2023-07-18

[EU]RASFF 2023(0709-0715)

警報通知(Alert Notifications)

ガーナ産オランダ経由アズキのクロルピリホス、ペルー産アボカドのカドミウム、アルゼンチン産ピーナッツカーネルのアフラトキシン、粉末コーヒーのオクラトキシンA、デンマーク産冷凍エビの亜硫酸塩非表示、エクアドル産ドラゴンフルーツのチアベンダゾール及びクロルピリホスエチル、ベトナム産ナマズフィレのロイコマラカイトグリーン、ベルギー産フードサプリメントのエモジン及びアロエエモジン、ポーランド産有機亜麻仁粉末のシアン化物高含有、オランダ産飼料用有機モロコシ種子のブタクサ種子高含有、スイス産ダイエット食品中のCBD及びテトラヒドロカンナビノール(THC)、ドイツ産ゼリーストローの未承認食品添加物(E407・ E410)、ポーランド産冷凍角切りトマトのエテホン、

注意喚起情報(information for attention)

ポーランド産パースニップのクロルピリホス、ペルー産生鮮トウガラシのクロルフェナピル・ジメトエート・オメトエート及びフェントエート、ウズベキスタン産乾燥アプリコットの二酸化硫黄高含有(複数あり)、エクアドル産バナナのクロルピリホス、スペイン産メカジキの水銀、スペイン産フランス経由メカジキの水銀、中国産カーボンスチール型の総溶出量及び鉄の溶出、セルビア産ネクタリンのクロルピリホス、エジプト産黒い種なしブドウの有機リン酸系殺虫剤、中国産生鮮ライチのクロルフェナピル・クロチアニジン・ラムダ-シハロトリン・アゾキシストロビン・ジフェノコナゾール・ジメトモルフ・イマザリル・マンジプロパミド及びメトキシフェノジド、中国産竹製ボウルの食品類似物の滲出、チェコ共和国産セロリの根のカドミウム、モロッコ産スイカのメソミル、フランス産サバフィレの高濃度のヒスタミン、

通関拒否通知(Border Rejections)

タイ産フレーバー飲料の着色料E127の未承認使用、セネガル産殻付きピーナッツのアフラトキシンB1、インド産ワサビノキ (Moringa oleifera) の未承認物質モノクロトホス、北アイルランド産梨風味のお菓子の禁止成分二酸化チタン(E 171)、インド産ピーナッツのアフラトキシンB1、米国産ピーナッツのアフラトキシンB1、中国産再利用可能なカップのコーヒーの出し殻の未承認使用、インド産紅茶のトルフェンピラド、パキスタン産玄米のアフラトキシン、ウクライナ産未精製ダイズ油のクロルピリホス、中国産栗ジャムの未承認新規食品(シナグリcastanea mollissima)、トルコ産生鮮レモンのクロルピリホスメチル・酸化フェンブタスズ及びフェンバレレート、インド産プレミアム免疫増強剤(植物性フードサプリメント)のエチレンオキシド、ベトナム産緑茶及び紅茶のジノテフラン、インド産未承認新規食品フェヌグリークの葉 (Trigonella foenum graecum) 、ウズベキスタン産レーズンのオクラトキシンA、ケニア産豆類のアセフェート及びメタミドホス、ケニア産緑豆のジメトモルフ、米国産トルコから発送したピスタチオのアフラトキシン(複数あり)、インド産ナツメグ粉末のアフラトキシン、ウガンダ産スパイスのカルベンダジム、スリランカ産ゴツコラ(ツボクサ)のフィプロニル、ケニア産緑豆のメタミドホス、ブラジル産スナックの未承認添加物(E110)、トルコ産乾燥レモンのクロルピリホス、米国産ピーナッツのアフラトキシンB1、インド産米のトリシクラゾール・チアメトキサム及びイミダクロプリド、中国産緑茶のラムダ-シハロトリン、インド産フードサプリメントの未承認新規食品成分インドセンダン(Azadirachta indica)、中国産ピーナッツのアフラトキシン、インド産バスマティ米のカルベンダジム・チアメトキサム及びトリシクラゾール、

 

 

以下アスパルテーム関連ニュース等

 

SMC NZ

よくある甘味料アスパルテームのがんリスクには「限られた」根拠-専門家の反応

“Limited” evidence for cancer risk from common sweetener aspartame – Expert Reaction

Published: 18 July 2023

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2023/07/18/limited-evidence-for-cancer-risk-from-common-sweetener-aspartame-expert-reaction/

