2022-07-13

[EFSA]意見等

-使用後のPETを食品と接触する物質にリサイクルするために使用されるthe Starlinger iV+ テクノロジーに基づくGanesha ecosphereプロセスの安全性評価

Safety assessment of the process Ganesha ecosphere, based on the Starlinger iV+ technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials

EFSA Journal 2022;20(7):7386 6 July 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7386

(科学的意見)

このプロセスから得られるリサイクルペットを室温で長期保存される全ての種類の食品と接触する物質の製造に100%使用しても安全上の懸念とはならない。このリサイクルされたPETで作られた最終製品は電子レンジやオーブンで使用することを意図しておらず、そのような使用はこの評価の対象外である。

 

-香料グループ評価415 (FGE.415)に関する科学的意見:(E)‐3‐ベンゾ[1,3]ジオキソール‐5‐yl‐N,N‐ジフェニル‐2‐プロペナミド

Scientific opinion on flavouring group evaluation 415 (FGE.415): (E)‐3‐benzo[1,3]dioxol‐5‐yl‐N,N‐diphenyl‐2‐propenamide

EFSA Journal 2022;20(7):7355 4 July 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7355

(科学的意見)

食品添加物と香料に関するEFSAのパネル(FAF)は、規則(EC) No 1331/2008に従って、新しい香料物質として物質(E)‐3‐ベンゾ[1,3]ジオキソール‐5‐イル‐N,N‐ジフェニル‐2‐プロペナミド [FL‐no: 16.135]の安全性を評価するよう要請された。この物質は天然に生じることは報告されておらず、化学的に合成された。特定の食品分類の香料物質として使用することを意図しているが、飲料での使用は意図していない。追加食事暴露技術(APET)を用いて推定された[FL‐no: 16.135]への慢性食事暴露は、60kgの成人に780 μg/ヒト/日、15kgの3歳児に480 μg/ヒト/日と算出されている。 [FL‐no: 16.135]はin vitroの細菌変異原性や哺乳類の細胞小核分析で遺伝毒性の影響を示さなかった。発達毒性は最大1,000 mg/kg 体重 (bw)/日の用量でラットの研究で観察されなかった。パネルは90日間毒性試験からBMDL 101 mg/kg bw/日を導出した。このBMDLに基づき、成人と子供それぞれに適切な暴露マージン7,800と3,200を算出することができた。パネルはさらに、食品香料物質としての使用や歯磨き粉に存在することによる[FL‐no: 16.135]への組み合わせ暴露も安全上の懸念ではないと結論した。

 

-遺伝子組換えBacillus licheniformis NZYM‐BT株由来食品酵素β-ガラクトシダーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme β‐galactosidase from the genetically modified Bacillus licheniformis strain NZYM‐BT

EFSA Journal 2022;20(7):7358  4 July 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7358

(科学的意見)

この食品酵素β-ガラクトシダーゼ(β‐d‐ガラクトシド ガラクトヒドロラーゼ; EC 3.2.1.23)はNovozymes A/S社が遺伝子組換えBacillus licheniformis NZYM‐BT株で生産した。この遺伝子組換えは安全上の懸念を生じない。この生産株には安全性適格推定(QPS)ステータスの資格があることが示されている。この食品酵素にはこの生産生物の生きた細胞やそのDNAはないと考えられている。乳糖の加水分解のために牛乳加工に使用することを意図している。選んだ全ての牛乳と牛乳製品が酵素処理されているという前提に基づき、この食品酵素への食事暴露―総有機固形物(TOS)は欧州人で最大0.34 mg TOS/kg体重(bw)/日と推定された。毒性学的データが報告され、この食品酵素の安全性を支援する根拠と考えられた。遺伝毒性試験は安全上の懸念を示さなかった。全身毒性はラットの90日間反復経口投与毒性試験で評価された。パネルは無毒性量を調べた最大量672 mg TOS/kg bw /日とし、推定される食事暴露と比べると、暴露マージンは1,950以上となった。既知のアレルゲンに対するこの食品酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、1件の一致が見つかった。パネルは、意図した使用条件で、特にガラクトシダーゼやプラタナスの花粉の一致するアレルゲンに感作した人には、食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないと考えた。提出されたデータに基づき、パネルは、この食品酵素は意図した使用条件で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-遺伝子組換えBacillus licheniformis NZYM‐BC株由来食品酵素α‐アミラーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme α‐amylase from the genetically modified Bacillus licheniformis strain NZYM‐BC

