[EFSA]意見等
-トマトやオクラのデルタメトリンの第12条MRLレビューに従う確証データの評価及び既存MRLs改定
Evaluation of confirmatory data following the Article 12 MRL review and modification of the existing maximum residue levels for deltamethrin in tomatoes and okra/lady’s fingers
EFSA Journal 2022;20(3):7107 14 March 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7107
(理由付き意見)
-EFSAのリスク評価の構成要素としての環境リスク評価に関する研修
Training on Environmental Risk Assessment as a component of EFSA’s risk assessments
EFSA Journal 2022;19(3):EN-7221 14 March 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7221
(外部科学報告書)
この最終報告書は契約NP/EFSA/SCER/2018/01で実施された研修コースを評価している。このコースは、特に、(1)生物すなわち遺伝子組換え生物(GMO’s)の環境への意図的な商業的放出、あるいは植物の健康に有害な侵略的外来種の導入と拡散、 (2)農薬または飼料添加物(FA)として使用される物質、に焦点を当てて環境リスク評価(ERA’s)の実施方法の基本を説明する。全部で6つの研修コースが企画され、合計113人が参加した。この研修コースの対象となる参加者は、EFSAの科学委員会/パネルやその作業グループのメンバーで、新たに指定された参加者が望ましい。EFSAのネットワークのメンバーやEFSAの科学職員もこの研修コースに参加できた。提供された研修コースは、参加者から、よい、非常によいと受け止められた。
-遺伝子組換えナタネMS11の食品及び飼料としての使用、輸入、加工のための評価についてのEFSAの科学的意見を補完する声明
Statement complementing the EFSA Scientific Opinion on the assessment of genetically modified oilseed rape MS11 for food and feed uses, import and processing, under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA‐GMO‐BE‐2016‐138)
EFSA Journal 2022;20(3):7190 11 March 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7190
(科学的意見)
申請EFSA‐GMO‐BE‐2016‐138に関する以前の科学的意見の中で、遺伝子組換え生物に関するEFSAのパネル(GMO パネル)は、適切な組成データセットがなかったため、比較分析についてや、遺伝子組換え(GM)ナタネ(OSR) MS11の食品/飼料の安全性評価についての結論を出せなかった。欧州委員会からの要請を受けて、GMOパネルは元の科学的意見を補完するためにOSR MS11に関する追加情報を評価した。GMOパネルは、提出された情報(2イベントスタックMS11 × RF3の組成に関する)がOSR MS11の組成の評価に使用できないと結論し、追加データを作成するために一連の補完野外試験を行うよう申請者に要請した。申請者は要請された野外試験を実施せず、OSR MS11の組成に関する新しい実験データも提出しなかった。そのため、GMOパネルはまだOSR MS11の組成分析または毒性、アレルゲン性、栄養的評価を結論する立場ではない。そのため、以前のGMOパネルの結論がまだ保持されている。
-確証データを踏まえたフルチアニルの農薬リスク評価ピアレビュー
Outcome of the consultation with Member States, the applicant and EFSA on the pesticide risk assessment for flutianil in light of confirmatory data
EFSA Journal 2022;19(3):EN-6823 11 March 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6823
(技術的報告書)
この報告書では報告担当加盟国ベルギーが主催した協議工程の結果をまとめ、個別に受け取ったコメントに関するEFSAの科学的見解と結論を提示している。
-ジクワットの12条MRLレビューに従う確証データの評価
Evaluation of confirmatory data following the Article 12 MRL review for diquat
EFSA Journal 2022;20(3):7186 11 March 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7186
