2023-06-06

[EFSA]新規食品としての丸ごとイエローミールワーム(チャイロコメノゴミムシダマシの幼虫)のUV処理した粉末の安全性

Safety of UV‐treated powder of whole yellow mealworm (Tenebrio molitor larva) as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2023;21(6):8009  1 June 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8009

(科学的意見)

欧州委員会からの要請を受けてEFSAのNDAパネルは規則(EU) 2015/2283に従って、新規食品(NF)としての、丸ごとイエローミールワーム(チャイロコメノゴミムシダマシの幼虫)のUV処理した粉末に関する意見を出すよう求められた。イエローミールワームとは、昆虫種T. molitorの幼虫形態をさす。このNFは丸ごと加熱乾燥したイエローミールワームのUV処理した粉末である。このNFは主に粗タンパク質、脂質、消化可能な炭水化物、食物繊維(キチン)からなる。パネルは、このNFの汚染物質の量は、昆虫の飼料中の汚染実態にかなり依存すると指摘した。パネルはさらに、このNFはその全保存期間において提案された規格基準に従うならば、このNFの安定性に関する完全上の懸念はないことを指摘した。このNFはタンパク質含有量が多いが、窒素-タンパク質変換係数6.25を用いると、非タンパク質窒素の存在により、このNF中の真のタンパク質含有量は過大評価される。申請者はこのNFを、ベーカリー製品、パスタ、果物・野菜のコンポート、チーズなど、様々な食品の成分として使用することを提案している。

対象集団は一般人である。パネルは、このNFの組成、提案した使用条件、このNFが食事タンパク質の単一源とはならないことを考慮すると、このNFの摂取は栄養的に不利ではないこと、UV処理に関わらず、このNFがビタミンD3の明らかな食事の寄与因子ではないことを指摘する。科学文献から提出された毒性試験は安全上の懸念を生じなかった。パネルは、このNFの摂取は、イエローミールワームのタンパク質に対して一次感作やアレルギー反応を誘発する可能性があり、甲殻類やダニにアレルギーのある対象者にアレルギー反応を引き起こす可能性があると考えられる。さらに、飼料からのアレルゲンがこのNFに入る可能性がある。アレルゲン性の可能性を除いて、パネルは、このNFは提案した用途と使用量で安全だと結論している。

 

[ANSES]食品中のカビ:変異原性と発がん性の毒素の特定

Mould in food: identifying mutagenic and carcinogenic toxins

31/05/2023

https://www.anses.fr/en/content/mould-food-identifying-mutagenic-and-carcinogenic-toxins

食品中に生育する特定のカビによって産生される、カビ毒と呼ばれる毒素に関する知見の習得は、いくつかの異なるソフトウェアアプリケーションを組み合わせて使用するとスピードアップできる。ANSESの科学者は変異原性及び/又は発がん性の可能性のあるカビ毒を特定するためにこの革新的なアプローチを使用している。

食品、特に植物由来の食品中のカビは、カビ毒として知られる毒素を生成する可能性があり、その一部はヒトや動物に遺伝子変異やがんを引き起こす可能性がある。「カビは、作物の栽培から最終製品まで、食品生産工程全体を通して生育する可能性がある」とANSESのシダ研究所の汚染物質毒性学ユニットのプロジェクトマネージャーDenis Habauzit氏は説明する。穀物、果物、野菜などの多くの食品は、カビ毒に汚染されている可能性がある。

欧州規則は、市販食品に含まれる可能性のある主なカビ毒については認めることのできる最大量を厳しく制限しているが、その他のカビ毒についてのデータは不足している。「毒性についての情報があまり、あるいは全くなく、規制も監視もされていないカビ毒が食品に含まれる可能性が研究から示されている」とユニット長Valérie Fessard氏は述べた。

最も毒性の強い化合物を特定するコンピューターツール

このユニットの科学者は、変異原性や発がん性のあるカビ毒を特定するために、コンピューターモデリングに取り組んだ。彼らは、有機化合物の構造から生物への影響を予測する定量的構造活性相関(QSAR)ソフトウエアを組み合わせて使用した。この方法は、合成・精製するのが難しいマイコトキキシンの、当初のキャラクタリゼーションを可能にするという利点がある。試験する必要性、特に動物実験に頼る必要性を回避できる。結果は2023年4月に雑誌「Environmental Pollution」で発表された。

