2023-02-17

[HK]2022年の食品インシデントのレビュー

Review of Food Incidents in 2022

Last revision date: 15 Feb 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_199_01.html

香港食品安全センター(CFS)は、香港以外で発生した食品インシデントを積極的に監視し、香港の公衆衛生を守るための迅速なリスク管理対策を講じるために、食品インシデント監視システム(FISS)を設定している。CFSは、他の食品安全機関との連携を強化するために、国際食品安全当局ネットワーク(INFOSAN)やEUの食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)などの国際的な食品安全ネットワークにも参加している。

2022年の食品インシデント

CFSは2022年にFISSから約2,500件の食品インシデントを検出した。香港に影響する可能性のあるこれらの食品インシデントに応えて、CFSは、関連する輸入記録の見直し、関連機関との連携、香港の業者との販売検査の実施により、問題の製品のリスクを評価し、香港での入手可能性を調査した。リスク評価や香港での影響の大きさに応じて、CFSは、関連製品の販売中止、製品回収、監視強化、輸入停止など、様々なリスク管理対策を策定した。

CFSは様々な広報チャンネルを通して、市民に食品インシデントや食品安全の助言を情報提供した。香港での販売が確認され、製品回収が必要になった場合、CFSは、プレスリリース、取引警告、食品/アレルギー警告を通して消費者や食品事業者に通知した。CFSは影響する製品が香港で入手できない場合、市民に警告する代わりに食品インシデント投稿を発表した。

CFSは2022年に、化学物質ハザード(過剰な残留農薬や食品添加物、毒素、非表示のアレルゲンなど)、微生物学的ハザード(リステリア菌、サルモネラ菌、大腸菌など)、物理的ハザード(異物など)、その他の問題(正しくない日付表示など)を含む、349件の食品インシデント投稿、25件のプレスリリース、26件の取引警告、22件の食品警告/アレルギー警告を発表した。市民に公表された食品インシデントの大多数は微生物学的ハザードと化学物質ハザードに関連し、それぞれ41% と38%を占めた(図1)。

 

図1:2022年に市民に公表された食品インシデントの種類

微生物学的ハザード 41%

化学的ハザード 38%

物理的ハザード 14%

その他の問題 7%

 

食品インシデントのリスク管理

2022年に発生した以下の例は、CFSがFISSを通して食品インシデントを検出した方法、効果的なリスク管理戦略の策定方法、適切な管理対策の実施方法を解説している。

サルモネラ菌汚染の可能性のあるチョコレート製品

CFS はFISSを通して、2022年4月に食品安全機関が発表した、サルモネラ菌感染アウトブレイクに関連する可能性があることによる、あるブランドのチョコレート製品の特定のバッチの回収に関する通知を特定した。CFSはすぐに、このインシデントについてさらに情報を得るために、関連する機関や食品安全機関の国際的なネットワークであるINFOSANに連絡した。CFSはこの取引をフォローアップし、香港内の影響を受けた製品の輸入や販売を特定した。CFSは影響を受けた製品を回収するよう輸入業者に指示し、すぐにプレスリリースと取引警告を発表した。CFSはさらに、同じブランドのチョコレート製品への監視を強化した。

その後INFOSANは、ベルギーの工場で生産された関連ブランドのチョコレート製品の世界的な回収に関する関連警告を発表し、これは様々な国々から100件以上報告された複数国にわたるサルモネラ菌のアウトブレイクに関連したものだった。CFSはFISSを通して最新情報を継続して監視した。世界的に回収される製品数が増加するインシデントが発生したため、CFSは最新状況について市民や業者に情報提供した。影響を受けた製品の摂取に関連した香港でのサルモネラ菌食中毒事例は報告されなかった。

エチレンオキシドが存在する可能性のあるアイスクリーム製品

2022年6月、CFSはFISSを通して、農薬エチレンオキシド(EO)が検出された欧州の特定ブランドのアイスクリーム製品について、食品安全機関からの発表を確認した。その後、CFSはEOを含むことが判明した同ブランドの他の種類のアイスクリームが香港に流通しているという通知をRASFFから受け取った。

国際がん研究機関はEOをヒトに対して発がん性がある(グループ1)と分類した。CFSはすぐさまフォローアップのために関連機関や業者に連絡した。CFSはプレスリリースや取引警告を通して、輸入業者に回収を開始するよう要請し、市民に摂取しないよう助言し、業者には関係するアイテムを販売しないよう指示した。CFSはまた、同ブランドのアイスクリームへの監視を強化した。

結論

CFSは早期発見・介入により食品インシデントに素早く対応することで公衆衛生の保護に努めている。香港の食品安全を確保するために、FISSは、CFSが食品インシデントを素早く検出・対応するために使用するツールである。

 

[HK]食品中の保存料や酸化防止剤について心配した方がいい―しないほうがいい?

