[EU]RASFF 2023(0129-0204)
警報通知(Alert Notifications)
フランス産飼料用モロコシのブタクサの種子高含有、中国産ハラペーニョグリーンのPAHs (PAKs)及びベンゾ(a)ピレン 、家禽肉のクロラムフェニコール、トルコ産有機金色亜麻仁のシアン化水素酸(HCN)、ベルギー産ちりめんキャベツのプロチオコナゾール、ガーナ産オランダ経由粉末メロン種子のアフラトキシン、イタリア産リゾットライスのカドミウム高含有、バングラデシュ産チリパウダーの未承認着色料ローダミンB、フランス産飼料用小麦のシペルメトリン、粉末クミンのピロリジジンアルカロイド、ベルギー産リーキのカドミウム、ドイツ産マルメロジュースの鉛及びアルミニウム、
注意喚起情報(information for attention)
チェコ共和国産フードサプリメントのアミグダリン高含有、ポーランド産パースニップのリニュロン、ベネズエラ産調理済エビの亜硫酸塩、トルコ産乾燥イチジクのオクラトキシンA、インド産赤長粒米のトリシクラゾール、エジプト産塩漬けビーフケーシングの鉛、インド産煎った米粉のクロルピリホス、エクアドル産調理済エビの亜硫酸塩、インド産米粉の未承認物質トリシクラゾール、トルコ産レーズンのオクラトキシンA、ペルー産ドラゴンフルーツのアセフェート、スペイン産マンダリンの未承認物質クロルピリホスメチル、
通関拒否通知(Border Rejections)
トルコ産マンダリンのクロルピリホスメチル(複数あり)、トルコ産マンダリンのプロクロラズ、アルゼンチン産マテ茶の未承認物質アントラキノン、エジプト産オレンジのプロフェノホス、インド産フェヌグリークの葉のアセタミプリド・クロルピリホス・チアメトキサム及びチオファネートメチル、トルコ産生鮮ペッパーのアクリナトリン、エジプト産オレンジのクロルピリホス(複数あり)、メキシコ産キハダマグロの水銀、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド(複数あり)、ボスニアヘルツェゴビナ産ビスケットのアクリルアミド、ガーナ産パーム油の未承認着色料スーダン4、トルコ産刻んだ乾燥イチジクのオクラトキシンA、スリランカ産ツルノゲイトウのクロチアニジン・イミダクロプリド及びチアメトキサム、トルコ産生鮮ペッパーのホルメタネート、トルコ産生鮮ペッパーのクロルピリホスメチル(複数あり)、トルコ産生鮮ペッパーのフロニカミド、インド産ビリヤニマサラ/スパイスミックスのエチレンオキシド、インド産シナモンパウダーのエチレンオキシド、インド産コリアンダーシードの2-クロロエタノール、パキスタン産米の未承認物質ヘキサコナゾール、ブラジル産ガムキャンディの未承認新規食品成分チョウマメ、インド産カルダモンのジメトモルフ・メタラキシル・キナルホス及びテブコナゾール、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン(複数あり)、インドネシア産ナツメグのオクラトキシンA、トルコ産生鮮ペッパーのジニコナゾール、韓国産フードサプリメントの未承認添加物ポリアクリル酸ナトリウム及び二酸化チタン、スリランカ産ツルノゲイトウ(Alternanthera sessilis)のカルボフラン、
[FDA]FDA Grand Rounds:プラスミドの細分類とAMR遺伝子プロファイリングを強化するモジュールアプローチ
FDA Grand Rounds: A Modular Approach for Enhanced Plasmid Subtyping and AMR Gene Profiling of Plasmids
01/18/2023
FDA動物用医薬品センター(CVM)が薬剤耐性対策の強化に役立つ新しいプラスミド分類法を紹介する。
[FDA]リコール
-Edgewell Personal Careはベンゼンの可能性のため日焼け止め製品Banana Boat Hair & Scalp Sunscreenの全米の自主的リコールを発表する-更新
Edgewell Personal Care Issues Voluntary Nationwide Recall of Banana Boat Hair & Scalp Sunscreen Due to the Presence of Benzene – UPDATED
January 30, 2023
2022年7月29日付リコールにロットコード「20301CF」を1つ追加する。製品の一部のサンプルに微量のベンゼンが含まれていた。ベンゼンは製品成分ではないが、レビューの結果、製品を缶から噴霧する推進剤に予想外の濃度のベンゼンが検出された。
- Shop Me Caは健康リスクの可能性のためDiep Bao Creamをリコールする
Shop Me Ca Recalls “Diep Bao Cream” Because of Possible Health Risk
February 01, 2023
Shop Me Ca社は、Diep Bao Creamの10 gチューブに鉛が混入している可能性があるため、リコールする。製品を使用し、2人の乳児の血中鉛濃度が上昇したことが判明した。
[FDA]警告文書
-Organic Heirloom Plants
JANUARY 30, 2023
サル痘に関連する未承認の医薬品、不正表示の問題。ハーブ製品を含む。
-Dr. Green Mom, LLC
JANUARY 30, 2023
サル痘に関連する未承認の医薬品、不正表示の問題。サプリメント製品を含む。
