業者から、中国産豚肉ソーセージ、中国産レバーソーセージ、アヒルの保存肉及び豚肉の保存肉などを含むさまざまなlap-meiのサンプルを収集し、化学物質検査と栄養成分分析を行った」と述べた。

化学物質検査では、通常の保存食に含まれる動物用医薬品の残留や保存料だけでなく、製造過程で使用される可能性のあるその他の食品添加物や着色料なども対象とした。栄養成分分析では、サンプルのエネルギー、炭水化物、タンパク質、総脂肪、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、ナトリウム及び糖類の含有量が、栄養表示の値と一致しているかどうかを調べる検査をした。

「消費者は、lap-meiの硝酸塩/亜硝酸塩濃度とニトロソアミンのリスクの可能性及び一部のlap-meiのナトリウム、糖分及び脂肪分が比較的に高いことを考慮して、バランスのとれた食事を維持し、lap-meiの過剰摂取を避けるべきである。乳児は亜硝酸塩の毒性の影響を受けやすく、lap-meiの摂取を避けるべきであり、幼児の場合はlap-meiの摂取を制限すべきである。」

「さらに、世界保健機関の国際がん研究機関は、加工肉を『ヒトに対する発がん性がある』(グループ1)と分類している。大腸がんの発症リスクを減らすために、消費者は加工肉の過剰摂取を避けるべきである、」と広報担当は述べた。

広報担当は、さらに、取引業者に対して、法的要件を遵守し、適正製造規範を守り、許可された食品添加物を適切に使用するよう呼びかけた。小売業者は、信頼できる業者から食料を調達し、食品安全条例に基づいて必要に応じてソースを追跡できるように適切な記録システムを保持しなければならない。

 

[HK] 包装された乾燥キノコとホウレンソウ麺のサンプルが食品表示規制に違反

Prepackaged dried mushroom and spinach noodle samples in breach of food labelling regulation

1 Dec 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20211201_9045.html

食品安全センターは、本日(12月1日)、包装された乾燥キノコとホウレンソウ麺のサンプルから、特定の食品に使用が認められている保存料の二酸化硫黄が検出されたが、食品ラベルに添加物の機能分類と名称の表示がなかったと発表した。

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

-2021.11.12〜2021.11.18

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43233

-2021.11.5〜2021.11.11

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43232

 

[MFDS]「海外直輸入食品オール(ALL)すぐに」で購入してください!

輸入流通安全課 2021-11-24

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45946

食品医薬品安全処は、アメリカブラックフライデーを控えて海外直輸入食品の購入が増えると予想されるため、以下を案内する。

「海外直輸入食品オール(ALL)すぐに」は、食品安全国(食薬処)、関税庁ホームページ、消費者24 (公正委)、国際取引所消費者ポータル(消費者院)など、海外直輸入食品を扱う様々な機関の情報を一箇所に集めた統合ホームページサービスとして昨年構築された。

○ ホームページで提供する情報は、海外直輸入食品の、▲通関停止製品、正式輸入製品などの「製品情報」、▲海外危険食品、海外リコール情報など、有害情報、▲「国際取引相談」情報、▲安全・毒性情報など「その他のヘルプ情報」である。

□ 食薬処は海外直輸入食品を購入する前に、「海外直輸入食品オール(All)すぐに」ホームページで、必ず国内搬入が停止された製品かを先に確認し、摂取前には摂取方法、賞味期限などの表示事項を確認して、海外食品からの被害を防ぐことをお願いする。

<添付> 海外直輸入食品オール(ALL)のすぐにホームページ

 

[MFDS]食薬処、ナトリウム・糖類減らすオンライン広報館オープン!

