[WHO]世界のリーダーと専門家は抗菌剤汚染から環境を守るための行動を呼びかける
World leaders and experts call for action to protect the environment from antimicrobial pollution
2 March 2022
抗菌剤耐性に関する世界主導者グループが本日、国連環境総会で、全ての国に抗菌剤廃棄物が環境に入る量を減らすよう呼びかけた
重要な行動には以下が含まれる
- 製造部門では、より良い監視とコントロールのために、国の抗菌剤製造汚染基準を開発する
- ヒトと動物の健康部門では、訓練を受けた医療提供者の指導によらない抗菌剤の使用を減らすあるいは亡くす法律や方針を履行する
- 食品システムでは、食用農場、養殖場、耕作地の処理基準や廃棄管理を実施する
[TGA]TGAはニセのイベルメクチンについて消費者に警告
TGA cautions consumers over counterfeit ivermectin
3 March 2022
https://www.tga.gov.au/media-release/tga-cautions-consumers-over-counterfeit-ivermectin
TGAは輸入未登録医薬品をさらに2検体検査し、どちらも表示されている量より少ないイベルメクチン含量で、偽物であることを発見した
[ASA] オンライン助言
-健康:キレート療法
Health: Chelation therapy
オンライン助言 02 Mar 2022
https://www.asa.org.uk/advice-online/health-chelation-therapy.html
・キレート療法とは何?
EDTAの静注により毒素などを血中からとり除くと称する治療法
・問題になる可能性が高いのはどのような主張?
CAPはキレート療法に説得力のある根拠をみたことがない
・医師の指導が必要な病気については?
根拠は別にしても、医師の指導が必要な病気の治療や診断や助言を医師の指導なしに提供することは、必要な医療から遠ざけるものとみなされる
-健康:療法(一般)
Health: Therapies (General)
オンライン助言 02 Mar 2022
https://www.asa.org.uk/advice-online/health-therapies-general.html
健康関連製品やセラピーの販売業者はそれが治療できると信じる各種病気をリストアップしたいだろう。しかしこの種の宣伝には特別な規則がある。
・立証と根拠
健康製品の客観的主張は客観的根拠が必要である。例えば健康セラピーなら臨床試験による根拠を期待する。
・必須の医療を遠ざける
根拠とは別に、医師の指導が必要な病気の治療や診断や助言を医師の指導なしに提供することは、必要な医療から遠ざけるものとみなされる
・主観的/感覚的宣伝と医学的状態
基準に違反しないでサービスの内容を説明するのが難しいことは理解できる。例を示す。
アロマテラピーマッサージは不眠に悩む人の役に立つ
→アロマテラピーマッサージは安らかな眠りを助ける
等
・体験談
有効性等の事実としての主張が含まれない場合には許容できる
-健康:栄養療法
Health: Nutritional Therapy
オンライン助言 02 Mar 2022
https://www.asa.org.uk/advice-online/health-nutritional-therapy.html
・栄養療法とは何?
ダイエット、ライフスタイル助言、サプリメント等が含まれる
・どのようなクレームなら許容できる?
健康や福祉全体へのポジティブな影響や体重をより良く管理できるなどは許容できる可能性が高い
・どのようなクレームに問題がある?
病気の治療や予防等。これまで多くの補完療法の宣伝者が人体に毒素が貯まってそれを排出できると立証しようとしてきた。ASAは人体は肝臓と腎臓で毒素を代謝し排出していると理解している。これまでASAとCAPはサプリメントや食生活の変更で、健康的食生活以上に「デトックス」して病気の緩和や予防ができるという根拠を見たことがない。そのため「デトックス」のクレームは避けるよう助言する
・医師の指導が必要な病気については?
根拠は別にしても、医師の指導が必要な病気の治療や診断や助言を医師の指導なしに提供することは、必要な医療から遠ざけるものとみなされる
・専門資格については?