-Noble Elements, LLC
JANUARY 30, 2023
サル痘に関連する未承認の医薬品、不正表示の問題。コロイド銀製品を含む。
-Old Tiles Wallpaper, LLC DBA Old Tiles Decor
JANUARY 30, 2023
サル痘に関連する未承認の医薬品、不正表示の問題。チンキ剤製品を含む。
-Monkeypox-treatment.com
JANUARY 30, 2023
サル痘に関連する未承認の医薬品、不正表示の問題。サプリメント製品を含む。
-Adept Life Science, LLC
JANUARY 24, 2023
ダイエタリーサプリメントのCGMP、不正表示の問題。
[FDA]公示
-MANNERS Energy Boostは表示されない医薬品成分を含む
Public Notification: MANNERS Energy Boost contains hidden drug ingredient
02/02/2023
FDAの研究所分析により、オンラインのamazon.comやその他の小売店で販売されている精力剤MANNERS Energy Boostにタダラフィルが含有されていることが確認された。製品写真あり。
[FDA]消費者向け情報。食品を安全に保管している?
Are You Storing Food Safely?
01/18/2023
https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/are-you-storing-food-safely
FDAは冷蔵庫や冷凍庫、食器棚に食品を安全に保管するためのポイントを紹介する。
[ヘルスカナダ]エリスリトールの使用をそのまま喫食可能な朝食用シリアル及びそのコーティングに拡大するための甘味料許可リストの修正通知に関するヘルスカナダ情報文書
Health Canada information document for the Notice of Modification to the List of Permitted Sweeteners to Extend the Use of Erythritol to Ready-to-eat Breakfast Cereals and their Coatings
2023-02-02
ヘルスカナダの食品局はグラノーラやその他のそのまま喫食可能な朝食用シリアル及びシリアルコーティング剤へのエリスリトール使用の認可を求める食品添加物申請の市販前安全性評価を完了した。2023年2月3日より、甘味料許可リストが修正され、エリスリトールが使用可能となる。
[TGA]Caveman Nutrition Pty Ltd、The Cave Nutrition Store Pty Ltd及びその役員に、危険物質を含むスポーツサプリメントの違法広告の疑いで208,000ドルの罰金を科す
Caveman Nutrition Pty Ltd, The Cave Nutrition Store Pty Ltd and their director fined $208,000 for alleged unlawful advertising of sports supplements containing dangerous substances
2 February 2023
オーストラリアTGAは未登録のスポーツサプリメント製品や医薬品を広告した疑いで、Caveman Nutrition Pty Ltdに7件の違反通知(合計93,240ドル)、The Cave Nutrition Store Pty Ltdに6件の違反通知(合計79,920ドル)、これらの会社の役員に13件の違反通知(合計34,632ドル)を発行した。製品は、選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(SARM)、ホルモン剤、代謝調整剤やCardarineの宣伝があった。
[TGA]JSHealth Vitamins Pty Ltdに補完医薬品の違法販売の疑いで13,320ドルの罰金を科す
JSHealth Vitamins Pty Ltd fined $13,320 for alleged unlawful supply of a complementary medicine
2 February 2023
オーストラリアTGAはJSHealth Vitamins Pty Ltdに対し、Therapeutic Goods Act 1989(医薬品法)違反の疑いで総額13,320ドルの侵害通知を発出した。製品にはウイキョウ(Foeniculum vulgare)から抽出された成分が含まれていた。
[HK]法令違反等
-ピーマン類のサンプルに基準値超過の残留農薬が検出される
Pesticide residue exceeds legal limit in Sweet Pepper sample
Wednesday February 1, 2023
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20230201_10135.html
ピーマン類のサンプルに基準値0.2 ppmを超える0.69 ppmのアセタミプリドが検出された。
-CFSが偽造の疑いのある衛生証明書を発見する
CFS finds suspected forged health certificates