食生活栄養安全政策課 2021-11-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45942

□ 食品医薬品安全処は、ナトリウム・糖類を減らす共感と拡散の実践誘導のために、11月22日から12月31日までナトリウム・糖類を減らす「マイナシュオンライン広報館(www.minasu.kr)」を新しくオープンする

* マイナシュ:「マイナス+ナトリウム+シュガー」の合成語で「ナトリウム・糖類を減らす」という意味

○ 今回の広報館は、ナトリウム・糖類を減らした健康的な食生活情報を、国民が実生活で簡単に活用できるよう様々なコンテンツで構成して、広報館を巡る楽しさと興味を加えて参加者イベントも一緒に用意した。

<添付>

  1. マイナシュオンライン広報館メニュー
  2. マイナシュオンラインブースの構成内容
  3. マイナシュオンライン広報館ポスター

 

[MFDS]ASEAN 農・畜・水産物衛生安全公務員、メタバースで会う

畜産物安全政策課 2021-11-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45941

□ 食品医薬品安全処はアジア開発途上国の農・畜・水産物衛生安全管理能力を強化し、韓国・ASEAN諸国間の食品安全パートナーシップを強固にするための「第13回韓 - ASEAN衛生協力セミナー」を11月22日から12月3日までメタバースを活用して開催する。

○ メタバースプラットフォームであるギャザータウン(Gather Town)では、アバターが画像・音声対話、チャットなどを活用してコミュニケーションする方法で進行する。

* 参加国:ASEAN 6ヶ国(マレーシア、ベトナム、インドネシア、カンボジア、タイ、フィリピン)、経済協力開発機構(OECD)重点協力国(モンゴル、パキスタン)

○ 主な内容は、▲韓国食品と農・畜・水産物の安全管理体系紹介、▲安全管理現場VR見学、▲参加国別食品安全政策説明などである。

○ 特にVR見学は、韓国食品製造・加工施設と農・畜・水産物の安全管理現場(物流センターなど)を実際の施設で直接見るような鮮やかな経験を提供して、参加者の集中度を高めることができると期待される。

<添付>

  1. 詳細プログラム(案)
  2. メタバースプラットフォーム ギャザータウン(Gather Town)

 

[MFDS]輸入者が願う食品情報を一箇所に!

デジタル輸入安全企画課 2021-11-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45939

□ 食品医薬品安全処は、輸入食品情報ホームページ*に輸入者専用チャンネルを新設して、輸入者の関心が高いオーダーメード型情報を一度に集めて提供するサービスを提供する。

* 輸入食品情報床(impfood.mfds.go.kr):輸入食品検索、不適合輸入食品情報、輸入禁止現況、統計資料など輸入食品関連情報を提供する輸入食品安全情報ポータルサイト

□ 主な改編内容は、▲「私の輸入食品安全管理チャンネル」新設、▲私のオーダーメード型統計情報提供、▲関心情報設定・配信である。

○ 「私の輸入食品安全管理チャンネル」は、輸入者がよく利用するサービスを中心に画面とメニューを構成した輸入者専用スペースとして、❶嘆願(輸入申告など)申請、❷嘆願進捗状況、❸成分コード、不適合輸入食品、食品原料、品目別規格など各種情報を一度に照会できるサービスである。

<添付>「私の輸入食品安全管理チャンネル」説明

 

[MFDS]食薬処、FAO・WHOと共に食品由来の抗生剤耐性管理国際規範を用意

畜産物安全政策課 2021-11-19

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45938

食薬処、FAO・WHOと共に食品由来の抗生剤耐性管理国際規範を用意

- 第44次国際食品規格委員会総会で最終採択 -

□ 食品医薬品安全処処長が参加した、第44次国際食品規格委員会(以下、コーデックス、Codex Alimentarius Commission )総会で、食品由来の抗生物質耐性管理のための国際規範が11月18日に最終採択された。

○ 今回用意された国際規範は「One Health* 」原則の下、食品サプライチェーン全体で政府、産業界、消費者が抗生剤耐性のための管理をそれぞれ守らなければならない事項を定めていることに大きな意味がある。

□ 最終採用された国際規範は、▲「抗生剤耐性最小化および拡散防止実行規範改正」、▲「抗生剤耐性統合監視ガイドライン制定」である。

<添付>

  1. コーデックス総会および執行理事会の写真
  2. 国際規範の主な内容

 

[MFDS] [報道参考]「分かりやすい食品などの自家品質検査要領」用意・配布

食品安全政策課 2021-11-18

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45931

□ 食品医薬品安全処は、食品などの自家品質検査制度*に対する食品販売業者の理解度を高めるためのガイド「分かりやすい食品などの自家品質検査要領」を11月18日製作・配布する。