EFSA Journal 2022;20(7):7370  1 July 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7370

(科学的意見)

この食品酵素α-アミラーゼ(4‐α‐d‐グルカン グルカノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.1)はNovozymes A/S社が遺伝子組換えBacillus licheniformis NZYM‐BC株で生産した。この遺伝子組換えは安全上の懸念を生じない。この生産株には安全性適格推定(QPS)ステータスの資格があることが示された。この食品酵素にはこの生産生物の生きた細胞やそのDNAはない。6つの食品製造工程、すなわち、グルコースシロップや他のデンプン加水分解物生産用のデンプン加工、蒸留アルコール生産、醸造工程、シリアルベースの工程、精製及び非精製砂糖生産、ジュース生産用の果物や野菜の加工で使用することを意図している。総有機固形物(TOS)の残留量はグルコースシロップ生産中に適用される蒸留や精製段階で除去されるため、食事暴露はこれらの2つの食品製造工程には算出されなかった。残りの4工程には、この食品酵素への食事暴露–TOSは欧州人で最大0.05 mg TOS/kg体重/日と推定された。遺伝毒性試験は安全上の懸念を生じなかった。既知のアレルゲンに対するこの食品酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、1件の一致が見つかった。パネルは、食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、その可能性は低いと考えた。提出されたデータに基づき、パネルは、この食品酵素は意図した使用条件で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

[CFIA]レッドパーム油中の認可されていない食品着色料―2020年4月1日~2021年3月31日

Non-Permitted Food Colours in Red Palm Oil – April 1, 2020 to March 31, 2021

2022-07-06

https://inspection.canada.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-bulletin-and-reports/non-permitted-food-colours/eng/1653529184429/1653529184647

着色料は、加工による自然な色の損失を補い、製品の色を均一にし、食品の見た目をより魅力的にするために食品に加えられる。このターゲット調査では、毒性と発がん性の可能性があるため、レッドパーム油中の認可されていない着色料スーダンⅢとⅣに焦点を当てている。スーダンⅢとⅣは、繊維製品、艶出し剤、塗料などの工業製品に使用される赤い染料で、食品での使用は禁止されている。

パーム油は、βカロチンを含む赤褐色の栄養価の高い油で、アブラヤシの木の果肉から生産される。主にアジアや西アフリカの国々で生産される。スーダンⅢとⅣは、低価格で明るい色なので、一部の生産者がよりよい品質の製品に見せかけようと、パーム油の赤色を強調するために違法に使用することがある。

カナダ政府の食品安全と食品虚偽表示の優先順位が高いため、CFIAはレッドパーム油の認可されていない着色料の存在を監視するための調査を開始した。全部で32サンプルの輸入レッドパーム油を小売店から集め、認可されていない食品着色料を調べた。1サンプルのレッドパーム油に15.6 ppmのスーダンⅣが含まれていた。残りの31サンプル(96.9%)は準拠しており、検出可能な量の認可されていない着色料は含まれていなかった。食品安全及びリコール室(OFSR)は、不適合サンプルをフォローアップし、クラス2リコールと市販製品の廃棄という結果となった。

 

[CFIA]肉・魚介類の缶詰中のビスフェノールA及びBPA代替物―2017年4月1日~2018年3月31日

Bisphenol A and BPA Alternatives in Canned Meat, Fish and Seafood – April 1, 2017 to March 31, 2018

2022-07-06

https://inspection.canada.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-bulletin-and-reports/bisphenol-a-and-bpa-alternatives/eng/1653528737986/1653528738502

ビスフェノールA(BPA)は、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)エポキシ樹脂や硬質プラスチック容器を作るために使用される化学物質である。食品と金属の直接接触を防ぐために缶の内側にBADGEエポキシ樹脂がコーティングされることがよくあり、食品企業での使用は一般的である。これらの化合物は、特に高温で食品中に溶出する可能性がある(高温充填や加熱加工した缶詰食品などで)。

これらの化合物の健康への有害影響を防ぐために、一部の製造業者はビスフェノールF (BPF) やビスフェノール S (BPS)などのBPA代替物に代えている。缶詰や瓶詰食品中のBPA代替物の使用に関して得られるデータは少なく、そのためこの調査に含まれた。

