2023-03-17

[EU]査察報告

-英国―生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質

United Kingdom 2022-7493―Residues and contaminants in live animals and animal products

15-03-2023

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit-report/details/4589

2022年6月13~21日に英国(北アイルランド)で実施した生きた動物と動物製品の動物用医薬品の残留物、農薬、汚染物質の監視を評価するための査察。この査察では法的・行政的対策と管轄機関の遂行に焦点を置いた。北アイルランドの牛と豚、養殖した狩猟肉の残留物監視に注意を払った。全体的に、主な生産種類/商品の残留物監視計画はリスクに基づき、範囲は包括的である。違反結果のフォローアップは特に効果的である。主な検査研究所は十分に装備され、よく機能している。にもかかわらず、一部の分析法の検証のギャップや、品質管理の関連する欠点などが残留物管理システムの側面を害している。確認された欠点を修正し、管理対策を強化することを目的とした5つの助言が含まれている。

 

-ウガンダ―水産物

Uganda 2022-7458―Fishery products

13-03-2023

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit-report/details/4588

2022年9月30日~10月13日に実施したウガンダのEU輸出用水産物の生産の公的管理を評価するための査察。前回2011年の査察の助言への是正措置の実行もフォローアップした。公的管理システムは生産チェーン全体を包括的にカバーしている。一次生産の模範的な検査からなり、加工中や輸出発送の完全なトレーサビリティや衛生基準の準拠を保証している。このシステムは、コールドチェーンの正しいメンテナンスや公的分析を委託された民間の研究所の信頼性に関する特定の欠点により弱められている。

 

-フィリピン―水産物

Philippines 2022-7457―Fishery products

03-03-2023

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit-report/details/4586

2022年6月13~28日に実施したフィリピンのEU輸出用マグロの生産条件の公的管理、特に健康証明書を評価するためにリモートで行われた査察。前回の査察の助言に対処するための行動計画の実践もフォローアップした。公的管理システムは生産チェーン全体をカバーしており、EU公的証明書に規定された要件に信頼できる保証を提供できている。だが、時代遅れの法的枠組み、違反の場合の時期を逃したフォローアップで執行手段が弱いことなど、システムの有効性は多くの欠点がある。さらに、公的認証プロセスに関する不十分な文書化手順により、フィリピンに輸入されるEU輸出用の原料の適格性に関するものなど、管轄機関は証明される保証の真実性を確実・完全には評価できない。

 

-オーストラリア―EU輸出用水産物の生産を運営する管理システムの評価

Australia 2022-7464―Evaluate the control systems in place governing the production of fishery products intended for export to the European Union

02-03-2023

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit-report/details/4581

EU輸出用水産物がEU要件に遵守していることを保証し、オーストラリアの認証能力を検証するための査察。この評価はオーストラリアの管轄機関が提出した文書や補足文書のレビューとビデオ会議に基づくものである。オーストラリアには、EU輸出用水産物に発行されるEUモデル公的証明書に記載された健康証明書を支える公的管理を実践できる、健全な法的枠組み、強固な管轄当局の構造、法的権力があることが立証されている。にもかかわらず、水産物の公的管理が欠如し、EUモデル公的証明書のこの点の保証を裏付ける管轄機関の能力に影響を与えているなど、いくつかの欠点が確認された。

 

-モーリシャス―EU輸出用水産物の生産を運営する管理システムの評価

Mauritius 2022-7454―Evaluate the control systems in place governing the production of fishery products intended for export to the European Union

02-03-2023

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit-report/details/4580

2022年9月12~27日に実施した、モーリシャスのEU輸出用水産物生産の公的管理、特に健康証明書を評価するための査察。2014年の前回の査察の助言に対する実践もフォローアップした。公的管理システムは生産チェーン全体をカバーし、EU公的証明書の規定要件に対して信頼できる保証をほぼ提供できている。だが、EU要件の特定要素を反映していない法的枠組みや、違反の場合の弱い施行措置など、システムの有効性は多くの欠点がある。公的認証プロセス関連の文書化手順も不十分である。結果として、使用された原料のEUの適格性に関する十分な保証がないまま、あるいは使用された冷凍工程と不適合な用途(直接の「ヒト摂取」)が明記されたまま証明書が発行されている。前回の査察の助言5つのうち2つの活動計画への対処は効果的だが、3つは効果的に対処されていない。