チームは、既知の発がん性あるいは変異原性のあるカビ毒で試すことで、最も効果的なソフトウエアの組み合わせを選択した。他の研究チームが使用しやすいよう、選択した全てのソフトウェアアプリケーションは無料である。次に、科学者は、このチームが作成したデータベースから904種類のマイコトキキシンとカビ毒代謝物を分析した。127種類に変異原性の可能性があり、548種類には発がん性の可能性があることを見出した。

初期の選別はまだ洗練されていない

「このソフトウエアはまだ開発段階なので、エラーのリスクがある。だが、特定の化合物に注目し、優先的に毒性試験を実施する必要のあるものを特定した」とDenis Habauzit氏は警告する。これらのカビ毒のうち95種類には変異原性と発がん性の両方があるようだ。そのため少量でも健康リスクをもたらす可能性がある。

同時に、マイコトキキシンの潜在的な影響が実際に引き起こすリスクを判断するために、食品や飼料中に含まれるこれらの化合物の実際の量を調べる必要がある。これらの量は現在、特にANSESが実施したトータルダイエットスタディ(TDSs)によって、特定のマイコトキキシンでのみ知られており、その他の毒素についてはデータをさらに得る必要がある。

この研究は現在、QSARソフトウエアを用いたマイコトキキシンに関する最も大規模なものである。何百ものカビ毒の中から、優先的に評価する必要のあるものを特定する最初の選別をする際に、これらのITツールの価値を示している。気候変動や殺菌剤の使用制限が、カビの発育や新興のカビ毒による食品汚染を促進する可能性があることを考慮すると、これらの予測は特に重要である。

 

*詳細情報

in silico QSARモデルを併せて使用した変異原性・発がん性評価に基づくカビ毒の優先順位付け

Lemée Pierre, Valérie Fessard, Denis Habauzit, Prioritization of mycotoxins based on mutagenicity and carcinogenicity evaluation using combined in silico QSAR methods, Environmental Pollution, Volume 323, 2023, doi.org/10.1016/j.envpol.2023.121284

https://hal-anses.archives-ouvertes.fr/anses-04112525

カビ毒に関するオープンアクセスデータベース (2023年7月にオンライン化)  http://www.mycocentral.eu/

 

[CFIA]食品安全検査報告

-選択された食品中のフラン、2-メチルフラン及び3-メチルフラン(2020年4月1日から2021年3月31日)

Furan, 2-methylfuran and 3-methylfuran in Selected Foods - April 1, 2020 to March 31, 2021

2023-05-29

https://inspection.canada.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-bulletin-and-reports/furan-2-methylfuran-and-3-methylfuran-in-selected-/eng/1683658951730/1683658952433

(ターゲット調査)6つの都市で様々な食品の399サンプルを検査し、フライや缶詰など加熱処理された食品に意図せずに生成される可能性のある製造副生成物であるフランを検査した。収集されたサンプルは、チョコレート、コーヒー/コーヒー飲料、乳児用食品など、これらの化合物を含むと予想される食品であった。検出された濃度は、消費者に健康上のリスクをもたらすものではなかった。

フランは消費者に健康リスクを引き起こす可能性があり、国際がん研究機関(IARC)は「ヒトに対して発がん性の可能性がある」と分類している。さらに、2-メチルフランと3-メチルフランはフランと同様の毒性を持つことが示されている。消費者暴露の予備的な推定量は有害影響を引き起こすレベルをかなり下回っているが、食品中のフラン濃度に関する入手可能な情報は限られている。この調査は、他の機関が収集したデータを拡大し、カナダの小売市場で入手できる選択された食品中のフラン類似物の存在と濃度に関する更なるベースライン監視データを作成するためにカナダ保健省と協議して開始された。カナダの6都市の小売店から全部で399のサンプルが収集された。