Thursday, February 2, 2023
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20230202_10138.html
輸入業者であるSupreme Fine Food社が提出した衛生証明書のうち、偽造の疑いがあるものは6件あった。偽造衛生証明書の疑いのある日本産生カキは約990 kgである。
[DEFRA]飲料容器のデポジット返却計画が一段前進
Deposit Return Scheme for drinks containers moves a step closer
20 January 2023
https://www.gov.uk/government/news/deposit-return-scheme-for-drinks-containers-moves-a-step-closer
2025年から、飲料用瓶や缶に預かり金を設定する新しい現金インセンティブシステムがリサイクルを増やすだろう
回収機や回収サイトでボトルを返却すると現金が受け取れる仕組み
[USDA]2025食事ガイドライン更新委員会は多様で先住民の視点で強化されている
The Committee to Update 2025 Dietary Guidelines is Strengthened by Diverse and Indigenous Perspectives
Feb 03, 2023 Posted by Heather Dawn Thompson, Director, USDA Office of Tribal Relations in Food and Nutrition
委員会のメンバーに初めてChoctaw族のValarie Blue Bird Jernigan博士が任命されたことを喜ばしく思う。
先住民族の知識を連邦政府の政策や意思決定プロセスに取り入れる作業の一環
(ポリコレの一環で、確立された科学的見解と特定地域の迷信が同等に扱われる危険性があると一部で懸念されている。食はもともと伝統や習慣の部分が大きいので、ポリコレの拡大が吉と出るか凶と出るかはわからない。例えば、家で料理をするのが伝統だからそれが望ましいとか言われかねない)
[ProMED]原因不明の死、ラクダ-サウジアラビア(第2報):(リヤド)ソルガム関連中毒疑い
Undiagnosed deaths, camel - Saudi Arabia (02): (RI) sorghum-related poison susp
2023-02-03
https://promedmail.org/promed-post/?id=8708139
Date: Thu 2 Feb 2023 Source: Abdullah Assiri [edited]
動物保健局は中部地域でのラクダの群れで複数の死亡を知らされている。単一の群れで4頭の死亡が検出され調査は急性飼料中毒に一致する。飼料検体を採取していて疑われているのはソルガムである。
-原因不明の死、ラクダ-サウジアラビア:(リヤド)情報求む
Undiagnosed deaths, camel - Saudi Arabia: (RI) RFI
2023-01-26
https://promedmail.org/promed-post/?id=20230126.8707979
Date: Wed 25 Jan 2023 Source: Arabic RT/Arab World News [in Arabic, trans., edited]
"Sabq"新聞がサウジアラビアのAl-Aflaj地域西で約40頭のラクダの謎の死を報告している。ラクダのオーナーは約20日前から突然ラクダの群れに病気が広がったという。医師が検査を始めたが結果が遅れている
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 229-23
6 February 2023
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20229-22.aspx
新規申請と提案
・干ばつ耐性除草剤耐性遺伝子組換え大豆系統IND-00410-05由来食品
・GM大腸菌由来の新しい酵素で作った生体変換ステビオール配糖体
論文
-ベビーフードの有害金属:研究者らは「懸念となる」米国規制のギャップを発見
Toxic metals in baby food: Researchers find ‘concerning’ gaps in U.S. regulations
2-FEB-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/978607
バッファロー大学の研究者らがCurrent Problems in Pediatric and Adolescent Health Careに発表した両親と医療従事者のリスク認識と予防対策についての調査。
市販のベビーフードの規制は親が期待するほど厳しくはない。
農薬については膨大なことを考えるのに鉛ヒ素カドミウム水銀については?
(農薬並みに規制しろと言われても不可能なので。ただこれまで散々農薬が危険だという情報ばかりに晒されてきて、それよりずっとハイリスクなものを食べさせていると急に言われたと感じる親が困惑するのは当然。)
-海のプラスチックは広く信じられているほど大きな問題か?
Are plastics in the ocean as big a problem as widely believed?