この調査で観察されたBPA、BADGE、BPF、BPSの量をカナダ保健省(HC)が評価し、どのサンプルも許容できないヒトの健康上の懸念をもたらさないと判断したため、この調査によるリコールはなかった。

調査結果

調べた468サンプルのうち、BPA は329サンプル (70%)、BADGE は72サンプル (15%)、BPF は68サンプル (15%)、BPS は1サンプル (0.002%)検出された。検出可能な量のBPFやBPSが含まれる魚介類のサンプルはなかった。

ビスフェノールA (BPA)

肉の缶詰と魚介類の缶詰の分類では、それぞれ231中170サンプル(74%)、237中159サンプル(67%)にBPAが含まれていた。この結果、肉の缶詰と魚介類の缶詰の製品分類間のBPAの検出割合は同等であることが観察された。BPAの平均検出量も、肉は46.6 ppb、魚介類は54.7 ppbで同様だった。検出された最大量のBPAは輸入魚介類缶詰サンプル(イワシ)の1480 ppbだった。次に多い量は567 ppbで、肉の缶詰に検出された最大量407 ppbに匹敵する。

ビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)

合計で、この調査で調べた468の缶詰製品中72サンプル (15%)に検出可能な量のBADGEが報告された。肉は53サンプル (11%)で魚介類は19サンプル (4%)だった。調べたサンプルのうちBADGEを含むのは肉のサンプル231のうち53 (23%)で、魚介類の缶詰サンプル237のうち19 (8%)だった。調べた製品中に検出されたBADGEの平均濃度は10.1 ppbで、魚介類では0.97~53.2 ppb、肉では0.98~46.2 ppbだった。BADGEを含むサンプルの大部分(72サンプルのうち69) (96%)はBPAも含んでいた。

ビスフェノールF (BPF)とビスフェノール S (BPS)

BPFは調べた肉の缶詰サンプル231のうち68 (29%)に検出された。調べた魚介類の缶詰の237サンプルのうち、BPFを含むものはなかった。BPFを含むサンプルは全てBPAも含んでいた。BPS は1つの肉の缶詰サンプルから1.79 ppbが検出され、最小検出量0.9 ppbと同等だった。魚介類の缶詰サンプルにBPSを含むものはなかった。

 

[CFIA]刺された痛み:蜂蜜詐欺が養蜂家に与える影響

Feeling the sting: the impact of honey fraud on beekeepers

2022-06-22

https://inspection.canada.ca/inspect-and-protect/food-safety/honey-fraud/eng/1655827844919/1655827845716

このポッドキャストでは、養蜂家と、CFIAの政策・プログラムリーダーが蜂蜜の不正について議論する。

 

[FSAI]リコール

-未承認農薬であるエチレンオキシド検出のためLucky Me Instant Noodlesを追加リコール

Recall of a Batch of Lucky Me Instant Noodles due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide

Friday, 8 July 2022

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/additional_lucky_me_noodles.html

タイ産Lucky Me Instant Noodlesに、未承認の農薬であるエチレンオキシドが含まれていたため、追加リコール。製品写真あり。

 

-未承認農薬であるエチレンオキシド検出のためHaagen-Dazs Vanilla(タブ型)及び Vanilla Collection Ice Creamのバニラ味の一部をリコール

Recall of Specific Batches of Haagen-Dazs Vanilla Tub and Vanilla Collection Ice Cream due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide

Friday, 8 July 2022

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/ethylene_oxide_haagen_dazs_vanilla_ice_cream.html

フランス産ハーゲンダッツ バニラ味(タブ型)及び Collection Ice Creamバニラ味に、未承認の農薬であるエチレンオキシドが含まれていたため、一部リコール。製品写真あり。

 

[NIH]メラトニン:知っておくべきこと

Melatonin: What You Need To Know

July 10, 2022

https://www.nccih.nih.gov/health/melatonin-what-you-need-to-know

メラトニンに関する情報更新。子どもの中毒について

 

[MPI]リコール

ハーゲンダッツClassic Collection Mini Cups アイスクリーム

Häagen-Dazs brand Classic Collection Mini Cups Ice Cream

8 July 2022

https://www.mpi.govt.nz/food-safety-home/food-recalls-and-complaints/recalled-food-products/haeagen-dazs-brand-classic-collection-mini-cups-ice-cream/