* 食品などを製造・加工する営業者は製品が基準と規格に適合しているかに対して検査(「食品衛生法」第31条)

** 食品製造・加工業、食品添加物製造業、即席販売製造・加工業、容器・包装類製造業

○ 主な内容は、▲自家品質検査基準・項目・方法、▲営業者が直接検査する際に守らなければならない遵守事項、▲主な質疑応答などである。

添付1.食品などの自家品質検査要領 主な内容

添付2.食品などの自家品質検査要領 主な質疑・応答

 

[MFDS]食品使用不可のスズメバチ・ヒアリを原料として浸漬酒・蜂蜜漬けを製造・販売した5箇所を摘発・措置

食品安全現場調査TF 2021-11-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45929

□ 食品医薬品安全処は、食品に使用できない「スズメバチ」、「スズメバチの巣」、「ヒアリ」を原料として浸漬酒と蜂蜜漬けを製造・販売するなど「食品衛生法」と「食品等の表示・広告に関する法律」に違反した5箇所を摘発して、管轄官庁に行政処分を要請し捜査依頼した。

○ 最近、スズメバチ、スズメバチの巣、ヒアリを焼酎に入れたり蜂蜜に漬けて摂取すると、神経痛、関節炎などの治療に良いという民間療法を根拠に浸漬酒や蜂蜜漬などを製造して販売する事例があり、去る10月14日から26日まで該当製品を製造・販売する11箇所を対象に取締りを行った。

□ 主な違反内容は、▲食品に使用できない原料の使用、▲無申告即席販売製造・加工業営業、▲病気予防・治療に対する効能・効果広告である。

□ 食薬処は国民に対して、病気予防・治療目的で食品原料として使用できない原料で製造したスズメバチ浸漬酒などを摂取するのは注意が必要であり、食品安全関連の違法行為を目撃したり不良食品として疑われる製品に対しては不良食品申告するよう要請した。

<添付>

  1. スズメバチ・ヒアリの浸漬酒・蜂蜜漬Q&A
  2. 業者別詳細違反内訳
  3. スズメバチとヒアリを利用して作られた製品写真

 

[MFDS]食薬処、輸出準備から通関まで主要国の食品安全規制情報提供

食品安全政策課2021-11-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45927

□ 食品医薬品安全処は、米国、中国、オーストラリア、ベトナムの4ヶ国*で、食品を輸出する国内食品輸出業者を対象に12月1日から7日まで、ソウル、釜山など5つの圏域で「主要輸出国食品安全規制説明会」を開催する。

* 最近3年間('18~'20)国内業者の輸出実績が多い主要4ヶ国

○ 今回の説明会は、国内製造食品輸出時相手国の輸入要件と食品安全基準(表示方法等)に対する情報不足で発生する通関遅延、不適合など、業界の困難を減らし輸出拡大を支援するために用意した。

○ 説明会の主な内容は、▲主要国の食品類型別輸入要件と不適合事例、▲国内輸出業者の現地実例事例と準備事項、▲主要国の食品安全基準(表示、有害物質、微生物基準など)・食品輸入関連規定の主な内容と、第・改訂事項などである。

 

[MFDS]受験生対象「記憶力増進」など不当広告行為の点検結果

サイバー調査団 2021-11-11

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45915

□ 食品医薬品安全処は、食品などのオンライン販売掲示物に受験生対象「記憶力・免疫力増進」、「心身安定」、「総明湯」などの内容を広告した販売サイト1,016件に対する不当広告を10月20日から25日まで集中点検した結果、「食品等の表示広告に関する法律」を違反した194件を摘発してサイトの停止と行政処分を要請した。

○ 今回の点検は今後の大学修学能力試験に先立ち、保護者と受験生の不安心理を利用して食品・健康機能食品に対する偽・誇大広告など不当広告行為が増加することにより、消費者被害を予防するために実施した。

□ 主な違反内容は、▲偽・誇大広告87件(44.8%)、▲一般食品を健康機能食品と誤認・混同させる広告55件(28.4%)、▲一般食品などを医薬品と誤認・混同させる広告27件(13.9%)、▲病気予防・治療に対する効能・効果広告15件(7.7%)、▲健康機能食品であるのに事前に自主審議を受けなかったり審議された内容と異なる広告9件(4.7%)、▲消費者欺瞞広告1件(0.5%)であり、詳細違反内容は次のとおりである。