収集したサンプルは、チョコレート、コーヒー/コーヒー飲料、乳児用食品など、これらの化合物が含まれることが予想される食品だった。フランは調査サンプルの97% (385)に検出され、その濃度の範囲は0.2 ppbから約39000 ppbだった。フランの平均濃度が最も高かったのはコーヒーで、最も低かったのはチョコレートだった。大半のサンプル(78%)に3つの類似物全てが含まれていた。製品の17%にフランと2-メチルフラン両方が検出され、2つのサンプルにフランと3-メチルフランが含まれ、6つのサンプルに類似物が1つだけ含まれていた。3種類のフラン類似物の平均濃度は同等で、フランはチョコレートと乳児用食品で、2-メチルフランはコーヒーで、平均濃度が最も高かった。この調査結果は国際調査や様々な科学的研究で見つかったものと同様だった。

調べた全てのチョコレートサンプルにフランが検出されたが、平均濃度はこの調査の全ての製品で最も低かった。乳児用食品にも比較的少量のフランが含まれていた。乳児用食品サンプルのうち、フルーツベースのピューレに含まれるフランの平均濃度が最も低く、肉や魚を含む乳児用製品は最も高かった。先述のように、コーヒーには高濃度のフランが含まれていた。この調査で最大量のフラン(38,670 ppb)は深煎りコーヒー豆のサンプルで報告された。深煎り製品とされたサンプルは他の豆や粉末コーヒー製品よりも平均して46%フラン濃度が高かった。インスタントコーヒー(488 ppb)とコーヒー飲料(94.2 ppb)は他のコーヒー製品と比べて比較的フラン濃度は低かった。

文献から、2-メチルフランと3-メチルフランは食品中の前駆体からフランと一緒に生成される可能性が示されているが、特定の前駆体や反応経路に関するデータは限られている。この調査でサンプリングした食品中の2-及び3-メチルフランの濃度が様々なのは、成分や加工の違いにより、異なるフラン類似物の生成を生じる可能性があるためと思われる。

ヒトにおけるフランの毒性は十分にわかっていないため、フランの最大基準値(MLs)はまだ設定されていない、そのため、フラン濃度は直近の科学的データを用いてケースバイケースでカナダ保健省が評価した。カナダ保健省はこの調査で観察された食品中のフランの濃度はヒトの健康に懸念を引き起こすとは予想されないと判断し、この調査によるフォローアップを行わなかった。

 

-乳製品及び乳児用調製乳中の過塩素酸塩(2020年4月1日から2021年3月31日)

Perchlorate in Dairy Products and Infant Formula - April 1, 2020 to March 31, 2021

2023-05-29

https://inspection.canada.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-bulletin-and-reports/perchlorate-in-dairy-products-and-infant-formula-2/eng/1683659201717/1683659202170

(ターゲット調査)6都市で様々な乳製品及び乳児用調製乳製品の493サンプルを収集した。収集されたサンプルには乳製品(チーズ、クリーム、乳、ヨーグルト)及び乳児用調製乳が含まれた。検出された濃度は、消費者に健康上のリスクをもたらすものではなかった。

過塩素酸塩は環境中に天然に存在する化学物質である(一部の硝酸塩肥料やカリ鉱床、大気中など)。また、ロケット推進剤、爆発物、発炎筒、花火、自動車のエアバッグ及び一部の肥料の生産に使用される過塩素酸塩の不適切な保管や廃棄から生じる工業的に生産される環境汚染物質と見なされている。過塩素酸塩は水に溶けやすいため、過塩素酸塩を含む製品が製造される地域や、過塩素酸塩を含む肥料を使用した地域では、地下水や地表水に蓄積する可能性がある。土壌や地下水から浸出した過塩素酸塩は、植物、特にいくつかの作物の葉の部分に吸収され蓄積される可能性がある。そのため、過塩素酸塩で汚染された飼料や水の摂取により、過塩素酸塩は動物の肉や乳にも蓄積される可能性がある。乳製品は特に幼い子供に多く摂取され、米国食品医薬品局のトータルダイエット調査の結果から、乳幼児は一般的に体重当たり多くの食品や水を摂取するため、過塩素酸塩の推定摂取量が最も多いことが明らかになった。過塩素酸塩は、十分な高用量で、甲状腺によるヨウ素の取り込みを妨げる可能性がある。これはヒトの多くの代謝や発達機能を調整する役割がある甲状腺ホルモンの産生に影響する可能性がある。

