2023-03-23

[WHO]水と衛生を全ての人に届けるまたとない機会

Our lifetime opportunity to enable water, sanitation and hygiene for all

22 March 2023

https://www.who.int/news/item/22-03-2023-our-lifetime-opportunity-to-enable-water-sanitation-and-hygiene-for-all

WHO/UNICEF合同声明

歴史的国連水会議が約50年ぶりに本日から開催されるのを機に、WHOとUNICEFは全ての国に、水と衛生を全ての人の現実にするための対応を加速するよう呼びかける

 

(先進国は命に関わる途上国への援助よりあるかなきかのpptレベルのPFASの検査・対策を優先している、という状況なのでは)

 

論文

-分岐する虫にゴジラの敵の名前を与える

Award for branching worm named after Godzilla’s nemesis

22-MAR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/983644

ゲッチンゲン大学の研究者らが記述した新しい海洋の種、頭が一つで体が何度も分岐する珍しい虫に、ゴジラの敵であるキングギドラにちなんでRamisyllis kingghidorahiと命名された。世界海洋種登録2022年トップ10に入れられた。日本の研究者が発見してゲッチンゲン大学のMaite Aguado教授に画像を送っていたもの。

(体が分岐する環形動物の新種発見:佐渡島のキングギドラシリス

2022年01月20日 新潟大学

https://www.niigata-u.ac.jp/news/2022/99588/

(手足や頭がたくさんあるタイプのモンスターは結構いるけど分岐するパターンはあまりないかも)

 

-帝王切開で生まれることは子どもの学業成績と知能に影響するか?

Does birth by cesarean section affect children’s academic performance and intelligence?

22-MAR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/983070

1978年から2000年に生まれたデンマークの子どもの研究によると、前期及び後期中等教育卒業割合は帝王切開の子どもで有意に低いがその差は極めて小さい

Acta Obstetricia et Gynecologica Scandinavica

 

-ほどほどの減塩は高血圧患者の役に立つか?

Can moderate dietary salt restriction help patients with hypertension?

22-MAR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/983073

Journal of Internal Medicineに発表された臨床試験。アルドステロン症患者のほどほどの減塩は、検出可能な有害影響を伴わずに血圧を下げ鬱症状を減らした。

(減塩は1日9.1gから5.2g。がっつり減塩のような)

 

-子どもの肥満と環境汚染物質への周産期暴露の関連は母親の栄養状態によって変わる可能性がある

Association between childhood obesity and prenatal exposure to environmental pollutants may vary depending on the mother’s nutritional status

22-MAR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/983573

Environmental Health Perspectivesに発表されたISGLOBALによるスペインのコホートでの研究

PFOSの胎児暴露と7才時点での肥満リスクは母親のβクリプトキサンチン濃度が低いほうが高い。

(多数の物質を測定して多数の組み合わせで検討している中の一つ)

 

-新しい調査がCOVID-19パンデミックが人々の肥満への見解を変えたことを発見

New survey finds COVID-19 pandemic changed public’s view of obesity

22-MAR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/983013

29%のアメリカ人が以前より肥満について心配するようになった。Surgery for Obesity and Related Diseasesに発表された調査。肥満がCOVID-19の入院や死亡の大きなリスク要因であることからダイエットや肥満手術を検討する人が増えた。

一般の人々と医療コミュニティの考えの違いも見つかった。ほとんどのアメリカ人は肥満は他の病気のリスク要因だと考え、減量の障害は意志の弱さだと考える。米国医師会は肥満はそれ自体が病気と分類している。新しいガイドラインでは肥満手術の適用範囲を拡大した。

(肥満手術の専門医の学会が最も効果的な肥満治療法として肥満手術を薦めている)

 

-ソーシャルメディアダイエット:若い人のソーシャルメディア、ボディイメージ、摂食障害の関連を調べたスコーピングレビュー

The social media diet: A scoping review to investigate the association between social media, body image and eating disorders amongst young people

Dane A, Bhatia K

PLOS Glob Public Health 3(3): e0001091.

https://journals.plos.org/globalpublichealth/article?id=10.1371/journal.pgph.0001091

17カ国50研究の根拠から、ソーシャルメディアの使用はボディイメージへの懸念、摂食障害、精神衛生の悪さにつながることが示されている。

-

「複製できない」ラベルで偽物の種と戦う

Tackling counterfeit seeds with “unclonable” labels

22-MAR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/983492

アフリカの作物の収量は想定より遙かに少なく、その理由の一つが発芽率の低い偽の種が多いことである。世界銀行の推定によると一部のアフリカの国で販売されている種の半分が偽物である。予防策が試みられてきたが有効なものはない。今回MITのチームが直接種につけられる小さな、生分解性のタグシステムをScience Advancesに発表した。

 

-ショウジョウバエがアルカリ性食品の味がわかる初めての動物

Fruit flies are first known animals that can taste alkaline foods

22 March 2023  Smriti Mallapaty

https://www.nature.com/articles/d41586-023-00825-4

pHの高さを検出できることで昆虫が有毒物質を避けられる

もう何年にもわたって徹底的に調べられてきたにも関わらず、研究者はショウジョウバエに全く新しい種類の味覚受容体を発見した

Nature Metabolismに発表。

(酸味と対になるとしたらアルカリ味?)

 

その他

-Natureニュース

世界は水危機に直面-4つのパワフルな図が示す

The world faces a water crisis — 4 powerful charts show how

Miryam Naddaf 21 March 2023

https://www.nature.com/articles/d41586-023-00842-3

数億人の人々が安全な水と衛生が入手できない。約50年ぶりの国連水会議が改善できるか?

国連水会議にあわせた記事。前回の国連水会議は1977年で、1990年までに全ての人にきれいな水と衛生を達成するよう助言した。いくつかの低所得国が財政援助を求めたが拒絶された。今回は?

 

-SMC UK

若者のソーシャルメディア使用、ボディイメージ、摂食障害の世界文献レビューへの専門家の反応

expert reaction to review of global literature on social media use, body image and eating disorders in young people

MARCH 22, 2023

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-review-of-global-literature-on-social-media-use-body-image-and-eating-disorders-in-young-people/

PLOS Global Public Healthに発表されたスコーピングレビューが若い人のソーシャルメディア使用、ボディイメージ、摂食障害の関連を調べた

王立精神科医会摂食障害学部長Agnes Ayton博士

BPSサイバー心理学部門長、公認精神分析医Dawn Branley-Bell博士

Reading大学臨床心理学准教授Paul Jenkins博士

Cambridge大学MRC認知と脳科学ユニットプログラムリーダー科学者Amy Orben博士

(どちらかというと批判的-もとの研究の質が低い-な意見の方が多い)