2022-03-10

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 192-22

10 March 2022

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20192-22.aspx

新規申請と提案

・乳児用調製乳製品へのガラクトオリゴ糖とイヌリン型のフルクタンと組み合わせた2ʹ-FL

 

[フィンランド食品局]化学物質リスク評価のための新しい欧州ネットワーク

New European Network for the Assessment of Risk from Chemicals

March 8/2022

https://www.ruokavirasto.fi/en/organisations/risk-assessment/news-about-risk-assessment/new-european-network-for-the-assessment-of-risk-from-chemicals/

EUが化学物質リスク評価のためのパートナーシップPartnership for the Assessment of Risk from Chemicals (PARC)計画を開始した。フィンランドはフィンランド職業健康研究所、フィンランド健康福祉研究所、Oulu大学、フィンランド食品局、フィンランド環境研究所、フィンランド安全性化学物質庁が参加する。

 

[USDA]USDAはサウスカロライナ苗床で柑橘潰瘍病を確認し、影響のある植物の収集と破棄対応

USDA Confirms Citrus Canker in a South Carolina Nursery and Takes Action to Collect and Destroy Affected Plants

Mar 9, 2022

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2022/citrus-canker-sc

消費者のオンラインで植物を販売していた種苗所に柑橘潰瘍病を確認。11州に販売されていた

 

[WHO]WHOは命を救うケアを提供するのに役立てるため新しい中絶ガイドラインを発表

WHO issues new guidelines on abortion to help countries deliver lifesaving care

9 March 2022

https://www.who.int/news/item/09-03-2022-access-to-safe-abortion-critical-for-health-of-women-and-girls

安全な中絶は医療の重要な一部である

(パートナーや家族の同意が必要といったアクセス制限はするな等)

 

論文

-野生の蜂蜜(マッドハニー)中毒:西ネパールからの症例報告

Wild honey poisoning: A case report from western Nepal

Anuj Krishna Paudel et al.,

Clinical Case ReportsVolume 10, Issue 3

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ccr3.5527

55才の女性がめまい、嘔吐、徐脈、血圧低下で救急外来、通常野生蜂蜜中毒の症状は24時間以内におさまるがこの患者は72時間続いた

マッドハニー10-15mlを飲み込んでから45-60分で発症している

血中や尿中のグラヤノトキシン濃度はネパールの病院では測定できない

 

-都市部と郊外での殺虫剤使用はミツバチに有害か?

Are pesticides used in urban and suburban areas harming honey bees?

9-MAR-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/945550

Environmental Toxicology and Chemistryに発表された研究によると、米国の都市部と郊外で集められた蜜や花粉の殺虫剤濃度は一般的に低い。この研究では8つの中から大都市周辺で2年にわたって毎月集められた768の蜜と862の花粉の殺虫剤を測定した。蜜からは17、花粉からは60の殺虫剤が検出され、全検体の73%からは検出可能なものはなかった

 

-植物ベースの食事はCovid-19を緩和する?

Can a plant-based diet help mitigate Covid-19?

Kahleova, H., Barnard, N.D. Eur J Clin Nutr (2022).

https://www.nature.com/articles/s41430-022-01082-w

(著者はPhysicians Committee for Responsible Medicine所属の菜食主義者。菜食がいいと主張する根拠に、ブルーゾーンの沖縄がカロリーの半分をサツマイモからとっていて脂肪は総エネルギーの6%しかなく健康長寿でCovid-19に対して驚くほど強いと書いているのだが。どこの異世界の沖縄の話?引用文献に書いてあることは全く違うし、よくこんなの載せるよ。これがNature姉妹紙なのだからイデオロギー(この場合肉食は悪、菜食が正義)は恐ろしい)

 

-UKバイオバンクでの飲酒と灰白質と白質容量の関連

Associations between alcohol consumption and gray and white matter volumes in the UK Biobank

Daviet, R. et al. Nat Commun 13, 1175 (2022).

https://www.nature.com/articles/s41467-022-28735-5

飲酒は脳全体の容量、部分的灰白質容量、白質微細構造と負の関連がある。この負の関連は毎日平均わずか1-2アルコールユニットの摂取で明白で、アルコール摂取量が増えるほど強くなる。

(コロナで脳が~と併せて読む文献)

 

-WHO紀要

Bulletin of the World Health Organization

https://www.who.int/publications/journals/bulletin

(Webサイト刷新)

