[EU]査察報告
管理団体―オーガニック生産
Control Body 2022-7386―Organic Production - Control Body
13-10-2022
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit-report/details/4532
2022年4月26日~5月6日まで実施したペルーのオーガニック生産基準と規制措置の実践を評価するための査察。2019年の査察以降、検査の準備と実行は大幅に改善されているが、検査は未だに事業者の根本的な欠点の検出を体系的に保証していない。これは事業者側に適切な予防対策がないことと、生産者グループ側の内部管理システムの非効率性に起因する。ペルー事務所が検査報告書の内容を監督しているが、効果的な評価を可能にする客観的な証拠が必ずしも含まれていない。全体として、例外や免除の許可に関する手続きに沿っているが、遡及的なオーガニックとしての土地の認定に欠点がある。重大な法令違反のフォローアップは行われているが、関係する生産ユニットにのみ焦点を当て、問題が全体に関わるかどうかの調査が不十分である。
[ProMED]エチレン/ジエチレングリコール中毒、インドネシア:急性腎障害、医薬品シロップ、子ども、致死
Ethylene/diethylene glycol poisoning, Indonesia: AKI, med. syrup, children, fatal
2022-10-27
https://promedmail.org/promed-post/?id=8706356
Date: Fri 21 Oct 2022 Source: Reuters [edited]
インドネシア保健大臣が2022年10月21日金曜日に、急性腎障害で死亡した子ども数がこれまでの99人から133人に増えたと言った。死亡は22地方241人の症例のうちで、ほとんど患者は5才以下である。インドネシアで入手できる一部の医薬品シロップにエチレン/ジエチレングリコールが含まれていた。インドネシアは全てのシロップ剤の処方と販売を暫定禁止にし、専門家チームを作った。インドネシアの食品医薬品機関は過剰量のエチレングリコールを含む国内産製品5つの名前を挙げて市場から回収し残りを全て破棄するよう命令した。
編集者から
先の記事ではジエチレングリコールとエチレングリコールはグリセリンの安価な代用品として使われていると述べていた。この問題はこれまでインドネシア、インド、ガンビアでみつかっているが他の国でもある可能性がある。
ジエチレングリコールはトリエチレングリコールとテトラエチレングリコールとともに、エチレングリコール製造の副産物である可能性がある。同じ製品にエチレングリコールとジエチレングリコールが両方汚染物質としてみつかることは、二つの化合物を別々に加えたというより純度の低いエチレングリコールが犯人である可能性を示す。ジエチレングリコールはエチレングリコールよりは毒性が低いがなお治療が必要である
[ASA]ASA裁定
-ASA Ruling on Bambooi Sustainable Enterprises Ltd t/a Bambooi
26 October 2022
電動歯ブラシの「世界初の環境に優しい電動歯ブラシ」「100%植物原料、ビーガン、持続可能」「生分解性」「ノープラスチック」に根拠が提出できなかった
(本当に何の根拠も無く言ってるのは逆に珍しいかも)
-ASA Ruling on CBD Health Foods Ltd t/a Vibes CBD
26 October 2022
https://www.asa.org.uk/rulings/cbd-health-foods-ltd-a22-1170135-cbd-health-foods-ltd.html
CBDオイルの各種健康効果宣伝に根拠なし
(製造会社が、オンライン広告会社が勝手にやったと言っている。)
A-SA Ruling on Enigmaa Ltd t/a Blessed CBD
26 October 2022
https://www.asa.org.uk/rulings/enigmaa-ltd-a22-1154125-enigmaa-ltd.html
CBDオイルの根拠のない効果宣伝と広告であることを明示しないニュース。↑と同じ広告会社とニュースサイト
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 218-22
27 October 2022
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20218-22.aspx
改訂No.213 酵素加工助剤
[NTP]トランスレーショナルトキシコロジー部門による報告書
NIEHS Reports
https://www.niehs.nih.gov/research/atniehs/dtt/assoc/reports/niehs-reports/index.cfm
以下のIn Vivo反復投与生物学的強度試験の最終報告とデータ更新
- 2-エチルヘキシルジフェニルリン酸(CASRN 1241-94-7): NIEHS-02
- tert-ブチルフェニルジフェニルリン酸(CASRN 56803-37-3): NIEHS-03
