[FDA]この1年のさまざまな機関にわたるFDAにとって重要な主要な問題を強調する
Highlighting Major Issues Critical to FDA Across Our Diverse Agency After One Year Back
02/17/2023
米国食品医薬品局(FDA)の長官が、FDA各組織や現在の課題(ヒト用食品プログラム、COVID-19パンデミック、誤情報の蔓延等)について紹介する。
[ODS]ファクトシート更新
-オメガ-3脂肪酸
Omega-3 Fatty Acids
Fact Sheet for Health Professionals
February 15, 2023
https://ods.od.nih.gov/factsheets/Omega3FattyAcids-HealthProfessional/
ダイエタリーサプリメントの項を改訂し、オキアミ油のバイオアベイラビリティに関する追加の研究を含めた。
https://ods.od.nih.gov/factsheets/Omega3FattyAcids-HealthProfessional/#change
[ヘルスカナダ]オンタリオ州サドベリーの自然食品店2店舗から、深刻な健康被害をもたらす可能性があるとして、未承認の処方薬と規制薬物を押収する
Unauthorized prescription and controlled drugs seized from two natural food stores in Sudbury, Ontario, because they may pose serious health risks
2023-02-20
押収製品は、処方強度のビタミンD3サプリメント、カプセルとクリームの形のホルモン、性的強化製品である。成分にDHEA(デヒロドエピアンドロステロン)、プロゲステロン、ビタミンD、ヨヒンビンが含まれる。
[NSW]Smithyのドライラガー
Smithy’s Dry Lager
18 Feb 2023
https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/smithys-dry-lager
Liquorland(Australia) Pty Ltd は、表示されているアルコール度数が実際より低いため、SMITHY'S DRY LAGER (330ml ボトル)をリコールする。
[HK]CFSが日本からの乳飲料製品の違法輸入を追跡する
CFS follows up on illegal import of milk beverage product from Japan
Friday, February 17, 2023
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20230217_10167.html
食品安全センター(CFS)は、日本の茨城県から10カートン(合計145 kg)の乳飲料製品が香港に違法に輸入され、関連する食品安全命令に違反したと発表した。
放射能に関する証明がなかったため。CFSが検査したところ放射能は検出されなかった。
CFSは日本の当局にこのインシデントについて通知した。
[MHRA]ベクトンディッキンソン点滴セットと残留エチレンオキシド:装置は5kg以上の小児科患者治療に使い続けられる
BD BodyGuard MicroSets and residual ethylene oxide: devices may continue to be used to treat paediatric patients 5kg and above, DSI/2023/004
現在入手可能なエチレンオキシド濃度についてのMHRAの評価に従い、予防的措置として体重5kg以下の患者には別の装置を探すべき
殺菌後の残留EO濃度の規格が成人用ISO 10993-7:2008は満たしているが新生児と乳児をカバーするための改訂(ISO 10993-7:2008/AMD. 1:2019)を満たしている根拠がないため。
(滅菌医療用具の残留エチレンオキサイド許容値の論拠とリスクアセスメント
Environ. Mutagen Res., 26: 171-175(2004)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jems/26/2/26_2_171/_pdf/-char/ja
エチレンオキサイド滅菌における滅菌残留物の許容限度の取り扱いについて
薬食機発1012第2号 平成22年10月12日
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/life/340116_53699972_misc.pdf
エチレンオキシド関連参考として)
[UKHSA]サンベッド:安全性助言
Sunbeds: safety advice
Updated 20 February 2023
https://www.gov.uk/government/publications/sunbeds-safety-advice/sunbeds-safety-advice
17才以下にサンベッドを使わせるのは違法
サンベッドはどのようなものでも日光より害が少ないという根拠は無い。UKHSAとWHOは美容目的で日焼けのためサンベッドを使わないよう薦める。
18才以上で使いたい場合にはガイダンスに従い使用を制限する。肌の色が白い、日焼けしやすい、皮膚がんになったことのある人は使わないように。
[WHO]出版物
政策決定プロセスにいつもエビデンスを使うことを支援する:WHOチェックリスト
Supporting the routine use of evidence during the policy-making process: a WHO checklist
20 February 2023
https://www.who.int/publications/i/item/9789240056145
[EU]統合的水管理-地表水及び地下水汚染物質のリスト改定
Integrated water management – revised lists of surface and groundwater pollutants
現在の意見募集は2023年3月14日まで
注
欧州グリーンディールの成果である汚染ゼロ(Zero pollution)パッケージとして
・統合的水管理
・都市下水処理指令のみなおし
・EU環境大気の規制の改定
があり、そのうちのひとつ。
(農薬有効成分を全て規制対象とし実現不可能な上限(個別及び合計)を設定することで農薬の使用を制限しようというもの。農業が最大の環境破壊で食料生産を抑制することで(金持ち以外の)人間を減らしたいという思想。)
論文
-通信が、米国役人とアルコール業界の困った相互作用を示す
Correspondence shows troubling interactions between US officials and the alcohol industry
20-FEB-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/979153
情報公開で得られたメールから、国立アルコール濫用依存症研究所(NIAAA)の職員とアルコール業界が、政策に関連する科学の問題で活発にやりとりしていることがわかった。
Journal of Studies on Alcohol and Drugs.
