[Codex]ニュース
-Steve Hathaway氏は、COVID-19パンデミックからコーデックスのために学んだ教訓について説明した
CCNASWP / Steve Hathaway describes lessons learned for Codex from the COVID-19 pandemic
05/02/2023
https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1630021/
第16回FAO/WHO 北米・南西太平洋地域調整部会(CCNASWP)において、ニュージーランドのSteve Hathaway氏は、COVIDパンデミックから学んだ教訓について基調講演を行い、「食品管理に関する国際的な考え方を決定的に変え、そしてフードチェーン全体のすべてのセクターによる効果的で科学主導のリスク管理の重要性を劇的に示した」と述べた。さらにCOVIDの流行がコーデックスに、国際貿易の調和や各国政府へのガイダンスの提供という役割を超えて、どのような変化をもたらし得るかについて概説した。
*CCNASWP16
https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/meetings/detail/en/?meeting=CCNASWP&session=16
-食品残留動物用医薬品部会(CCRVDF)の新議長Brandi Robinson氏はリスク管理アドバイスの開発の成功を目指す
CCRVDF / New Chairperson Brandi Robinson looking for success in developing risk management advice
09/02/2023
https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1630507/
第26回食品残留動物用医薬品部会(CCRVDF)が、2023年2月13~17日に米国オレゴン州ポートランドで開催される。部会の開催にあたり、新しく議長となったBrandi Robinson氏へのインタビューを行った。彼女は米国農務省の動物用医薬品センター(USDA CVM)に所属している。2007年の第17回CCRVDFへ初めて参加し、それから15年間に及ぶ。これからは国の代表ではなく、議長としての務めを果たしていく。
※CCRVDF26
https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/meetings/detail/en/?meeting=CCRVDF&session=26
[ヘルスカナダ]意見募集:カナダ飲料水中パー及びポリフッ素化アルキル化合物目標案
Consultation: Draft objective for per- and polyfluoroalkyl substances in Canadian drinking water
Opened on February 11, 2023,
2023年4月12日まで
総PFAS(付属リストに掲載された物質)で30 ng/Lを提案
分析はEPA Methods 533 および 537.1、最低18のPFASを定量できる代替法でも可
[USDA]ハッピーバレンタインデー!USDAがコロンビアでCacao for Peace(平和のためのカカオ)とともに質の高いチョコレートを生産するためにバイオテクノロジーをどう使っているかを知ろう
Happy Valentine’s Day! Learn How USDA is Using Biotechnology to Produce High Quality Chocolate with Cacao for Peace in Colombia
Feb 14, 2023
全国お菓子協会によると、アメリカ人の92%がバレンタインデーをチョコレートやキャンディで祝おうと計画している。
世界中のカカオ生産者の直面する問題の一つが土壌中のカドミウムである。最近Consumer Reports、Seattle Times、Reutersなどが報道しているように、チョコレートには微量のカドミウムが含まれる。カドミウムはカカオの木が土壌から吸収する。土を変えるのは難しいため、科学者はバイオテクノロジーで問題を解決しようとしている。
USDAの海外農業サービスのプロジェクトであるCacao for Peaceはコロンビアの農家が海外輸出を増やすためにカドミウムの問題に取り組んでいる。科学者はゲノム編集によりカカオのカドミウム吸収遺伝子を僅かに改変しカドミウムを吸収しにくい植物-そしてカドミウムの少ないチョコレートを作ろうとしている。科学者達は9つのゲノム編集カカオ系統を作成し現在試験中である
カカオのゲノム編集についての詳細は以下から
Engineering disease-resistant cacao
https://innovativegenomics.org/projects/engineering-disease-resistant-cacao/
[WHO]INFOSAN四半期報告
INFOSAN Quarterly Summaries
https://www.who.int/groups/international-food-safety-authorities-network-infosan
最新
INFOSAN Quarterly Summary, 2022 #4
10 February 2023
https://www.who.int/news/item/10-02-2023-infosan-quarterly-summary-2022-4
[ASA]ASA裁定
-ASA Ruling on Huel Ltd
15 February 2023
https://www.asa.org.uk/rulings/huel-ltd-g22-1169110-huel-ltd.html
食事代用品でお金の節約になるという宣伝の比較対照が高価なコンビニ製品で通常の食品ではない。また普通の食事を1日三回Huel製品を食べることでは代用できないことが明示されておらず無責任である。「Huelは健康的なだけではない…」という主張は一般的健康強調表示になるが認可された強調表示を伴っていない。
-ASA Ruling on Juniper Technologies UK Ltd
15 February 2023
処方のみの医薬品(セマグルチド)を減量用とYoutubeで宣伝
論文
-健康な成人でのカンナビジオールと同時経口投与したΔ9-THCの、Δ9-THCの薬物動態と薬理学への影響評価:RCT
Assessment of Orally Administered Δ9-Tetrahydrocannabinol When Coadministered With Cannabidiol on Δ9-Tetrahydrocannabinol Pharmacokinetics and Pharmacodynamics in Healthy Adults: A Randomized Clinical Trial
JAMA Netw Open. 2023;6(2):e2254752.
