2022-02-21

[EU]査察報告

-ポーランド―牛乳と乳製品

Poland 2021-7180―Milk and dairy products

14/01/2022

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4440

2021年3月1~19日に実施した、牛乳と乳製品の安全性の公的管理を評価することを目的としたポーランドのリモート査察結果。ポーランドには概ねEU法に従う一連の立法および行政法があり、酪農分野の公的管理を支援している。農場レベルや個人住居で生産される乳製品にはEU法に予見されていない国の例外規定が設定されている。さらに、国家レベルで取引されている伝統的な特徴を持つ乳製品は、EU法に従わない承認されていない施設で生産されている。中央管轄機関は近年、酪農部門の教育を制限しているため、職員の適正レベルに影響している。牛乳や乳製品の公的サンプリングや検査には詳細な規定が設定されているが、一部の検査が不十分で、関連する違反を検出する能力が損なわれている。

 

[EFSA]意見等

-食品と接触する物質プラスチックに使用する脂肪酸でコーティングしたナノ沈降炭酸カルシウム

Safety assessment of the substance fatty acid‐coated nano precipitated calcium carbonate for use in plastic food contact materials

EFSA Journal 2022;20(2):7136 18 February 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7136

(科学的意見)

食品と接触する物質・酵素及び加工助剤に関するEFSAのパネル(CEP)は申請者が「脂肪酸でコーティングしたナノ沈降炭酸カルシウム」と同定した物質の安全性を評価した。

酸性食品と接触する全てのプラスチックに最大5%で、その他全ての食品の種類と接触するのに最大40%で、充填剤として使用することを意図している。この物質で作られた素材は室温以下で6ヶ月以上長期保存することを意図している。表面の化学装飾および/または物理的吸着があるかどうかに関するコーティングのメカニズムに関する情報は提出されていない。この物質は、原材料としてもプラスチックに組み込まれた際も、適切に特徴を記されていない。コーティングされていない素材に比べて、コーティングされた素材は、消化管を模したpH条件で完全に素早く分解されないことがデータから示されている。3%の酢酸と10%のエタノールでの移行実験前後の低密度ポリエチレン(LDPE)サンプルの電子顕微鏡法による表面分析から、表面からのこの物質の放出を示す主な違いが示された。これは、この物質5%で作られたLDPEサンプルを用いて40°Cで64日間酢酸と接触した場合に最大39 mg CaCO3/kg測定可能な移行がみられたことと一致する。ナノ粒子の放出やナノ形式の物質の毒性の可能性について要請されたデータは提出されなかった。そのため、パネルはこの物質の安全な利用に関する結論を出せなかった。

 

-動物の福祉:「農場から食卓まで」ガイダンスに関するパブリックコメント募集開始

Animal welfare: consultation opens on Farm to Fork guidance

14 February 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/news/animal-welfare-consultation-opens-farm-fork-guidance

EFSAは、家畜の福祉の一連の科学的意見に使用するガイダンス方法論案に関するパブリックコメント募集を開始した。

2022年6月~2023年5月の間に発表されるこの意見は、農場から食卓まで戦略の重要な要素として欧州委員会に要請された。輸送中の動物の福祉や、子牛、産卵鶏、ブロイラー、豚、アヒル、ガチョウ、ウズラ、乳牛など特定種の農場での福祉を含む予定である。

この方法論的ガイダンスは、この意見を通して一貫して適用される統一した手法や戦略を定義する。とりわけ、動物に影響を与えることが知られている畜産条件の福祉への影響をリストアップし、説明している。

この文書には、動物が農場で経験する条件を「自然な」条件(空間が制限されない場合など)と比較することで福祉を評価する新しい方法論も含まれている。

パブリックコメント募集は2022年3月28日まで。詳細はこちら。

(そもそも家畜は自然には存在しないのですが)

 

[EU]RASFF 2022(0213-0219)

警報通知(Alert Notifications)