(科学的意見)
この申請で提出された新しい研究を考慮し、承認されないという決定に従ってジクワットのEUでの使用を中止しれなければならないことを考慮して、EFSAは既存のMRLsを評価されている商品の適切な定量限界まで下げることを提案した。さらに、EFSAはピアレビューの知見と結論、承認されないという決定の結果、コーデックスのMRLsの改定を考慮して、この評価の対象になっていない既存のMRLsのより包括的なレビューを実施することを提案した。
-すべての動物種用硫酸マンガンリシネートからなる飼料添加物の安全性と有効性(Phytobiotics Futterzusatzstoffe GmbH)
Safety and efficacy of a feed additive consisting of manganous lysinate sulfate for all animal species (Phytobiotics Futterzusatzstoffe GmbH)
EFSA Journal 2022;20(3):7165 11 March 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7165
(科学的意見)
-使用後のPETを食品と接触する物質にリサイクルするために使用されるVacurema Primeテクノロジーに基づくCoca‐Cola HBC Polskaプロセスの安全性評価
Safety assessment of the process Coca‐Cola HBC Polska, based on the Vacurema Prime technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2022;20(3):7189 10 March 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7189
(科学的意見)
このプロセスから得られるリサイクルPETを室温で長期保存される全ての種類の食品と接触する物質の製造に100%使用しても、安全上の懸念とはならない。このリサイクルされた PETで作られた最終製品は電子レンジやオーブンで使用されることを意図しておらず、そのような使用はこの評価の対象外である。
以下同じ
使用後のPETを食品と接触する物質にリサイクルするために使用されるStarlinger iV+テクノロジーに基づくVeoliaプロセスの安全性評価
Safety assessment of the process Veolia, based on the Starlinger iV+ technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2022;20(3):7187 10 March 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7187
(科学的意見)
使用後のPETを食品と接触する物質にリサイクルするために使用されるVacurema Primeテクノロジーに基づくEnkadorプロセスの安全性評価
Safety assessment of the process Enkador, based on the Vacurema Prime technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2022;20(3):7188 10 March 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7188
(科学的意見)
[EU]RASFF 2022(0313-0319)
警報通知(Alert Notifications)
中国産ベビー用センサー付きスプーンからのビスフェノールAの溶出、コロンビア産アボカドのクロルフェナピルおよびクロルピリホス、中国産飼料用塩化コリンのエチレンオキシド、オランダ産ドイツ経由チューインガムのテトラヒドロカンナビノール、
注意喚起情報(information for attention)
米国産食品サプリメントとしてのカスカラサグラダの未承認市販、中国産ナイロン製スプーンの一級芳香族アミンの溶出、トルコ産乾燥パセリのクロルピリホス、トルコ産ズッキーニのイプロジオンおよびメタラキシル、モロッコ産エビ粉末のカドミウム、ドイツ産食品サプリメントの未承認新規食品オウカコウ抽出物、ウクライナ産鶏肉風味インスタント麺のエチレンオキシド(エチレンオキシドと2-クロロエタノールを合わせてEOと表記)、レバノン産酢漬けのカブの未承認着色料ローダミンB、スペイン産イタリア経由サラダのジチオカルバメート、フランス産家禽肉のラサロシド、
通関拒否通知(Border Rejections)