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2801352
18人の成人でのRCT。20 mg Δ9-THC + 640 mg CBDの経口摂取は20 mg Δ9-THC単独より薬効が大きい。これはCBDによるΔ9-THCと 11-OH-Δ9-THC代謝の阻害によるようだ。
-1型糖尿病の人の肥満と過体重は一般人とほぼ同じ
Overweight and obesity in people with type 1 diabetes nearly same as general population
13-FEB-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/979310
アメリカ人で1型糖尿病の人の62%が肥満または過体重で、一般人は64%、2型糖尿病の人は86%だった。Annals of Internal Medicine
-現在のリスクを考えると、「核の冬」の人々の認知は低すぎる、専門家が主張
Public awareness of ‘nuclear winter’ too low given current risks, argues expert
13-FEB-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/979300
ケンブリッジ大学の存在に関わるリスク研究センターが先月行って本日発表した英米の世論調査によると、ロシアの戦争挑発によって過去40年で最も高くなった核戦争のリスクにも関わらず、人々の核の冬についての認知は低く主に冷戦の残渣でしかない。
(今は温暖化が流行。)
その他
-科学者が私の健康的な食事をチェックしたら隠されたジャンクフードだらけだった-どうやってみつけるか教える
Scientists checked my healthy meals and it turns out they’re full of hidden junk food – here’s how to spot it
By Kasia Delgado February 14, 2023
https://inews.co.uk/inews-lifestyle/scientists-checked-meals-hidden-junk-food-2141750
栄養士のFederica Amati博士とKing’s College Londonの遺伝子疫学教授で個別栄養企業ZOEの共同創設者Tim Spector教授に私の最近の食事をチェックしてもらった
朝食に全粒ブラウンブレッドにバターとスーパーでよく売っているイチゴジャムを食べた。これが超加工食品(UPF)警告になった。彼らは「血糖値が上がる。黒いライ麦パンかブラウンシード入りサワードゥーの方が良い。バターの代わりにアボカドやナッツバター、一義ジャムは生鮮果物か自分で作る」という。
ランチのチェリートマトときゅうりとペッパーとフェタにオリーブオイルとバルサミコ酢の自家製ドレッシングは合格だった。
しかしオフィスに持っていくスーパーで売っていた植物ベースのフェイクダックとレタスのラップはダメだった。「出来合のラップと肉の代用品はUPF」とSpectorがいう。「出来合いのものには丸ごとの食品を買った場合には入っていない成分が入っている。豆や豆腐のような植物と黒いライ麦パンかサワードゥーを買うように」
夕食のサバと新じゃがとニンジンとブロッコリーは合格だったがマヨネーズがUPFでダメ出しされた。「店で買ったマヨネーズには注意、ただしたまにならOK」。つまり二週間に一回ならいい。私がこよなく愛するクランペットもUPFだった、理由は添加物が5つ以上だから。おやつのココア風味のプロテインバーを私はチョコレートより良い選択だと思っていたのに「ダークチョコレートとアーモンドのほうがはるかにいい」とSpectorはいう。
砂糖が多いことは知っていたがビタミンも入っていると考えて買ったベリーのスムージーは「とても砂糖が多くたまにおやつとしてのみ楽しむべき」とSpectorはいう。スムージーが欲しかったらアボカドやナッツやほうれん草とギリシャヨーグルトで自分で作るべき
(一部のみ。食品企業諸悪の根源説の英国での第一人者。「台所にない成分は避ける」って安部司と同じこと言ってる。個別栄養指導って新たな金儲けの手段なんだ。何故豆腐は超加工食品ではないのだろう?)