- イソデシルジフェニルリン酸e (CASRN 29761-21-5): NIEHS-04
- イソプロピル化フェノールリン酸(CASRN 68937-41-7): NIEHS-05
- トリクレシルリン酸(CASRN 1330-78-5): NIEHS-06
(肝臓のIn Vivoトランスクリプトーム試験)
[NASEM]イベント
-食事と慢性疾患の関連についてのエビデンスの合成とコミュニケーションに関する常設委員会-バーチャルワークショップ
Standing Committee on Evidence Synthesis and Communications in Diet and Chronic Disease Relationships - Virtual Workshop
11月16日、「個人のライフコースにわたって栄養と健康がどう変化するか」に関するバーチャルワークショップを行う
-水の科学技術委員会秋の会合
Water Science and Technology Board Fall 2022 Meeting
アメリカ人の10人中1人は基準に違反する飲料水に暴露されている。さらに多くの地域(特に地方と貧困地域)は必要にみあう適切な質の水を十分入手できない。安全な水があったとしても入手可能性に問題がある。これらの側面を検討する
論文
-ネバダの個人用井戸のヒ素やその他の金属濃度が高い
Elevated levels of arsenic and other metals found in Nevada's private wells
26-OCT-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/969299
研究は、多くの家庭の井戸はより良い飲用水処理と監視が必要であることを示す
Science of The Total Environment
Healthy Nevada Projectで170家庭を調査。22%がヒ素濃度EPAの安全基準超過で一部は80倍、他にウラン、鉛、カドミウム、鉄などが検出されている。41%は水処理システムを使っていたがそれでもガイドラインを超過するものがあった
-規制されていない目抜き通りの健康チェックはNHSに余計な負荷をかけている懸念
Concern over unregulated high street health checks that may be putting extra pressure on the NHS
26-OCT-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/969065
一部の企業が誤解を招く宣伝をし害のある可能性の説明をしない。NHSの医師がしばしば患者に説明する羽目になる。専門家はこの不公正なやりかたから人々を守る規制が必要という。 BMJ。血液検査などでいろいろなものを調べて病気予防や早期発見を宣伝する民間企業がある。民間のアプリにはNHSが薦めていない検査をNHSが薦めているとしているものもあった
その他
-科学と理性の追放
The Purge of Science and Reason
Myles Power October 2022
https://mylespower.co.uk/2022/09/22/the-purge-of-science-and-reason/
スリランカの危機の原因は有機農業だけではないが、突然の農業用化合物の禁止は火に油を注ぎ、収量の高い農作物が農業に多くを依存する国の経済にとって如何に重要かを示した。これは有機農業の暗黒面である。
以下長い記事の多くが活動家Vandana Shivaに割かれている
ベネズエラ危機を連想している人がいる
-SMC UK
低炭水化物食事介入と血糖改善の影響を調べた研究への専門家の反応
expert reaction to study looking at effects of a low-carbohydrate dietary intervention and improved glycaemia
OCTOBER 26, 2022
JAMA Network Openに発表された研究が、ヘモグロビンへの低炭水化物食介入の影響を調べた
Cambridge大学MRC疫学ユニットNita Forouhi教授
この研究はこれまでの知見、2型糖尿病の人の低炭水化物食は普通食より血糖制御が良い、ただし最大6ヶ月までの短期間のみ、を確認した。重要なことはそれが長期的に継続できて有効かどうかで、この研究はそれには応えていない。この研究は決定的なものでは無く効果の大きさも小さい
Aston大学医学部登録栄養士で上級教育助手Duane Mellor博士
この研究は比較的よく制御された、薬を使用していない2型糖尿病患者に1日40g程度の低炭水化物食にした場合と普通食の普通の人を比べた。介入群にのみ手厚い支援があることが交絡要因のひとつである。体重と行動が変わっているためHbA1cの低下が低炭水化物の影響かどうかを区別できない
Oxford大学Radcliffe医学部ヒト代謝名誉教授Keith Frayn教授
この研究は低炭水化物食でHbA1cを指標にした場合の糖尿病コントロールが改善したことを示したと主張しているが、実際にはカロリー制限食をしている。
Glasgow大学代謝医学教授Naveed Sattar教授
これに新しいものは何もない