○(偽・誇大)一般食品に「受験生集中力向上」などの表現で身体組織の機能・作用・効果・効能があると広告したり、健康機能食品(テアニン*)に食薬処から認められていない機能性である「睡眠の質改善」、「免疫力の改善」などと広告

* 「健康機能食品公典」テアニンの機能性:ストレスによる緊張緩和に役立つ

○(健康機能食品誤認・混同)一般食品である紅参飲料(飲料類)に「抗酸化、記憶力低下改善」などと広告し、健康機能食品と誤認・混同させる広告

○(医薬品誤認・混同)一般食品(その他加工品)に漢方薬処方名「瓊玉膏(けいぎょくこう)」、「総明湯(チョンミョンタン)」、健康機能食品に「緊張緩和誘導剤」などと広告して、食品などを医薬品と誤認・混同する広告

○(病気予防・治療効能・効果)健康機能食品に「健忘症」、「認知症予防」などと広告して、病気予防・治療に効能があると認識される懸念のある広告

○(自主審議違反)健康機能食品の場合、表示・広告をするには自律審議機構(韓国健康機能食品協会)から事前に審議を受けなければならないが、審議を受けた内容と異なる、または審議されていない内容を広告

○(消費者欺瞞)一般食品(その他加工品)に「サポニンの肝臓損傷保護、がん細胞抑制」などと広告し、成分の効能・効果を該当食品の効能・効果と誤認・混同させる広告

□ 食薬処は医療界・消費者団体・学界など外部専門家で構成された「民間広告検証団」を運営しており、今回摘発された不当広告に対して諮問した。

○ 検証団は受験生に「食品を購入する際「記憶力改善」など不当広告に惑わされないこと」を求め、「受験生の健康のためには根拠が不確実な薬物に依存することより、栄養バランスがとれた食事を摂取して、規則的な生活習慣を持つことが必要である」と強調した。

添付 不当な広告主要事例

 

[MFDS]食薬処、流通中の塩を検査します

食品管理総括課/顧客支援担当官 2021-11-10

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45909

□ 食品医薬品安全処は、最近、ミネラルが含まれてプレゼント・調理用として関心を集めているピンクソルト*とキムチを漬ける季節に需要が高まる天日塩をはじめ、食品調理に使用される「塩」製品を国民請願安全検査対象に選定し、11月から国内で流通する製品について収集・検査を行う。

* ピンクソルト:ヒマラヤ鉱山で生産されたピンク色を帯びた天然岩塩(その他塩)

○ 今回の検査対象は「食用ヒマラヤピンクソルト製品の安全検査を要請した請願」が、国民多数の推薦を受けたこと従って、国民請願安全検査審議委員会が検査の妥当性を審議し採択した。

* 国民請願安全検査制:国民が不安で検査を要請する食品・医薬品などを食薬処が直接検査して、その結果を公開する制度

- 採用された請願は「市販の食用塩でヒマラヤピンクソルトが多数広告・販売されているが信じて食べても構わないのか、食薬処で検査してほしい」という内容

□ 食薬処は、ピンクソルト製品以外にも今回の検査をきっかけにキムチを漬ける季節に多く消費される天日塩など、オンライン上で流通する様々な種類の塩(50件)に対しても検査を拡大して、基準・規格と設定された重金属(ヒ素、鉛、カドミウム、水銀)、不溶分*項目について検査する。

*不溶分:塩を溶かしてろ過・乾燥後、その重量を測定することで溶けない不純物測定

○ 検査結果基準・規格に適合しない製品は回収・廃棄、行政処分など迅速に措置する予定であり、検査進行過程と結果は国民請願安全検査制ホームページ、報道資料などで公開する計画である。

○ 参考として、国民請願安全検査制が施行された2018年から今年9月まで111万人がホームページを訪問して 1,410件の請願が上がってきており、そのうち審議を通じて選定した11個の製品群*(1,089品目)に対して回収・検査、虚偽・誇大広告点検並行、不適合に対する行政処分などの措置、管理基準用意などを実施し、現在はオキアミ油の検査が進行中である。

* ①水休止、②子供おむつ、③ダイエット飲料、④漢方薬、⑤ノニ粉末・丸、⑥化粧品エッセンス、⑦タンパク質サプリメント、⑧人工涙、⑨人体細胞・組織培養液化粧品、⑩大麦若葉粉末、⑪浸出茶

 

[MFDS]そのたくさんのヒラメ、クロソイ・・・どこで流通しているのか? 

