2023-04-12

[WHO]出版物

-細胞ベースの食品の食品安全について

Food safety aspects of cell-based food

28 March 2023

https://www.who.int/singapore/publications-detail/9789240070943

 動物性の食肉製品は数千年にわたり安全で手頃なタンパク源であると考えられてきた。そのような従来の畜産農業システムの持続可能な代替として、細胞ベースの食品生産は研究されてきた。商用の細胞ベースの食品生産が拡大し続けていることから、消費者の最も重要な疑問の一つである「食品安全」に対処することが緊急の課題になっている。そのためFAO/WHOは2022年11月にシンガポールで専門家会合を開催し、「細胞ベースの食品の食品安全について」と題する報告書を発表した。専門家会合では、正式なリスク評価プロセスの第一段階として、細胞ベースの食品についての各国の規制的な枠組みの確認、4つの製造工程(細胞原料、培養/分化、収穫、加工)の技術的な確認と各工程におけるハザード同定を目的とした。さまざまな物理的、微生物的、化学的ハザードが同定され、うち化学的ハザードについては主に次のものが同定されている。

・汚染物質:動物用医薬品、微生物毒素(例:マリンバイオトキシン)、食品成分の物理化学的な変換物、その他の汚染物質として大気、水、原材料、器具、洗浄製品、容器などに由来するもの、特に有害金属、殺虫剤、除草剤、防かび剤、残留性有機汚染物質(例:PFAS、多環芳香族炭化水素/PAH、ダイオキシン類)、食品接触物質など

(訳注:コーデックスの定義では意図的に使用される農薬や動物用医薬品は汚染物質に含まれないが、細胞ベースの食品の場合には非意図的に存在するという判断から汚染物質と見なされている)

・添加物(製造工程で使用され最終製品に残るもの)

・残留物:抗菌剤、培養培地の栄養素、培養培地の安定剤(pH緩衝液なども含む)、細胞機能の調整剤(例:血清、タンパク質、ペプチド、ステロイドホルモン)など

・アレルゲン

 細胞ベースの食品に関する科学的なデータと情報が現時点では十分に得られていないことから、専門家会合では各国当局に向けてデータや情報の収集と共有への協力が呼び掛けられた。さらに、今回の評価では「細胞ベースの食品」という用語を用いたが、当該分野にはさまざまな用語が乱立し、混乱や誤解を生む可能性があるとして、適切な用語を慎重に検討することも呼び掛けられている。

 

-第93回FAO/WHO合同食品添加物専門家委員会(JECFA)、WHO technical report series 1040

Evaluation of certain contaminants in food: ninety-third report of the Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives

WHO technical report series; 1040

31 March 2023

https://www.who.int/publications/i/item/9789240068452

2022年3月24、25、29、30日、4月1日にオンライン開催された第93回JECFAのテクニカルレポート。

 第90回会合では、第56回会合以降に新たに入手可能になった情報をもとに、T-2、HT-2トキシンの分析法、サンプリング、加工の影響、予防と管理、汚染実態、食事暴露量についてレビューした。第93回会合ではさらに毒性データも考慮し、4,15-ジアセトキシスシルペノール(DAS)と合わせて、健康影響に基づく指標値(HBGV)の導出と食事暴露量の評価を行った。

急性影響:ミンクへのT-2、HT-2トキシンの強制経口投与による嘔吐を最も重要なエンドポイントとし、BMDL10 2.6 μg/kg体重を出発点(POD)とした。不確実係数8(トキシコダイナミクスの種差2.5、個人差3.16)を適用し、DASの作用機序がT-2、HT-2トキシンと似ており相対ポテンシーが低いことから、T-2、HT-2及びDASのグループ急性参照用量(ARfD)として320 μg/kg体重を導出した。T-2、HT-2トキシンの急性総暴露量(UB)はARfD未満で健康上の懸念はないが、DASとの複合暴露については、情報が十分でないためDASに関する適切で十分なデータが入手可能になった後に改めて評価すべきであると結論した。

慢性影響:ブタ(juvenile pigs)への3週間反復投与試験による一日の体重増加の低下を最も重要なエンドポイントとし、BMDL10 1.8 μg/kg体重をPODとした。不確実係数72(グループARfDに対して8、亜慢性から慢性への外挿3、データのその他の不確実性3)を適用し、T-2、HT-2及びDASの個々又はグループ耐容一日摂取量(TDI)として25 μg/kg体重を導出した。T-2、HT-2トキシンの慢性総暴露量は、平均と95パーセンタイルともにグループTDIを上回り、健康上の懸念がある可能性が示唆された。DASとの複合暴露については、DASに関する適切で十分なデータが入手可能になった後に改めて評価すべきであると結論した。