トルコ産ブドウの葉のジチオカルバメートおよびトリアジメノール、ウガンダ産生鮮チリのオメトエートおよびジメトエート、マダガスカル産黒目豆のクロルピリホス(複数あり)、インド産スパイスのアントラキノン、ウガンダ産生鮮ペッパーのクロチアニジンおよびラムダ-シハロトリン、ケニア産豆のアセフェートおよびメタミドホス、トルコ産生鮮レモン-ラマスのクロルピリホス-メチルおよびフェンバレレート、中国産メラミン製ラメキンボウルからのホルムアルデヒドの溶出、トルコ産レモンのクロルピリホス-メチル(複数あり)、ウガンダ産チリペッパーのクロルピリホス、トルコ産マンダリンのクロルピリホス-メチルおよびフェンバレレート、トルコ産塩水入りブドウの葉のピリメタニル、マダガスカル産シナモンのカルボキシン、インド産フジマメのジメトエートおよびオメトエート、韓国産インスタント麺スープのエチレンオキシド、インド産オクラのトルフェンピラド、
[EU]科学委員会
-おもちゃの二酸化チタンについてのワーキンググループの議事録
SCHEER - Minutes of the Working Group meeting on Titanium dioxide in toys of 8 March 2022
https://ec.europa.eu/health/system/files/2022-03/scheer2022_miwg_003.pdf
意見案について議論した
-電磁場についてのワーキンググループの議事録
SCHEER - Minutes of the Working Group meeting on electromagnetic fields (EMF) of 15 March 2022
https://ec.europa.eu/health/system/files/2022-03/scheer2022_miwg_004.pdf
意見案検討中
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 194-22
21 March 2022
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20194-22.aspx
認可と閣僚通知
・Aspergillus fijiensis由来β-フルクトフラノシダーゼ
・超低エネルギー食
・加工助剤としてのGM大腸菌由来麦芽糖産生性αアミラーゼ
[FSA]食品過敏症展望と実践シンポジウム2022-食品過敏に関する異なる展望
Food Hypersensitivity Perspectives and Practice Symposium 2022 - Different perspectives on food hypersensitivity
Professor Robin May, Chief Scientific Adviser, Posted on:15 March 2022
3月10日に政策部長のRebecca Sudworthとともに食品過敏症展望と実践シンポジウムの座長を務めた。
英国では食品過敏症(FHS)は260万人と推定されていて我々の戦略優先課題の一つである。今年3年目になるこのシンポジウムでは、英国をFHSの消費者にとってより良い場所にするために専門家と業界関係者を集めた。
・食品過敏の背景にある展望
・持続可能性と食品過敏リスク
・グローバル化した市場における食品安全
・食品過敏の臨床展望
・食品過敏の負担を減らす
[FSA]研究プロジェクト
-食品選択の心理学に関する迅速エビデンスレビュー
A rapid evidence review of the Psychology of Food Choice
16 March 2022
食品選択の心理学に関するエビデンスを迅速にレビューし、食品選択の心理学に関連する研究の現在の知識と開発の方向性を整理した報告書。
-一般市民における肉及び乳製品の消費を支える要因に関するエビデンスの迅速レビュー
A rapid review of the evidence on the factors underpinning the consumption of meat and dairy among the general public
16 March 2022
一般市民の肉及び乳製品の消費削減の障壁と促進要因に関するエビデンスの文献をレビュー。
肉と乳製品の摂取を減らす最大の動機は健康増進と動物福祉のため。環境保護を報告するのは少数のみ。肉や乳製品を喜んで減らすという意思を示す人は多いが実際にそうする人は少ない。
-食品選択の心理学:肉と乳製品の消費をめぐる一般市民の見解と経験
Psychologies of Food Choice: Public views and experiences around meat and dairy consumption
16 March 2022
肉と乳製品の消費に関する英国国民の見解と経験及び参加者が選択した食事方法の主な要因について調査する研究。
異なる食生活の参加者の重要な動機は大きく異なる。ベジタリアン、特にビーガンは動物福祉と環境に極めて強い動機を持つ。減らそうとしている人たちはしばしば矛盾に出くわす
-人々の食生活における塩分、脂肪分及び糖分を減らすためのアプローチの消費者と産業界における受容性とその影響に関する迅速レビュー
A rapid review of the acceptability and impact of approaches to reduce the salt, fat and sugar content of people’s diets on consumers and industry
16 March 2022