Should We Worry about Preservatives and Antioxidants in Food – Or Should We Not?

Last revision date: 15 Feb 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_199_02.html

保存料や酸化防止剤がないと想像してみよう。多くの加工食品はこれらの添加物を含むため、消費者には食品の選択肢が少なくなる恐れがある。一般的な例として、ランチョンミート、ベーコン、マーガリン、ソース、パン、ジュース、スナックが挙げられる。だが、多くの人々は、一部の食品は、その性質のために、安全性や鮮度を保つために保存技術の利用が必要だと気づいていない可能性がある。安全で便利で安定した食品供給の要求を満たすために、保存料や酸化防止剤の役割はさらに不可欠になっている。

なぜ保存料や酸化防止剤は食品に添加されるのか?

食品保存料の歴史は、収穫した食品を長期間にわたって食べられるようにするために、果物を保存するのに砂糖が用いられ、肉を保存するのに塩が用いられていた大昔まで遡ることができる。保存料と酸化防止剤が似ていると感じる人もいるが、我々の食品の2つの主な敵、微生物と酸化、それぞれと戦うことで食品の異なる機能を果たしている。

保存料は微生物の増殖を抑制することで食品の腐敗を防ぐ。有害細菌は我々の食品に侵入し、摂取すると重大な病気になる可能性がある。例えばボツリヌス菌は、命の危険のあるボツリヌス症の原因となる可能性のある非常に強力な神経毒を産生する。保存料は、塩漬け肉などの食品製造中にこの細菌の増殖を抑制する可能性がある。菌類や酵母などの他の微生物も、食品を腐らせたり、我々の健康に有害な毒素を産生する可能性がある。そのため、食品の品質を維持するのに加えて、保存料の使用は、食中毒を予防するために特に重要である。

一方、酸化防止剤は、酸化による劣化から食品を守る。空中の酸素に暴露すると、酸化によって、食品に望ましくない香りや色の変化が生じる可能性がある。これが、油脂の悪臭放出や不快な異臭の発生を防ぎ、果物や野菜の変色を遅らせるために酸化防止剤が作用するところである。

近年、食品生産は消費者の要求やグローバリゼーションによって驚異的に進歩している。大規模な国境を越えた食品加工はグローバルな食品供給チェーンの重要な一部である。食品添加物は、加工食品が、世界のある地域の加工工場からさらに別の地域の遠くの消費者の手まで、旅の間中安全でよい状態を保つために使用される。保存料と酸化防止剤がなかったら、食品選択肢が少なくなり、多くの食品はより高価になり、多くの人々は安全な食品を十分入手できなくなり、より多くの食品が廃棄されるだろう。さらに重要なことは、多くの人々が、腐った食品を食べて病気になる恐れがある。

 

図2保存料と酸化防止剤は、世界のある地域から他の地域までの旅を通してずっと安全でよい状態を保つことを保証するのに役立つ。

保存料と酸化防止剤は摂取しても安全?

食品の安全性を改善し食品廃棄を削減する利点があるにもかかわらず、保存料と酸化防止剤は、厳しい評価を受け、使用量で消費者への許容可能な健康リスクが示されないとわかった場合にしか、食品への使用は許可されない。国際レベルでは、FAO/WHO食品添加物専門家会議(JECFA)が安全性評価を実施し、消費者の健康を守り、公正な国際食品取引を保証する目的で、正当な科学的原則に基づき、FAO/WHOコーデックス委員会(Codex)が食品添加物基準を策定する。

 

保存料と酸化防止剤は香港ではどのように規制されている?