2-FEB-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/978638
書籍「世界の海のプラスチック汚染Plastic Pollution in the Global Ocean」の紹介
-デンマークがEUのフードシステム転換を先導する
Denmark spearheading transformation of EU food system
3-FEB-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/978648
研究費の発表
コペンハーゲン大学が、欧州フードシステムを気候、持続可能性、生物多様性、そして人々にとって良くなるように転換するための欧州市民を社会全体で動員するEUの新しいプロジェクトCLEVERFOODを主導する
Horizon Europeから810万ユーロの資金提供を受けた4年計画
-都市の生態系での野生ハチの種の豊富さの減少はミツバチの多さに関連する
Decline in wild bee species richness associated with honey bee abundance in an urban ecosystem
3-FEB-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/978660
PeerJ Life & Environmentに発表された新しい研究は都市部のセイヨウミツバチが如何に野生のハチの新たな脅威であるかの知見を提供する
カナダのモントリオール島では近年養蜂が増加していてそのことが小さな野生のハチの種の豊富さに負の影響を与えている
(趣味の養蜂レベルの人達が問題。自分で花を育てて外に出さなければいいのに)
-ポピーシード茶使用によるオピオイド使用疾患:症例報告
Opioid Use Disorder from Poppy Seed Tea Use: A Case Report.
Kauppila GR, Eagen KV.
Am J Case Rep. 2023 Jan 26;24:e938675.
未洗浄あるいは未加工で購入できるポピーシードを慢性痛治療に使って依存になった65才の男性の症例。アメリカでは未洗浄あるいは未加工ポピーシードの購入や所持は違法。食用のポピーシードはアヘンアルカロイドを含まない場合合法。
-ベリーと急性腎障害
A Berry and Acute Kidney Injury.
Kirushnan BB, Balasubramaniyam R, Raj R.
Saudi J Kidney Dis Transpl. 2022 Jan-Feb;33(1):172-174.
ニュージーランドの風土病であるtutu ベリー(Coriaria arborea)による急性腎障害の症例報告。インドの32才男性。オークランドに2日間の観光旅行に出かけてよく知らない果物10-12個を食べた。食べてから5時間で吐き気、強直間代性けいれん5回でオークランドのICUに入院。急性腎障害と診断された
-シネフリンを含むプレワークアウトサプリメントに関連する有害事象の症例報告レビュー
Review of Case Reports on Adverse Events Related to Pre-workout Supplements Containing Synephrine.
de Jonge MLL, et al.,
Cardiovasc Toxicol. 2023 Jan;23(1):1-9
35人の患者を記載した30の症例報告のレビュー。虚血性心疾患、不整脈、脳血管疾患の診断がよくされている。5人は障害が残るあるいは最終フォローアップでも投薬が必要なままだった。
-小児がんの化学療法中のこどもにとって納豆は枯草菌血症のリスク要因
Natto intake is a risk factor of Bacillus subtilis bacteremia among children undergoing chemotherapy for childhood cancer: A case-control study.
Aoyagi R, et al.,
J Infect Chemother. 2023 Mar;29(3):329-332.
日本からの症例対照研究。23例の枯草菌血症例に92の対照。7日以内に納豆を食べたのは患者が78%で対照が50%。
-世界のがん:失望の逸話を乗り越える
Global cancer: overcoming the narrative of despondency
The Lancet EDITORIAL| VOLUME 401, ISSUE 10374, P319, FEBRUARY 04, 2023
2月4日は世界がんデー。がんの予防と治療の格差への対処を。
-NHSの治し方
How to fix the NHS
Udani Samarasekera
The Lancet WORLD REPORT| VOLUME 401, ISSUE 10374, P333-334, FEBRUARY 04, 2023
患者が長く治療が遅れている一方で職員がストライキをしている。Udani Samarasekeraが壊れたNHSを修復するにはどうすればいいか問う
英国NHSは唯一無二の冬の危機に直面した。医師はソーシャルメディアに恐ろしい光景を説明する:患者が病院の廊下で泣き叫び担架の上で死んでいく;大変な混雑;外では救急車の行列;絶望して涙ぐむ職員。英国王立救急医療学会の副会長Maya Naraviはこの危機を「かつて見たことのないスケールで、この数ヶ月は信じられない」という。
2023年1月12日に発表された最新NHSパフォーマンスデータがそれを直接確認する。12月に事故や救急で4時間以内に医師の診察を受けた患者は65%で過去最低。さらに患者を苦しめたのは職員の消耗とモラルの低さで2023年の1月の数千人の看護師と救急職員のストライキは不満をさらに高めた。2月6日にはさらにストライキが予定されていて若い医師も3月にはストライキをする。