脂肪、塩分及び糖分の摂取を減らすための集団スケールでの取り組みの受容性と有効性について報告するレビューの結果報告書。
課税への一般からの支持は低い、製品の組成変更は課税より受け入れやすいが味や感覚、食品によって異なる。課税は十分に高いと効果がある。広告制限は義務だと効果があるが自主的だと効果はない。等
[FDA]テックトークポッドキャストエピソード3:よりスマートな食品安全新時代における人工知能
TechTalk Podcast Episode 3: Artificial Intelligence in the New Era of Smarter Food Safety
03/21/2022
MP3ファイルと文字おこしがある
話者はMarsの研究開発部門、グローバルサプライチェーンに知見を得るためのデータ抽出を行っている食品安全インテリジェンス企業Agroknow、食品安全データ解析と予想モデルソフトウエア企業Creme Global
Marsはアフラトキシン予測モデルを例として紹介
Agroknowはクローリング機械翻訳によるリコール情報収集と解析、Creme Globalは生産者向けのデータビジュアライズとリスク発見ツール等
データの品質管理を話題にしている。バイアスのあるデータを入れたら出てくるのはバイアスのある結果
[FDA]警告文書
-Iotech International, LLC
MARCH 15, 2022
新型コロナウイルス(COVID-19)に関連する未承認の医薬品、不正表示。口内洗浄液製品や手指用洗浄製品を含む。
-Princess Lifestyles, LLC
FEBRUARY 23, 2022
未承認の医薬品、不正表示。ダイエタリーサプリメント製品を含む。
-Global LC Inc DBA Rice Chicken
FEBRUARY 04, 2022
「外国供給業者検証プログラム(FSVP)」違反の問題。
(以下、同様)
-Keeler Family Farms
MARCH 02, 2022
-Teahouse Tapioca and Tea Inc.
DECEMBER 20, 2021
-Fella Group LLC
FEBRUARY 25, 2022
-Euphrates Foods, LLC dba Labeeb Alani Inc.
DECEMBER 23, 2021
[FDA]公示
- Artri Ajo King は表示されない医薬品成分を含む
Public Notification: Artri Ajo King contains hidden drug ingredient
3-4-2022
米国食品医薬品局(FDA)はwww.amazon.com を含むウェブサイト及び一部の小売店で、関節痛や関節炎のために販売されている可能性があるArtri Ajo King を購入または使用しないよう、消費者に助言する。製品にジクロフェナクが含まれている。製品写真あり。
[NSW]2022秋のFoodwiseニュースレター
Foodwise issue 59, Autumn 2022
March 2022
https://www.foodwise.foodauthority.nsw.gov.au/editon59/index.html
サルモネラ、イースター・ショー、食品安全査察訓練、規制更新、事業者向けオンライン食品表示リソース、NSWの養豚場の日本脳炎、裏庭の鶏、等
[HK]法令違反
-包装されたチョコレートのサンプルが栄養表示規則に違反
Prepackaged chocolate sample not in compliance with nutrition label rules
Mar, 15 2022 (Tuesday)
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220315_9358.html
日本産ロイズチョコレートのサンプルから、ナトリウムが4 mg/100gという表示のところ9 mg/100g検出された。
-青梗菜のサンプルから基準値超過の残留農薬を検出
Pesticide residue exceeds legal limit in Pakchoi sample
Thursday March 17, 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220317_9361.html
青梗菜のサンプルから、基準値3 ppmを超える6.1 ppmのチアメトキサムが検出された。
[SFA]水質:より多くの魚を持続的に生産するための鍵
Water Quality: The Key to Producing More Fish Sustainably
17 Mar 2022
シンガポールの養殖部門に関し、養殖場の可能性、水質悪化が魚に与える影響、測定と管理、持続可能な水産養殖について紹介。
[ProMED]原因不明の病気-リベリア:(グランドケープマウント)硝酸アンモニウム暴露疑い、情報求む
Undiagnosed illnesses -Liberia: (CM) ammonium nitrate exposure susp, RFI
2022-03-19
https://promedmail.org/promed-post/?id=8702060