フランス産ハーゲンダッツClassic Collection Mini Cups アイスクリームのバニラ味に、未承認の農薬であるエチレンオキシドが含まれていたため、一部リコール。製品写真あり。

 

[HK]違反

-包装されたイタリアンハーブチキンのサンプルが栄養表示規則違反

Prepackaged Italian Herb Chicken Breast sample not in compliance with nutrition label rules

July, 8 2022 (Friday)

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220708_9612.html

食品安全センター(CFS)は、香港産包装されたイタリアンハーブチキンからナトリウムが114 mg /100gという表示を超える190 mg /100gを検出した。

 

-輸入冷凍牛内臓肉の包装サンプルでCOVID-19ウイルスが陽性であった

Packaging sample of imported frozen cow offal tested positive for COVID-19 virus

Friday, July 8, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20220708_9611.html

食品安全センターは、7月8日、予防的検査でパキスタンからの輸入冷凍牛内臓肉の包装サンプル1個からCOVID-19ウイルスが検出されたと発表した。

 

-CFSはギリシャから輸入された数種類のデザートに塩素酸塩が含まれている可能性があるとして、消費者に摂取を控えるよう呼びかける

CFS urges public not to consume several kinds of dessert imported from Greece with possible presence of chlorate

Friday, July 8, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20220708_9614.html

食品安全センターは、7月8日、ギリシャから輸入された数種類のデザートから農薬である塩素酸塩が検出されたため、消費者に摂取しないように呼びかける。

 

-CFSはフランス産の数種類のアイスクリームにエチレンオキシドの混入の可能性があるとして、消費者に摂取を控えるよう呼び掛ける

CFS urges public not to consume several kinds of ice cream from France with possible presence of ethylene oxide

Sunday, July 10, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20220710_9616.html

食品安全センターは、7月10日、フランス産アイスクリーム数種から、欧州連合(EU)の認可を受けていない農薬であるエチレンオキシドが検出されたため、消費者に摂取しないように呼びかけた。ハーゲンダッツバニラアイスクリームパイント、ミニカップ、バルク。

 

[UK HSA]化学ハザードと中毒報告

Chemical Hazards and Poisons Report

Issue 28 – June 2022

https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/1083447/CHaPR_AQ_Special_Edition_2206116.pdf

大気汚染に関連する害を減らす

UKHSAのよりきれいな空気計画について

・テーマ1:根拠を構築

・テーマ2:関係者に影響を与え支援する

・テーマ3:啓発と理解促進

 

SMC UK

-BMJ と ITVの調査で長期COVID患者が海外で実験的治療法を探していると報道したことへの専門家の反応

expert reaction to BMJ and ITV investigation reporting that long COVID patients are seeking experimental treatments abroad

JULY 12, 2022

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-bmj-and-itv-investigation-reporting-that-long-covid-patients-are-seeking-experimental-treatments-abroad/

BMJに発表されたBMJ と ITVの合同調査が長期COVID患者が高価で実験的な「血液洗浄」のために海外に行っていることを報告した

オックスフォード大学放射線学教授でEXPLAIN2研究の臨床研究者Fergus Gleeson博士

臨床試験以外での長期COVID患者の治療には懸念がある。我々は現在長期COVIDについて客観的に診断できず重症度や反応指標についての定量的データがない。こうした客観的指標がないのに治療するのは困難である。長期COVID応答をどう測定するのがベストなのかは最良の効果的治療法を同定するために重要である。長期COVIDの客観的指標を探す多数の研究が現在行われていて、それが治療法同定に役立つだろう。最近のEXPLAIN試験の早期発行はカナダからの同様の知見で支持されている

 

Long covid patients travel abroad for expensive and experimental “blood washing”

BMJ 2022;378:o1671

https://www.bmj.com/content/378/bmj.o1671

キプロス、ドイツ、スイスのクリニックでアフェレーシス療法が行われている。5万ユーロ(700万円近く)かかって症状はよくならない。高圧酸素療法やビタミン静注など次々に追加される

 

-11 から14才の青少年へのユニバーサル学校ベースのマインドフルネストレーニングを調べた研究への専門家の反応

expert reaction to studies investigating the effectiveness of universal school-based mindfulness training in adolescents aged 11 to 14