この調査の目的は、カナダの小売市場で入手可能な食品中の過塩素酸塩の存在と濃度に関する更なるベースライン監視データを作成することだった。全部で493件のサンプルがカナダの6都市の小売店から収集された。収集したサンプルには乳製品(チーズ、クリーム、乳、ヨーグルト)及び乳児用調製乳が含まれていた。過塩素酸塩はこの調査のサンプルの84%(385サンプル)で検出され、その濃度は1.1 ppbから110 ppb、平均濃度は7.3 ppbだった。乳製品は乳児用調製乳と比較してわずかに汚染濃度が高かった。過塩素酸塩の最大値は、濃縮インスタント調製乳のサンプルに含まれていたが、それは摂取時に必要な希釈されたものより販売用としての製品を検査したからである。ヨーグルトは、すぐに喫食可能な製品の中で過塩素酸塩の平均濃度が最も高かった。今回の調査と以前のターゲット調査のデータを比較して、カナダの小売り製品の過塩素酸塩の量は以前報告されたものと同等であることが示された。今回の調査で見つかった過塩素酸塩の量はカナダ保健省によって評価され、どのサンプルもヒトの健康の懸念を引き起こさないと判断された。

 

-選択された食品中のクマリン(2016年4月1日から2018年3月31日)

Coumarin in Selected Foods - April 1, 2016 to March 31, 2018

2023-05-29

https://inspection.canada.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-bulletin-and-reports/coumarin-in-selected-foods-2016-2018-/eng/1683659127060/1683659127623

(ターゲット調査)様々な製品の1497サンプルを収集し、シナモンやトンカ豆などの多くの植物に含まれる天然化合物であるクマリンを検査した。収集されたサンプルには焼き菓子、朝食用シリアル、スパイスなどが含まれた。検出された濃度は、消費者に健康上のリスクをもたらすものではなかった。

クマリンはシナモンやトンカ豆など多くの植物に存在する甘い香りの天然化合物である。その誘導体はフェンネル、アニスシード、甘草の根など、甘草のフレーバーとしてよく使用される植物に含まれている。クマリンは長年食品及び化粧品業界で香料として使用されてきた。化粧品業界での使用は継続されているが、食品業界では肝臓への有害な可能性の証拠や有害影響により使用が中止されている。天然由来のこの化合物の暴露は少ないことが予想され、健康リスクを示すことは予想されない。CFIAは、摂取しても安全だと保証するために、一般に入手可能な粉末シナモン、シナモン含有製品、甘草フレーバー製品のクマリンレベルを調べることが重要だと考えた。

このターゲット調査によりカナダの小売市場で国産・輸入製品のクマリンレベルに関する更なるベースライン監視データが作成された。CFIAは1497製品をサンプリングし分析した。内訳は焼菓子498(焼菓子126、ベーカリー製品372)、朝食用シリアルサンプル199、シナモンサンプル300、スパイスミックス450、フレーバー付けオートミールサンプル50である。クマリンはこれらサンプルの96%から検出され、その濃度は0.2 ppmから11,700 ppmだった。サンプリングした焼菓子はケーキ、パイ、ロールケーキ、ドーナッツ、ペストリーなどで、ベーカリー製品はパン、イングリッシュマフィン、ベーグルなどだった。焼菓子は、ベーカリー製品より検出率及び平均値が高かった。朝食用シリアルは大人や子供を対象とした単一又は複数の穀物シリアルなどである。子供用シリアルは大人用シリアルより検出率が高く、平均クマリン濃度も明らかに高かった。フレーバー付けオートミールサンプルの検出率は96%で朝食用シリアルよりも高く、平均13.4 ppm、1.9~34.9 ppmだった。スパイスミックスのうちクマリンの濃度が高い上位4サンプルは4種のスパイス(シナモン、ジャマイカペッパー、クローブ、ナツメグ)のブレンドで、2,560~3,380 ppmだった。次に多いサンプルはチア入りシナモンとアップルパイスパイスで、どちらも2,490 ppmだった。今回の調査で報告された最大のクマリン濃度は、純粋なシナモンで11,700 ppmだった。全ての分類における平均及び最大濃度は以前のターゲット調査や科学的研究と同等だった。カナダ保健省は、今回の調査で観察されたクマリンの濃度がヒトの健康への懸念を引き起こすとは予想されないと判断し、従って、この調査によるフォローアップを行わなかった。