多くの国で医療は問題に直面しているが、英国は特にひどいが、投資の少なさと国民の健康状態の悪さからそれは驚きではない
(一部のみ。)
その他
-ワクチン躊躇に取り組むワクチン推進ドキュメンタリー
A Pro-Vaccine Documentary that Tackles Vaccine Hesitancy
Jonathan Jarry M.Sc. | 3 Feb 2023
悪性:ワクチン戦争Virulent: The Vaccine Warは我々に現代の反ワクチン運動がどのようなものか、それを自身の物語でどう押し返すかを示す
Virulent: The Vaccine Warの紹介
本文略
追記に反ワクチン派によるオンライン攻撃への対処法が紹介されている
Kids+
Anti-Anti-Vaxx Toolkit
SNSで予防接種を薦めると反ワクチン活動家が押し寄せてあなたの病院の格付を下げたり悪評をばらまいたりする。それはどういう人たちでどんな戦略を使いどう対処するか。
-動画
空騒ぎ
Cup o'Joe_Much Ado About Nothing
https://www.youtube.com/watch?v=0qvltoL7HpU
コーヒーが人気なのでコーヒーと健康に何らかの関連があるという研究は注目される。最近のニュースの見出し「ミルク入りコーヒーは抗炎症作用があるかもしれない」「朝のコーヒーにミルクを入れるのがあなたにとっていいかもしれない理由」などについてはどうだろうか。私は“may” や “might”のような責任逃れの単語は嫌いだ。明日私の庭の芝生に緑の宇宙人が着陸するかもしれないmayが期待しない。新聞の見出しのかもしれないmayはシェイクスピアの「空騒ぎ」でよく描かれている。
(以下問題の論文について。in vitro論文から見出しのようなことは言えない)
Dr. Joe Schwarczエチレンオキシドについて説明する
Dr. Joe Schwarcz discusses ethylene oxide
https://www.youtube.com/watch?v=51Ot3FXX42I
エチレンオキシドは反応性が高く、二量体化してジオキサンになる。ジオキサンは洗剤成分のラウレス硫酸ナトリウムSodium laureth sulfate (SLES)にも(構造的に)埋め込まれている。そのため不純物として検出される
参考
NY State Bans Laundry Detergents Containing Probable Carcinogen. Dioxane-Free Brand Ingredients Matter Shares Results of Study
Jan 17, 2023
ニューヨーク州では洗濯用洗剤の1,4-ジオキサンの2ppm以上の混入は禁止されている。
Ingredients Matter(自然石けん会社、ジオキサンを含まないことを宣伝している)の委託で検査ラボBureau Veritasが行った検査でほぼ全ての洗剤から1,4-ジオキサンが検出された。ジオキサンの規制は2023年末には1ppmになる
-オーストラリア保健高齢者福祉省
オーストラリアの若い人のHPVワクチンドーズスケジュール変更
Changes to HPV vaccine dose schedule for young Australians
6 February 2023
https://www.health.gov.au/news/changes-to-hpv-vaccine-dose-schedule-for-young-australians
2023年2月6日から、HPVワクチンは12-13才に一回Gardasil®9になる。25才までの全員にキャッチアップ計画。
(根絶に向けて着々前進)
-コロラドの若者の頻繁な大麻使用は精神障害と関連
Frequent marijuana use by Colorado youths associated with psychotic disorders
By Dan Flynn on February 5, 2023
2012年に娯楽用の大麻を初めて合法にしたコロラド州では公衆衛生環境省が隔年で大麻の使用傾向や健康影響報告書を作ることになっている。2022年の要約と報告が今週発表され、娯楽用大麻合法化10年の傾向が示された。使用率の低下などポジティブな傾向もあったが若者の使用と精神疾患との関連、依存症、学業の失敗、使用後の交通事故などネガティブな知見もある。
Monitoring Health Concerns Related to Marijuana in Colorado: 2022 Summary
https://drive.google.com/drive/u/0/folders/1K0jYw-3spzb6F3OTOw1JLupdMK4Z5mfH
(コロラド公衆衛生環境省の公式ページなのだがgoogleドライブ
https://marijuanahealthreport.colorado.gov/)
-ロックダウンの致死的コスト
The lethal cost of lockdowns
DAVID LIVERMORE 5th February 2023
https://www.spiked-online.com/2023/02/05/the-lethal-cost-of-lockdowns/
英国の超過死亡の多さは何故社会を閉鎖することが致死的間違いだったのかを示す
主に高齢者や弱い人を殺すパンデミックの後は、普段より死亡が減るのではないかと思われるかもしれない。しかし英国ではそうはならず、全く逆である。現在の死亡はパンデミック前より多い。同様のパターンが欧州中で見られる。原因として想像される説明は無数にある。NHSの予算削減、ワクチン接種、など。主な原因がロックダウンであるという根拠がたくさんある
(いつパンデミックが終わったのだろう?)