栄養療法セラピストは消費者にその療法と資格のある「栄養士」とを混乱させないようにすべきである。
[APVMA]動物用医薬品規制ニュースレター
Veterinary Medicines Regulatory Newsletter, March 2022
2 March 2022
https://apvma.gov.au/node/97236
SMC NZ
-我々は環境中の有害化合物を見落としているのか?-専門家の反応
Are we overlooking hazardous chemicals in the environment? – Expert Reaction
Published: 03 March 2022
議会環境委員会の報告書によると、我々の環境中化合物の監視とその生物への影響の解釈にはギャップがある
報告書では事例としてネオニコチノイド殺虫剤、抗生物質、微量の金属亜鉛をとりあげて、PFASのような他の化合物についても議論している
報告書
ここから出てどうなるかを知る:化学物質の環境運命を規制する
Knowing what's out there: Regulating the environmental fate of chemicals
03 March 2022
https://www.pce.parliament.nz/publications/regulating-the-environmental-fate-of-chemicals
(専門家のコメント略。最も環境に有害な化学物質混合物はヒトのような気がするのだけれど)
-スーパー細菌がよく使われる医薬品や治療法の効果を減らす-専門家の反応
Superbugs set to make common drugs and treatments less effective – Expert Reaction
03 March 2022
総理大臣の主任科学アドバイザーの新しい報告書によると、細菌がますます抗菌剤に耐性になると、感染症の治療が難しくなり、化学療法のような免疫を低下させるような治療がよりリスクの高いものになる
報告書は以下から
感染症と抗菌剤耐性
Infectious disease and antimicrobial resistance
https://www.pmcsa.ac.nz/topics/antimicrobial-resistance-and-infectious-disease/
(専門家のコメント略)
-国々はプラスチック汚染に取り組むと歴史的に重要な関与を表明-専門家の反応
Nations make historic commitment to tackle plastic pollution – Expert Reaction
03 March 2022
国際コミュニティがプラスチック汚染を終わらせ、法的拘束力のある条約を2024年までに起草することに合意
国連環境総会で175カ国が歴史的決議に賛同した
全文は以下
(専門家のコメント略)
その他
-Natureエディトリアル
募集:エビデンスを行動に変えるより良いシステム
Wanted: better systems for turning evidence into action
28 February 2022
https://www.nature.com/articles/d41586-022-00559-9
パンデミックは意思決定のための科学的根拠の膨大な要求を生み出した。今研究者らは何が間違っていて何を変える必要があるのかを精査している
かつて医学の世界ではGOBSAT(Good Old Boys Sitting Around the Tableえらい人たちが偏った見解をもとに仲間内の会議で)によって決定が行われていた。残念ながら過去2年の間に多くの国でいまだにそうだったことが顕わになった。
パンデミック中に世界中が意思決定のために早く、しっかりした根拠を求めた。しかしそのプレッシャーが世界のエビデンスをつくり、伝え、使うシステムの弱点を暴露した。パンデミック中に研究は必須ではあったが、あまりにも多くの研究が質が低い、差し迫った疑問に応えていない、ものだった。研究の全体をまとめて報告する人たちは新たな研究が発表されるペースについていけなかった。デマが氾濫し、政治家達はしばしば必要な根拠にアクセスできなかった。
過去2ヶ月、我々が根拠に基づいた情報を提供するシステムを改善するためにできることを示した報告書が3つ発表された。それらは野心的で理想主義的であるが迅速で厳密な根拠を供給できるやり方を可視化した。
(以下略)
-あなたの寿司の直感(腸の反応)
This is your gut on sushi
2-MAR-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/945206
Cell Host & Microbeに発表された、水平遺伝子伝達により腸内細菌が海藻を消化できるようになるという研究
-EUと中国の食品安全プロジェクトが4年を経て終わる
EU and China food safety project ends after 4 years
By Joe Whitworth on March 3, 2022
https://www.foodsafetynews.com/2022/03/eu-and-china-food-safety-project-ends-after-4-years/
欧州と中国の食品の安全性と真正性に関するプロジェクトEU-China-Safeが4年以上の作業を行って終了する。
約500万ユーロのHorizon 2020プロジェクトは継続を希望したが終了することになった
EU-China-Safe
最終会合
EU-China-Safe Final Meeting and Stakeholder Engagement
http://www.euchinasafe.eu/final_meeting.html
-CCDC
がんによる疾病負担-中国2000–2019
Burden of Disease Due to Cancer — China, 2000–2019
https://weekly.chinacdc.cn/en/article/doi/10.46234/ccdcw2022.036
DALYs, YLLs, YLDsの推定
-ノー、あなたはヘビ毒キット、漂白剤、カッピングで「脱ワクチン」することはできない
No, you cannot ‘devaccinate’ yourself with snake venom kits, bleach or cupping
Published: March 2, 2022
ソーシャルメディアで「脱ワクチン(ワクチン接種をなかったことにする」できるという主張が出回っている。体内からCOVIDワクチンを除去するためにヘビ毒抽出物や「ウェットカッピング」などを使うという。
(以下説明略。Detoxもdevaccinateも人体の仕組みやワクチンの作用を理解していたらひっかからないと思うのだが)