 また、T-2、HT-2トキシンに対するDASの相対ポテンシー係数は、急性、慢性毒性ともに0.2と結論した。

 

[Codex]プレスリリース

-食品添加物部会は食品安全作業への信頼を高める上で重要な役割を果たしている

Food additives Committee plays key role in enhancing trust in food safety work

27/03/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1635211/

第53回コーデックス食品添加物部会(CCFA)が2023年3月27~31日に中国香港特別行政区で開催された。中華人民共和国国家衛生健康委員会のLEI Haichao副大臣は、「CCFAは、食品安全作業への理解と信頼を高めるとともに、食品添加物業界の発展の促進と、消費者の健康保護及び食品安全管理の改善に重要な役割を果たしている」と述べた。

*CCFA53

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/meetings/detail/en/?meeting=CCFA&session=53&new14

 

-FAOがCCFAで食品安全に関する新しいパンフレットと戦略的優先課題を発表

FAO announces new brochure and strategic priorities on food safety at CCFA

27/03/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1635326/

FAOは現在、食品安全に関する取組を説明するパンフレットを発行している。「全ての人に安全な食品を―食品安全に関するFAOの取組:科学、規格、グッドプラクティス」は、2つの形式(PDFとデジタル)と6つの言語(アラビア語、中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語)で利用可能である。

FAO食品安全担当のAngeliki Vlachou氏は、香港で開催されている第53回CCFAで新しいパンフレットを紹介し、「FAOの食品安全優先課題は、世界規模での食品安全におけるコーデックスの重要性と、食品安全はみんなのしごとであることを強調している」と述べた。彼女はまた、食の安全がFAOの優先プログラム領域であること、そしてこれはFAO戦略的枠組み2022-2031の「4つのより良い」の1つである「より良い栄養」に対する同機関の活動の一部であることを説明した。今回のパンフレットは最近発行された別のFAO文書「FAO戦略的枠組み2022-2031での食品安全のための戦略的優先課題」と整合している。

 

-香港での壮大なショーでコーデックス60周年を祝う

Spectacular show in Hong Kong celebrates Codex 60th anniversary

28/03/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1635425/

中国香港特別行政区の食品安全・食品環境衛生部は、2023年3月27日に、コーデックス食品添加物部会(CCFA)に出席する代表者のために、色と音、味と視覚が炸裂する中で地元の文化と娯楽のショーを開催し、コーデックスの60周年を祝った。

*CODEX 60

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1635425/

 

-更新された第28版がオンラインで利用可能

Updated twenty-eighth edition now available online

03/04/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1636000/

コーデックス事務局は、コーデックス手続きマニュアルの第28版をウェブサイトで公開した。今回の公開版には、委員会によって合意された最近の技術的追加が組み込まれているだけでなく、コーデックス60周年記念にともない、FAO及び業界の出版基準に沿って、コンテンツを新しいフォーマットとデザインで提示している。

主な変更点は、非小売り用容器を扱う個別食品規格に関するセクションの改訂、通信技術をもちいて作業する(work by correspondence)部会に関する文書、及び動物用医薬品の最大残留基準値の外挿に関する新しい附属書である。

*Codex Alimentarius Commission Procedural Manual(Twenty-eighth edition)

https://www.fao.org/documents/card/en/c/cc5042en

(1960年代から初めてレイアウトが変更された)

 

-11,200以上のコーデックス規格がバングラデシュの食品安全法に調和する

Over 11 200 Codex standards to be harmonized into Bangladeshi food safety legislation

04/04/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1636123/

バングラデシュ食品安全局(BFSA)は、コーデックスの11,200以上の食品規格と調和した起草が成功したと公表した。これらは年末までに官報通知される予定である。

バングラデシュ食品安全局は、2013年に食品安全法が可決されたときに設立された。この法律では、BFSAに食品の安全性と品質規格を国際規格と調和させることを求めている。

 

[FDA]FDAの措置により、最も脆弱な集団の汚染物質への暴露が低減している

FDA Actions are Reducing Exposure to Contaminants in Our Most Vulnerable Populations

