[EU]RASFF 2023(0702-0708)
警報通知(Alert Notifications)
インド産乾燥プラムの二酸化硫黄非表示、ドイツ産ナッツとアーモンド入りカリカリミューズリーのオクラトキシンA、北マケドニア共和国産酢漬けのキャベツの二酸化硫黄非表示、タジキスタン産アプリコットカーネルのシアヌル酸、ポーランド産冷凍カシスのクロルピリホス、フランス産ブリオッシュとサンドイッチ用パンの亜硫酸塩非表示、イタリア産マグロの摂取によるヒスタミン中毒の疑い、英国産オランダ経由黒目豆のクロルピリホス、中国産ロイヤルゼリーのニトロフラン、ルーマニア産飼料用トウモロコシのアフラトキシンB1、イタリア産イワシの塩漬けのヒスタミン、インド産ドイツ経由スパイス調味料のエチレンオキシド、スペイン産ガリアメロンのフロニカミド、中国産イタリア経由ミニカップ入りゼリーキャンディーの未承認カラギーナン(E407)による窒息リスク、中国産カップケーキポップキャンディーに関連する窒息リスク、ヨルダン産グリーンオリーブのクロルピリホス、インド産マスタードオイルのエルカ酸、フランス産小麦のオクラトキシンA、ベルギー産ジャムの亜硫酸塩非表示
注意喚起情報(information for attention)
インド産マグロのヒスタミン、ブラジル産パパイヤのエテホン、オランダ産2頭の屠殺馬の腎臓のカドミウム及び水銀、パキスタン産バスマティ米のアフラトキシン、フランス産イワシのヒスタミン、エジプト産生食用ブドウのエテホン、ベトナム産ドリアンのカルベンダジム・アセタミプリド及びジメトモルフ、英国産オンライン販売されているアルコール飲料キット(ジン用)の未承認新規食品チョウマメ(Clitoria ternatea) (複数あり)、スペイン産解凍メカジキロインの水銀、トルコ産ニンジンのクロルピリホス、パキスタン産英国経由スパイスミックスのエチレンオキシド、エクアドル産冷凍全形バナメイエビの亜硫酸塩、
通関拒否通知(Border Rejections)
トルコ産生鮮レモンのプロクロラズ及びクロルピリホスメチル(複数あり)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン、ニカラグア産ピーナッツのアフラトキシン、中国産魚類(頭足類)のカドミウム、エジプト産ピーナッツカーネルのアフラトキシン、マダガスカル産ササゲのクロルピリホス、中国産メラミンプラスチックタンブラーからのホルムアルデヒドの溶出、インド産ピーナッツのアフラトキシンB1(複数あり)、米国産トルコ経由殻を取ったピーナッツのアフラトキシン、中国産未承認竹繊維による竹繊維とプラスチックのカップ、
[SFA]福島からの輸入食品の安全性に関するSFAのメディア回答
SFA media reply on safety of food imported from Fukushima
6 July 2023
シンガポール食品庁(SFA)は、科学的根拠に基づくリスク評価と食品安全管理のアプローチを採用し、国際基準に合致した食品安全基準を設定している。SFAは、不必要に貿易を妨げることなく、食品の安全性を確保するため、定期的に食品の輸入条件をレビューする。
SFAは食品安全評価を実施し、2021年5月28日以降、福島からの承認済み輸入食品に対する輸出前試験と原産地証明書の要件を解除した。SFAは日本からの輸入食品を注意深く監視しており、監視結果は満足のいくものであった。2013年以降、SFAは日本からの輸入食品から放射性汚染物質を検出していない。
また、日本からの食品輸入は過去10年間、一貫して輸入総量の1.5%未満であり、福島県からの輸入は些細なものである。(2022年の食品輸入総額の0.01%未満)。
SFAは、日本からの輸入食品がSFAの食品安全要件に適合していることを確認するため、引き続き厳重に監視していく。SFAはまた、供給途絶の影響を軽減するため、一般的に消費される食品の供給先の多様化を継続する。
[BfR]大豆を含む食品と食品サプリメント:健康面
Foods and food supplements containing soy: health aspects
28 June 2023
https://www.bfr.bund.de/cm/349/foods-and-food-supplements-containing-soy-health-aspects.pdf
植物由来食品中心の食生活を送る人が増えている。彼らの食生活の一部は、主に高タンパクで脂肪含有量のため人気の大豆由来の肉や牛乳代替品に依存している。さらにドイツでは、大豆成分を分離または濃縮した食品サプリメントも提供されている。
大豆から単離された高用量のイソフラボンは、食品サプリメントとして販売されている。BfRは既に2015年の声明で、特定の集団に健康リスクの可能性を指摘している。
*以下、意見書No. 043/2015(ドイツ語)
これは特に、乳腺または子宮のエストロゲン依存性疾患の急性または以前に診断された人に当てはまる。イソフラボン含有製剤の安全性を証明するために必要な長期研究は、現在のところ利用できない。大豆由来食品に含まれるイソフラボンやほかのホルモン様物質の濃度が著しく低いことが健康に影響するかどうかは、まだ十分に解明されていない。
大豆タンパク質に対するアレルギー反応は、最も一般的な食物アレルギーの1つである。推定によると、ドイツの集団の約0.3-0.4%がこの影響を受けている。そのため、大豆を含む食品には、それに応じた表示が必要である。いわゆる交差アレルギーにより、大豆を含む食品は、カバノキの花粉にアレルギーのある人に重篤なアレルギー反応を引き起こすこともある。大豆製品は、他の植物由来食品と比較して、カドミウムやアルミニウムなどの重金属や望ましくない元素の含有量が高い。