農水産物安全政策課2021-11-11

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45914

□ 食品医薬品安全処は、養殖場で生産されるヒラメ、クロソイ、マダイ、ボラなど「主要養殖活魚の82.8%が類似卸売市場で流通し、出荷から消費まで流通時間が短く(平均5時間)流通経路が複雑である」という調査結果に基づき、流通要所である類似卸売市場に対する安全管理を強化する計画である。

*(類似卸売市場)一定の地域を中心に水産物卸売取引のための大規模店舗が自生的に形成した市場、(公営卸売市場)政府と地方自治体が共同で投資して、市・道知事が開設・管理する市場

○ 本調査は、食薬処自らの研究(「類似卸売市場中心水産物流通現況調査’21.4~8月)で実施され、これまで水産物流通現況調査は公営卸売市場を中心に行われたが、今回の類似卸売市場に対する深い研究調査により、養殖活魚の主要流通経路を正確に把握することができた。

- 食薬処は流通経路が複雑な養殖活魚は流通比重が高い類似卸売市場で安全管理を強化することが効率的だと報告、2022年から自治体と協力して主要類似卸売市場などに水産物現場検査所*設置を推進して迅速検査を試験運営する計画である。

* 残留動物用医薬品、放射能検査専用設備と人材を備え、24時間昼・夜間運営体制を構築し、卸売市場出荷前水産物の収集・検査

□ 養殖活魚の流通経路調査の結果、国内各産地(養殖場)から出荷される主要養殖活魚4魚種の総生産量7万9,577トンのうち82.8%(6万5,920トン)が類似卸売市場で流通していた。

○ 類似卸売市場は主に活発な輸送車両のアクセシビリティ、保管環境など、養殖場から安定的に出荷されることが保証される地域に形成されていた。

○ その他活魚は公営卸売市場・大型マート・オンライン販売加工用などで14.4%は流通して、2.8%は輸出されている。

□ 養殖活魚の流通経路と流通量は魚種によって違いがあり、ヒラメ、クロソイは首都圏で主に流通し、マダイは全南、ボラは慶南で流通されることが多いことが分かった。

□ 食薬処は今回の調査資料を基に水産物安全管理強化計画を樹立して、水産動物用医薬品などを迅速に検査して、国民に安全な水産物が流通できるように努力する。

添付1 水産物流通段階検査システム

添付2 類似卸売市場別、主要魚種取引比率および産地

添付3 類似卸売市場別、流通地域現況

 

[FSAI] Boots Ownブランドの食品サプリメントに未承認の農薬であるエチレンオキシドの反応生成物である2-クロロエタノール混入のためリコール

Recall of Boots Own Brand Food Supplements due to Detection of 2-Chloroethanol, a Recognised Reaction Product of Ethylene Oxide

Thursday, 2 December 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/boots_food_supplements.html

Boots Ireland社は、エチレンオキシドの反応生成物として知られる2-クロロエタノールが含まれているため、食品サプリメントをリコール。製品写真有り。

 

[FSS]クリスマス期間の食品安全を強調するキャンペーン

Campaign highlights food safety over Christmas

1 DECEMBER 2021

https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/campaign-highlights-food-safety-over-christmas

スコットランド食品基準局(FSS)は1ヶ月間の啓発キャンペーンでは、これからのクリスマスシーズンに向けて、食品の安全性に一層の注意を払うよう呼びかける。以下、クリスマス時期の食中毒リスクを軽減するためのチェックリスト。

https://www.foodstandards.gov.scot/consumers/food-safety/at-home/christmas-food-safety-checklist

 