グリーンアスパラガスのクロルピリホス、ベルギー産ロロビオンダレタスのピラクロストロビン、ブラジル産ライムのジメトエート及びオメトエート、インドネシア産マカジキの水銀、フランス産サプリメントのエチレンオキシド、イタリア産乾燥ポルチーニ茸のニコチン、ウズベキスタン産アプリコットカーネルのシアン化水素酸(複数あり)、イスラエル産チャイブのホルメタネート、ギリシャ産アプリコットカーネルのシアン化水素酸、韓国産アジア麺の2-クロロエタノール、ベトナム産香港経由ベジタリアンインスタント米麺の2-クロロエタノール、ベルギー産原料インド産二水素性クエン酸コリンのエチレンオキシド、タジキスタン産ビターアプリコットカーネルのシアン化水素酸、ポーランド産カフェインに表示された最大一日摂取量による健康リスク、ポーランド産未承認新規食品CBDオイルのテトラヒドロカンナビノール、オランダ(アルゼンチン)産マテ茶のアントラキノン、ベルギー産カプセルのエチレンオキシド、

注意喚起情報(information for attention)

ウズベキスタン産アプリコットカーネルのシアン化水素酸、オランダ産チルドマグロのヒスタミン、エジプト産酢漬けのブドウの葉のクロルピリホス、フランス産食品サプリメントのエチレンオキシド、トルコ産オレンジの未承認物質クロルピリホス、トルコ産ハチミツのテトラサイクリン、

通関拒否通知(Border Rejections)

ウガンダ産チリペッパーのエチレンオキシド、トルコ産生鮮マンダリンのクロルピリホス-メチル及びフェンバレレート、トルコ産生鮮マンダリンのクロルピリホス、トルコ産生鮮ペッパーのホルメタネート塩酸塩、トルコ産生鮮グレープフルーツのクロルピリホス-メチル、トルコ産生鮮オレンジのクロルピリホス-メチル、インド産皮をむいたゴマ種子のクロルピリホス、中国産エナメルマグからのニッケルの放出、フィリピン産シロップ漬マカプノをベースにした調理品の未承認二酸化硫黄、インド産食品サプリメントの2-クロロエタノール(複数あり)、トルコ産レモンのブプロフェジン、トルコ産ザクロのアセタミプリド及び未承認物質クロルピリホス(複数あり)、トルコ産生鮮マンダリンのクロルピリホス及びクロルピリホス-メチル、マダガスカル産インド経由黒目豆の未承認物質クロルピリホス、ケニア産豆の未承認物質アセフェート及びメタミドホス、エジプト産アプリコットとイチジクのジャムの亜硫酸塩非表示及び安息香酸の未承認使用、ガーナ産パーム油の未承認着色料スーダンⅢ及びⅣ、トルコ産生鮮グレープフルーツのクロルピリホス、

 

[ANSES]動物用医薬品についての新たな欧州規制で何が変わる?

What does the new European regulation on veterinary medicinal products change?

News of 28/01/2022

https://www.anses.fr/en/content/what-does-new-european-regulation-veterinary-medicinal-products-change

2022年1月28日、動物用医薬品に関する欧州の新しい規則が施行された。

この新しい規則はどのようなもので、どのような目的を持っているのか。

規則(EU)2019/6は、動物用医薬品の分野で大きな一歩であり、加盟国間の規則と実務の調和を目的とする。主な目標は、動物用医薬品の安全性と入手可能性の向上、抗菌剤耐性への対応強化、動物用医薬品の欧州連合(EU)域内市場の強化及び行政負担の軽減などである。

この改革による成果の一つに、情報共有を反映した新しいデータベースの設立がある。特に、EU製品データベースは、EUで認可されたすべての動物用医薬品に関する唯一の情報源として機能し、一般にも公開されている。

さらに、動物用医薬品の有害反応は、新欧州ファーマコビジランス・データベース(EudraVigilance Veterinary:https://www.ema.europa.eu/en/veterinary-regulatory/post-authorisation/pharmacovigilance/eudravigilance-veterinary)を通じて継続的に収集される。新たに発生した有害事象を監視し、動物やヒトの健康に対するリスクを早期に同定することができるようになる。

抗菌剤耐性に対処するため、現在、耐性菌出現のリスクは動物用医薬品のベネフィット-リスクバランスに含まれ、市販認可が下りないこともある。同様に、動物に対する予防的治療への抗菌薬使用は禁止されている。さらに、その効果を確実に持続させるために、どの抗菌物質をヒトの医療に用いるべきかの判断基準が、現在、EUレベルで設定されている。

規則の策定に、フランスの動物用医薬品庁はどのように関わったのか?