 

[EFSA]食品中のミネラルオイル炭化水素―草案への意見募集

Mineral oil hydrocarbons in food – have your say on the draft

15 March 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/news/mineral-oil-hydrocarbons-food-have-your-say-draft

EFSAの専門家は、ミネラルオイル飽和炭化水素類(MOSH)は健康上の懸念を生じないと暫定的に結論した。また、ミネラルオイル芳香族炭化水素類(MOAH)として知られるグループの一部の物質には、健康上の懸念の可能性があることを確認した。

これらは、本日パブリックコメント募集を開始した、食品中のミネラルオイル炭化水素類EFSAの以前のリスク評価を更新する科学的意見案の結論の一部である。

ミネラルオイル炭化水素類(MOH)は、主に石油の蒸留・精製から得られる広範な化学物質からなる。それらはMOSHとMOAHという2つの主要グループに分類される。

「MOSHではラットの特定の系統で肝臓の有害影響が観察されたが、その根拠から、これらの影響はヒトには関係ないことが示されている。その結果、公衆衛生リスクを除外できた。」とミネラルオイル炭化水素類の作業グループ長であるJames Kevin Chipman氏は述べた。

また、専門家は2種類のMOAHを調べ、そのうちの1種類は、細胞のDNAに損傷を与え、がんの原因となりうる遺伝毒性物質を含む可能性があると結論している。このような遺伝毒性には、安全量を設定できない。

食品中のMOAHの存在量に関して得られる情報は少ないため、専門家は2つの異なる予測シナリオを検討したところ、暴露マージンアプローチを使用して両方に健康上の懸念の可能性が示された。

食品中のミネラルオイル炭化水素類

MOHは、環境汚染物質、機械の潤滑油の使用、剥離剤、加工助剤、食品・飼料添加物、食品接触物質からの移行などを通して、多くの方法で食品に入る可能性がある。それらは様々な食品で見つかっており、通常はMOAHよりMOSHの方が高い濃度で含まれる。最大濃度のMOHは植物油で見つかっており、最大暴露は子供、特に高濃度のMOSHを含む乳児用調製乳だけを与えられている乳児に推定された。

助言

専門家は、食品中のMOAHの存在を定量化するために更なる研究を行い、それらが引き起こすリスクをよりよく評価するために毒性データを集めるよう助言した。MOSHでは、ヒトの健康への長期的影響の可能性を研究し続けることが重要である。

今後は?

2023年4月30日までここにコメントを提出できる。最終化すると、我々の科学的助言は欧州委員会に情報提供するのに役立ち、EU加盟国がリスク管理行動を検討する。

 

[EFSA]意見等

-シペルメトリンの既存MRLsのレビュー

Review of the existing maximum residue levels for cypermethrins according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005

EFSA Journal 2023;21(3):7800 16 March 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7800

(理由付き科学的意見)

更なる検討が必要。

 

-エンドウ豆類(鞘付き)、豆類(鞘付き)及びリーキのペンディメタリンの既存MRLs改訂

Modification of the existing maximum residue levels for pendimethalin in peas (with pods), beans (with pods) and leeks

EFSA Journal 2023;21(3):7663 15 March 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7663

(理由付き科学的意見)

 

-チアクロプリドの特定の最大残留基準値(MRLs)の短期(急性)食事リスク評価及び確証データの評価に関する声明

Statement on the short‐term (acute) dietary risk assessment and evaluation of confirmatory data for certain maximum residue levels (MRLs) for thiacloprid

EFSA Journal 2023;21(3):7888  15 March 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7888

(声明)

規則(EC) No 396/2005第43条に従って、欧州委員会は、有効成分チアクロプリドの認可非更新を受けて設定された、低減された毒性急性参照値に照らして、チアクロプリドのコーデックス最大残留基準値(CXLs)に基づいた既存の最大残留基準値(MRLs) とインポートトレランスが、消費者に安全かどうか評価するようEFSAに要請した。その評価に基づき、EFSAはモモとピーマンのCXLの急性懸念の可能性を特定した。EFSAは植物及び動物由来の他の全ての残りの商品の消費者健康リスクを特定しなかった。