二つのWHO機関が独立にレビューを行い、多くのダイエット炭酸飲料に使われている甘味料ががんの原因となるという根拠は限定的でしかないと結論した。

SMCはその研究について地元の専門家に尋ねた

オタゴ大学公衆衛生学部上級研究フェローAndrea Teng博士

IARCがアスパルテームをヒト発がん性の可能性があると分類した。これは現在の使用量での安全性には大きな懸念はなく、影響を理解するためにはより良い研究が必要であることを意味する。文脈のなかでとらえると、アルコールとがん、赤肉とがんの関連の根拠の方が強い。砂糖入り飲料の方がより大きな問題である。砂糖入り飲料と糖尿病、虫歯、その他慢性疾患の関連には良い根拠がある。しかしIARCはそれらはレビューしない。

アスパルテームを含むダイエット飲料を研究することの問題点は、人々が既に栄養関連疾患リスクが高くそれを減らしたいためこれらを選んでいる可能性があることである。こうした影響を読み解くのは難しい。

我々に緊急に必要なのはニュージーランドの食環境を改善する対応である。

オーストラリアSMCから

グローバルヘルスGeorge研究所上級研究員(食品政策と法)Alexandra Jones博士

現在ダイエットドリンクを摂取している消費者にとって、このニュースは大きな警鐘ではない。IARCのカテゴリー2B分類は、がんを誘発する可能性についての根拠が限定的でことを意味し、がんを起こす可能性が高いことを意味しない。JECFAの作業が通常の摂取レベルでは安全であることを確認した。

アスパルテームとがんにだけ注目するのではなく、我々は食品供給中の甘味料の使用が増加していることを知っている-例えばオーストラリアでは、食品業界はしばらくアスパルテームを避けてステビアのような「ナチュラル」とされる甘味料を多く使用するようになってきた。政府や消費者が砂糖の摂取量を減らそうとする中、飲料だけではなく食品全体で甘味料の使用が増加している。これの長期使用による一連の健康アウトカムについて研究を続けることが重要である。WHOのもう一つの最近のガイダンスを考えると、ソフトドリンクを飲む習慣を水道水のようなより健康的な代用品に代えることの全体的健康上の利益について考えた方が賢明かもしれない。

がん評議会栄養・アルコール・運動委員会座長Clare Hughes

IARCの分類とJECFAの決定はアスパルテームは大量に摂取すると発がん性があるかもしれないことを意味するが、最近のオーストラリアの研究ではオーストラリアの食品供給中のアスパルテームの使用は減少していて、ほとんどのオーストラリア人が摂取しているアスパルテームの量は安全である。しかしながらこのアスパルテームの分類は、オーストラリア人は自分たちの飲食しているものの選択を考えるきっかけだろう。

オーストラリアの成人3人に2人は肥満または過体重で、それにより13種類のがんリスクが上がっている。高強度甘味料を含む「砂糖を含まない」あるいは「ダイエット」ドリンクは、かつて体重管理法として宣伝販売されたが、最近の根拠は長期的には体重管理をサポートせず2型糖尿病や心血管系疾患リスクと関連するかもしれないことを示す。

オーストラリア人ががんリスクを減らすためにやるべきことは最小限に加工された食生活で健康体重を維持し、毎日少なくとも30分は運動し、禁煙と節酒である。これらを実施することでがんリスクを減らし健康で長生きできる。

シドニー大学名誉研究員Alan Barclay博士

IARCは古い研究を再解析してアスパルテームをグループ2Bと分類した。この評価の根拠の質は高くなく、結論には疑問が提示される。

それはともかく、人生におけるほとんどのことは、量が問題である。JECFAは、1980年代にアスパルテームが飲料に使用を認められて以降オーストラリアで履行されている40 mg/kg体重/日のADIを再確認した。最も最近のFSANZ食事暴露評価では、平均的オーストラリア人はADIの10%未満、最も多く摂取している人でもADIの25%未満であるとしている。この調査が行われてから、ステビアやラカンカのような他の高強度甘味料が認可されていて、これらはよりナチュラルな代用品とみなされてよく使われるようになった。従ってオーストラリアの人々のアスパルテーム摂取量はADIより十分低く、他の代用品が増えるに従って減っている可能性が高い。従って、最も多く使用している人であっても、オーストラリアでアスパルテームによってがんリスクが高いことはありそうにない。