フランス動物用医薬品庁(ANMV)は、動物用医薬品に関連する問題に関し、欧州医薬品庁(EMA)でフランス代表である。ANMVは2008年に法改正に着手し、2019年1月の新規則の採択に至る作業に参加した。その後、3年間その施行準備をし、この間、EMAと共同議長を務めるタスクフォースを立ち上げ、加盟国の所轄官庁間の調整を支援した。また、ANMVは、数多くの作業部会に参加し、規則の実施要項を作成した。全加盟国に共通するデータベースの構築をし、ANMVは、各国の規則に必要な変更の特定を推進した。規則は共通のルールを策定するが、加盟国は国内ルールを制定することができる。

規則によって、ANMVの業務に変化はあるか?

全体として、ANMVの役割に変わりはなく、フランスにおける動物用医薬品に関連するリスクの評価と管理をし、動物用医薬品の市販認可の発行、有害事象や品質の監視、また、動物用医薬品の輸入や一時使用の認可、動物用医薬品施設の検査も含む責務がある。

しかし、新規則に伴い、ANMVは薬用飼料の製造又は販売施設の行政管理を担当しなくなり、現在、薬用飼料は動物飼料業者に適用される規定により管理されるようになった。

ANMVは、この規則が適切に実施されるよう、引き続き連合レベルで業務に携わり、国際レベルでは、第三国の所轄官庁に対し、新しい欧州規則に関する研修を行っている。

 

[FDA]業界向けガイダンス:クロルピリホスが残留しているヒト用食品商品の流通政策に関する質問と回答

Guidance for Industry: Questions and Answers Regarding Channels of Trade Policy for Human Food Commodities with Chlorpyrifos Residues

02/09/2022

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/guidance-industry-questions-and-answers-regarding-channels-trade-policy-human-food-commodities

本ガイダンス文書の目的は、農薬化学物質クロルピリホスの残留の可能性がある食品を取り扱う食品製造及び加工業界の企業を支援することである。 2021年8月30日、環境保護庁(EPA)は食品中のクロルピリホスの残留に関するすべてのトレランスを取り消す最終規則を発表した。その最終規則では、すべてのクロルピリホストレランスの有効期限を2022年2月28日とした。 本ガイダンスは、トレランスの有効期限後のクロルピリホス残留食品に対するFDAの計画的執行政策を説明する。また、このガイダンスは、FDAが勧告する連邦食品・医薬品・化粧品法(FD&C Act)の流通の規定に基づく説明書(文書化)の種類を理解するのに役立ち、関連する文書基準日を示す。

このガイダンス文書は、「産業界向けガイダンス:環境保護庁が食事リスクを考慮し、トレランスを取り消し、一時停止又は変更した農薬化学物質の残留物を含む商品に関する流通政策」(2005年版流通ガイダンス)

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/guidance-industry-channels-trade-policy-commodities-residues-pesticide-chemicals-which-tolerances

と題するガイダンス文書で説明された政策に準拠する。2005年流通ガイダンスは、食品品質・保護法(Pub. L. 140-170)(1996年)による改正後のFD&C法の規定に基づいてEPAがトレランスを取り消し、停止あるいは変更した特定の農薬化学物質の残留物を含む食品に対する、我々の計画的執行方法の政策全般を説明している。2005年の流通ガイダンスでは、EPAのトレランス取り消し、一時停止、又は変更の対象となる特定の農薬化学物質について、さらにレベル2ガイダンスを発行する意向を表明した。

本ガイダンス文書は、鶏肉製品検査法、連邦食肉検査法及び卵製品検査法の下で米国農務省(USDA)により規制されている食品には適用されない。これらのUSDA規制食品への流通規定の適用の可能性に関連して発生しうる問題は、USDAが取り扱う。このガイダンス文書は、FDAが規制する動物用食品にも適用されない。動物用食品に対する流通規定の潜在的な適用に関連して生じる可能性のあるいかなる問題も、FDAの動物用医薬品センター(CVM)が取り扱う。

 

[FDA]リコール

Candies Tolteca は塩漬けプラム「Saladitos」及び唐辛子とレモン入りプラム「Saladitos Con Chile Y Limon」を健康被害の可能性があるため、リコールする。

Candies Tolteca Recalls “Saladitos” Salted Dried Plums and “Saladitos Con Chile Y Limon” Dried Plums with Chili & Lemon Because of Possible Health Risk

February 14, 2022

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/candies-tolteca-recalls-saladitos-salted-dried-plums-and-saladitos-con-chile-y-limon-dried-plums

Candies Tolteca は塩漬けプラム「Saladitos」及び唐辛子とレモン入りプラム「Saladitos Con Chile Y Limon」を鉛に汚染されている可能性があるとしてリコールする。

 

[FDA]警告文書

-Marquis Worldwide Specialty, Inc.