 

[FDA]世界食品安全デー

World Food Safety Day

06/05/2023

https://www.fda.gov/food/consumers/world-food-safety-day

 本日6月7日は世界食品安全デーであり、今年のテーマは「Food Standards Save Lives」である。FDAの世界食品安全デーのページでは、この世界的な取り組みに参加する方法と、食品由来疾病から自分と家族を守る方法に関する情報を提供する。

 

[FDA]同等性と食品の安全性

Equivalence and Food Safety

06/05/2023

https://www.fda.gov/food/international-cooperation-food-safety/equivalence-and-food-safety

 米国食品医薬品局(FDA)は、海外規制機関の食品安全に関する同等性のプロセスに関する情報を提供することに特化したウェブページを公開した。このウェブページでは、同等性の判断方法、現在の同等性判断、規制当局がFDA規制の食品に対して同等性の正式な要求を提出する方法について説明する。

 

[ヘルスカナダ]改定通知

-様々な食品にα-シクロデキストリンを使用できるようにするための許可された乳化剤、ゲル化剤、安定剤又は増粘剤のリストの改定通知

Notice of modification to the List of Permitted Emulsifying, Gelling, Stabilizing or Thickening Agents to enable the use of alpha-Cyclodextrin in various foods

2023-05-31

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/notice-modification-list-permitted-emulsifying-gelling-stabilizing-thickening-agents-enable-use-alpha-cyclodextrin-various-foods.html

ヘルスカナダの食品局は、α-シクロデキストリンの使用許可をもとめる食品添加物申請の市販前安全性評価及び有効性評価を完了した。α-シクロデキストリンはカナダにおける新規の食品添加物である。

 

[ヘルスカナダ]カナダ政府は違法フェンタニルを作る前駆体化合物に違法輸入を妨害するための対策をとる

Government of Canada takes action to disrupt the illegal importation and distribution of precursor chemicals used to make illegal fentanyl

June 5, 2023

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2023/06/government-of-canada-takes-action-to-disrupt-the-illegal-importation-and-distribution-of-precursor-chemicals-used-to-make-illegal-fentanyl.html

N-phenyl-4-piperidinamineの類似体とその塩

 

[MPI]マヌカハニーの定義に変更なし

No change to mānuka honey definition

02 June 2023

https://www.mpi.govt.nz/news/media-releases/no-change-to-manuka-honey-definition/

ニュージーランドのマヌカハニーの規制上の定義は、綿密な科学的再評価を経て検証されており、今後も変更されることはない。

 

[HK]リコール等

-Rappel Conso of France-DEHP(フタル酸エステル類)のため、フランスにおけるHuilerieブランドのHuile vierge de pistache oil製品のリコール

Rappel Conso of France – A notice regarding a recall of Huilerie Beaujolaise brand of Huile vierge de pistache oil product in France due to presence of DEHP (phthalates).