-Wegovy(セマグルチド)減量注射が英国の薬局で販売される
Wegovy weight loss jab to be sold by UK chemist shops
https://www.bbc.com/news/health-64623284
BootsやSuperdrug および Lloyds Pharmacyが人々にこの注射薬を売り始める。値段は明らかではないがNHSのガイドライン案によると1ヶ月分の自己注射4本で73.25ポンド(12000円くらい?)で最大2年使える。入手するには肥満または過体重である必要があり、医師が処方する。薬局がオンラインサービスを提供する予定
-トリインフルエンザは多くの哺乳類にわたる「前例のない」アウトブレイクの結果、感染した人のうち50%以上を殺すように変異するかもしれない、専門家が恐れる
Bird flu may mutate to kill more than 50% of humans who catch it, as a result of 'unprecedented' outbreak sweeping mammals, experts fear
14 February 2023
https://www.dailymail.co.uk/health/article-11748537/Bird-flu-mutate-kill-50-humans.html
-「フードコンパス」は健康的食品ランキングの針路を外している
“Food Compass” off course on healthy food rankings
James Nason, 15/02/2023
https://www.beefcentral.com/news/food-compass-off-course-on-healthy-food-rankings/
Tufts大学の栄養研究者らが開発した「フードコンパス」は8000以上の食品を「最も健康的」な100点から「最も健康的でない」1点までランキングするシステムである。それは70点以上の食品を勧め31-69はほどほどに、30以下は最小限にするよう助言する。
これについて科学ジャーナリストのNina Teicholzがいくつかの矛盾を見つけたとソーシャルメディアでデータを共有している。肉や卵や家禽は全て推奨されない食品だが、チェリオスやシリアルは95や83と高い評価をされている。Tufts大学の食品栄養革新研究所はこれらのランクの高い製品の製造者を含む60ほどの企業が資金提供している。これらの企業がフードコンパスに入れてもらうためにお金を払ったという根拠は無いが著者らには何かが間違っていることを認める責任がある
(牛肉業界の言い分。企業からお金をもらって操作したとは思わないけれど、個別の食品を良い悪いとラベリングしようとする基本的考えや、環境影響等を恣意的に評価していることは批判されるべきだろう。)
-SMC NZ
史上三回目の国家緊急事態-専門家の反応
National state of emergency activated for the third time in history – Expert Reaction
14 February 2023
サイクロンガブリエルによる災害が政府に緊急事態宣言をさせた
三回目で、他二つはクライストチャーチの地震とCovid-19パンデミック
(中心気圧960s hPaで史上最低らしい)
-ニューヨークが病院と医療施設でのマスク要求を取り下げる
New York to drop masking requirements in hospitals, health care facilities
By MAYA KAUFMAN 02/09/2023
https://www.politico.com/news/2023/02/09/new-york-to-drop-masking-requirements-00082179
2月12日から医療施設でマスクを要求する緊急Covid規則が無効になる
CDCが9月にマスク要求を緩和していたがニューヨークは継続していた
-マスクを巡る戦いの新たなターン
A New Turn in the Fight Over Masks
By Yasmin Tayag FEBRUARY 14, 2023
重要なパンデミックの疑問は見かけによらず難しい
ほとんどのアメリカ人にとって、マスクをつけることは過去のものになった。しかしマスクについての争いはそうではない。
マスクはCOVID予防対策の最良のもののうちのひとつと広く見られた。それでも義務にするかどのタイプがいいかどうやってつけるかを巡って無数の議論があった。新しいコクランレビューはマスク反対者に一理あったかもしれないことを指摘する。著者らはマスクが集団レベルでCOVID感染を減らした根拠は「ほとんどあるいは全く」ないことを発見し、「フェイスマスクの影響については不確実性がある」と結論した。
ツイッターではマスクについて長い間批判してきた人達がこれを根拠として持ち上げている。結論を出すのは困難であると限界を指摘してもっと微妙な解釈をしている研究者もいる。CDC長官も議会での証言でこの論文に反対した。
以下有料部分
(リアルワールドで明確な根拠が無い、というのは効果がないことの根拠がある、という意味ではない。ただ大きな効果はないのだろう、とは言えるかも。明確な根拠がないことを強制できるか、というとそれは難しい、と判断されるだろう。マスク論争まだまだ続く)