[ヘルスカナダ] 製品リコール

CanPrev Omega Twist & Cyto Matrix Omega Boost:表示ラベル問題

CanPrev Omega Twist & Cyto Matrix Omega Boost: Labelling Issue

2021-12-01

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/canprev-omega-twist-cyto-matrix-omega-boost-labelling-issue

リコール対象製品は誤った期限と保管条件がボトルのラベルに記載されている。

 

[CFIA] One TangブランドのSweet Apricot Kernels製品はシアン化物中毒を引き起こす可能性がある

One Tang brand Sweet Apricot Kernels may cause cyanide poisoning

2021-11-29

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/one-tang-brand-sweet-apricot-kernels-may-cause-cyanide-poisoning

 

[FDA]消費者情報。妊娠中?授乳中?FDAは医薬品情報の改善をする

Pregnant? Breastfeeding? FDA Aims to Improve Drug Information

12/02/2021

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/pregnant-breastfeeding-fda-aims-improve-drug-information

 FDAは、妊娠中、授乳中の医薬品表示に関する最新情報及び妊娠、授乳期のデータを増やすためのFDAの取り組みについて紹介。

 

[FDA] FDAはReagan-Udall財団に食料動物の抗菌剤使用データ収集について関係者の意見を求める

FDA Asks Reagan-Udall Foundation to Gather Stakeholder Feedback About Collection of Antimicrobial-Use Data in Food Animals

December 2, 2021

https://www.fda.gov/animal-veterinary/cvm-updates/fda-asks-reagan-udall-foundation-gather-stakeholder-feedback-about-collection-antimicrobial-use-data

 本日、FDAの動物用医薬品センター(CVM)は、Reagan-Udall財団に、食料生産動物における抗菌剤の使用に関するデータ収集の戦略について、様々な利害関係者から意見を求めるよう依頼した。

 

[FDA]FDAは食品の分析のための検査室認定に関する最終規則を発表する

FDA Issues Final Rule for Laboratory Accreditation for Analyses of Foods

December 1, 2021

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-issues-final-rule-laboratory-accreditation-analyses-foods

 本日、米国食品医薬品局(FDA)はLaboratory Accreditation for Analyses of Foods(食品の分析のための研究所認定)(LAAF)計画に関する最終規則を発行した。LAAFプログラムが導入されると、特定の状況下ではLAAF認定の検査機関のみが食品検査を行うことができるようになる。

 

[FDA]FDAは農産物安全性規則において農業用水の要件変更を提案する

FDA Proposes Changes to Agricultural Water Requirements in the Produce Safety Rule

December 2, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-proposes-changes-food-safety-modernization-act-rule-enhance-safety-agricultural-water-used

 本日、米国食品医薬品局(FDA)は、農産物の栽培に使用する水の危険性を特定し、軽減するための包括的な評価の実施を農場に求めることを提案する、農産物の安全性向上を目的とした規則案を発表した。

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 182-21

​6 December 2021

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular182-21.aspx

新規提案

・緊急提案-カバ基準見直し:カバがより広範な人々に入手可能になる可能性に関連する公衆衛生と安全性に適切に対応するためカバの規制を見直す

太平洋諸島諸国との文化的経済的結びつきを強化するためにカバの商用輸入を認める連邦政府の予備計画を支援する。カバ飲料の調整と摂取は伝統的使用のみに限定し、乾燥カバや生のカバ、カバ飲料に食品添加物や加工助剤を加えることがないようにする。

意見募集

・干ばつ耐性小麦系統IND-00412-7由来食品

Call for comment on food made from a genetically modified wheat

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/Call-for-comment-on-food-made-from-a-genetically-modified-wheat.aspx

・乳児用調整乳の新しいGM源としての組換え大腸菌K-12の産生した2′-フコシルラクトース(2′-FL)

Call for comment on 2′-FL from a new GM source for infant formula

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/Call-for-comment-on-2%E2%80%B2-FL-from-a-new-GM-source-for-infant-formula.aspx

 

改訂No.204

・Yarrpwia lipolytica​由来ステビオール配糖体

 

その他

-「スペイン蠅」はほんとうに媚薬?

Is "Spanish Fly" really an aphrodisiac?