04/05/2023

https://www.fda.gov/news-events/fda-voices/fda-actions-are-reducing-exposure-contaminants-our-most-vulnerable-populations

このシリーズの第2部では、食品の原材料や食品接触する物質としての化学物質の使用の評価や化学物質の汚染がないかフードサプライをモニタリングすることなど、フードサプライを守るためのFDAの使命について説明したい。FDAは、特定の濃度の汚染物質が、健康への有害影響のリスクを大幅に高めていると判明した場合、措置を講じる。

少し、話が戻るが、なぜ又はどのようにして化学物質がフードサプライに含まれるのか疑問に思うかもしれない。化学物質は、品質の維持、栄養価の付加、食感や外観の改善、保存期間の延長、食品を汚染して人々を病気にする可能性のある病原体からの食品の保護などの有用な目的のために、食品、食品製造中及び包装に使用されることがある。我々の仕事の一部は、食品や食品接触目的で意図的に化学物質を使用することが安全であることを確認する業界の義務を監督することである。

他の化学物質も汚染によってフードサプライに入る可能性がある。例えば、環境汚染物質は、食品が栽培、飼育又は加工される場所の土壌、水又は大気中に存在するため、食品に含まれる可能性がある。望ましくない化学副産物などのプロセス汚染物質は、食品の加工中、特に食品を加熱する(加熱調理)、乾燥させる又は発酵するときに形成される可能性がある。FDAは、安全な食品を販売する食品製造業者の責任を監督している。

無機ヒ素と鉛の濃度を減らし、さらにゼロに近づける

フードサプライ全般のモニタリングに加えて、FDAは乳幼児用米シリアル中の無機ヒ素の濃度を減らすことを優先事項にしている。結果、30%近く低減し、その後FDAは乳児用米シリアルのアクションレベルを100 ppb(10億分の1)に設定した。さらに、乳幼児向けの加工食品に含まれる鉛の濃度を低減するためにFDAが提案したアクションレベルでは、これらの食品からの鉛への暴露を24-27%も低減することができた。

これまでのFDAの取り組みは、食品からの汚染物質への小児期の暴露を低減する上で大きな進歩をもたらし、FDAの「Closer to Zero(さらにゼロに近づける)」戦略はこの進歩に基づいている。この暴露をゼロにすることは誰もが望むが、時間がかかることを認識して、「Closer to Zero」は、乳幼児が一般的に食べる食品に含まれる鉛、ヒ素、カドミウム、水銀への暴露を可能な限り低くするというFDAのアプローチを示している。これは、産業界が農業や加工の方法の採用を促し、長期的に食品に含まれるこれらの環境汚染物質の濃度をさらにゼロに近づける、という我々の目標を達成することを奨励するための、多面的な、科学に基づく反復的なアプローチである。乳幼児のより小さな身体や代謝はこれらの汚染物質の有害な影響に対してより脆弱であるため、我々は、乳幼児を優先してきた。

食品の細菌汚染の科学が全ゲノム配列決定によって加速したように、食品中の化学物質の測定とその流れに沿った健康影響に関する理解は、食品と環境における測定技術の進歩によって急速に向上している。さらに、複雑な生物学と集団健康測定がデジタル時代の恩恵を受けるようになった現在、集団と個人の健康影響の理解は、新しい時代にある。環境汚染や添加化学物質汚染による健康リスクを低減するための、ますます正確なガイダンスをサポートすることを楽しみにしている。では、また次回、キャッチアップしよう。

 

[FSA]新しい「May Contain」ガイダンスに対する意見を求める

FSA seeks views on new 'May Contain' guidance

27 March 2023

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-seeks-views-on-new-may-contain-guidance

英国食品基準庁(FSA)は、食品包装上の「may contain(含有する可能性がある)」という警告文である予防的アレルゲン表示(PAL)の適用方法と時期に関する新しい助言に関する意見を求める。新しい助言では、食品法の遵守を確実にするために、食品事業者は、PALが14の主要なアレルゲンのうちどれに言及しているのかを特定する必要がある。例えば、一般的な「ナッツを含む可能性がある」ではなく、「ピーナッツを含む可能性がある」や「木の実を含む可能性がある」を使用すること。