最後に、IARCの結論を文脈におくと、アスパルテームと同じグループ2Bにはアジアの漬物、アマランス色素、保存料BHAなどが含まれる。一方でハムやベーコンやホットドッグソーセージような加工肉はグループ1で、赤肉はグループ2Aであり、これらのほうが消費者にとってはアスパルテームより高いリスクとなることを示す

 

Natureニュース解説

アスパルテームは発がん性の可能性:この決定の背景にある科学

Aspartame is a possible carcinogen: the science behind the decision

14 July 2023  Miryam Naddaf

https://www.nature.com/articles/d41586-023-02306-0

よく使われている甘味料とがんの関連の可能性を調査するにはさらなる研究が必要

IARCが低カロリー甘味料アスパルテームを「発がん性の可能性がある」と分類した。7月14日に、人々と齧歯類でのがん研究での限定的根拠に基づきこの決定をしたと発表した。

しかしJECFAは1日の推奨摂取上限は変わらないと言った。

「実験及びヒトでのデータで、アスパルテームをこれまで設定した限度以内で経口摂取した場合に有害影響があるという説得力のある根拠はない」と7月12日にスイスジュネーブで開催された記者会見でWHOの栄養食品安全局長のFrancesco Brancaは述べた。

IARCモノグラフ計画の部長代行Mary Schubauer-Beriganは、新しい分類は「アスパルテームを摂取することによる既知のがんハザードがあることを示唆する直接的声明と受け取るべきではない」という。「そうではなく研究者により明確に、理解できるようやってみてほしいという呼びかけである」

スイートサイエンス

アスパルテームは砂糖より200倍甘く世界中で6000以上の製品に使用されている。FDAが1974年に甘味料として認可し、JECFAが1981年にADI 40mg/kg体重を設定した。

この甘味料は過去40年間にわたってがんリスクやその他健康問題と関連して何度か議論の的となってきた。しかしFDAやEFSAによる再評価ではADIを減らす根拠としては不十分であるとしてきた。

2019年にIARC助言委員会がアスパルテームを含む一連の物質の評価を優先順位が高いと助言した。IARCのアスパルテームと肝臓がんの関連の根拠は人工甘味料で甘くした飲料摂取を検討した3つの研究に由来する。

そのうちの一つ、2014年にオンライン発表された研究は、欧州10カ国の477206人を11年以上フォローしたもので、アスパルテームを含むものを含む甘い飲料の摂取と肝細胞がんのリスク増加が関連することを示した。2022年の米国の研究では、糖尿病の人で人工甘味料入り飲料を飲むことと肝臓がんに関連が示された。3番目の研究は1982年から2016年の間に934777人の米国人の参加したもので、人工甘味料入り飲料を飲む男女の膵臓がんのリスクが高かった。

これらの研究は人工甘味料で甘くした飲料を飲むことをアスパルテームの暴露の代理指標として使っている。そのような代理指標は信頼性は高いが必ずしも正確な摂取量を提供しない、とフランス国立健康医療研究所の疫学者Mathilde Touvierはいう。TouvierはIARCの評価に含まれたもう一つの研究の共著者で、その研究ではソフトドリンクや乳製品、卓上甘味料を含む異なる食品からのアスパルテーム摂取を考慮している。この研究は102865人のフランス成人においては、アスパルテームを多く摂取する(ただしADIよりは少ない)人々の乳がんと肥満関連がんのリスクが増えていた。この研究は「多くの感度分析で頑健な、統計的に有意なリスク増加を」示すとTouvierはいう。しかし「現時点で肝臓癌を調べるには十分な統計的検出力がない」

必ずしも信頼できるわけではない

JECFAもアスパルテームと肝臓、乳がん、血液がんの関連研究を評価したが、その結果は一貫していないという。これらの研究にはデザインの限界が有、交絡要因を除外できず、アスパルテームの摂取量を自己申告に頼っている。

米国がん学会の主任科学官William Dahutは「食事記録は必ずしも最も信頼できるものではない。我々はアスパルテームを単一物質として飲み込んでいるわけではない。それは化学物質やその他のものとの混合物の一部である」という。

靭帯中でこの甘味料はフェニルアラニンとアスパラギン酸とメタノールに分解される。「これら3つは他の食品や飲料を摂取することによっても生じる。そのため血液検査でアスパルテームを検出することは不可能である。それがアスパルテームの影響を理解する我々の能力の限界である」とBrancaはいう。

メタノールは代謝されてギ酸になるため発がん性の可能性はある。ロサンゼルスCedars-Sinai医学センターのがん疫学者Paul Pharoahは、「メタノールを十分量摂取すればそれはあなたの肝臓を傷害し肝臓がんのリスクとなるだろう。しかしアスパルテームの分解で生じるメタノールはごく僅かである」。