Volume 100, Number 3, March 2022, 177-236

エディトリアル3本

・旅行制限と変異株の懸念:グローバルヘルス法はエビデンスを反映する必要がある

多くの政府が公衆衛生上の根拠により十分に正当化されない国内政治のために差別的旅行制限を反射的に行っていることに懸念を抱き続けている

(日本のことかしら)

・人道的平和構築開発活動にメンタルヘルスを優先

COVID-19パンデミックはメンタルヘルスサービスへの投資不足の帰結を暴露した

・食品中化学汚染物質の健康影響研究

肥満研究は増えたが食品安全研究は少なく、特に化学汚染物質の研究は微生物に比べても少ない

(はるかに大きいリスクなのだからせめて農薬の1/100くらい研究して欲しいとは思う)

 

その他

-NZ SMC

Covid隔離は一週間に短縮

Covid quarantine cut to a week – Expert Reaction

09 March 2022

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2022/03/09/covid-quarantine-cut-to-a-week-expert-reaction/

土曜日から、Covid-19検査陽性の人とその家族は7日間隔離することになる-これまでの10日から短縮。6日目と7日目の迅速抗原検査が陰性になることが条件でこれはオーストラリアと揃えたもので英国と同じ。

(専門家の意見、賛成と反対の両方ある。)

 

NZは長期Covidを制限できるか?-専門家の反応

Could NZ limit long Covid? – Expert Reaction

09 March 2022

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2022/03/09/could-nz-limit-long-covid-expert-reaction/

(脳が萎縮する!に非常に大きく反応。もともとME/CFSの専門家が強かったせいか。専門家が多いと病気も多くなるという現象はいいのか悪いのか)

 

-Natureニュース

大きなCRISPR特許の決定はもつれた論争を終わらせないだろう

Major CRISPR patent decision won’t end tangled dispute

09 March 2022  Heidi Ledford

https://www.nature.com/articles/d41586-022-00629-y

誰がゲノム編集技術を発明したのかを巡る争いはますます複雑化し何年も続くだろう

 

医薬品はアルツハイマー病を予防できるか?これらの試験が発見しようとする

Could drugs prevent Alzheimer’s? These trials aim to find out

09 March 2022  Alison Abbott

https://www.nature.com/articles/d41586-022-00651-0

研究者らは健康な人に脳の有害タンパク質を排除して神経変性を防ごうと医薬品を投与している

アルツハイマー病になりやすい遺伝的変異をもった健康な43才の男性にgantenerumabを二週間に一回注射する実験の紹介

 

-違法薬物による死亡のレビュー

ブリティッシュコロンビア主任検視官への報告

Report to the Chief Coroner of British Columbia

Release Date: March 9, 2022

https://www2.gov.bc.ca/assets/gov/birth-adoption-death-marriage-and-divorce/deaths/coroners-service/death-review-panel/review_of_illicit_drug_toxicity_deaths_2022.pdf

2017年8月1日から2021年7月31日までの間に違法薬物死は合計6007で、2016年の公衆衛生緊急事態宣言以降8700人以上が死亡した。死者増加の主要因は毒性が強くなっていることとストリートでの予想できない販売。死亡は都市部に限らず全域で、全ての社会経済集団でおこっている。死を防ぐにはより安全な薬物の供給と脱犯罪化が必要

 

-ロシアはウクライナで化学攻撃を行う可能性がある-ホワイトハウス

Russia could launch chemical attack in Ukraine - White House

By Gordon Corera

https://www.bbc.com/news/uk-60683248

ロシアはウクライナへの化学兵器あるいは生物兵器による攻撃を検討している可能性があり注視する必要がある、とホワイトハウスがいう

 

-Consumer NZ

馬鹿げた過剰包装製品トップ5

Top 5 ridiculously over-packaged products

9 March 2022

https://www.consumer.org.nz/articles/top-5-ridiculously-over-packaged-products

5.個包装スイートコーン

4.プラスチックトレーで販売されている包装済み生鮮肉

3.サラミスナックパック

2.電動歯ブラシ替えブラシ

1.ベイクドビーンズ3缶パック

(ridiculous?)

 

-遺伝子組換え蚊がまもなくカリフォルニアでテストされる

Genetically modified mosquitoes could be tested in California soon

By Susan Milius

https://www.sciencenews.org/article/genetically-modified-mosquito-test-california-epa-oxitec

EPAがフロリダプロジェクトも承認

Oxitecの雌の子孫を殺すよう組み換えられたOX5034 Aedes aegypti