 

-MRL第12条のレビューを受けた確証データの評価と各種作物のペンコナゾールの既存MRLsの改訂

Evaluation of confirmatory data following the Article 12 MRL review and modification of the existing maximum residue levels for penconazole in various crops

EFSA Journal 2023;21(3):7889 13 March 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7889

(理由付き科学的意見)

申請者Syngenta Crop Protection AG社は、ドイツの国立管轄機関に対して、規則(EC) No 396/2005第12条に従って、最大残留基準値(MRL)のレビューの枠組みで、ペンコナゾールに同定された確証データを利用できないと評価するための要請を提出した。申請者はさらに、ドイツに提出した申請書に、リンゴ、ラズベリー、ブラックベリーの既存のMRLs引き上げの要請も含めた。データのギャップに対処するために、トマトの代謝のサブスタディの詳細結果、代謝物質CGA127841、CGA132465、CGA190503に関する新しい貯蔵安定性、新しい残留物試験が提出された。代謝に関するデータのギャップは十分対処されたと考えられた。モニタリングとリスク評価残留物定義を同時に分析する完全な残留物試験セットに関するデータのギャップは、ラズベリー、ブラックベリー、カボチャ、スイカで対処されたと考えられたが、リンゴ、核果、ブドウ、グーズベリー、トマト、ナスでは対処されなかった。この新しい情報は、リンゴ、ウメ、ブラックベリー、ラズベリーの既存MRLsの引き上げや、ペンコナゾールに実施されたリスク評価の改訂を正当化した。妥当性が確認された定量限界(LOQ) 0.01 mg/kgで検討中の作物のペンコナゾールの残留物を管理するのに適切な執行のための分析法が得られた。リスク評価結果に基づき、EFSAは、報告された農業規範によるペンコナゾールの使用から生じる残留物の短期及び長期摂取が消費者の健康へのリスクを示す可能性は低いと結論した。

 

-FoodEx2のメンテナンス2022

FoodEx2 maintenance 2022

EFSA Journal 2023;20(3):EN-7900  13 March 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7900

(技術的報告書)

この技術的報告書は2022年に行った6回目のメンテナンス工程の結果を説明しており、新しい用語の追加、新しい階層を加え、いくつかの用語の報告価値可能性の変更、暗黙の側面の強化や階層関係の変更など既存の用語の修正が含まれている。

 

-鶏肥育用Lacticaseibacillus rhamnosus CNCM I‐3698 株と Companilactobacillus sp. CNCM I‐3699株からなる飼料添加物の安全性と有効性(STI Biotechnologie)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of Lacticaseibacillus rhamnosus CNCM I‐3698 and Companilactobacillus sp. CNCM I‐3699 for chickens for fattening (STI Biotechnologie)

EFSA Journal 2023;21(3):7857  13 March 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7857

(科学的意見)

 

-全ての動物種用Lacticaseibacillus rhamnosus CNCM I‐3698株とCompanilactobacillus sp. CNCM I‐3699株からなる飼料添加物の安全性と有効性

Safety and efficacy of a feed additive consisting of Lacticaseibacillus rhamnosus CNCM I‐3698 and Companilactobacillus sp. CNCM I‐3699 for all animal species (STI Biotechnologie)

EFSA Journal 2023;21(3):7856  13 March 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7856

(科学的意見)

 

[BfR]遺伝子組換えの検出

Detecting genetic modifications

05/2023, 10.03.2023

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2023/05/detecting_genetic_modifications-310269.html

「GMOの分析と新しいゲノム技術に関する国際会議」が2023年3月14~16日にベルリンの現地とバーチャルの両方で開催される。この3日間のイベントでは、5大陸の科学者を集めて、遺伝子組換えの検出や同定に関する研究プロジェクトや成果を交換する。食品、飼料、種子に焦点を当てる。主催者は、ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)に加えて、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、ドイツ連邦消費者保護・食品安全局(BVL)、Julius Kühn研究所(JKI)、欧州委員会共同研究センター(JRC)、国連の生物多様性条約事務局(SCBD)である。