OCTOBER 29, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/marquis-worldwide-specialty-inc-616923-10292021

「外国供給業者検証プログラム(FSVP)」違反の問題。

 

-Crystal Clear Supplements

FEBRUARY 04, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/crystal-clear-supplements-620285-02042022

未承認の医薬品、不正表示の問題。製品にダイエタリーサプリメントを含む。

 

-Glenn Burkett Naples Corporation

JANUARY 19, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/glenn-burkett-naples-corporation-613126-01192022

未承認の医薬品、不正表示の問題。製品にダイエタリーサプリメントを含む。

 

[HK]法令違反

葛における金属汚染が基準値超過する

Metallic contaminant exceeds legal limit in Kudzu

Tuesday, February 15, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220215_9251.html

葛から、基準値0.1 ppmを超える0.15 ppmの鉛が検出された。

 

[EPA]EPAは飲料水中の鉛を減らすため2000万ドルの提供を発表

EPA Announces Availability of $20 Million to Reduce Lead in Drinking Water

February 18, 2022

https://www.epa.gov/newsreleases/epa-announces-availability-20-million-reduce-lead-drinking-water

地域や学校が飲料水中の鉛の発生源を排除するのを援助するための資金提供

 

[FSANZ]食品基準ニュース

Food Standards News

February 2022

https://mailchi.mp/4e578db752e3/food-standard-news-1300225?e=21527ddb09

食品安全管理ツールに意見募集

オーストラリア食品組成データベース第二版

アルコール飲料のエネルギー表示に関する報告書発表

APC食品安全リスクコミュニケーション枠組み

 

[BfR]BfRコロナモニター

BfR-Corona-Monitor - as to 15 - 16 February 2022

https://www.bfr.bund.de/cm/349/220215-bfr-corona-monitor-en.pdf

39才までの若い人で新型コロナウイルスの身体健康への影響を心配しているヒトが5%しかいない

 

[CDC]COVID-19パンデミック中の子どもの健康と福祉についての新しい報告

New Reports on Health and Well-being of Children During COVID-19 Pandemic

February 18, 2022

https://www.cdc.gov/media/releases/2022/s0218-children-wellbeing-covid-19.html

本日CDCはMMWRにCOVID-19パンデミック中の子どもの健康と福祉についての重要な知見を提供する二つの新しい報告を発表した。

最初の報告は小児救急外来について、二つ目はメンタルヘルスによる小児救急外来の変化について

 

Pediatric Emergency Department Visits Before and During the COVID-19 Pandemic — United States, January 2019–January 2022.

Radhakrishnan L, et al. MMWR Morb Mortal Wkly Rep. ePub: 18 February 2022.

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/71/wr/mm7108e1.htm?s_cid=mm7108e1_w

 

Pediatric Emergency Department Visits Associated with Mental Health Conditions Before and During the COVID-19 Pandemic — United States, January 2019–January 2022.

Radhakrishnan L, et al. MMWR Morb Mortal Wkly Rep. ePub: 18 February 2022

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/71/wr/mm7108e2.htm?s_cid=mm7108e2_x

 

[ProMED]大麻中毒-米国:(ネバダ)レストラン、汚染食品、疑い

Cannabis poisoning - USA: (NV) restaurant, tainted food, susp

2022-02-20

https://promedmail.org/promed-post/?id=8701555

Date: Fri 18 Feb 2022 Source: US News & World Report [edited]

2022年にラスベガスのタイレストランで食事をした30人以上が病気になったと2022年2月18日に南ネバダ保健区が報告した。この「普通でない」病気について保健当局が調査している。Secret of Siamレストランの客が数時間以内に心拍数増加、かすみ目、見当識障害、意識不明、無感覚やチクチクする感じを報告している。一部の客はTHCを疑っている

 

論文

-ロンドン交通局のジャンクフード広告制限は高脂肪・塩・砂糖製品の購入削減に関連

Transport for London’s junk food advertising restrictions linked to reductions in high fat, salt and sugar product purchases

17-FEB-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/943792

消費者の週間購入品のうちの不健康な製品からのエネルギーが1000カロリー減ることに貢献したと推定。一人あたりだと週あたり385カロリー。

PLOS Medicine。特に効果が大きかったのはチョコレートとお菓子で317.9 kcal (19.4%)減った

ロンドン交通局は2018年11月に広告制限を発表し2019年2月25日から完全履行している。

 