JULY 12, 2022

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-studies-investigating-the-effectiveness-of-universal-school-based-mindfulness-training-in-adolescents-aged-11-to-14/

Evidence-Based Mental Healthの特別号に、青少年の精神衛生改善のための学校でのマインドフルネストレーニングの有効性を調べた7論文からなるシリーズが発表された。

Reading大学心理学と臨床言語学部根拠に基づいた心理療法Charlie Waller議長Stella Chan教授

この研究の重要な知見はマインドフルネストレーニングは若者の精神衛生を改善しない、ということで残念ではあるが、より広範な学校文化と教師の幸福の重要性を強調した

King’s College London (IoPPN)、精神衛生と心理学部長Dame Til Wykes教授

中学校でマインドフルネスを教えることが全体として青少年に利益はなかった。期待されていただけに残念である。一つ楽観的なことは、教師にはポジティブな影響があったことである

ケンブリッジ大学NIHRポスドク上級研究員Julieta Galante博士

この仕事は、どんな健康介入でも大規模に展開する前に、質の高い大規模研究が重要であることを示す。調べられたマインドフルネスに基づくプログラムはこれまで小規模研究で有効だとされてきたものである。またこの研究は介入直後ではなく1年後のフォローアップアウトカムの重要性も示す-直後の方がバイアスに影響されやすい

(MYRIAD試験)

 

その他

-Natureコメント

誰に最初にワクチンを接種するか?パンデミックの意思決定をのぞき見る

Who to vaccinate first? A peek at decision-making in a pandemic

12 July 2022  Ruth Faden et al.,

https://www.nature.com/articles/d41586-022-01899-2

WHOに誰に最初にCOVID-19ワクチンを接種すべきかについての助言を提供する課題に直面して、助言委員会はこれまで使ったことのないアプローチを使った

2020年始め、限られたワクチンを最初にどう配備するのかについて予防接種に関する戦略的助言委員会(SAGE)は20年の歴史上初めて作業委員会メンバーに倫理学者を募集した。SAGEはそれまで助言はほぼ科学的根拠のみに基づいていたが倫理が加わった。

倫理的枠組みを開発することは困難であった。全ての人が異なる視点を持っていた。例えば子どもの治療経験者は特に子どもを心配した

(以下略。目標が人々の健康healthではなく幸福well-beingになった、等。価値観を反映させるのはいいとしても、どんな価値観を考慮したかは明言して欲しい。母乳ガイドラインは人為的なものは悪く自然が良いという価値観を勝手に入れてるとしか思えないので。)

 

-医師は患者にマルチ商法の製品を売るべきか?

Should Doctors Be Selling Patients on MLM Products?

by Sophie Putka, June 22, 2022

https://www.medpagetoday.com/special-reports/exclusives/99377

-違法ではないものの,倫理的懸念はあり、患者の信頼が危機に瀕する

Kateは血圧測定と薬の補充のために定期的に病院に行く。彼女のプライマリーケアドクターはかつて彼女の肥満手術を推奨する文書を書いたが保険会社が拒否した。それ以来肥満手術は選択肢になく、代わりに他のもの、食事代用によるダイエット計画をすすめた。その医師は20年Optaviaという会社に関係していて、Kateにその会社の製品を買えると話した。KateはOptaviaがMLMの会社であることを知り、医者を変えた。

パンデミックが医療従事者に負担をかける中、一部のMLM企業は医師を含む医療従事者に拡大するチャンスと考えた。医師がMLMに関与する頻度についてのデータはあまりないが、MedPage Todayはいくつかの例を知っているので、希ではないだろう。医師宛にはたくさんのセールスが来る。

(以下略。)

 

-スリランカの大統領が大規模な抗議と経済的惨劇の中、国から逃亡

Sri Lanka's president flees country amid massive protests, economic disaster

Jul 12, 2022 The Associated Press

https://www.cbc.ca/news/world/sri-lanka-president-flees-country-1.6518666

Gotabaya Rajapaksaと妻とボディガードがモルジブに飛行

そこからさらに他のアジアの国に行く可能性が高い

Rajapaksaは退任を約束していて次の政府ができたら辞任する予定だった。スリランカの大統領は任期中は逮捕されない。ここしばらく人々が大統領の宮殿に集まって抗議を続けている