(科学的事項についてすら情報交換してはいけない?)
-世界の子供と青少年の摂食障害の割合 系統的レビューとメタ解析
Global Proportion of Disordered Eating in Children and Adolescents
A Systematic Review and Meta-analysis
José Francisco López-Gil et al.,JAMA Pediatr.
https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2801664
63181人を含む16カ国32研究で、22%の子どもが摂食障害と報告されている。少女、より年齢の高い青少年、BMIの大きい人、でより多い。SCOFFツールによる。
その他
-米国司法省プエルトリコ地区検察局
異物混入及び不正商標表示機器の州間取引と郵便詐欺で3人と1社が起訴される
Three Individuals and One Company Indicted for Introducing Adulterated and Misbranded Devices into Interstate Commerce and Mail Fraud Conspiracy
February 3, 2023
COVID-19、偏頭痛、鬱、不眠、パーキンソン病、アルツハイマー病、自閉症、がんなどを含むヒトの病気を治療、予防、緩和できるヒーリング磁石と称するものを販売して利益を得ていた
-連合がFDAのぬるい再編計画案に反対
Coalition speaks out against luke warm plan for proposed FDA reorganization
By Guest Contributor on February 20, 2023
EWGやConsumer Reportsを含む連合からFDAのヒト用食品部門再編案について保健福祉長官Xavier Becerraに宛てた要望
-「これはあなたにとって悪い」:食品の星による格付と警告表示を義務化する要請
‘This is bad for you’: Calls for food star ratings and warning labels to be mandated
Aisha Dow February 19, 2023
砂糖や脂肪の多い食品には警告をし、健康スター格付を義務化すべき、とオーストラリアの健康提唱者や研究者は言う。
新しい論文が食品表示に関する数百の国際研究を解析し、目立つ警告表示が不健康な加工食品の摂取を減らすのに大きな影響があることを発見した。
不健康な食品の購入を減らす唯一の表示は大胆に「これはあなたに悪い」という大きな表示であった。健康スター格付のようなシステムは人々により健康的選択を促すが、不健康な選択は減らさない
-牛肉を食べないさらにもう一つの理由:がんをおこす突然変異
Yet Another Reason to Not Eat Beef: Cancer-Causing Mutations
January 19, 2023 Ricki Lewis, PhD
https://dnascience.plos.org/2023/01/19/yet-another-reason-to-not-eat-beef-cancer-causing-mutations/
(オープンアクセス雑誌社PLOSに掲載されている遺伝学博士のサイエンスライターRicki Lewisによるblog)
私は5年前、乳がんと診断された数日後にコスタリカに旅行したあと牛肉を食べるのを止めた。娘は10年以上前から赤肉は食べるなと言っていたが、コスタリカの素晴らしい生物多様性に与える牛の牧場の影響の講義を受けたことが最後の一押しになった。環境とヒト健康への理由からもはや牛肉を食べるわけにはいかなかった。家に帰って私はこのblogに細胞表面の糖について、反牛肉の主張を書いた。(シアル酸の種類が違うため炎症を惹起し心血管系疾患や関節炎やがんのリスクがあるという主張)。
数日前に私と夫は二回目のコスタリカの旅から戻ってきた。今回は牧場と原野の明らかな違いと、牧場をもとの自然に戻そうと30年活動しているナチュラリストの努力を聞いてきた。そして肉の多い食をしている人の大腸の細胞には突然変異が多いという最近の研究を紹介する。
赤肉を食べることとがんの関係の研究は科学の質問のプロセスの良い例である。関連から相関へ、そして原因へ。
・赤肉をたくさん食べる人は大腸がんが多い:関連association
・赤肉を多く食べる人ほどがんリスクが大きい:相関correlation
・赤肉をたくさん食べるがん患者の細胞に突然変異が多い:原因である可能性possible cause
しかし決定的な根拠と証明は違う。別の説明も可能かもしれない。科学は決して終わりになることはない。メディアが科学的「証明proof」に間違って焦点を絞るのは自然界や技術がどう働いているのかについての間違った情報を広めることに寄与している可能性がある。