-ソーシャルメディアエコーチャンバーはワクチンデマを広げる

Social media echo chambers spread vaccine misinformation

18-FEB-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/943999

PLOS Oneに発表されたデンマークの研究。研究者らはパンデミック前の600億のツイートを解析した。反ワクチンとワクチン賛成者はお互いに話さない

 

-郡レベルでのヒドロキシクロロキンとイベルメクチンの処方と郡レベルでの2020年大統領選挙での政治的投票パターンの関連

Association of County-Level Prescriptions for Hydroxychloroquine and Ivermectin With County-Level Political Voting Patterns in the 2020 US Presidential Election

Michael L. Barnett, et al.,

JAMA Intern Med. Published online February 18, 2022.

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2789363

2020年後半のヒドロキシクロロキンとイベルメクチンの新たな処方は共和党投票者の多い郡で多かったが、2020年前半のFDAによるヒドロキシクロロキン緊急承認撤回前には民主党支持者の多い郡でヒドロキシクロロキン処方量が多かった。COVID-19パンデミック前には差はなかった。

 

-軽度から中程度のCOVID-19と併存疾患のある成人での病気の進行へのイベルメクチン治療の有効性 

Efficacy of Ivermectin Treatment on Disease Progression Among Adults With Mild to Moderate COVID-19 and Comorbidities

The I-TECH Randomized Clinical Trial

Steven Chee Loon Lim, et al.,

JAMA Intern Med. Published online February 18, 2022.

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2789362

イベルメクチンの効果なし

 

-低炭水化物は減量にとってそんなに良い?新たなレビューが根拠をもたらす

Is a Low-Carb Diet So Much Better For Weight Loss? A New Review Brings The Evidence

CLARE COLLINS, THE CONVERSATION 20 FEBRUARY 2022

https://www.sciencealert.com/is-a-low-carb-diet-so-much-better-for-weight-loss-a-new-review-brings-the-evidence

1970年代に低炭水化物ダイエットが流行した。今は減量、心疾患対策、糖尿病対策として宣伝されている。しかしこうした主張は最新の研究と一致するか?新しいレビューでは、長期低炭水化物食の人たちは他の減量法より1kg程度余分に減量するが追加の健康上の利益はないことを発見した

以下、以下の論文の内容紹介

Low-carbohydrate versus balanced-carbohydrate diets for reducing weight and cardiovascular risk

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35088407/

 

-膵臓がん細胞はヒアルロン酸を糧とする

Pancreatic cancer cells feed off hyaluronic acid

January 27, 2022

https://www.sciencedaily.com/releases/2022/01/220127120154.htm

eLifeに発表されたミシガン大学Health RogelがんセンターCostas Lyssiotis博士らの研究

ヒアルロン酸はがん細胞を養うだけではなく、抗がん剤を効きにくくもする

 

- The Lancet

欧州のCOVID-19:ワクチン躊躇に対応するための新たな課題

COVID-19 in Europe: new challenges for addressing vaccine hesitancy

Emilie Karafillakis,et al.,

The Lancet COMMENT| VOLUME 399, ISSUE 10326, P699-701, FEBRUARY 19, 2022

2016年に欧州は世界で最もワクチンへの信頼が低いことが認識されていてフランスが最もワクチンを疑っていた。過去5年間にいくつかの国ではワクチンへの信頼が増えたが、ハンガリーやルーマニアでは信頼が低下した。これらの傾向がCOVID-19ワクチンへの信頼レベルの違いの幾分かを説明するが、COVID-19ワクチン受容を巡る問題は新たな課題となっている

 

オフライン:公衆衛生の中心部の嘘

Offline: A lie at the heart of public health

Richard Horton

COMMENT| VOLUME 399, ISSUE 10326, P704, FEBRUARY 19, 2022

John Snow学会はJohn Snowを疫学的手法のパイオニアとして讃え、1854年のロンドンのコレラの発生源の水ポンプのハンドル排除をPumphandleレクチャーで毎年祝っている。しかしJim Downsの著書Maladies of Empireによる疫学の起源の探究では、それは植民地主義と奴隷制と戦争の恐ろしい事実を隠蔽するために西洋の疫学者が発明した心地よい嘘である。The Lancetも罪を共有する。疫学の起源は奴隷船でのアフリカ人の輸送効率の向上であった。(以下Maladies of Empireから。)