香港では、食品中の保存料の規則(Cap. 132BD)が、特定食品中に許容される保存料や酸化防止剤の種類とその最大許容量を特定している。

さらに、食品製造業者は優良製造規範を実践し、保存料や酸化防止剤を、望まれる技術的効果を達成するために最小容量しか添加しない方法で適用する必要がある。

 

十分な情報を得た上で選択をするには?

消費者は食品パッケージ上の成分リストを読んで、保存料や酸化防止剤が含まれているかどうか確認し、十分な情報を得た上で選択することができる。食品および医薬品規制(組成と表示) (Cap. 132W)によると、保存料や酸化防止剤などの食品添加物をパック済み食品に使用する場合、食品表示上の成分リストに機能分類名と具体名あるいは識別番号を記載しなければならない。

 

[CFIA]国家残留化学物質モニタリングプログラム(NCRMP)及び化学物質食品安全監視(FSO)プログラム年次報告書2019-2020年

National Chemical Residue Monitoring Program and Chemistry Food Safety Oversight Program Annual Report 2019 to 2020

2023-01-26

https://inspection.canada.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-bulletin-and-reports/national-chemical-residue-monitoring-program-and-c/eng/1674758882769/1674759040082

カナダ食品検査庁(CFIA)は、食品、動物、植物を保護することで、カナダ国民の健康と福祉、環境及び経済を向上させることを目的としている。国家残留化学物質モニタリングプログラム(National Chemical Residue Monitoring Program:NCRMP)は、CFIAが毎年実施する規制監視プログラムで、食品中の残留化学物質や汚染物質に関するカナダの基準やガイドラインに食品が準拠しているかを検証する。NCRMPから収集したデータ及びその他の監視活動により、CFIAはコンプライアンスの維持又は改善のために追加の管理戦略を必要とするような傾向を特定している。

NCRMPは、例年通り高いコンプライアンスを維持するのに役立つ、CFIAが採用する重要な監視ツールの1つである。NCRMPはコーデックスの原則とガイドラインに従って実施され、起こりうる科学的ハザードについてカナダの食品を監視するCFIAの食品安全の枠組みの重要な一部である。このプログラムは、カナダの食料生産システムやカナダの残留化学物質管理システムの完全性を支えるデータを提供している。これらのシステムは、米国や欧州連合(EU)などの主要な貿易相手国のシステムと同等である。

食品安全監視(FSO)プログラムとして知られる取り組みは、NCRMPを補完し、肉以外の食品分野のCFIAの監視を強化するために2014年に導入された。2016年にCFIAは、NCRMPで通常監視されていなかった特定の生鮮果物や野菜のサンプリングと検査を増やした。サンプリングと検査数の増加は、2019年に入っても続いた。これらの追加のFSOプログラムサンプルの一部は、NCRMPサンプルと同じ方法で、検査官によって連邦登録施設や輸入業者から集められた。しかしながらFSOサンプルの大多数は、CFIAとの契約の元で第三者のサンプル採集者によって小売店で集められた。連邦登録施設と小売店両方で食品のサンプルを採取して、カナダの市場の食品に存在する残留物や汚染物質のレベルに関する追加情報を提供している。

CFIAは、懸念される分野を特定し、農業化学物質の安全な利用を促進するために、NCRMPやFSOプログラムなどの監視活動による違反を、農業従事者、栽培者/生産者、輸入業者、小売業者に伝えている。この継続的な取り組みにより、安全で健康的な食品がカナダ人に継続的に入手可能であることを保証している。

 本報告書は、2019年4月1日から2020年3月31日までに集めた食品サンプルについてNCRMPとFSOプログラムの生鮮果物や野菜の両方の検査結果をまとめている。約16,700のNCRMP及びFSOモニタリングサンプルを対象に、動物用医薬品、農薬、金属、汚染物質の残留物について113,000件以上の検査が実施され、何百万もの結果を得た。詳細は報告書の付属文書Bにまとめられている。NCRMPとFSOプログラムの一環として採取したサンプルの検査結果から、市販食品の圧倒的多数は、化学物質残留物のカナダの基準を満たしていることが示された。全体の遵守率は96.8%で、過去数年と一致している。

 

[TGA]オーストラリアへのOzempic供給減

Limited Ozempic supplies to commence distribution in Australia

15 February 2023

https://www.tga.gov.au/news/news/limited-ozempic-supplies-commence-distribution-australia