FSAは、消費者の安全や選択に不必要な影響を与えないよう、リスク評価を行った上でPALを適用することを推奨する。

また、製品が「free-from(不使用)」と表示しているアレルゲンと同じものについては、PALを適用すべきではないという新しいガイダンスについても意見が求められている。これは、例えば「dairy free(乳製品不使用)」と表示している製品に「may contain milk(乳を含む可能性がある」と表示すべきではないことを意味する。

また、更新されたガイダンスでは、「このメニューはノン・グルテンの食事」といったグルテン非含有成分表示(NGCI)を使用せず、「グルテンフリー」又は「低グルテン」というフレーズのみを使用するよう推奨する。

意見募集は5月22日まで。

 

[EPA]EPAは公衆衛生を守りエチレンオキシド暴露を減らすため、新しい基準を提案

EPA Proposes New Standards to Protect Public Health, Reduce Exposure to Ethylene Oxide Pollution

April 11, 2023

https://www.epa.gov/newsreleases/epa-proposes-new-standards-protect-public-health-reduce-exposure-ethylene-oxide

大気中への中排出基準の強化や医療機器殺菌施設で働く労働者の追加保護策などを提案

詳細は以下から

Hazardous Air Pollutants: Ethylene Oxide (EtO)

https://www.epa.gov/hazardous-air-pollutants-ethylene-oxide

 

(なおQ & Aのところで

Additional Questions about Ethylene Oxide (EtO)

https://www.epa.gov/hazardous-air-pollutants-ethylene-oxide/additional-questions-about-ethylene-oxide-eto

何故EtOをスパイスに使う必要があるのか?代用品はあるか?

の項目でEtO処理された食品を食べることは懸念されるリスクとはならない、と記述あり

Eating foods treated with EtO does not present risks of concern.)

 

[BfR]BfRコロナモニター

BfR-Corona-Monitor - as to 04 - 05 April 2023

11.04.2023

https://www.bfr.bund.de/cm/349/230404-bfr-corona-monitor-en.pdf

 

[DHSC]世界初の計画で、喫煙者はタバコを電子タバコに代えるように強く薦められる

Smokers urged to swap cigarettes for vapes in world first scheme

11 April 2023

https://www.gov.uk/government/news/smokers-urged-to-swap-cigarettes-for-vapes-in-world-first-scheme

イングランドの禁煙対策の一環として、妊婦にも禁煙のための経済的インセンティブが提供される

政府の2030年までに喫煙率を5%以下にする目標を達成するために、世界で初めて喫煙者に電子タバコ開始キットが提供される

2021年のイングランドの喫煙率は13%で、2010年以降税金を2倍にするなどの対策によりこれまでで最低である

 

論文

-ほどほど飲酒に健康上のベネフィットはない

Moderate Drinking Provides No Health Benefits

April 10, 2023 • By Laura Schmidt

https://www.cancerhealth.com/article/moderate-drinking-provides-health-benefits

研究によると、1日に1杯以上の飲酒は死亡リスクを増やし健康上のベネフィットはない

JAMA Network Openに発表された最近のメタ解析

 

-おもちゃやヘッドホンに発がん物質検出

Cancer-causing chemicals detected in toys and headphones

11-APR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/985677

Environmental Science: Processes & Impactsに発表されたGREEN SCIENCE POLICY INSTITUTEによる短鎖塩素化パラフィンの検査結果

 

-都市部のハゲワシが食べるプラスチックのほとんどは食品販売店から直接由来する

Most plastic eaten by city vultures comes straight from food outlets

12-APR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/985556

ハゲワシは催吐目的で故意にプラスチックを飲み込んでいる可能性

Frontiers in Ecology and Evolution.に発表されたノースカロライナのCharlotte 市街地域の8つのねぐらでの研究。この地域のハゲワシは外食店のゴミ箱から直接プラスチックを飲み込んでいると著者らは結論している。

 

-小麦の病気の世界への拡散は研究者を心配させる

Natureニュース

Wheat disease’s global spread concerns researchers

11 April 2023  Ewen Callaway

https://www.nature.com/articles/d41586-023-01043-8

ゲノム解析の結果、小麦いもち病は南米から他の二つの大陸に別々にひろがったことを明らかにした

PLoS Biologyに発表

 