1 June 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20230601_1.pdf

DEHP(フタル酸エステル類)の存在のため、フランスにおけるHuilerieブランドのHuile vierge de pistache oil(ピスタチオオイル)製品のリコール。

 

[SFA]Forum Replies

-SFAは「30 by 30」ビジョンに引き続きコミットする

SFA remains committed to “30 by 30” vision

1 June 2023

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/zb-forum-1-june-2023.pdf

地元野菜生産に関する意見を受け、シンガポール食品庁(SFA)は2030年までに栄養需要の30%を持続的に生産する能力をシンガポールに構築するというビジョン「30 by 30」に向けて、野菜などの地場産品の生産と利用の拡大の重要性を認識していると説明する。

 

-財政難に直面する違法露天商は支援できる

Help available to illegal street hawkers facing financial difficulties

1 June 2023

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/st-forum-01-june-2023.pdf

「違法な露天商は罰するだけでなく、助けることができる」という意見に対し、SFAの対応について回答。支援を受けて合法的な事業をすることが望ましいことには合意するが問題の人物は繰り返し援助を拒否して違法行為を続けた

 

[FAO]農業におけるプラスチックサイクルを破る

Breaking the plastic cycle in agriculture

05/06/2023

https://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1640871/

プラスチックの増殖を止めるために持続可能な解決法と代用品

農業バリューチェーンは2019年に動植物の生産に1250万トン、食品包装に3730万トンのプラスチックを使った。我々はより持続可能な方法でプラスチックの利点を提供できる新たな解決法を必要とする

農業で使われたプラスチックのうち回収・リサイクルされるのはほんの僅かで、ほとんどは土地に埋められたり埋め立てされたりする

 

[FTC]FTCの要請によりフロリダ地方裁判所は詐欺的COVID-19個人保護具販売者に、消費者にあらゆる保護具やサービスを売ることを永久に禁止

At FTC’s Request, Florida District Court Permanently Bars Deceptive COVID-19 PPE Marketer from Selling Any Protective Goods or Services to Consumers

June 5, 2023

https://www.ftc.gov/news-events/news/press-releases/2023/06/florida-district-court-permanently-bars-covid-19-ppe-marketer-from-selling-goods-services

FTCはTrend Deployとして事業を行っていたFrank RomeroをFTC法違反とマスクの品質の虚偽表示およびキャンセルや返金に応じないことによる通販規則違反で起訴

他消費者への返金$989,483.69と罰金$2,562.21。

Romeroは消費者のCOVID-19への恐怖につけ込んですぐにマスクを届けられると宣伝したがそうはできず、購入者への通知もせず、返金やキャンセルにも応じなかった。

(コロナ禍に乗じて悪事を働いた人達が今裁かれている)

 

論文

-27カ国の寿命へのCOVID-19パンデミックの影響

The effect of the COVID-19 pandemic on life expectancy in 27 countries

Guogui Huang et al.,

Scientific Reports volume 13, Article number: 8911 (2023)

https://www.nature.com/articles/s41598-023-35592-9

オープンアクセス

死亡率の変動を考慮した上でのCOVID-19の影響。

オーストラリア、日本、デンマーク、ノルウェーは他の国に比べてCOVID-19による寿命損失は小さく(日本はほぼない)、オーストラリアは増加すらしている。

 

-より長く母乳を与えることが後の人生での試験結果の良さに関連するかもしれない

Breastfeeding for longer may be linked to better exam results in later life

5-JUN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/991143

Archives of Disease in Childhoodに発表されたミレニアムコホート研究に参加した英国の子どもたちのデータの解析。

イングランドの、教育省による学力試験General Certificate of Secondary Education (GCSEs) を受けた16才までの4940人が対象。この集団の32.8%が全く母乳を与えられない、12ヶ月以上母乳を与えられたのは9.5%。12ヶ月以上母乳を与えられた集団のうち英語のGCSEテストで落第だったのは19.2%だが全く母乳を与えられない集団では41.7%など。

Association between breastfeeding duration and educational achievement in England: results from the Millennium Cohort Study

https://adc.bmj.com/content/early/2023/05/04/archdischild-2022-325148

(随分極端な比較をしている。両群で差があるのは年上のきょうだいの存在、妊娠中喫煙率、母親の年齢と教育レベル、社会的クラス、母親が働いているかどうか、結婚しているか(全く母乳を与えていない群の結婚率41.4%)、人種、言語、貧困率、母親の知能スコア、等でいくら調整してもそりゃ差はつくよね。4ヶ月以上ならそれほど差はないようにみえ、用量相関はなさそう。)