来週後半からセマグルチドの配布量が減るため、2型糖尿病患者が近所の薬局で入手できなくなる場合があるかもしれない。今後数週間で改善する見込みだがしばらくは供給は減る見込み。保健省は医薬品卸売業者に薬局の購入量を制限して均等に配布するよう依頼している。また遠隔地や地方を優先するよう頼んでいる。

Ozempicの供給量は2型糖尿病と適用外使用で処方されている全ての患者の需要を満たすのに十分ではない。この状況では医師はOzempicを登録された使用に割り当てることを強く勧める。

TGAはOzempicが肥満治療に適用外使用されていることを承知している。

 

[FTC]FTCはアマゾンの格付とレビューを乗っ取ってそれを消費者を騙すのに使ったサプリメントマーケティング業者を訴える

FTC Charges Supplement Marketer with Hijacking Ratings and Reviews on Amazon.com and Using Them to Deceive Consumers

February 16, 2023

https://www.ftc.gov/news-events/news/press-releases/2023/02/ftc-charges-supplement-marketer-hijacking-ratings-reviews-amazoncom-using-them-deceive-consumers

FTCがレビューの乗っ取りを標的にした初めての訴訟で、Bountiful Companyは60万ドルの支払いを求められるだろう

新商品に、別の評判の良い製品のレビューをくっつけてランクを上げるやり方。アマゾンの“variation”を悪用。製品はリンゴ酢サプリとリンゴ酢グミ。

 

[CDC]州別小さい子どもの野菜、果物、砂糖で甘くした飲料の摂取-米国、2021

Fruit, Vegetable, and Sugar-Sweetened Beverage Intake Among Young Children, by State — United States, 2021

MMWR

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/72/wr/mm7207a1.htm?s_cid=mm7207a1_w

インフォグラフィクスあり

1-5才のこどものうち

・2人に1人は毎日野菜を食べない

・3人に1人は毎日果物を食べない

毎日野菜と果物を食事やおやつで

 

[UNESCO]学び育つための準備:世界中の学校の健康と栄養

Ready to learn and thrive: school health and nutrition around the world

2023

https://unesdoc.unesco.org/ark:/48223/pf0000384421

手洗い、禁煙や予防接種、学校給食、自動販売機まで様々なトピックスについての政策を調査した報告書

 

論文

-乳児用調整乳のほとんどの健康強調表示はほとんどあるいは全く根拠がないようだ

Most health claims on infant formula products seem to have little or no supporting evidence

15-FEB-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/979684

厳格な宣伝規制が緊急に必要、と研究者らはいう

BMJに発表された国際的調査。日本を含む15カ国で販売されている製品757の31種類の強調表示を解析。もっともよくある強調表示は「脳/目/神経系の発達をサポート/役立つ」、「健康的な免疫系を強化/サポート」、「成長と発育をサポート/役立つ」。文献や臨床試験などの参照がないものが多い

(「成長を助ける」が根拠がないという主張。フォローアップミルクや乳糖低減ミルク等含む)

 

-アルコールが安くなると中絶と悪い出産結果が増える、新しい研究が示す

When alcohol becomes cheaper, abortions and adverse birth outcomes increase, new research shows

15-FEB-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/978969

Addictionに発表されたフィンランドの酒税削減との関連研究

 

-米栄養学会は歴史的ホワイトハウス飢餓、栄養、健康会議の包括的概要を出版

American Society for Nutrition publishes comprehensive summary of historic White House Conference on Hunger, Nutrition, and Health

16-FEB-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/979633

会議は2030年までに飢餓をなくし栄養保障を改善する野心的目標の概要を示す

American Journal of Clinical Nutritionに要約掲載

 

-肉をQuornのマイコプロテインに交換すると大腸がん予防になるかもしれない、研究が言う

Swapping meat for Quorn’s mycoprotein may protect against bowel cancer, says study

16-FEB-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/980016

European Journal of Nutritionに発表された20人の健康な男性でのクロスオーバーRCT。肉段階ではビーフステーキとポークソーセージとハムスライスを、毎日240g、2週間食べる。4週間おいてマイコプロテインを同じ量2週間食べる。便と尿のニトロソ化合物や細菌を調べた。肉とマイコプロテインでは有意な違いがあった。

(Quornを販売している会社のお金と社員が参加している。豆腐でも似たようなことはできるだろう、エンドポイントはがんではないのでタイトルは言い過ぎ。恐らく一生マイコプロテインだけ食べるのは無理。)

 

その他

-SMC NZ

ニュージーランドの保全戦略はバランスが悪い?-専門家の反応

Is NZ’s conservation strategy unbalanced? – Expert Reaction

17 February 2023

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2023/02/17/is-nzs-conservation-strategy-unbalanced-expert-reaction/

オコジョとラットとポッサムのコントロールがNZの保全の基本であるが、シカやヤギなどは見逃している?