会議のプログラム:

https://www.bfr-akademie.de/gmo2023/programme.html

会議では、遺伝子組換えのトレーサビリティ、検出、同定の状況や課題に関する交流の場を科学者たちに提供する。急速に発展しているDNAに基づく検出法に焦点を当てる。この会議は、遺伝子組換え生物(GMOs)の検出や同定に関与する専門家や研究所の知識の伝達や能力の構築に寄与し、国内及び国際ネットワーク構築のプラットフォームの役割を果たす。

製品の遺伝子組換えの検出や遺伝子組換え生物(GMO)にそれをあてがう方法は、近年ますます科学的・技術的に改良されている。これには、次世代塩基配列決定法(NGS)などの開発だけでなく、遺伝子のハサミのCRISPR/Cas9などの新しいゲノム技術の使用から生じる分析上の課題の克服を目的とした他のアプローチも含まれる。これらの新しい開発や動向には、国際社会の中でGMO検出技術や分析に関するより定期的な科学交流が必要である。

 

[BfR]近くで植物保護製品が散布されたらどうなるか?BfRと南チロルラインブルグ研究センターが研究で協力

What happens when plant protection products are applied nearby? BfR and South Tyrolean Laimburg Research Centre cooperate in research

15.03.2023

https://www.bfr.bund.de/cm/349/what-happens-when-plant-protection-products-are-applied-nearby.pdf

ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)とイタリアの南チロルを拠点とするラインブルグ農林業研究センターは協力協定に署名した。当初は4年間継続することをめざし、応用研究開発、学生の研究プロジェクトや論文(学士/修士論文や博士論文)の監督、教育課程やワークショップなどのイベントの分野で協力することを目的とする。

特に関心のある研究テーマは、予想される「植物保護製品の使用者、作業者、居住者の暴露と影響に関する研究(A&A Study)」だろう。このプロジェクトは、使用者、作業者、近傍者の長期にわたる植物保護製品への暴露の程度を調査することを意図している。そのような総暴露は、植物保護製品の散布中の関与、農地での作業、そのすぐ近くに居住することから生じる。

植物保護製品の散布中や散布後に予測できるまたは予想される暴露シナリオで、使用者、作業者、関与していない第三者の健康リスク評価は、科学的リスク評価の不可欠な部分である。だが、それぞれの評価は十分に保守的と見なされる一方で、長期暴露のデータにはギャップがある。前述の研究は、公衆衛生保護をさらに改善する目的でこれらのギャップを埋めるのに役立つ。現在このA&A studyは、まだ計画中で必要な資金を調達する段階である。この研究はBfRとラインブルグ農業実験センターとの研究協力の重要な側面だが、この協力はさらに先へ続くと期待されている。知識の伝達や経験の交換を他の専門分野に拡大することも予定している。そのため、両機関は将来の拡張に向けて協力を継続することに合意した。

協力についての詳細はBfRのウェブサイトで

https://www.bfr.bund.de/en/european_and_international_co_operations-10361.html

「植物保護製品から漂うもの」のテーマに関するBfRコミュニケーション

https://www.bfr.bund.de/cm/349/across-the-fields-and-far-away-adverse-health-effects-dueto-spray-drift-from-plant-protection-products-are-unlikely.pdf

 

[フィンランド食品局]2022年のフィンランドの穀物の質

Finnish Grain Quality in 2022

March 15/2023

https://www.ruokavirasto.fi/en/laboratory-services/plant-examinations2/kasvitutkimuksen-ajankohtaiset/viljaseula---finnish-grain-quality-in-2022/

Viljaseula 2022報告書はフィンランドの穀物収穫の質と安全性についての重要な情報をまとめたものである

1966年からモニタリングされている。2018年からはソラマメ、菜種、菜の花、2022年からはサヤエンドウも質のモニタリング対象に含まれる

報告書は以下から

https://helda.helsinki.fi/handle/10138/356211

英語併記。DONの検査が含まれる

 

[CDC]統計速報:年齢調整薬物過剰使用死亡率、州別-全国バイタル統計システム、米国、2021

QuickStats: Age-Adjusted Drug Overdose Death Rates, by State — National Vital Statistics System, United States, 2021.

MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2023;72:293.

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/72/wr/mm7211a7.htm?s_cid=mm7211a7_w

2021年の米国の年齢調整薬物過剰使用死亡率は10万人あたり32.4だった。最も高いのはウエストバージニアの90.9とコロンビア特別区の63.6、低いのはネブラスカ11.4、サウスダコタ12.6、アイオワ15.3。

 

[COT]COT会議:2023年3月28日

COT Meeting: 28th March 2023

https://cot.food.gov.uk/COT%20Meeting%3A%2028th%20March%202023

議題

・CBD

・COTワークショップの報告

・航空機の客室の空気

・EFSAの食品添加物としての二酸化チタンの安全性に関する意見のレビュー:生殖毒性

・パンと小麦粉の強化レベルガイダンスへの声明案

・EFSAによる「食品中ミネラルオイル炭化水素(MOH)の更新リスク評価」のパブリックコメント募集

・パー及びポリフッ素化アルキル化合物についての暫定意見表明案

・母親の食事中のヒ素についてのディスカッションペーパー

・他のFSA科学助言委員会の仕事について更新

 

[FTC]FTCは病院とそのオーナーを虚偽または根拠のない依存やその他の病気を治せるという主張について訴える

FTC Sues Medical Clinic and its Owner for False or Unsubstantiated Claims its Treatment Could Cure Addiction and Other Diseases

March 16, 2023

https://www.ftc.gov/news-events/news/press-releases/2023/03/ftc-sues-medical-clinic-its-owner-false-or-unsubstantiated-claims-its-treatment-could-cure-addiction

FTCはオピオイド依存回復詐欺予防法(OARFPA)によりDalal A. Akoury医師と彼女の運営する病院AWAREmed Health & Wellnessリソースセンターを、広範な虚偽または根拠のない依存やがんなどの深刻な病気の治療サービス宣伝について対処した

 

[FTC]FTCはソーシャルメディアと動画配信プラットホームに詐欺商品や悪徳商法の広告急増への対策努力に関して命令

FTC Issues Orders to Social Media and Video Streaming Platforms Regarding Efforts to Address Surge in Advertising for Fraudulent Products and Scams

March 16, 2023

https://www.ftc.gov/news-events/news/press-releases/2023/03/ftc-issues-orders-social-media-video-streaming-platforms-regarding-efforts-address-surge-advertising

ソーシャルメディアでの詐欺が急増しているため、FTCは8つのソーシャルメディアと動画配信プラットホーム(Meta Platforms, Inc.; Instagram, LLC; YouTube, LLC; TikTok, Inc.; Snap, Inc.; Twitter, Inc.; Pinterest, Inc.; Twitch Interactive, Inc)に、どうやって詐欺的ヘルスケア製品、経済的詐欺、偽物や偽装品その他不正行為に消費者を晒す商業広告を吟味・制限しているのかについての情報提供を求める命令を発した。

ソーシャルメディアに由来する詐欺で消費者が失ったお金は2017年から急増している。2022年だけで、消費者はソーシャルメディア発の詐欺で1.2兆ドル以上を失った。FTCによるとこれはほかのどのような接触方法より多い。

またFTCはソーシャルメディアと動画配信企業に対して、どうやって消費者が広告とわかるようにしているのかについての情報も求めている

「ソーシャルメディアは詐欺師にとって金鉱である」

これらの命令によってFTCはソーシャルメディアでの詐欺広告についてより良く理解する助けになるだろう

 

[NASEM]社会の主流から取り残されたコミュニティの子どもたちや家族へのパンデミック関連の害に対応するためにもっと多くの投資と注目が必要

More Investment and Attention Needed to Address Pandemic-Related Harms on Children and Families in Marginalized Communities

March 16, 2023

https://www.nationalacademies.org/news/2023/03/more-investment-and-attention-needed-to-address-pandemic-related-harms-on-children-and-families-in-marginalized-communities

NASEMの新しい報告書

(世界中で感染症対策方針を決めてきたのはエリートの人達)

 