しかし、特に大豆製品の実際の消費量に関して、様々なデータギャップが存在する。これは、植物由来食品の食事をとることが増えている集団に特に当てはまる。
結論として、大豆に含まれる植物性エストロゲンによるホルモン作用、大豆タンパク質に対する免疫学的反応、汚染 物質や抗栄養物質による毒性学的関連作用は、大豆を含む食品の摂取に関連する可能性のある健康リスクの評価において重要な役割を果たす。定量的なリスクを決定するためには、暴露評価データと毒性学的データの両方が必要である。全体として、BfRは現在のところ、これまでのBfRの見解と勧告を修正する根拠となるような兆候は見ていない。これは、大豆ベースの乳児用調製乳にも当てはまる。様々な集団が特定の植物由来製品にさらされ、特に大豆由来製品の消費量に関する情報が不十分であることを考慮すると、BfRの観点からは、植物由来食品の食事における大豆含有食品の包括的な評価は、現時点では適切ではない。
[RIVM]WHO法で測定すると喫煙者のタール、ニコチン、一酸化炭素吸入量は増える
Smokers inhale more tar, nicotine and carbon monoxide when measured with WHO method
07-07-2023
RIVMはオランダで販売されている全てのフィルター付きタバコのタール、ニコチン、一酸化炭素(TNCO)の量をWHO Intense法で測定した。この方法で測定すると法的に定めているISO法で測定した場合よりTNCO量は15倍以上多い。
この結果は先の研究の知見を確認するものである。
[ProMED]メタノール中毒-ウクライナ:(オデッサ)致死
Methanol poisoning - Ukraine: (OD) fatal
2023-07-08
https://promedmail.org/promed-post/?id=8711026
Date: Thu 6 Jul 2023 Source: UNIAN [in Ukrainian, machine trans., edited]
オデッサで、アルコール中毒で3人が死亡、他に6人が入院している
犠牲者は地元の店舗で購入したウォッカを飲んだ。警察官はこの由来不明の透明な液体を押収して調査している
(以下編集からメタノールの説明)
[COT]2023年7月11日の会合
COT Meeting: 11th July 2023
Last updated: 07 July 2023
https://cot.food.gov.uk/COT%20Meeting%3A%2011th%20July%202023
更新分
-二酸化チタンレビュー:追加のエンドポイントのディスカッションペーパー
Review of Titanium Dioxide: Discussion Paper for Additional Endpoints
免疫毒性について(非発達影響)
EFSA(2021)評価後の文献
対象に以下が含まれる(早い)
Akagi, et al., 2023 – Non-sonicated study
-食品添加物としての二酸化チタンの安全性に関する最初の声明案
First draft statement on the safety of Titanium Dioxide (E171) as a Food Additive
極めて初期の案のため現時点では公開されない
[FAO]OECD-FAO農業展望2023-32は重要なアウトプット、消費、貿易の傾向をマップする
OECD-FAO Agricultural Outlook 2023-32 maps key output, consumption and trade trends
06/07/2023
OECD-FAO Agricultural Outlook 2023-2032
https://www.fao.org/documents/card/en/c/cc6361en
[WHO]出版物
-農薬管理国際行動規範:自殺予防のための農薬使用規制ガイダンス
International code of conduct on pesticide management: guidance on use of pesticide regulation to prevent suicide
7 July 2023
https://www.who.int/publications/i/item/9789240066700
-農薬管理国際行動規範:行動規範履行のモニタリングと順守ガイダンス
International code of conduct on pesticide management: guidance on the monitoring and observance of implementation of the code of conduct
6 July 2023
https://www.who.int/publications/i/item/9789240069800
-子どもたちを有害な食品マーケティングから守るために対応しよう:子どもの権利に基づいたアプローチ
Taking action to protect children from the harmful impact of food marketing: a child rights-based approach