新しい論文で、NZの研究者がシカやその他の蹄のある雑食動物がほとんど無視されていて、これは国の生物多様性管理法の問題の単なる一例であり、現在のアプローチはバランスに欠け、より大きなシステムとして失敗しているという。

以下略

(生物多様性保護が、科学ではなく感情で動いていることに気がついたらしい。「かわいいは正義」)

 

-本

社会正義戦士のハンドブック:スノーフレーク、ミレニアル、Z世代の実践的サバイバルガイド

The Social Justice Warrior Handbook: A Practical Survival Guide for Snowflakes, Millennials, and Generation Z

– February 15, 2023 by Lisa De Pasquale

https://www.amazon.com/Social-Justice-Warrior-Handbook-Millennials/dp/1682614794

(政治的正しさに支配された世界への皮肉)

 

-新しい子ども肥満ガイダンスは摂食障害リスクについて懸念を生じる

New childhood obesity guidance raises worries over the risk of eating disorders

February 15, 2023

https://www.npr.org/2023/02/15/1155521908/eating-disorder-obesity-guidance-risk-weight-loss

摂食障害治療の専門家達が、米国小児科学会の肥満をより早く積極的に治療することを薦める新しいガイダンスに警鐘を鳴らしている。摂食障害につながる可能性があると主張する。

「体重をもとにあなたは肥満という病気だと子どもに伝えることは相当な害になる可能性がある」とKim Dennis博士は言う。しかし新ガイドラインの支持者は逆に病気であると診断することで親の責任や烙印の解消になるという。

(以下略。肥満を治療すべきという医学は、肥満を肯定して肥満のヒトが生きやすくなるよう社会の方が変わるべきという社会正義の運動と衝突するらしい。)

 

-AFPファクトチェック

鶏の飼料に「RNAテクノロジー」は加えられていない

'RNA technology' not added to chicken feed

Tuesday 07 February 2023

https://factcheck.afp.com/doc.afp.com.338E8ZG

ソーシャルメディアの動画が市販の鶏飼料に雌鶏が卵を産まないようにする「RNAテクノロジー」が加えられてて、そのせいでアメリカの卵が不足して値段が高くなっていると主張する。これは嘘で、専門家によるとRNAは全ての生きている細胞に存在し、食品添加物ではない

2023年1月29日にTikTokの動画で女性が主張し、78000ビュー以上になった。それはさらにほかのTikTokやFacebook、Twitterなどに拡散された

米国飼料産業協会もウェブサイトで否定している。

米国の卵不足は主にトリインフルエンザのアウトブレイクによるものである

 

業界団体のウェブ

NO, THERE ISN'T A CONSPIRACY AROUND CHICKEN FEED AND REDUCED EGG PRODUCTION

Written by: Victoria Broehm   |   January 31, 2023

https://archive.is/InBXy#selection-1705.0-1705.75

 

AFPのファクトチェックにこんなのも

ソーシャルメディアの投稿が日本が「数百万人」のCovid-19ワクチン死者の調査を開始したと主張する

Social media posts falsely claim Japan launches probe into 'millions' of Covid-19 vaccine deaths

Thursday 16 February 2023 AFP Australia

https://factcheck.afp.com/doc.afp.com.338D6KL

虚偽

日本政府のデータは予防接種でそんなにたくさんの死者がでたことを示していない。またそのような調査も始めていない。

 

日本の救助ロボットの動画が「中国の死体処理機」と偽って共有されている

Videos of Japanese rescue robot falsely shared as 'corpse disposer in China'

Monday 13 February 2023  AFP Hong Kong

https://factcheck.afp.com/doc.afp.com.337G3UE

今は使われていない、消防士が行けないところの人を助けるためのロボットの2014年のデモ動画