IARCはアスパルテームの他の病気との関連や代謝プロセスへの影響を探るさらなる研究が必要であるという。Touvierは「そうした研究が世界の状況への新たな根拠を提供するだろう」と加える。

 

ACSH

WHOのアスパルテームを巡る機能不全が不必要な消費者の恐怖につながる

WHO’s Dysfunction On Aspartame Leads To Unnecessary Consumer Fear

By Susan Goldhaber MPH — July 16, 2023

https://www.acsh.org/news/2023/07/16/who%E2%80%99s-dysfunction-aspartame-leads-unnecessary-consumer-fear-17196

IARCが最近広く食品や飲料に使用されている甘味料アスパルテームを「ヒトに発がん性の可能性がある」と警鐘をならす結論を出した。しかしJECFAはアスパルテームは食べても安全だと結論した。この矛盾した結論に納得できる?

IARCはハザードを分類しJECFAはリスクを評価する。これが二つの機関の異なる結論に寄与している。

IARCは1971年に物質の分類を開始し、900以上を分類してきた。52年間にヒト発がん性でないというグループ4に分類されたのはたった一つ、合成繊維の製造に使用されるカプロラクタムだけで、これは2019年にグループ3に移された。

IARCはアスパルテームをグループ2Bに分類した。

・ヒトでの限られた根拠、特に肝臓がんについての。

この結論は3つの研究に基づく。

・動物での限られた根拠

動物実験の大部分はアスパルテームとがんに関連はないことを示している。IARCの「限られた」根拠はRamazzini研究所の疑わしい研究に基づく

JECFAはIARCと同じ研究を検討して、ヒトでのアスパルテーム摂取とがんの関連の根拠は説得力がない、と結論した。

FDAは「FDAはIARCの結論に反対であるdisagree」としている。

IARCの分類には欠陥がある

IARCの分類方法の問題はアスパルテームに留まらない。

ある研究ではIARCがグループ3二分るした100物質を検討し、そのうち24はグループ4の分類基準を満たすとしている。グループ4に分類されることがない理由の一部は委員会メンバーが「おそらくヒト発がん性がない」に分類したくないからだろう、と著者は結論している

(現在グループ4はなくなっている)

FDAが他機関の結論に対して公に反対disagreeを表明することは極めて異例である。私はFDAのIARC分類への批判を賞賛する。

ハザード評価は難しいが、正しく行われれば価値がある。しかしIARCの分類はあまりにも一般的で無意味で、弁護士だけが新たな「集団訴訟」のネタに大喜びしている。IARCがやったことは科学についての意図的な間違った情報提供で、WHOはその二つの組織の矛盾を解決しなかったという意味で共犯である。

 

GLP

アスパルテームは250万ドルの不運のルーレットを回す:環境活動家-不法弁護士マネーマシンがジャーナリストを操り政策決定者を誤解させ一般の人々を怖がらせる方法

Aspartame spins the $25 billion Wheel of Mis-Fortune: How the environmental activist—tort lawyer money machine manipulates journalists, misleads policymakers and scares the public

Jon Entine | July 14, 2023

https://geneticliteracyproject.org/2023/07/14/aspartame-spins-the-25-billion-wheel-of-mis-fortune-how-the-environmental-activist-tort-lawyer-money-machine-manipulates-journalists-misleads-policymakers-and-scares-the-public/

ダイエットコークからトライデントガムやLog Cabinシュガーフリーシロップまで、数千の製品に使用されているアスパルテームはがんの原因なのか?

この金曜日に二つの国連機関と関連団体が世界で最も人気のある人工甘味料の発がん性評価についての発表を行うだろう。おそらく二つのことが起こる:二つの機関は異なる結論を出す、そして矛盾した助言がメディアやソーシャルメディアで騒動をおこし、多くの環境活動家がアスパルテームやその他の甘味料に対する規制強化を要求する。そして数日以内にテレビやインターネットで甘味料の「被害者」を探す広告が現れ始める。

そして?人々は独立しているとされる政府監視機関と人々の関心が第一と主張する活動家とどちらを信用すれば良いのか悩む。

われわれはこの脚本を以前にも見た:Erin Brockovichが「暴露した」6価クロム、除草剤ラウンドアップ、プラスチック添加剤BPAそして抗うつ剤プロザックの使用。我々一般人は我々の土地や食品や医薬品にク割られる物質の危険性の可能性と利益をどうやって推し量るべきなのか?