論文

-健康のためのたったひとつの「最善の」食事法は存在しない

There’s no one ‘best’ diet for promoting health

Nature研究ハイライト

14 March 2023

https://www.nature.com/articles/d41586-023-00752-4

いくつかの食事法が慢性疾患の率の低さと関連付けられているが赤肉と加工肉がリスクがより高い

最大32年フォローした3つの米国の医療従事者コホートの205852人のデータを用いて2つのメカニズムベースの食事法と6つのガイドラインベースの食事との慢性疾患の関連を解析した。どの食事パターンでも一般的に順守することと慢性疾患リスクの低さが関連した

 

Optimal dietary patterns for prevention of chronic disease

Wang, P et al., Nat Med (2023).

https://www.nature.com/articles/s41591-023-02235-5

 

-肥満あるいは大量飲酒は家族歴と組み合わせると「著しく」通風リスクが上がる

Family history paired with obesity or heavy alcohol use ‘markedly’ increase gout risk

ByErich Martin March 16, 2023

https://www.healio.com/news/rheumatology/20230316/family-history-paired-with-obesity-or-heavy-alcohol-use-markedly-increase-gout-risk

Arthritis Care & Researchに発表されたデータによると、一親等の家族が通風の場合、そうでない人に比べて痛風になるリスクは2.42倍だが、さらに過体重だと4.39倍。

 

-生鮮農作物が食品ラベルに含まれる有害BPA様化合物に汚染されている、研究が発見

Fresh produce contaminated with toxic BPA-like chemicals found in food labels, study finds

16-MAR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/982999

一部の国ではBPAが禁止されているがBPSのような類似化合物は認められている

カナダで販売されている生鮮食品詰め合わせのBPSを測定した。値段やステッカーの感熱紙に比較的高濃度のBPSが含まれ、プラスチックラップフィルムやトレーなどにはBPSはほとんどあるいは全く検出されなかった。Environmental Science & Technology.

 

-ボトル入りの水は世界が全ての人に安全な水を供給することの失敗を覆い隠し、持続可能な開発を遅らせる可能性がある:国連

Bottled water masks world’s failure to supply safe water for all, can slow sustainable development: UN

16-MAR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/982245

急成長するボトル入り水業界が、重要な持続可能な開発目標である「全ての人に安全な水を」に向かう進歩を遅らせる可能性があると国連の新しい報告書は言う

(PETボトルがゴミになっている問題も含む)

Global Bottled Water Industry: A Review of Impacts and Trends

https://inweh.unu.edu/wp-content/uploads/2023/03/UNU_BottledWater_Report_F.pdf

 

SCIENCE VOLUME 379|ISSUE 6637|17 MAR 2023

-ニュースを一目で

News at a glance

・議会がCOVID-19の起源を追跡

・母親と子どもの死亡率急増

米国の子ども、十代、妊婦の死亡率が2021年は急増した

周産期死亡は2020年が1000人の生児出生あたり23.8だったのが2021年は32.9に増加し、黒人の母親だと69.9で非ヒスパニック白人の2.6倍。CDCは理由を述べていないが他の報告ではCOVID19を引用している

(日本は2020年が3.2で2021年が4.5(変動の範囲内)らしい。アメリカは元々高い)

・ハイリスク病検体研究室が急増

世界にはBSL-4実験室が51あって10年前から倍増

 

-COVID-19ワクチン義務はまだ意味があるか?

Do COVID-19 vaccine mandates still make sense?

14 MAR 20234:55 PMBYGRETCHEN VOGEL

有効でないあるいは時代遅れの要求は信頼を毀損する可能性がある、一部のワクチン研究者が警告する

(最初の二回のワクチン接種の証明が義務になったままの状況がある。)

 

-普通でない年齢でのよくあるがん

A common cancer at an uncommon age

MARIOS GIANNAKIS AND KIMMIE NG

SCIENCE 16 Mar 2023 Vol 379, Issue 6637 pp. 1088-1090

増加する早発大腸がんの病因を理解する必要がある

50才未満で診断される直腸結腸がん(EOCRC)が1990年代以降多くの国で年に2-4%の速度で増加していて、30才未満でより急激に増加している。大腸がん全体は減っているのに。増加の理由と病態生理はまだわかっていない