-プラスチック汚染危機の3つの解決法

Three ways to solve the plastics pollution crisis

11 April 2023 Diana Kwon

https://www.nature.com/articles/d41586-023-00975-5

研究者らはより洗練された政策、賢明なリサイクル、新素材がゴミ問題の根本解決になるかどうかを研究している

写真はバングラデシュのゴミで詰まった運河

20年前にドイツはプラスチックゴミを減らすために飲料ボトルのデポジット制度を始めた。他の多くの国が同様のインセンティブを導入している。しかしこれが実際に使い捨てプラスチックの使用を減らしたかどうかはほとんど根拠がない。この制度はプラスチックボトルをゴミにせずに返却することについては誘導したが、おそらくリサイクルされているという安心感から、プラスチックボトルの購入を意図せず増やした。

世界には善意のプラスチックゴミ削減政策がたくさんあるが、ほとんどの場合その政策の影響が評価されていない。このことは極めて問題である

(一部のみ。プラ問題の記事は写真がインフラが整備されていない途上国のゴミの山で、内容は先進国の事例というのが多い)

 

その他

-SMC NZ

我々の淡水の状態についての冷徹な統計-専門家の反応

Sobering stats on the state of our freshwater – Expert Reaction

12 April 2023

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2023/04/12/sobering-stats-on-the-state-of-our-freshwater-expert-reaction/

環境省とNZ統計局が最新の淡水の状態報告を発表した

Our Freshwater 2023はニュージーランドの湖、川、小川、湿原、帯水層についての重要な圧力の詳細と水質低下の経済、環境、身体的文化的健康への影響を記す。

専門家のコメント略

(畜産どうする?という話になっている)

 

-カリフォルニア議会で食品化学物質の禁止が前進

Food chemicals ban moves forward in California Assembly

By Dan Flynn on April 12, 2023

https://www.foodsafetynews.com/2023/04/food-chemicals-ban-moves-forward-in-california-assembly/

カリフォルニア州議会保健委員会が2月にJesse Gabriel議員が導入した5つの食品添加物を禁止する法案418を検討した。Consumer ReportsやEWGのような強力な消費者・環境団体が提案していたもので、EUに倣って赤色3号、臭素化植物油、臭素酸カリウム、プロピルパラベン、二酸化チタンを禁止する案。法案418は保健委員会の後、環境安全性と有害物質委員会にかけられる。

(国レベルでの各種政策を州議会や裁判の個別攻略で無効化しようという活動家の手法が目立つ。

 

-長期ケア施設でのCOVID-19制限解除を多くの人が歓迎-しかし一部は早すぎると恐れる

Lifting of COVID-19 restrictions in long-term care welcomed by many — but some fear it might be too soon

Michelle Gomez · CBC News · Posted: Apr 10, 2023

https://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/long-term-care-restrictions-1.6805919

職員や訪問者はもう施設内でマスクをする必要は無い

カナダ・ブリティッシュコロンビア

 

-「フランケンシュタイン食品」:イタリアの培養肉反対運動が恐らく機能しないだろう理由

'Frankenstein food': Why Italy's crusade against cultured meat probably won't work

By Alessio Dellanna  •  Updated: 04/04/2023

https://www.euronews.com/2023/04/04/frankenstein-food-why-italys-crusade-against-cultured-meat-probably-wont-work

イタリアは最大6万ユーロの罰金での培養肉生産企業を禁止する世界初の国になろうとしている。この法案について農業食料大臣Francesco Lollobrigidが上院で「培養肉は小規模生産者にダメージを与え、環境に悪く、食習慣を画一化し、安全性は確保されていない」と言った。

培養肉を認めたのは2020年のシンガポールが初めてである。FDAは2022年11月に認めている。EUでは研究は推進されている。イタリアの議員は疑っているが半分は認可にイエスである。

イタリアでは肉は好まれているが、最近の世論調査では培養肉で作ったステーキは決して食べたくないと回答する人が84%だった。地元農家にとってはそれで十分なように見えるが、彼らは安心せず、世界農業団体と協力して世界培養肉反対請願を開始し、培養肉を「フランケンシュタイン食品」と呼ぶ。既に50万人以上の署名が集まったと報告されている。

しかしEUが培養肉を認可すれば、イタリアの法案だけでは排除は十分ではない。外国企業が作った培養肉をイタリアに輸入することは可能だ。

「人工肉」と呼ばれるものはそれほど人工ではない。この法案は「土から直接来るもの以外は全て危険である」という。それはイタリアの研究を遅らせるだけだろう。

(水耕栽培もダメなのか・・もやしは?)