公衆衛生の名の下に人々を虐待し操作し間違った扱いをした、あるいはいまだにしていることを忘れないように。

 

その他

-傷ついた家族がFDAに輸入ポピーシードに危険な量のオピエートが含まれないよう求める

CSPI

Injured families ask FDA to keep poppy seed imports free from dangerous levels of opiates

Updated: Feb. 05, 2021

https://www.cspinet.org/news/injured-families-ask-fda-keep-poppy-seed-imports-free-dangerous-levels-opiates-20210205

米国ではポピーシードで19人が死んでいる

Steve とBetty Hacalaは2016年に24才の息子Stephenをポピーシードティーの過剰使用で亡くした。「ポピーシードのようなよくある、無害そうなものが致死性だなど信じられない」とSteve Hacalaは言う。「私たちはこの国に輸入されるポピーシードがきれいであることを確実にして欲しい」

米国では芥子を合法的に栽培することはできないので全てのポピーシードは輸入である。ポピーシードそのものにはオピエートはほとんど含まれないが、汚染の可能性がある。“無洗unwashed”あるいは“未加工unprocessed”ポピーシードは高濃度のオピエートが含まれる可能性がある。

(それは意図的にオピオイドを摂ろうとして、なのでは)

 

-Dr. Ozのウサギの巣穴への悲しい旅

Dr. Oz’s Sad Trip Down the Rabbit Hole

Joe Schwarcz PhD | 18 Feb 2022

https://www.mcgill.ca/oss/article/pseudoscience/dr-ozs-sad-trip-down-rabbit-hole

Dr. Ozが極右の陰謀論者から好かれようとして疑似科学宣伝者になっていくのを見るのは悲しい。Oprahによって与えられた権力でもっと良いことができたのに

Dr. Mehmet Ozが尊敬すべき外科医から嘆かわしい疑似科学宣伝者への転換が完了したようである。彼は最近Dr. Fauciを「二流の専制君主」と中傷し、医師との議論を避ける臆病者と呼んだ。Dr. Ozは外科医からテレビでインチキを売るセールスマンになりさらに政治家になった。かつては有能な医師だったのにはるか彼方に遠ざかった。

(今はペンシルベニア州の共和党議員候補らしい)

 

-食品、輝かしい食品!

Food, Glorious Food!

Joe Schwarcz PhD | 18 Feb 2022

https://www.mcgill.ca/oss/article/health-and-nutrition/food-glorious-food

もちろん、食品は健康の唯一の決定因子ではない。遺伝子、運動、微生物や環境毒素暴露など全てが関係する。しかし少なくとも食品については幾分かのコントロールができる

ミュージカルOliverの古典的歌詞をみんな知っているだろう。我々の人生はどれだけ食品を巡って動いていることか。食べることは人生の大いなる楽しみの一つである。食を巡る会話は栄養や健康にも及ぶ。栄養に注目が集まるのは当然である。栄養情報には限りがない。2017年以降、栄養に関する論文は概ね25万もある。そして予想されるとおりに人々向けの助言には相当な不一致がある。ノルウェーのチームがPLOS Medicineに発表した論文で提案されていることは可能だろう。豆、全粒穀物、ナッツ、野菜、魚を増やして砂糖と赤肉と加工肉を減らす。それであなたの寿命が延びる可能性が高いだろう。

(北米人なら)

 

-インターネットNZの調査はニュージーランド人がオンライン「デマ」にますます懸念するようになっていることを示す

InternetNZ survey shows Kiwis growing more worried about online 'misinformation'

Tom Pullar-Strecker

06:00, Feb 21 2022

https://www.stuff.co.nz/business/127823924/internetnz-survey-shows-kiwis-growing-more-worried-about-online-misinformation

ニュージーランド人は1年前よりオンライン「デマ」への懸念が増えた

 

-抗議が続き、ワクチン要求を段階的に廃止するよう呼びかけ

National calls for a phasing out of vaccine requirements, as protests continue

Glenn McConnell

16:48, Feb 21 2022

https://www.stuff.co.nz/national/politics/300522995/national-calls-for-a-phasing-out-of-vaccine-requirements-as-protests-continue

反義務反ワクチン団体の議会占拠が続き、国民党党首Christopher Luxonがワクチン要求を止めるよう呼びかける

(ニュージーランド)