しかしこれはいつものある化合物の安全性を巡る議論ではない。はるかに絡まった間接的な背景がある。製品の安全性と有効性の緊張関係の中で、如何にして環境や健康上の危機が人為的につくられそして誰が勝者で敗者なのか。

これは何十億ドルもの掛け金の「お金のための」物語である。出演者にはIARC、米国と欧州の有名環境団体、大学に在籍する任務遂行が目的の活動家科学者、陰謀論者Robert F. Kennedy, Jr、サイエントロジー教会、米国中に存在する恐怖を食い物にする無数の弁護士、などが含まれる。そして最大に犠牲者は科学そのものであろう。

(以下見出しのみ)

砂糖、砂糖

化学物質恐怖症と捕食的不正産業

(6月30日のリークの時点で既に米国の弁護士事務所がクライアントを探し始めている)

リスク対ハザード:何故メディアはがんの評価をこれほど間違って伝えるのか

Ramazzini—IARCがんコネクション

IARCだけがグリホサートを発がん性と評価した

IARCはもともとグリホサートを発がん性はないと結論していた?

捕食的不正ゆすり?サイエントロジー教会-RFK, Jr.—IARC—Ramazziniコネクション

勝者と敗者

訴訟金融学と不透明な投資者

なぜIARCのアスパルテームモノグラフはリークされたのか?

誰がリークしたのかというメディアの質問攻めに遭って、IARCは自分たちではないと発表した。Ramazziniはコメントを拒否した。

 

(途中はロサンゼルスの法律事務所Wisner Baum (以前は Baum Hedland)がIARCのがんの発表で最もお金を儲けた。ここがサイエントロジー教会やRFK, Jrと関係している。そしてHeartland Research Allianceが裁判で得たお金を多くの大学や病院に提供してグリホサートとがんやその他の健康問題が「関連する」という研究をさせている、といった話)

 

WHOアスパルテーム記者会見の12の短い観察

12 Short Observations on the WHO Aspartame Press Conference

posted by RISKMONGER on JULY 14, 2023

https://risk-monger.com/2023/07/14/12-short-observations-on-the-who-aspartame-press-conference/

Risk-Mongerは今日WHO-JECFA-IARCのアスパルテーム記者会見を見た。多数の活動家グループが彼らの関心を推すために大わらわになるだろうが、イデオロギー信奉者や食品狂信者による偽りの報道を耐え忍ぶときに心に留め置くべき12の観察を記す。

記者会見全体はここ(https://www.youtube.com/watch?v=xRv6YZ_qK30)で。

(1時間の動画、4日目で2568回再生)

・WHOのアスパルテームADIに変更はない

・記者会見では消費者はアスパルテームの健康リスクについて心配すべきでないことを極めて明確にしていた

・IARCモノグラフはグループ2Bと結論したが、それは研究が限られていて信頼できる結論が出せないことを意味する

・IARCモノグラフは肝臓がんとの関連可能性についての3つの研究に集中していた

・Ramazziniのアスパルテーム研究は記者会見では言及されなかったがLancet Oncologyでは長々と引用されている

・NutriNet-Santé試験は相当な限界があるとみなされた

・WHOの栄養と食品安全部門長のFrancesco Brancaはソフトドリンクより水を飲むほうがいいと何度も繰り返した

・JECFAは現行のADIでは平均的消費者が負の健康影響なく最大14缶のアスパルテーム入り飲料を飲むことができると再確認した

・JECFAはADI以内のアスパルテームに他の健康リスクは同定されなかったと述べた

・IARCモノグラフの部長代理Mary Schubauer-Beriganは記者会見の最中ほとんど黙っていて、JECFAが主役であることを認めていた。彼女が言えたことのほとんどは科学コミュニティがより良い研究を提供すべきだということだった

・記者会見で質問を許されたジャーナリストはIARCのワーキンググループメンバーの何人かの利益相反を問わなかった。IARCのグループ2B分類が米国の法律事務所がコカコーラを訴えるのに十分かどうかの質問はなかった。

・IARCの結果をリークしたロイターの記者は会見が終わりになるまで質問が認められなかった。

なので最近の論文発表やキャンペーンから、新しいニュースはなかった。がんとの明確な関連はなくADIは変わらない。

これらの事実は、このニュースの報道のされ方やNGOや不法法律事務所のような関係者グループが知見を歪めてアスパルテーム反対キャンペーンを張ることに影響はないだろう。

現実的になろう:活動家のキャンペーンにとって、事実は問題ではない