[1]Date: Fri 18 Mar 2022 Source: Liberian Observer/Daily Observer, The Daylight report [edited]
道路に硝酸アンモニウムを流出させたBea Mountain(鉱業企業)トラックの事故から2週間、町の住人が有害化合物を吸い込んだことに一致する病気の症状を経験している。咳、下痢、頭痛、胸の痛み、目の刺激、喉がれ、足の腫れなど。一部の人は直接化合物のクリーニングに携わった。2022年2月19日に会社のトラックが事故をおこし26トンの硝酸アンモニウムが流出した
[2]Date: Wed 23 Feb 2022 Source: All Africa, Daily Observer report [edited]
EPAは何トンもの硝酸アンモニウムを運ぶトラックが事故を起こした後、落ち着くようによびかけた。22日の記者会見で、EPAは科学者や技術者が状況をコントロールしていてもはや問題の化合物はヒト健康や環境に危険は無いとして人々にパニックをおこさないよう呼びかけた
(編集からの疑問と注あり)
[CPSC]CPSCは全国中毒予防週間60周年と数十年での子どもの中毒死の劇的低下を記念する
CPSC Marks the 60th Anniversary of National Poison Prevention Week and Dramatic Drop in Child Poisoning Deaths Over the Decades
March 21, 2022
2022年3月20-26日 全国中毒予防週間
意図せぬ中毒の10件中9件は家庭でおこっている
子どもの中毒死と怪我についての2022年年次報告書によると、毎年平均で5才以下の子ども31人が家庭内の消費者製品による意図しない中毒で死亡している。これは1972年の216人から80%の減少である。2018年には過去最低の17にまで減った。しかしここ数年増加傾向で2020年は43人であった。オピオイドなどの麻薬が半数を占める
[DHSC]新しい報告書はフッ素添加が子どもの虫歯を減らすことを確認
New report confirms fluoridation can reduce tooth decay among children
21 March 2022
報告書のベネフィットはより貧しい地域で大きく、口腔健康の不平等を減らしレベルアップに貢献する
飲料水にフッ素を添加することは子どもたちの抜歯と虫歯を有意に減らした。
-水のフッ素添加:イングランド健康モニタリングレポート2022
Water fluoridation: health monitoring report for England 2022
21 March 2022
[IARC]論文
-食品添加物と天然由来の硝酸と亜硝酸とがんリスク:NutriNet-Santéコホートからの結果
Nitrites and nitrates from food additives and natural sources and cancer risk: results from the NutriNet-Santé cohort
Eloi Chazelas et al., Int J Epidemiol 2022 Mar 18;dyac046.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35303088/
2009年から現在進行中のNutriNet-Santéコホート101056人の24時間食事記録による調査を使った研究。平均6.7年のフォローアップ期間中3311件のがんが診断された乳がんと硝酸カリウム、前立腺がんと亜硝酸ナトリウムに関連が観察された
-食品生物多様性:ヒトの食事の定量できないものを定量する
Food biodiversity: Quantifying the unquantifiable in human diets
Giles T Hanley-Cook et al., Crit Rev Food Sci Nutr. 2022 Mar 17;1-15.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35297716/
食の多様性は公衆衛生上確立された基本原則で食事の質と食料安全保障にとって重要である。しかし種のレベルでの食品生物多様性を測定し生態学的多様性を評価することはできていない
[ヘルスカナダ]カナダ政府はカナダ人と環境を農薬リスクからさらに守る為に対応
Government of Canada taking action to further protect Canadians and the environment from the risks of pesticides
March 21, 2022
PMRAの仕事を転換するための病害虫コントロール製品法の見直しに意見募集
3月21日から5月20日まで
その他
-SMC NZ
NZの最初のロックダウンから2年-専門家の反応
Two years since NZ first locked down – Expert Reaction
21 March 2022
2020年3月23日にJacinda Ardern首相がNZは厳密なロックダウンに入ると発表した
この2年を振り返って、専門家はどうまとめ今後をどう予想する?