7 July 2023
https://www.who.int/publications/i/item/9789240047518
(全ての議論が子どもが太るのは食品企業のせい、から始まっているので子どもが肥満ではない国にはあてはまらない。食品企業が悪いと言っているうちは肥満問題の解決は遠そう。)
-WHO/UNICEF6ステップでのインフォデミック知見報告の作り方
WHO/UNICEF How to build an infodemic insights report in 6 steps
6 July 2023
https://www.who.int/publications/i/item/9789240075658
1.インフォデミック管理の知見が役に立つ可能性のある質問を選ぶ
2.データソースを同定して選び各情報源ごとに解析計画を開発する
3.これら情報源横断統合解析を行う
4.戦略と助言を開発
5.フォデミック知見報告を開発
6.フォデミック知見報告を広め、とられた行動を追跡
その他
-「父乳」:CDCの科学のない母乳助言
'Father's Milk': CDC's Science-Free Breastfeeding Advice
By Cameron English — July 9, 2023
https://www.acsh.org/news/2023/07/09/fathers-milk-cdcs-science-free-breastfeeding-advice-17184
CDCは最近「トランスジェンダーおよびノンバイナリージェンダー(男性でも女性でもないと自認している人)の人向けの」母乳育児に関するガイダンスを発表した。これはCDCがこれまで発表してきた助言の中でも最も馬鹿げたものだろう。
アメリカ人はCDCが政治的論争に巻き込まれることを望んでいない。それなのにCDCはウェブサイトで
・トランスジェンダーやノンバイナリージェンダーの人は出産したり母乳(胸乳)を与えたりするかもしれない。
・個人は母乳を与えるために出産する必要はない
等と書く。つまり男性も出産できるしできるなら胸乳を与えるべきという。科学的正当性はない。
ほんの数年前までは女性が妊娠すると母乳を作りはじめることをみんなが知っていた。しかし今や誰もが(男でも)乳汁を分泌できると主張することがファッショナブルになった。確かにある種の状況で妊娠とは関係なく乳汁分泌が「可能」ではある。しかし男性が赤ちゃんの栄養に十分量の乳汁を出せるという根拠は薄弱である
微量の内分泌攪乱物質を心配する一方で大きなリスクは軽視されている
(CDCに妙なポリコレが入り込んでいるのは確からしいけれど生物的性より性自認のほうが優先されるというのは非科学。)
-世界こどもの日2022:力、政策、子どもたちの栄養の権利
World Children's Day 2022: power, policy, and children's rights to nutrition
Christina Zorbas et al.,
THE LANCET COMMENT| VOLUME 402, ISSUE 10396, E1-E3, JULY 08, 2023
(食料不足に苦しむ子どもたち、からはじまって結論が食品企業を規制しろ、になる。)
-私はRFK Jrの恐怖を煽る「TVチャンネル」を一週間分見た
I Watched a Week’s Worth of RFK Jr.’s Fear-Inducing “TV Channel”
Jonathan Jarry M.Sc. | 7 Jul 2023
パンデミックは多くの人を過激にした。RFK Jrの番組は彼らを偏執狂的な反科学の石棺に引き込んでいる
反ワクチン団体の一つのCHD創設者で会長のRobert F. Kennedy Jrがアメリカの大統領選挙に参戦した。NYTの記事によると彼はCHDでUSD 516,000稼ぎ、HPVワクチンとラウンドアップ除草剤裁判の弁護士としてさらにUSD160万稼いだ。前年の総収入は780万ドルである。
私は6月25日から7月1日までのCHD TVを全て見た。そこで見たのは反ワクチンだけではなく陰謀論に強く結びついた代替世界観である
-EUの作物提案は科学を巡る「激しい論争」を引き起こす
EU crop proposal sparks ‘fierce battle’ over science
By Andrew Silver 07 JUL 2023
有機農家や環境NGOが欧州委員会の新しい交配技術への計画を攻撃
-超加工食品(UPFs)は本当に悪いのか?超加工食品の増加について食品専門家が言うこと
Are UPFs really that bad? Here’s what food experts say on the rise of ultra-processed foods
By Becca Inglis • Updated: 24/06/2023
他のどんな食生活よりもビーガンがUPFを多く食べている。健康と環境に本当にどのくらい悪いのか?
菜食や完全菜食の人の食事のほうがより多く加工されている。
Soil Associationの政策アドバイザーCathy Cliff「もし加工が多ければ、それは最早食品ではない」
(野菜果物丸ごとしか認めないらしい
この理屈によると
大豆(生)>枝豆・炒り大豆>きなこ・ずんだ>豆腐>油揚げ・高野豆腐>稲荷寿司・がんもどき等
の順でどんどん体に悪くなり食品でなくなるらしい。馬鹿馬鹿しくない?)