Joe Schwarcz PhD | 3 Dec 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/health-and-nutrition-you-asked/spanish-fly-really-aphrodisiac

「スペインバエ」はツチハンミョウの抽出物を指す奇妙な名前である。この甲虫はハエではないし、スペイン産でもない

この抽出物には性的欲望を増やすとされる物質カンタリジンを含む。そんな作用はないどころか全ての欲望を永久に消し去る可能性がある。カンタリジンは飲み込むと死ぬ可能性がある。しかし少量を局所に使うといぼの治療に有効である。

カンタリジンを作る甲虫は世界中に1500種ほどいる。これらの虫は刺したり噛んだりしないが、偶然、時に意図的に、飲み込むとひどい目に遭う。カンタリジンは雄の甲虫が合成し繁殖の際に雌に与えられ卵を守る。もし捕食者がツチハンミョウの卵を囓ったら、もう二度と囓らないと思い知らされるだろう。カンタリジンは恐ろしく痛い水疱を作る。それだけではない。ヒトでは、尿路に焼け付くような感覚をおこし男性では勃起につながる。この効果がカンタリジンの不当な媚薬としての評判の理由で、古代ローマに遡る。カエサル・アウグストゥスの妻Liviaが男性を誘惑するために食べ物に粉にした甲虫を忍ばせたとされ、ルイ14世の女性欲はカンタリジンの助けがあったとされる。しかし最も有名な支持者はMarquis de Sadeで、遊女達にカンタリジン入りトローチを与えたと言われる。その結果女性に毒を盛ったことで非難されイタリアに逃亡した。不在のまま死刑判決を下されている。

アメリカでは1954年にある漁師がツチハンミョウは魚を惹きつけると信じて、虫の乾燥粉末を瓶に入れて水と一緒に振った。そのとき親指を使って封をしていてその後の作業でその指に釣り針を刺してしまって指を吸ったところ、指に残っていたカンタリジンで死亡した。致死量は10-65 mgである。

(以下略。虫の毒にもまだわからないものがいろいろあるんだろうな)

 

The Lancet

-シリーズ:青年の栄養

Adolescent nutrition

Published: November 29, 2021

https://www.thelancet.com/series/adolescent-nutrition

思春期は身体の成長と認知及び情動能力の発達の両方で急速な変化がおこる時期である。子どもの初期の栄養がこれまで強調されてきたのは正しいが、思春期は生涯にわたる世代を超えた帰結を伴う健康的栄養にとってのリスクとチャンスの重要な時期である。この年代はこれまで政策的には無視されてきた。このシリーズでは思春期の成長と発育に与える栄養の影響、食品選択における食環境の役割、そして健康的な思春期の栄養と成長のための介入戦略をとりあげる

東京栄養サミットについてコメントしているのは外務省

 

-世界の飢餓が急増する中栄養サミットへの希望

Hope for nutrition summit as global hunger spikes

John Zarocostas

The Lancet WORLD REPORT| VOLUME 398, ISSUE 10316, P2061-2062, DECEMBER 04, 2021

COVID-19,気候変動、紛争が飢餓と栄養不良につながる中、健康コミュニティは成長のための栄養サミットに注目

パンデミックは予想より長く続き経済影響が大きく、経済停滞は栄養不良に関連する

 

-オフライン:民主主義はあなたの健康に良いのか?

Offline: Is democracy good for your health?

Richard Horton

The Lancet COMMENT| VOLUME 398, ISSUE 10316, P2060, DECEMBER 04, 2021

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)02747-1/fulltext

健康を守り進めるのに最善の政治システムは何か?2019年に米国外交問題評議会のグローバルヘルス計画部長Thomas BollykyらがThe Lancetに報告した根拠は、民主主義の方が独裁より良いと示唆した。彼はアメリカが有利だと言っているようだった。その主張は表面的には納得できるものだった。しかしCOVID-19がやってきたとき、民主主義はつまづいた。一部の独裁国家のほうが上手くやっているように見えた。来週米国大統領は民主主義サミットを開催し民主主義を再生させたい

(以下略。自由主義民主主義liberal democracyが失敗して自由主義でない民主主義non-liberal version of democracyとか言っているのでパンデミックの失態が相当応えたのだろう)