SMCは11の学問分野の専門家に尋ねた
(根絶戦略を止めることにもっと抵抗があるかと思ったら意外にすんなり受け入れられたと言っている人がいる。)
-Natureエディトリアル
ヒト胚の選別に複雑な遺伝子検査が増えていることに警鐘
The alarming rise of complex genetic testing in human embryo selection
21 March 2022
https://www.nature.com/articles/d41586-022-00787-z
企業が多遺伝子リスクスコアを、そのベネフィットと危険性の可能性を理解しないままIVFの一環としてマーケティングしている
(IVFは巨大ビジネスになっていることが背景にある)
-SMC UK
移植前の受精胚のいくつかのよくある病気のリスクを予測することを調べた米国の研究への専門家の反応
expert reaction to US study looking at predicting the risk of some common diseases in preimplantation fertilised embryos
MARCH 21, 2022
Nature Medicineに発表された研究がヒトの移植前の胚でのよくある病気の全ゲノムリスク予想を検討した。
9人の専門家の意見。概ね “feeling uncomfortable”
(MyOme, Inc社による論文で、既にこの会社がIVFクリニックで多遺伝子スコアによる胚選別を販売しようとしているので。一般の人は宣伝文句に簡単に誤解させられるだろう。)
-“カートkhat”とは何で何故それに警告されているのか
What is “khat” and why are we warned about it?
Joe Schwarcz PhD | 18 Mar 2022
カートは天然の興奮剤カチノンを含む花をつける木である。エチオピア原産で数千年前から葉を噛むことが社会的習慣であった
カチノンの分子構造はアンフェタミンに類似し、歴史的にはそれほど懸念にはなっていなかった、少なくとも秘密の化学者が興奮作用を強めようとその分子構造をいじり始める前までは。カチノンにメチル基をひとつくっつけるには簡単でその結果できる「メトカチノン」は覚醒剤としてははるかに強力ですぐに普及した。残念ながら副作用も強力で、さらに依存性があった。しかし非常に儲かる。
さらに儲けるために、地下化学者たちはより強力なカチノン誘導体をみつけようと分子操作を続けた。そして4-メチルメトカチノン、別名メフェドロンを発見し、ストリートで「ニャーニャーmeow-meow」と名付けられた。この物質はそれまで合成されたことがなかったため、特別な法律ができるまで違法ですらなかった。しかしこの物質を違法だと宣言してもオンライン販売が止まることはなかった。それは“植物食品plant food”、 “研究試薬research chemical” 、 “バスソルトbath salts”と宣伝された。もちろん購入者はわかって買っている。「ニャーニャー」は危険な薬物だがその有効成分由来のリスク以外にも汚染物質の可能性もある。地下の化学者は不純物など気にしない。ニャーと鳴くのはネコに任せておくべきだ。
-コロラドの「動物活動家」が13件の動物虐待で訴えられる
13 counts of animal cruelty filed against Colorado ‘animal activist’
By Dan Flynn on March 18, 2022
コロラドの動物活動家Ellen Kessler 72才が動物虐待で訴えられた。Kesslerは今年初めに辞任するまでコロラド動物用医薬品理事会のメンバーだった。Kesslerはコロラドの農家を「怠惰で意地悪」とフェイスブックに投稿した後交代した。
ジェファーソン郡の保安官事務所はKesslerの地下室の状態について密告があったと確認した。地下室で鳥が日光を与えられること無く籠に入れられていて床には糞やゴミが一杯で、ハエや死んだネズミがみつかった。鳥たちは獣医師が引き取ったが13羽中1羽は既に死んでいて2羽目が獣医師のオフィスで死亡した
(アニマルライツ活動家でビーガン、とのこと)
-視点:何故ドイツは反射的に原子力と遺伝子組換えに反対してきたもとグリーンピース活動家を気候アドバイザーとして雇ったのか?
Viewpoint: Why is Germany hiring a former Greenpeace activist who reflexively opposed nuclear energy and genetic engineering as a climate advisor?
Adam Mazik | March 21, 2022
(Consumer Choice Centerに投稿されたドイツ語記事の翻訳)
2月9日の見出しがざわめきを引き起こした、外務大臣Annalena BaerbockがもとグリーンピースのJennifer Morganを国際気候政策特使にしたのだ。
(以下ほぼグリーンピースの悪行の列挙と大臣の選択への批判)